11 / 41
第11話 英雄の祠攻略-RTA版-
しおりを挟む
苦難を乗り越え、俺達はようやくテレスへと辿り着く。
町というより村らしい装いに、ワクワクよりもホッとした気分が込み上げてきた。
「確かここに英雄の祠ってダンジョンがあるんだったか」
「えぇそうよ。町の中心にあるわ。祠があったから自然と周囲に集落が生まれ、町になったっていう設定なの」
「だからそれ、『そういう歴史があった』って言わない?」
ウィシュカのさりげない一言で雰囲気ぶち壊しだけどな。
便利な『記録』のせいで余計な現実言葉が浸透し過ぎだろう。
使い方を間違えてるぞ、教えたの誰だよ全く……。
「こっちにあるわ。ついてきて」
「妙に詳しいんだな」
「そうよ。だって私、この町の出身だもの。実家も町のはずれにあるわよ」
「なるほど。じゃあいいのか? 実家に顔出さなくて」
「家を出たのはほんの数日前だから平気かな」
「あぁ、俺に合わせて出たんだな。ならいいか」
……にしても、ウィシュカの雰囲気が前よりずっと柔らかい気がする。
いつもは常にキリッとした感じだったから。
故郷だからかな?
なのでこんな感じの雑談をゆる~く交わしつつ街道を行く。
通りの店をチラリと覗きながら。
さすがに小さな町だけあって品物はそこまでじゃない。
それもナイフとか鎖鎌とか普通じゃない武器ばかりで。
これならわざわざ買い替える必要も無さそうだ。
「着いたわ。あれよ」
そんな物に気を取られつつ歩くこと数分。
ようやく英雄の祠へと辿り着く。
おお、随分と立派な建物だ。
円錐状で一切の継ぎ目が無く滑らか。
その中央に門があり、煌びやかな紋章が刻まれている。
これだけでなんだかワクワクしてくる造りだな。
それでいざ門に手を掛けてみたんだけど。
全くビクともしない。
うんともすんとも言わない。
なんだ、何か開く条件でもあるのか?
「そこは入口じゃないわ。こっちに来て」
「そ、そうなのか」
でも雰囲気だけだったらしい。
じゃあ一体何なんだよ、このオブジェクト!
そんなツッコミを入れつつ、ウィシュカに連れられて回り込む。
そのまま少し離れまで行くと、また街道に妙な建造物が立っているのが見えた。
箱状の木造建屋がちょんと置いてあったんだ。
言い例えるならそう、仮設トイレみたいな。
そんな物体の扉を無造作に開くと、直下には穴が。
はしごが掛かっているものの底が見えないくらいに深く、すごい不安感を煽って来る。
「え、何この穴……」
「遥か昔に祖先がドリルで掘った穴よ。ここを降りるの。安心して、空気はあるから」
「ドリルの正しい使い方してる例あったんだな。なんだかブランチマイニング跡にしか見えないけども」
でもウィシュカは全く恐れる事無くはしごを降りていて。
なので俺達も続いて穴へと降り始めた。
「本当はここ、レベル20くらいで訪れる場所なの。第四の町の先でイベントをこなしてから一度戻って来て攻略するのが定石だったっていう話よ」
「待って、俺達まだレベル3なんだけど?」
そんな中、ウィシュカがさらっととんでもない事実を告白する。
言っておくが森での戦闘はさっきのウルフだけだ。
シスター救出イベントは同行拒否で経験値を入手出来ていない。
だからレベルはまだほとんど上がっちゃいないんだけども。
「安心して。この穴は勇者の証が生成される台座の真上にあるの。だから戦闘無しで手に入れる事が出来るわ」
「雰囲気もへったくれもないな。シナリオショートカットをリアルにやるとか」
「だって早く機能拡張したいでしょう? これが理想を追い求めた結果よ。全ては勇者の為に!」
「「全ては勇者の為に!」」
「ありがたいんだけど、ロマンだけは残して欲しかった気がしなくもない」
レベルはもはや必要無い様で、一応は一安心だ。
その代わり大事な夢を失った気がするけれど。
複雑な想いを抱きつつ、穴を降りていく。
そうしてようやく最下層へと辿り着いた。
『よく来たな勇者よ。お前の到来を待ち侘びていた。さぁ、今こそその扉を開き、我が下にやってくるのだ』
すると降りきる前にこんな声が聴こえて来る。
恐らく俺が近づくと発せられる自動音声なんだろうな。
けどすまない、扉なんてどこにも無いんだ。
『ここまで苦難の道程を越え、よく辿り着いた。【バラウル山】の登頂は特に困難だったであろう』
「いや、そんな山知らないんだが?」
「例の第四の町の先にある霊峰の事ね。この祠に入る鍵があるの。でもこの通路が造られて以降、誰も立ち寄らなくなったらしいわ。他に何も無いから」
でも謎の自動音声は自分勝手に話を進める。
発声源らしい龍の像の背後に俺達が降り立つ中で。
「これよ。さぁ勇者の証をその手に」
『だがその苦労が遂に報われる時が来たのだ』
「話まだ終わって無いけど?」
「平気よ」
それでウィシュカの指示通り、台座に置かれた小さい板っきれを掴み取る。
で、音声を待つ事も無く、四人揃って地上へと再び戻っていった。
『この力こそ、其方の旅の助けに――』
「良かったわね翔助。これで機能拡張成功よ」
「これ、俺がここまで来る意味あったのか?」
「流れだけはちゃんと守らないといけないもの。仕方ないわよ」
今や冒険クリアだけに飽き足らず、速さを求める段階なのだろうか。
この容赦無くショートカットを突き進む所がなんともR T Aっぽい。
仲間達はそう意識してないみたいだけど。
それで地上へと戻ってくると、空が赤みを帯びていた。
時間帯的には丁度いい訳だが、なんだか演出とさえ思えてならない。
それだけ今までご都合主義が独り歩きで駆け抜けていたもので。
「今日はここまでにしておきましょうか。せっかくだから私の家に来るといいわ。宿代を浮かせた方がいいと思うし」
「それならお言葉に甘えようかな」
ただ、いくら何でも夜に移動しようと思うほどRPGっぽくはない様だ。
なら今はウィシュカの言う流れに乗った方が無難だろう。
さすがに歩きっぱなし、戦いっぱなしで疲れたしね。
なのでこの後、俺達は進言通りウィシュカの家に泊まる事となった。
両親達も盛大に迎えてくれたものだ。
彼女の母親も勇者と共に冒険したらしく、話も大盛り上がりだった。
特に、昔に実践した戦い方などを教えてくれたりで。
例えば、この世界での盾の正しい使い方。
普通に構えるより、盾の先端を持って叩く方がいいらしい。
敵が盾をすり抜けるからだそうだ。3Dグラフィックみたいに。
盾の存在意義とは一体……。
他にも仲間達とのコンビネーションのやり方とかも教えてくれた。
特にユーリスには魔法よりも強力な必殺技を。
なんでも、同格相手なら下位魔法の反動で吹き飛んで体当たりした方が強いらしい。
転送魔法も消耗少ないから効率もいいのだとか。
それもう魔術士じゃなくて良いのでは?
そんな感じの話をしてもらった訳だけど、気付けば皆して笑いあっていた。
話術が娘のウィシュカと違ってウィットに富んでて、とっても面白かったからね。
最初はどうなるかと思ったが、こんな日が来るなら悪くは無い。
おかげで明日も、冒険を頑張る事が出来そうだ。
町というより村らしい装いに、ワクワクよりもホッとした気分が込み上げてきた。
「確かここに英雄の祠ってダンジョンがあるんだったか」
「えぇそうよ。町の中心にあるわ。祠があったから自然と周囲に集落が生まれ、町になったっていう設定なの」
「だからそれ、『そういう歴史があった』って言わない?」
ウィシュカのさりげない一言で雰囲気ぶち壊しだけどな。
便利な『記録』のせいで余計な現実言葉が浸透し過ぎだろう。
使い方を間違えてるぞ、教えたの誰だよ全く……。
「こっちにあるわ。ついてきて」
「妙に詳しいんだな」
「そうよ。だって私、この町の出身だもの。実家も町のはずれにあるわよ」
「なるほど。じゃあいいのか? 実家に顔出さなくて」
「家を出たのはほんの数日前だから平気かな」
「あぁ、俺に合わせて出たんだな。ならいいか」
……にしても、ウィシュカの雰囲気が前よりずっと柔らかい気がする。
いつもは常にキリッとした感じだったから。
故郷だからかな?
なのでこんな感じの雑談をゆる~く交わしつつ街道を行く。
通りの店をチラリと覗きながら。
さすがに小さな町だけあって品物はそこまでじゃない。
それもナイフとか鎖鎌とか普通じゃない武器ばかりで。
これならわざわざ買い替える必要も無さそうだ。
「着いたわ。あれよ」
そんな物に気を取られつつ歩くこと数分。
ようやく英雄の祠へと辿り着く。
おお、随分と立派な建物だ。
円錐状で一切の継ぎ目が無く滑らか。
その中央に門があり、煌びやかな紋章が刻まれている。
これだけでなんだかワクワクしてくる造りだな。
それでいざ門に手を掛けてみたんだけど。
全くビクともしない。
うんともすんとも言わない。
なんだ、何か開く条件でもあるのか?
「そこは入口じゃないわ。こっちに来て」
「そ、そうなのか」
でも雰囲気だけだったらしい。
じゃあ一体何なんだよ、このオブジェクト!
そんなツッコミを入れつつ、ウィシュカに連れられて回り込む。
そのまま少し離れまで行くと、また街道に妙な建造物が立っているのが見えた。
箱状の木造建屋がちょんと置いてあったんだ。
言い例えるならそう、仮設トイレみたいな。
そんな物体の扉を無造作に開くと、直下には穴が。
はしごが掛かっているものの底が見えないくらいに深く、すごい不安感を煽って来る。
「え、何この穴……」
「遥か昔に祖先がドリルで掘った穴よ。ここを降りるの。安心して、空気はあるから」
「ドリルの正しい使い方してる例あったんだな。なんだかブランチマイニング跡にしか見えないけども」
でもウィシュカは全く恐れる事無くはしごを降りていて。
なので俺達も続いて穴へと降り始めた。
「本当はここ、レベル20くらいで訪れる場所なの。第四の町の先でイベントをこなしてから一度戻って来て攻略するのが定石だったっていう話よ」
「待って、俺達まだレベル3なんだけど?」
そんな中、ウィシュカがさらっととんでもない事実を告白する。
言っておくが森での戦闘はさっきのウルフだけだ。
シスター救出イベントは同行拒否で経験値を入手出来ていない。
だからレベルはまだほとんど上がっちゃいないんだけども。
「安心して。この穴は勇者の証が生成される台座の真上にあるの。だから戦闘無しで手に入れる事が出来るわ」
「雰囲気もへったくれもないな。シナリオショートカットをリアルにやるとか」
「だって早く機能拡張したいでしょう? これが理想を追い求めた結果よ。全ては勇者の為に!」
「「全ては勇者の為に!」」
「ありがたいんだけど、ロマンだけは残して欲しかった気がしなくもない」
レベルはもはや必要無い様で、一応は一安心だ。
その代わり大事な夢を失った気がするけれど。
複雑な想いを抱きつつ、穴を降りていく。
そうしてようやく最下層へと辿り着いた。
『よく来たな勇者よ。お前の到来を待ち侘びていた。さぁ、今こそその扉を開き、我が下にやってくるのだ』
すると降りきる前にこんな声が聴こえて来る。
恐らく俺が近づくと発せられる自動音声なんだろうな。
けどすまない、扉なんてどこにも無いんだ。
『ここまで苦難の道程を越え、よく辿り着いた。【バラウル山】の登頂は特に困難だったであろう』
「いや、そんな山知らないんだが?」
「例の第四の町の先にある霊峰の事ね。この祠に入る鍵があるの。でもこの通路が造られて以降、誰も立ち寄らなくなったらしいわ。他に何も無いから」
でも謎の自動音声は自分勝手に話を進める。
発声源らしい龍の像の背後に俺達が降り立つ中で。
「これよ。さぁ勇者の証をその手に」
『だがその苦労が遂に報われる時が来たのだ』
「話まだ終わって無いけど?」
「平気よ」
それでウィシュカの指示通り、台座に置かれた小さい板っきれを掴み取る。
で、音声を待つ事も無く、四人揃って地上へと再び戻っていった。
『この力こそ、其方の旅の助けに――』
「良かったわね翔助。これで機能拡張成功よ」
「これ、俺がここまで来る意味あったのか?」
「流れだけはちゃんと守らないといけないもの。仕方ないわよ」
今や冒険クリアだけに飽き足らず、速さを求める段階なのだろうか。
この容赦無くショートカットを突き進む所がなんともR T Aっぽい。
仲間達はそう意識してないみたいだけど。
それで地上へと戻ってくると、空が赤みを帯びていた。
時間帯的には丁度いい訳だが、なんだか演出とさえ思えてならない。
それだけ今までご都合主義が独り歩きで駆け抜けていたもので。
「今日はここまでにしておきましょうか。せっかくだから私の家に来るといいわ。宿代を浮かせた方がいいと思うし」
「それならお言葉に甘えようかな」
ただ、いくら何でも夜に移動しようと思うほどRPGっぽくはない様だ。
なら今はウィシュカの言う流れに乗った方が無難だろう。
さすがに歩きっぱなし、戦いっぱなしで疲れたしね。
なのでこの後、俺達は進言通りウィシュカの家に泊まる事となった。
両親達も盛大に迎えてくれたものだ。
彼女の母親も勇者と共に冒険したらしく、話も大盛り上がりだった。
特に、昔に実践した戦い方などを教えてくれたりで。
例えば、この世界での盾の正しい使い方。
普通に構えるより、盾の先端を持って叩く方がいいらしい。
敵が盾をすり抜けるからだそうだ。3Dグラフィックみたいに。
盾の存在意義とは一体……。
他にも仲間達とのコンビネーションのやり方とかも教えてくれた。
特にユーリスには魔法よりも強力な必殺技を。
なんでも、同格相手なら下位魔法の反動で吹き飛んで体当たりした方が強いらしい。
転送魔法も消耗少ないから効率もいいのだとか。
それもう魔術士じゃなくて良いのでは?
そんな感じの話をしてもらった訳だけど、気付けば皆して笑いあっていた。
話術が娘のウィシュカと違ってウィットに富んでて、とっても面白かったからね。
最初はどうなるかと思ったが、こんな日が来るなら悪くは無い。
おかげで明日も、冒険を頑張る事が出来そうだ。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
クラフト系サンドボックスゲームで遊びつくしていた俺が異世界で、メスガキお姫様の宮を造ることになった話
鯨井イルカ
ファンタジー
サンドボックスゲーム好きの主人公タツヤは、ある日突然、クラフト能力を持って異世界に飛ばされた。
そこで、国王から「娘のために宮を作ってくれ」と頼まれるが、その娘というのが、とんでもなくワガママなメスガキだった。
はたしてタツヤは、無事に宮を作り上げて元の世界に戻れるのか?
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる