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第三十四節「鬼影去りて 空に神の憂鬱 自由の旗の下に」
~罪人、賛ず~
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一日前の動画騒動によって世界情勢が大きく動きを見せた。
特に大きな変化を見せたのは現在【救世同盟の】二大勢力であるフランスとアメリカの団体。
この二団体は今までは露出が多く、争いでは無く理知的な形での勢力拡大が目立っていた。
反論する者には容赦無く論理的にかつ合法的に言い負かし、正当性をアピールし続けて来たのだ。
今まで勇達が相対してきた、デュゼローの思想に便乗したテロリストとは毛色が全く異なる集団だった。
その二団体が今回、揃って反論を提示する事は無かったのである。
たったそれだけと思うかもしれない。
しかしそれだけも彼等にとっては痛手となる事は間違いなかった。
反論する事で動画の様に襲撃を受ける可能性もあっただろう。
その可能性を排する為に反論しなかったのだと。
それが「藤咲勇の挑発に反論出来ない弱腰」と見られないからだ。
だがそうであっても彼等が反論しなかったのは、反論自体に意義を持たなかったからに過ぎない。
この二団体は決してテロリスト達の様に犯行声明を出したりはしない。
彼等が起こす行動はこうだ。
デューク=デュラン率いるフランスの団体であれば、定めた敵へと向けてただ速やかに動き、速やかに制圧するのみ。
エイミー=ブラットニー率いるアメリカの団体は国内への移民者及び不法入国者の排除であって基本的に戦闘が目的ではない。
どちらも宣伝など必要とせず、純粋に思想を貫くのみ。
そしてその意思と力が強いからこそ惹かれた者達が集い、勢力を増したのである。
もちろん、国内情勢もその後押しをした訳であるが。
つまり反論しようとしなかろうと、彼等がやる事は変わらない。
ただ他者を排し、否定する。
その理念に変わりは無い。
動きを止めたのは、その為のリスクを排しただけに過ぎないのだ。
それが出来るからこそ、巨大な勢力として成長する事が出来たと言える。
力押しだけではなく戦略的な動きを見せるこの二団体は、勇達にとって紛れもない強敵だった。
しかしそれも勇達に猶予を与えた事に変わりは無い。
こうして生まれた時間が彼等に考える余地を与えた。
次の目的をどうするのか、どう対応するのかを。
そして今持つ問題をどう解決するのかを。
その日、アルクトゥーンの直下に国連所属員の使節団が訪れる。
目的はただ一つ、アルディの身柄引き取りだ。
彼は【救世同盟】である前からアフリカで戦火を広げ続けたテロリストの頭目だった。
それだけでなく、魔剣ミサイルを製造して打ち上げた事で多くの犠牲者を出した。
捕まった後に勇達への情報等の寄与があったとはいえ、それらの罪が消える事は無い。
犯罪者はどんな事があろうと、法の下に裁きを受けなければならないのだから。
身柄の引き渡しは国連所属員であるリッダとアネットが間に入って執り行われる事になっている。
犯罪者であろうと人間であるからこそ、必要以上の人権侵害を犯さぬよう監視する為に。
それが勇の最も望んだ処置だったから。
アルディの引き渡しにここまで時間を掛けたのは、そうなるよう調整したからだ。
裏では色々と揉めた様だが、この日ようやく全ての合意の下に引き渡しが決まったという訳である。
使節団の前に浮遊エレベータが降り、アルディを中心として勇とリッダ、アネットが姿を現す。
アルディには予め国連側が用意していた全身拘束着が施されて身動きは出来ない。
代わりに勇が彼を乗せた車椅子を押し、使節団へと連れていく事になっていた。
全ての万全を期すために。
しかしそれも、勇とアルディにとっては絶好の機会だった。
二人に許された最後の会話を交わす為の時間として。
「俺としてはお前にもう少し協力して欲しい所だったんだがな」
「これ以上私に出来る事など何もないさ。 君はもう私が助言出来る程未熟ではないだろう?」
ア・リーヴェの知識を得て、勇の心に余裕が生まれていた事は確かだ。
例え勇自身が変わらなくとも、余裕があれば思考もおのずと柔軟性を持たせられる。
知識でも、知恵でも、信念でも。
既に勇は進言など必要はない、アルディはそう実感していたのだ。
「けどお前の言葉に可能性を感じたのは確かだ。 だから俺は感謝してるよ。 きっと忘れる事は無いだろうさ」
それは紛れも無く勇の本心。
それだけアルディが彼に伝えた言葉は彼に大きな影響を及ぼしていたのだから。
―――もっと賢くなりたまえ、ユウ=フジサキ。 そして答えを手に入れるんだ―――
たったそれだけでも、勇にとっては大きな後押しだったのだ。
だがそんな一言を前に、アルディが深く俯かせる。
「それはいけない。 私の事は忘れたまえ」
「え?」
その時返された一言が、思わず勇を唖然とさせる。
そしてそこから生まれた疑問を返す間も無く、アルディが見上げて勇を覗き込んだ。
「私は犯罪者だ。 そんな私に感謝しているなどと人前で言ってしまえば、事情を知らぬ者に誤解を与えてしまう事になるよ。 私としてもそれは不本意だからね」
「アルディ……」
「君にはこれからも真っ白であって欲しいと願ってやまない。 だからこそ、私を忘れる事を望むよ」
その時アルディが見せたのは屈託の無い優しい笑顔。
それを見下ろす勇はそっと目を細め、小さい溜息を零していた。
「お前は卑怯だアルディ。 そんな事言われたらますます忘れられないだろ?」
「はは、そういうものかね?」
「そういうもんさ。 今の一言が無きゃわざとらしさも出なかったけどな」
そう交わす二人の様はまるで友人のよう。
背後で会話を聴くリッダとアネットも、事情を知らないまでも二人のやりとりに笑みを零す。
「なら私は、君に忘れてもらえないのなら逆に期待する事にしよう。 精々アルトランとやらにやられぬよう力にしたまえ。 そしてあわよくば犯罪者である私にも未来を見せてもらいたいものだね」
「お前にそう言われればなんか問題無く出来る様な気がしてきたよ」
創世の鍵を手に入れる前にもこんなやりとりがあって。
それで力を掴み取る事が出来た。
決してそれはアルディが何かに寄与した訳ではない、ただの偶然。
だがそんな前例があったからこそ、良いジンクスとして勇の中にはあったのだろう。
「この数日間、実に有意義に過ごす事が出来た。 君達には感謝するよ。 きっと私の様に世界の真理をすぐ近くで垣間見た者は殆ど居ないだろうから」
ア・リーヴェの話の際も、アルディはグランディーヴァ側として聴く事が出来た。
それだけでなく勇とこうやって話をする事もあり、きっと真理に近いという意味ではグランディーヴァの面々を合わせてもきっと指折りと言える。
その事が誇らしくて。
それを勇にも感じ取る事が出来たから。
「ああ、俺もだよアルディ。 お前とのモンラン、凄く楽しかった」
きっと収監されればもうアルディは以前の様にゲームを嗜む事は出来ないだろう。
先日のプレイはいわば最後の晩餐。
騒ぎの後は当然勇達も参戦し、アルディが精魂尽き果てるまで戦い続けていた。
その所為か、彼の目元にはクマが浮いているのはご愛敬だ。
「そうだね、是非ともまた一緒に遊びたいものだ」
そう交わしている間に、二人がとうとう使節団の下へと辿り着き。
車椅子から手を離して下がる勇の前で、アルディは使節団員達によって抱えられた。
「ではさらばだユウ=フジサキ! 英雄は常に高らかと歌え!!」
その一言を最後にアルディの身柄が使節団の持って来た護送車へと納められ。
使節団の敬礼を最後に、護送車へと乗り込み走り去っていった。
彼等の乗る車には既にリッダとアネットも搭乗済み。
道中から収監までを彼女達が責任を持って監視し続けてくれる。
その事があったから、勇は笑顔で見送る事が出来たのだ。
犯罪は法によって裁かねばならない。
だが、人を裁く事は出来ない。
法の裁きはそれがいけない事だとしらしめる行為、抑止力だから。
しかし人は時に犯罪を犯した者自身を責め立てる。
私刑……それは法から外れた、自己満足行為。
人の尊厳すら犯す事を厭わないとする、醜い行為に他ならない。
きっとアルディは真っ当な扱いを受ける事は出来ないだろう。
多くの人々が彼を責め立て、死を望むだろう。
彼自身が重犯罪者であり、多くの人間の尊厳を奪ってきたから。
それでも勇は望まない。
彼の死も、不遇も望まない。
それは彼が友だからでも、恩を受けたからでもない。
ただ単に、アルディが今後罪を清算し、二度と同じ事はしないだろうと〝確信〟したから。
それはア・リーヴェの知識にアクセスしたからでも、情が移ったからでもない。
アルディがそうするであろうと信じるに値する人間だからだ。
仲間達が勇を信じる様に。
勇もまたアルディを信じる。
アルディという存在を深く知る事が出来たから、そう信じる事が出来る。
それでも責め立てるならば、もはやそれは私刑に他ならない。
彼がいつか罪を償い、過ちを拭い去る事が出来たなら……その戒めはいずれ改められる日が来るだろう。
世界の在り方は人を歪める。
「時代の犠牲者」、そう呼ばれる様な人間はきっと少なくない。
もしかしたら【救世同盟】を率いる者達もまた同様に、世界の運命に歪まされてしまった被害者なのかもしれない。
勇達もまた同様に……。
特に大きな変化を見せたのは現在【救世同盟の】二大勢力であるフランスとアメリカの団体。
この二団体は今までは露出が多く、争いでは無く理知的な形での勢力拡大が目立っていた。
反論する者には容赦無く論理的にかつ合法的に言い負かし、正当性をアピールし続けて来たのだ。
今まで勇達が相対してきた、デュゼローの思想に便乗したテロリストとは毛色が全く異なる集団だった。
その二団体が今回、揃って反論を提示する事は無かったのである。
たったそれだけと思うかもしれない。
しかしそれだけも彼等にとっては痛手となる事は間違いなかった。
反論する事で動画の様に襲撃を受ける可能性もあっただろう。
その可能性を排する為に反論しなかったのだと。
それが「藤咲勇の挑発に反論出来ない弱腰」と見られないからだ。
だがそうであっても彼等が反論しなかったのは、反論自体に意義を持たなかったからに過ぎない。
この二団体は決してテロリスト達の様に犯行声明を出したりはしない。
彼等が起こす行動はこうだ。
デューク=デュラン率いるフランスの団体であれば、定めた敵へと向けてただ速やかに動き、速やかに制圧するのみ。
エイミー=ブラットニー率いるアメリカの団体は国内への移民者及び不法入国者の排除であって基本的に戦闘が目的ではない。
どちらも宣伝など必要とせず、純粋に思想を貫くのみ。
そしてその意思と力が強いからこそ惹かれた者達が集い、勢力を増したのである。
もちろん、国内情勢もその後押しをした訳であるが。
つまり反論しようとしなかろうと、彼等がやる事は変わらない。
ただ他者を排し、否定する。
その理念に変わりは無い。
動きを止めたのは、その為のリスクを排しただけに過ぎないのだ。
それが出来るからこそ、巨大な勢力として成長する事が出来たと言える。
力押しだけではなく戦略的な動きを見せるこの二団体は、勇達にとって紛れもない強敵だった。
しかしそれも勇達に猶予を与えた事に変わりは無い。
こうして生まれた時間が彼等に考える余地を与えた。
次の目的をどうするのか、どう対応するのかを。
そして今持つ問題をどう解決するのかを。
その日、アルクトゥーンの直下に国連所属員の使節団が訪れる。
目的はただ一つ、アルディの身柄引き取りだ。
彼は【救世同盟】である前からアフリカで戦火を広げ続けたテロリストの頭目だった。
それだけでなく、魔剣ミサイルを製造して打ち上げた事で多くの犠牲者を出した。
捕まった後に勇達への情報等の寄与があったとはいえ、それらの罪が消える事は無い。
犯罪者はどんな事があろうと、法の下に裁きを受けなければならないのだから。
身柄の引き渡しは国連所属員であるリッダとアネットが間に入って執り行われる事になっている。
犯罪者であろうと人間であるからこそ、必要以上の人権侵害を犯さぬよう監視する為に。
それが勇の最も望んだ処置だったから。
アルディの引き渡しにここまで時間を掛けたのは、そうなるよう調整したからだ。
裏では色々と揉めた様だが、この日ようやく全ての合意の下に引き渡しが決まったという訳である。
使節団の前に浮遊エレベータが降り、アルディを中心として勇とリッダ、アネットが姿を現す。
アルディには予め国連側が用意していた全身拘束着が施されて身動きは出来ない。
代わりに勇が彼を乗せた車椅子を押し、使節団へと連れていく事になっていた。
全ての万全を期すために。
しかしそれも、勇とアルディにとっては絶好の機会だった。
二人に許された最後の会話を交わす為の時間として。
「俺としてはお前にもう少し協力して欲しい所だったんだがな」
「これ以上私に出来る事など何もないさ。 君はもう私が助言出来る程未熟ではないだろう?」
ア・リーヴェの知識を得て、勇の心に余裕が生まれていた事は確かだ。
例え勇自身が変わらなくとも、余裕があれば思考もおのずと柔軟性を持たせられる。
知識でも、知恵でも、信念でも。
既に勇は進言など必要はない、アルディはそう実感していたのだ。
「けどお前の言葉に可能性を感じたのは確かだ。 だから俺は感謝してるよ。 きっと忘れる事は無いだろうさ」
それは紛れも無く勇の本心。
それだけアルディが彼に伝えた言葉は彼に大きな影響を及ぼしていたのだから。
―――もっと賢くなりたまえ、ユウ=フジサキ。 そして答えを手に入れるんだ―――
たったそれだけでも、勇にとっては大きな後押しだったのだ。
だがそんな一言を前に、アルディが深く俯かせる。
「それはいけない。 私の事は忘れたまえ」
「え?」
その時返された一言が、思わず勇を唖然とさせる。
そしてそこから生まれた疑問を返す間も無く、アルディが見上げて勇を覗き込んだ。
「私は犯罪者だ。 そんな私に感謝しているなどと人前で言ってしまえば、事情を知らぬ者に誤解を与えてしまう事になるよ。 私としてもそれは不本意だからね」
「アルディ……」
「君にはこれからも真っ白であって欲しいと願ってやまない。 だからこそ、私を忘れる事を望むよ」
その時アルディが見せたのは屈託の無い優しい笑顔。
それを見下ろす勇はそっと目を細め、小さい溜息を零していた。
「お前は卑怯だアルディ。 そんな事言われたらますます忘れられないだろ?」
「はは、そういうものかね?」
「そういうもんさ。 今の一言が無きゃわざとらしさも出なかったけどな」
そう交わす二人の様はまるで友人のよう。
背後で会話を聴くリッダとアネットも、事情を知らないまでも二人のやりとりに笑みを零す。
「なら私は、君に忘れてもらえないのなら逆に期待する事にしよう。 精々アルトランとやらにやられぬよう力にしたまえ。 そしてあわよくば犯罪者である私にも未来を見せてもらいたいものだね」
「お前にそう言われればなんか問題無く出来る様な気がしてきたよ」
創世の鍵を手に入れる前にもこんなやりとりがあって。
それで力を掴み取る事が出来た。
決してそれはアルディが何かに寄与した訳ではない、ただの偶然。
だがそんな前例があったからこそ、良いジンクスとして勇の中にはあったのだろう。
「この数日間、実に有意義に過ごす事が出来た。 君達には感謝するよ。 きっと私の様に世界の真理をすぐ近くで垣間見た者は殆ど居ないだろうから」
ア・リーヴェの話の際も、アルディはグランディーヴァ側として聴く事が出来た。
それだけでなく勇とこうやって話をする事もあり、きっと真理に近いという意味ではグランディーヴァの面々を合わせてもきっと指折りと言える。
その事が誇らしくて。
それを勇にも感じ取る事が出来たから。
「ああ、俺もだよアルディ。 お前とのモンラン、凄く楽しかった」
きっと収監されればもうアルディは以前の様にゲームを嗜む事は出来ないだろう。
先日のプレイはいわば最後の晩餐。
騒ぎの後は当然勇達も参戦し、アルディが精魂尽き果てるまで戦い続けていた。
その所為か、彼の目元にはクマが浮いているのはご愛敬だ。
「そうだね、是非ともまた一緒に遊びたいものだ」
そう交わしている間に、二人がとうとう使節団の下へと辿り着き。
車椅子から手を離して下がる勇の前で、アルディは使節団員達によって抱えられた。
「ではさらばだユウ=フジサキ! 英雄は常に高らかと歌え!!」
その一言を最後にアルディの身柄が使節団の持って来た護送車へと納められ。
使節団の敬礼を最後に、護送車へと乗り込み走り去っていった。
彼等の乗る車には既にリッダとアネットも搭乗済み。
道中から収監までを彼女達が責任を持って監視し続けてくれる。
その事があったから、勇は笑顔で見送る事が出来たのだ。
犯罪は法によって裁かねばならない。
だが、人を裁く事は出来ない。
法の裁きはそれがいけない事だとしらしめる行為、抑止力だから。
しかし人は時に犯罪を犯した者自身を責め立てる。
私刑……それは法から外れた、自己満足行為。
人の尊厳すら犯す事を厭わないとする、醜い行為に他ならない。
きっとアルディは真っ当な扱いを受ける事は出来ないだろう。
多くの人々が彼を責め立て、死を望むだろう。
彼自身が重犯罪者であり、多くの人間の尊厳を奪ってきたから。
それでも勇は望まない。
彼の死も、不遇も望まない。
それは彼が友だからでも、恩を受けたからでもない。
ただ単に、アルディが今後罪を清算し、二度と同じ事はしないだろうと〝確信〟したから。
それはア・リーヴェの知識にアクセスしたからでも、情が移ったからでもない。
アルディがそうするであろうと信じるに値する人間だからだ。
仲間達が勇を信じる様に。
勇もまたアルディを信じる。
アルディという存在を深く知る事が出来たから、そう信じる事が出来る。
それでも責め立てるならば、もはやそれは私刑に他ならない。
彼がいつか罪を償い、過ちを拭い去る事が出来たなら……その戒めはいずれ改められる日が来るだろう。
世界の在り方は人を歪める。
「時代の犠牲者」、そう呼ばれる様な人間はきっと少なくない。
もしかしたら【救世同盟】を率いる者達もまた同様に、世界の運命に歪まされてしまった被害者なのかもしれない。
勇達もまた同様に……。
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