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第七章
第75話 副総隊長さんは味方? それとも敵?
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ベイルレンド国軍副総隊長ガムド=アードラス。
その肩書からして、おそらくはジェイルさんの側近でしょう。
そんな御方がとうとうミネッタさんと変態騎士との間に立ち塞がりました。
「元来、聖護騎士団はフェテニスより出ることを禁じられているはず。貴殿らの役割は魔物を捕まえることではないだろう」
いえ、我々に背を向けて変態騎士たちと対峙し始めました。
なんだか少しだけ怒気も感じますね。離れていても暑さを感じます。
「あ、あの、おじさん?」
「嬢ちゃん、よく頑張ったな。お前さんのことはジェイルから聞いている。あいつァ野暮用があって来れなくてな、代わりに任されてきた。だから安心していい」
「そ、そうなんだ……ホッ」
なるほど、そういうことだったのですね。
良かった、それなら何も心配はいらなさそうです。
「こ、これは不甲斐ない手下どもの尻ぬぐいのためだっ!」
「なるほど、暗殺ギルドが手下、と。これは国軍として取り調べせにゃならんなぁ、んん~~~?」
「ぐっ!?」
「……聖護騎士団は極秘であるが故に権威も高い。だがそれは首都フェテニスに限っての話だ。あの場から離れた時点で貴殿らの特権は無効となる。少しは考えて事を起こすのだな」
「そ、それでは我らのメンツが立たんのだ!」
「はぁ~~~……まったく、これだから貴族というものは」
ガムドさんがとうとう頭を抱えて悩み始めました。
やはり彼にとってもあの変態騎士たちは頭の痛い存在なようですね。
そんな時、ガムドさんがこちらに振り向いてきます。
その視線はわたくしの方へ。
「お前さんが噂の喋るワーキャットかな?」
「にゃ、にゃー」
「おやおや、ワシの言うことがわかるとはやはりそういうことか」
「むむ、黙っておけば良かったですね……」
「ガハハッ! 気にするな、お前さんの特徴は既にジェイルから聞いている」
なかなか鋭い視野を持つ御方ですね。
簡単には騙せない、そんな雰囲気を感じます。
「そこで物は相談なのだが……お前さん、首都まで御足労願えんかね?」
「……はい?」
しかもいきなり妙なことまで言い始めました。
どうやら一概に味方、という訳でもなさそう。
もっとも、中立としての立場なら当然の対応なのかもしれませんが。
「奴らは主君に忠実でな、命令は絶対とされている。恐らくはお前さんとの問題が片付かない限りは一生付きまとってくるだろう」
「つまり、彼らの主君と話し合いをして解決しろ、と?」
「そういうことだな。確かに奴らの言い分はお前さんやテリック村の者たちにとっては不条理な話であろう。だがある程度の線引きも必要だ。だからこそ問題を解決するならば嫌でも成せることを成さねばならん時がある」
「それが今、という訳ですか」
「無論。ただし譲歩もあろう」
そう言うとガムドさんはニタリと笑い、再び振り返ります。
「そういう訳だ。この猫娘が主の下へ行けば貴殿らの任務は終わる。その後に当事者同士で話し合い、その結果がどうなろうとも貴殿らに責は生まれない。そうであろう?」
「た、確かにそうだ!」
「ならばわざわざ捕まえる必要もあるまい。任意同行してもらえばよい話だ」
「うう……」
「それにもかかわらず村との伝令を遮り、魔物襲撃の報を遅らせた貴殿らの罪は重い。よって国軍副総隊長の名において、相応の刑罰を与えるものとする。これはフェテニスに戻ってもなお解消されぬ責任とする特約事項だと知れぃ」
「わ、わかった……あの御方の命令が果たせるのならば責任は取ろう」
「ついでに貴様らへの予算もテリック村の復興に回すよう要請しておく。異論が無いとは言わせんぞ」
どうやらあちら側の話し合いは済んだようですね。
変態騎士も途端にしおらしくなってしまいました。
そうとなると、あとはわたくしたちの問題、ですか。
「……チッパーさん、ツブレさん、それとボルグさんも、ちょっと話を聞いてください」
そう悟った時、わたくしは自然と彼らの名を呼んでいました。
今いる中でもっとも頼れる方々を。
「今、わたくしはこの御仁に、人の街へと招かれました。もしそうしないとこれからもあの人間たちに狙われ続ける可能性があるからです」
「ネルル、お前……」
「チッパーさんはもうわかっているようですね。そう、もしかしたらもう帰って来れない可能性も有り得るでしょう」
そう言うとチッパーさんは押し黙ってしまいました。
ツブレさんもボルグさんも唖然としていて、わたくしの言う意味がまだ理解出来ていない様子。
「だからもしかしたらその時は皆さんがこの村を守ってあげてください。今の皆さんならきっと村人の皆さんと仲良くできると思いますから」
そう伝えると、チッパーさんとツブレさんの前に歩み寄り、微笑みました。
それでチッパーさんごとツブレさんにギュッと抱き着き、毛並みを味わうように埋まります。
「ネルルさ、おめぇ……」
「大丈夫、それでもわたくしは諦めていません。帰ってこられるよう最大の努力をするつもりです。ですからどうか信じていてください」
相手が何者かはわからない。
もしかしたら二百年前と同じことを繰り返すかもしれない。
それでも村については心配いりません。
チッパーさんたちならきっと人との共生も上手く行く。
もしかしたらこの先の未来でもずっと。
もし仮にわたくしがまた転生したとしても、次の時代でも彼らの足跡は残り続けているかもしれませんから。
「……わかった。なら俺はお前が帰って来た時にビックリして気絶しちまうくらいにすげぇ発展をさせておく。だからお前も心配すんな。後は任せておけ」
「チッパーさん……」
「お前が何をしようとしているかはわかんねぇ。だがな、それでも俺たちはお前の友達で、仲間で、かけがえのない家族なんだ。それをどうか忘れないでくれよな」
かけがえのない家族――とても温かい響き。
生前でもあまり実感できなくて、転生した後もほとんど享受できませんでした。
でもそれをまた感じさせてくれたチッパーさんたちが愛おしくて堪りません。
家族を失いたくない。
皆と離れたくない。
だから。
「はい……絶対に忘れません。必ず、帰ってきます……!」
わたくしはこう伝え、そっと二人から離れました。
ボルグさんにも真っ直ぐと向き、微笑みを浮かべます。
そんなボルグさんも何も言わず頷いてくださいました。
これでこの村の防備もきっと平気でしょう。
彼なら魔兎さんたちも含め、きちんと指導してくださるはずです。
「私は一緒に行くから。絶対に一人にしないから!」
「ミネッタさん……」
一方のミネッタさんはもうわたくしのことを守る気満々です。
さきほどのチッパーさんたちとの話が火を付けてしまったのでしょう。
その方がずっと頼りになって嬉しい限りですけどね。
「それが私の役目だと思ってる。それはパートナー契約をしたからとかそんなんじゃないよ」
「はい、ミネッタさんのこと、信じていますから」
「俺ももちろん行くぜ!」
「そうですね、ファズさんは来ないといけませんもんね兵士として」
「お、おう……(そ、そうじゃないんだよぉ~~~!)」
なんだか小声が聞こえますが気にしないでおきましょう。
でも二人のおかげで覚悟もしっかり決まりました。
参りましょうか、首都フェテニスへ。
それが最良の選択なのだとわたくしも思うから。
「おぉガムドォ、久しいのう! ネコチャン連れてくならよぅ、しっかり守ったれや!」
「おっとぉドネウ殿もこの村出身だったかぁ! 旧知の仲にこう言われちゃ是が非でもやらんとなぁ!」
「「ガハハハハ!!!」」
どうやらガムドさんはドネウさんとも知り合いだったみたいですね。
確かに、なんだか素の雰囲気も似ている感じがします。
うん、ミネッタさんとガムドさんがいればきっと大丈夫でしょう。
なら今はフェテニスまでの出戻り旅を楽しむとしましょうか。
主とやらに会う前に、そうして穏やかにしていた方がずっと素直に相対出来そうですから。
その肩書からして、おそらくはジェイルさんの側近でしょう。
そんな御方がとうとうミネッタさんと変態騎士との間に立ち塞がりました。
「元来、聖護騎士団はフェテニスより出ることを禁じられているはず。貴殿らの役割は魔物を捕まえることではないだろう」
いえ、我々に背を向けて変態騎士たちと対峙し始めました。
なんだか少しだけ怒気も感じますね。離れていても暑さを感じます。
「あ、あの、おじさん?」
「嬢ちゃん、よく頑張ったな。お前さんのことはジェイルから聞いている。あいつァ野暮用があって来れなくてな、代わりに任されてきた。だから安心していい」
「そ、そうなんだ……ホッ」
なるほど、そういうことだったのですね。
良かった、それなら何も心配はいらなさそうです。
「こ、これは不甲斐ない手下どもの尻ぬぐいのためだっ!」
「なるほど、暗殺ギルドが手下、と。これは国軍として取り調べせにゃならんなぁ、んん~~~?」
「ぐっ!?」
「……聖護騎士団は極秘であるが故に権威も高い。だがそれは首都フェテニスに限っての話だ。あの場から離れた時点で貴殿らの特権は無効となる。少しは考えて事を起こすのだな」
「そ、それでは我らのメンツが立たんのだ!」
「はぁ~~~……まったく、これだから貴族というものは」
ガムドさんがとうとう頭を抱えて悩み始めました。
やはり彼にとってもあの変態騎士たちは頭の痛い存在なようですね。
そんな時、ガムドさんがこちらに振り向いてきます。
その視線はわたくしの方へ。
「お前さんが噂の喋るワーキャットかな?」
「にゃ、にゃー」
「おやおや、ワシの言うことがわかるとはやはりそういうことか」
「むむ、黙っておけば良かったですね……」
「ガハハッ! 気にするな、お前さんの特徴は既にジェイルから聞いている」
なかなか鋭い視野を持つ御方ですね。
簡単には騙せない、そんな雰囲気を感じます。
「そこで物は相談なのだが……お前さん、首都まで御足労願えんかね?」
「……はい?」
しかもいきなり妙なことまで言い始めました。
どうやら一概に味方、という訳でもなさそう。
もっとも、中立としての立場なら当然の対応なのかもしれませんが。
「奴らは主君に忠実でな、命令は絶対とされている。恐らくはお前さんとの問題が片付かない限りは一生付きまとってくるだろう」
「つまり、彼らの主君と話し合いをして解決しろ、と?」
「そういうことだな。確かに奴らの言い分はお前さんやテリック村の者たちにとっては不条理な話であろう。だがある程度の線引きも必要だ。だからこそ問題を解決するならば嫌でも成せることを成さねばならん時がある」
「それが今、という訳ですか」
「無論。ただし譲歩もあろう」
そう言うとガムドさんはニタリと笑い、再び振り返ります。
「そういう訳だ。この猫娘が主の下へ行けば貴殿らの任務は終わる。その後に当事者同士で話し合い、その結果がどうなろうとも貴殿らに責は生まれない。そうであろう?」
「た、確かにそうだ!」
「ならばわざわざ捕まえる必要もあるまい。任意同行してもらえばよい話だ」
「うう……」
「それにもかかわらず村との伝令を遮り、魔物襲撃の報を遅らせた貴殿らの罪は重い。よって国軍副総隊長の名において、相応の刑罰を与えるものとする。これはフェテニスに戻ってもなお解消されぬ責任とする特約事項だと知れぃ」
「わ、わかった……あの御方の命令が果たせるのならば責任は取ろう」
「ついでに貴様らへの予算もテリック村の復興に回すよう要請しておく。異論が無いとは言わせんぞ」
どうやらあちら側の話し合いは済んだようですね。
変態騎士も途端にしおらしくなってしまいました。
そうとなると、あとはわたくしたちの問題、ですか。
「……チッパーさん、ツブレさん、それとボルグさんも、ちょっと話を聞いてください」
そう悟った時、わたくしは自然と彼らの名を呼んでいました。
今いる中でもっとも頼れる方々を。
「今、わたくしはこの御仁に、人の街へと招かれました。もしそうしないとこれからもあの人間たちに狙われ続ける可能性があるからです」
「ネルル、お前……」
「チッパーさんはもうわかっているようですね。そう、もしかしたらもう帰って来れない可能性も有り得るでしょう」
そう言うとチッパーさんは押し黙ってしまいました。
ツブレさんもボルグさんも唖然としていて、わたくしの言う意味がまだ理解出来ていない様子。
「だからもしかしたらその時は皆さんがこの村を守ってあげてください。今の皆さんならきっと村人の皆さんと仲良くできると思いますから」
そう伝えると、チッパーさんとツブレさんの前に歩み寄り、微笑みました。
それでチッパーさんごとツブレさんにギュッと抱き着き、毛並みを味わうように埋まります。
「ネルルさ、おめぇ……」
「大丈夫、それでもわたくしは諦めていません。帰ってこられるよう最大の努力をするつもりです。ですからどうか信じていてください」
相手が何者かはわからない。
もしかしたら二百年前と同じことを繰り返すかもしれない。
それでも村については心配いりません。
チッパーさんたちならきっと人との共生も上手く行く。
もしかしたらこの先の未来でもずっと。
もし仮にわたくしがまた転生したとしても、次の時代でも彼らの足跡は残り続けているかもしれませんから。
「……わかった。なら俺はお前が帰って来た時にビックリして気絶しちまうくらいにすげぇ発展をさせておく。だからお前も心配すんな。後は任せておけ」
「チッパーさん……」
「お前が何をしようとしているかはわかんねぇ。だがな、それでも俺たちはお前の友達で、仲間で、かけがえのない家族なんだ。それをどうか忘れないでくれよな」
かけがえのない家族――とても温かい響き。
生前でもあまり実感できなくて、転生した後もほとんど享受できませんでした。
でもそれをまた感じさせてくれたチッパーさんたちが愛おしくて堪りません。
家族を失いたくない。
皆と離れたくない。
だから。
「はい……絶対に忘れません。必ず、帰ってきます……!」
わたくしはこう伝え、そっと二人から離れました。
ボルグさんにも真っ直ぐと向き、微笑みを浮かべます。
そんなボルグさんも何も言わず頷いてくださいました。
これでこの村の防備もきっと平気でしょう。
彼なら魔兎さんたちも含め、きちんと指導してくださるはずです。
「私は一緒に行くから。絶対に一人にしないから!」
「ミネッタさん……」
一方のミネッタさんはもうわたくしのことを守る気満々です。
さきほどのチッパーさんたちとの話が火を付けてしまったのでしょう。
その方がずっと頼りになって嬉しい限りですけどね。
「それが私の役目だと思ってる。それはパートナー契約をしたからとかそんなんじゃないよ」
「はい、ミネッタさんのこと、信じていますから」
「俺ももちろん行くぜ!」
「そうですね、ファズさんは来ないといけませんもんね兵士として」
「お、おう……(そ、そうじゃないんだよぉ~~~!)」
なんだか小声が聞こえますが気にしないでおきましょう。
でも二人のおかげで覚悟もしっかり決まりました。
参りましょうか、首都フェテニスへ。
それが最良の選択なのだとわたくしも思うから。
「おぉガムドォ、久しいのう! ネコチャン連れてくならよぅ、しっかり守ったれや!」
「おっとぉドネウ殿もこの村出身だったかぁ! 旧知の仲にこう言われちゃ是が非でもやらんとなぁ!」
「「ガハハハハ!!!」」
どうやらガムドさんはドネウさんとも知り合いだったみたいですね。
確かに、なんだか素の雰囲気も似ている感じがします。
うん、ミネッタさんとガムドさんがいればきっと大丈夫でしょう。
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