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第六章
第69話 想像を越えた設備の影にはあの人が。
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「せっかくお前の言葉がわかるようになったからよ、今の話をサムのおっさんに通訳しといたぜ」
ファズさんが急に寄ってきて見下ろしてきたと思ったら妙なドヤ顔。
その理由はどうやらこれのようですね。けどなんだか憎たらしいです。
「あらファズさん、気が利きますね」
「へへっ、お前のためなら俺はなんだって――」
「よぉし後はこのサムがこの壁について説明してやろうっ!」
しかしファズさんが何か言いかけた途端、サムさんに強引に押し退けられました。
どうやら調子のいい所は村人の皆さんもご存知のようです。
一度力で負けてしまったせいか、ファズさんも抵抗することを諦めたご様子。
そんな訳でわたくしも兎力神輿から降り、サムさんやミネッタさんたちと共に壁の内側を沿うように歩き始めます。
「壁は石材で出来ているのですか?」
「まぁ似たようなもんだ。砂利と食物繊維が混ざった特殊な泥を塗って固めてるんだ。そうすることで石みたいな強度と製造工程の簡易化が出来るようになっている」
「はぇ~~~」
「まだ試作らしくて安定はしてないが、これはいずれ建物の構造材としても使えるかもなぁと思っているよ」
実際に固まる前の素材を見せてもらいましたが、ドロドロで扱いは簡単そう。
これもチッパーさんが考案したと思うと驚きを隠せません。
「壁自体も実に機能的だ。と言っても使えるのは魔兎たちみたいな小型の魔物だけどな」
「本当ですね。小さいですが階段と足場が見えます」
あの足場は畑で使われている移動式足場と同じ構造ですね。
それが固定式となって各所に設置されています。
しかもその上に見えるのは……!
「おっ、見る目があるなぁ~? あれはバリスタだ。壁の向こうに大型の矢を放てる代物さ」
「そ、そんな兵器まで設置しているのですね」
「どうやら力の弱い魔兎たちが戦えるようにするためのもんらしい。数だけは多いからこういう風に使えばいいっていうネズ公の提案さ」
まさか兵器まで造っているとは思いもしませんでした。
チッパーさんの想像力はもはや人間のそれさえ凌駕しているのかもしれません。
「ま、紹介するといってもこんなもんなんだがな。壁上兵器は今も至る所で建造中で、外観を先に仕上げたって感じだな。威嚇の意味も兼ねて先に作ったってのがネズ公の言い分さね」
「そこまで考えて造り上げたのですね……」
確かに、後ろから見ると木造の骨組みが丸見えのハリボテです。
ですが周りから見れば城塞都市、強固な防備を見せつけていました。
これだけで普通の魔物は敬遠してしまいかねません。
その特性をよく知るチッパーさんだからこその発案だったのでしょう。
さすが、何もかもよく考えておられます……!
「おや……?」
すると、働く人たちの中に見たことの無い大きな男性の姿が。
しかもかなりの筋肉質で、木の丸太を二本も担いで歩いています。
魔兎さんが三人ほど丸太に乗っていますが、まったく意にも介していません。
「あ、あの人は……!?」
「ん? 会うのは初めてだったか? ありゃドネウ爺さんだよ」
「「はああああああ!!!??? ドネウ爺さん!?」」
名前を聞いた途端、ミネッタさんとファズさんの叫び声が響きました。
そうしたらその声に気付いたのか、大男がのしのしとこちらに歩いてきます。
「おぉ帰って来たかネコチャン」
「ド、ドネウさん、その御姿は……!?」
「ふむ、この筋肉についてを知らなんだか。まぁ来たばかりだし無理もあるまいて」
「いやいやもう別人とかそういう次元じゃねぇ変わりっぷりだろうが!」
「ド、ドネウお爺ちゃん、どうしてそんな姿に?」
「カッカッカッ! なぁに、これが儂の真の姿じゃよ」
「「「えええ……」」」
し、信じられません。
わたくしが野菜を卸すまでは寝たきりの骨も同然だったあのドネウさんが、まさかこんな筋骨隆々なマッチョになるなんて!
「儂はこう見えても昔、マッスルファイターという職の冒険者をやっておったのじゃ」
「今はどう見てもその肩書しか思い浮かばねぇよ!」
「じゃが歳の荒波には勝てず、さらにはある時から栄養が摂れにくくなり、激しい新陳代謝に抗えず痩せ細り、ついには寝たきりとなってしまっておった」
まさかドネウさんにそんな過去が!
なんだかまるで体格まで変わっているようにも見えるのですが。
「じゃがネコチャンが卸してくれた栄養たっぷりの野菜と、リハビリを兼ねた訓練のおかげで今はほれ、見ての通りよ! おかげで百年は若返った気分じゃわい!」
「いやアンタまだ八〇歳くらいでしょ!?」
「逆に考えるのよファズ! このご時世で八〇歳まで生きられるお爺ちゃんが凄いんだって!」
「すげえなマッスルファイター!?」
な、なにはともあれ昔の元気を取り戻して頂けたようで何よりです。
魔兎さんたちとも仲良くやっているようですし、こちらとしても助かりますね。
「フオオオオオ……!」
「ムッ!?」
そう思っていた矢先、殺意をむき出しにしたボルグさんがわたくしの横から前へと一歩を踏み出します。
それに気付き、ドネウさんもが丸太を降ろして彼の前に!?
なんだか異様な空気が流れ始めました。
まるで一触即発のようなこの空気は……!?
「我が主ネルル殿よ、どうやら私は戦いを望まぬとはいったものの、体に流れる武人の血には抗えぬようだ……!」
「え、え、えええ!?」
「ほう? 貴様、儂とやりあいたいとでも言いたげじゃのぉ……?」
「疼くぞ! 武人としての血が!」
こ、これはいけません!
もう互いに額をぶつけ合い、両手を合わせあって押し合いを始めました!
なんという闘志でしょう!? まるで地響きすら感じるかのようです!
「はあああああああ!!!!!」
「ゴオオオオオオオ!!!!!」
「お、おいお前らァ!?」
「どどどうなっちゃうのー!?」
これでは、もう――
「「ナイス筋肉だッッッ!!!!!」」
しかし途端、「バチッ」という音と共に二人が離れます。
さらには互いに片手で掴み合い、ギュッと力強い握手を交わしていて。
「次回会う時が楽しみじゃのぉ……!」
「貴様の力、必ず見せてもらうぞ……!」
なんでしょう? 意気投合でしょうか?
互いにニッコリと笑い、同時に背を向けて歩き始めました。
再び丸太を担ぐドネウさんの背中が妙に暑苦しいです。
「主殿よ」
「はい」
「貴殿に忠誠を誓った際は戦うことを放棄しました。ですがいつかこの争いが終わった後、彼奴と雌雄を決するべく戦いたいと存じます。そのことをどうかお許しください」
「はい」
「ありがたき幸せッ!」
いやまぁ別にそこまで戦いを否定するつもりはないんですけども。
スポーツなどの興行的な争いもあるものですし。
どうやらその辺りの融通というものはまだ魔物にはわからないのかもしれません。
そこは落ち着いたら学びの場を設けてあげたいものですねぇ。
なんだか些細ですが、れっきとした目標が出来た気がします。
後は魔物たちが本当に来なければよいのですが。
……そう密かに願っていたのに。
どうやらチッパーさんたちの懸念は現実となってしまったようです。
ファズさんが急に寄ってきて見下ろしてきたと思ったら妙なドヤ顔。
その理由はどうやらこれのようですね。けどなんだか憎たらしいです。
「あらファズさん、気が利きますね」
「へへっ、お前のためなら俺はなんだって――」
「よぉし後はこのサムがこの壁について説明してやろうっ!」
しかしファズさんが何か言いかけた途端、サムさんに強引に押し退けられました。
どうやら調子のいい所は村人の皆さんもご存知のようです。
一度力で負けてしまったせいか、ファズさんも抵抗することを諦めたご様子。
そんな訳でわたくしも兎力神輿から降り、サムさんやミネッタさんたちと共に壁の内側を沿うように歩き始めます。
「壁は石材で出来ているのですか?」
「まぁ似たようなもんだ。砂利と食物繊維が混ざった特殊な泥を塗って固めてるんだ。そうすることで石みたいな強度と製造工程の簡易化が出来るようになっている」
「はぇ~~~」
「まだ試作らしくて安定はしてないが、これはいずれ建物の構造材としても使えるかもなぁと思っているよ」
実際に固まる前の素材を見せてもらいましたが、ドロドロで扱いは簡単そう。
これもチッパーさんが考案したと思うと驚きを隠せません。
「壁自体も実に機能的だ。と言っても使えるのは魔兎たちみたいな小型の魔物だけどな」
「本当ですね。小さいですが階段と足場が見えます」
あの足場は畑で使われている移動式足場と同じ構造ですね。
それが固定式となって各所に設置されています。
しかもその上に見えるのは……!
「おっ、見る目があるなぁ~? あれはバリスタだ。壁の向こうに大型の矢を放てる代物さ」
「そ、そんな兵器まで設置しているのですね」
「どうやら力の弱い魔兎たちが戦えるようにするためのもんらしい。数だけは多いからこういう風に使えばいいっていうネズ公の提案さ」
まさか兵器まで造っているとは思いもしませんでした。
チッパーさんの想像力はもはや人間のそれさえ凌駕しているのかもしれません。
「ま、紹介するといってもこんなもんなんだがな。壁上兵器は今も至る所で建造中で、外観を先に仕上げたって感じだな。威嚇の意味も兼ねて先に作ったってのがネズ公の言い分さね」
「そこまで考えて造り上げたのですね……」
確かに、後ろから見ると木造の骨組みが丸見えのハリボテです。
ですが周りから見れば城塞都市、強固な防備を見せつけていました。
これだけで普通の魔物は敬遠してしまいかねません。
その特性をよく知るチッパーさんだからこその発案だったのでしょう。
さすが、何もかもよく考えておられます……!
「おや……?」
すると、働く人たちの中に見たことの無い大きな男性の姿が。
しかもかなりの筋肉質で、木の丸太を二本も担いで歩いています。
魔兎さんが三人ほど丸太に乗っていますが、まったく意にも介していません。
「あ、あの人は……!?」
「ん? 会うのは初めてだったか? ありゃドネウ爺さんだよ」
「「はああああああ!!!??? ドネウ爺さん!?」」
名前を聞いた途端、ミネッタさんとファズさんの叫び声が響きました。
そうしたらその声に気付いたのか、大男がのしのしとこちらに歩いてきます。
「おぉ帰って来たかネコチャン」
「ド、ドネウさん、その御姿は……!?」
「ふむ、この筋肉についてを知らなんだか。まぁ来たばかりだし無理もあるまいて」
「いやいやもう別人とかそういう次元じゃねぇ変わりっぷりだろうが!」
「ド、ドネウお爺ちゃん、どうしてそんな姿に?」
「カッカッカッ! なぁに、これが儂の真の姿じゃよ」
「「「えええ……」」」
し、信じられません。
わたくしが野菜を卸すまでは寝たきりの骨も同然だったあのドネウさんが、まさかこんな筋骨隆々なマッチョになるなんて!
「儂はこう見えても昔、マッスルファイターという職の冒険者をやっておったのじゃ」
「今はどう見てもその肩書しか思い浮かばねぇよ!」
「じゃが歳の荒波には勝てず、さらにはある時から栄養が摂れにくくなり、激しい新陳代謝に抗えず痩せ細り、ついには寝たきりとなってしまっておった」
まさかドネウさんにそんな過去が!
なんだかまるで体格まで変わっているようにも見えるのですが。
「じゃがネコチャンが卸してくれた栄養たっぷりの野菜と、リハビリを兼ねた訓練のおかげで今はほれ、見ての通りよ! おかげで百年は若返った気分じゃわい!」
「いやアンタまだ八〇歳くらいでしょ!?」
「逆に考えるのよファズ! このご時世で八〇歳まで生きられるお爺ちゃんが凄いんだって!」
「すげえなマッスルファイター!?」
な、なにはともあれ昔の元気を取り戻して頂けたようで何よりです。
魔兎さんたちとも仲良くやっているようですし、こちらとしても助かりますね。
「フオオオオオ……!」
「ムッ!?」
そう思っていた矢先、殺意をむき出しにしたボルグさんがわたくしの横から前へと一歩を踏み出します。
それに気付き、ドネウさんもが丸太を降ろして彼の前に!?
なんだか異様な空気が流れ始めました。
まるで一触即発のようなこの空気は……!?
「我が主ネルル殿よ、どうやら私は戦いを望まぬとはいったものの、体に流れる武人の血には抗えぬようだ……!」
「え、え、えええ!?」
「ほう? 貴様、儂とやりあいたいとでも言いたげじゃのぉ……?」
「疼くぞ! 武人としての血が!」
こ、これはいけません!
もう互いに額をぶつけ合い、両手を合わせあって押し合いを始めました!
なんという闘志でしょう!? まるで地響きすら感じるかのようです!
「はあああああああ!!!!!」
「ゴオオオオオオオ!!!!!」
「お、おいお前らァ!?」
「どどどうなっちゃうのー!?」
これでは、もう――
「「ナイス筋肉だッッッ!!!!!」」
しかし途端、「バチッ」という音と共に二人が離れます。
さらには互いに片手で掴み合い、ギュッと力強い握手を交わしていて。
「次回会う時が楽しみじゃのぉ……!」
「貴様の力、必ず見せてもらうぞ……!」
なんでしょう? 意気投合でしょうか?
互いにニッコリと笑い、同時に背を向けて歩き始めました。
再び丸太を担ぐドネウさんの背中が妙に暑苦しいです。
「主殿よ」
「はい」
「貴殿に忠誠を誓った際は戦うことを放棄しました。ですがいつかこの争いが終わった後、彼奴と雌雄を決するべく戦いたいと存じます。そのことをどうかお許しください」
「はい」
「ありがたき幸せッ!」
いやまぁ別にそこまで戦いを否定するつもりはないんですけども。
スポーツなどの興行的な争いもあるものですし。
どうやらその辺りの融通というものはまだ魔物にはわからないのかもしれません。
そこは落ち着いたら学びの場を設けてあげたいものですねぇ。
なんだか些細ですが、れっきとした目標が出来た気がします。
後は魔物たちが本当に来なければよいのですが。
……そう密かに願っていたのに。
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