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第三章
第36話 しつこい商人に天罰を
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わたくしに秘めている防御特性も絶対ではありません。
相手が格上ならば防御するたびに耐性を失い、いずれは弾くことが出来なくなってしまう。
そう懸念してしまうほどに商人の強制力は強かった。
そしてその力をわたくしはまた受けてしまった。
万事休す。
そう思わざるを得ない状況。
……だったのですが。
「あれ?」
途端に暗くなっていた視界が戻り、商人の姿を含めた景色が映ります。
それどころか意識もはっきりしているし、別に操られた節も無い。
この時何が起きたか全くわかりませんでした。
「チィ!? 邪魔が入ったか!」
「えっ!?」
でもふと足元を見るとチッパーさんがどてりと床に転がっていました。
その様子を見て事実にやっと気付いたのです。
チッパーさんが咄嗟に身を張って視界を防いでくれていたのだと。
街でわたくしを見ていたから商人の存在にも気付いていたのでしょう。
「チッパーさん!? 大丈夫ですか!?」
「う、うう……」
しかしチッパーさんは呼びかけにも答えず苦しそうにしていました。
すぐには起き上がろうとせず伏せたままで。
「まぁいい、こうなったら弱らせてから捕まえるだけだ! やれ、下僕!」
「ッ!?」
ですが途端、チッパーさんが商人の声に反応して起き上がります。
しかもこちらに真っ赤な目を向けてきていて。
「ヂュヂュ!」
「チ、チッパーさん、まさか……!?」
「ヂュヂューーーッ!!!」
そう、チッパーさんが身代わりになって操られてしまっていた。
それどころか飛び掛かってきて、わたくしの右腕に噛みついて来たのです。
「痛あっ!!!」
あまりの容赦のない噛みつきに激痛が走ります。
しかも相当に深く刺さっていて、骨まで断ち切られそうな強さでした。
「へへ、腕の一本や二本イったって構うものか。操った後に治癒術法で再生すりゃ問題ねぇ……!」
「うああああ!!!??」
「だから大人しくさっさと倒れやがれえ!」
ですがここでわたくしはある事実に気付いたのです。
商人がなぜ再びチャームを使わないのか、と。
それはすなわち、彼が操れるのは一体だけだから。
そう閃くとなおさら商人が許せませんでした。
ならばなぜすぐにチッパーさんを解放せずに利用するのか、と。
まるでわたくしが彼を攻撃できないことを知っているかのようで。
同時に自分の不甲斐なさにも怒りを覚えます。
どうしてこんなにも大事な方を不幸にしてしまうのかと。
しかしだからこそ、です。
だからこそわたくしは覚悟を強く決めました。
チッパーさんのような方を守るためにも、力を開放することはもはや厭わないと。
「チッパーさああああああんッッッ!!!!!!!!!!」
「ヂュッ!!!??」
その想いがほとばしり、光が胸元から放たれました。
チャームを弾いた防御特性をチッパーさんに浴びせたのです。
すると途端、チッパーさんの牙が腕から離れていて。
その拍子にわたくしは彼を掴み、水路の反対側の道へと放り投げました。
それと同時に商人へと向けて走り出します。
「こ、こいつまたっ!? こうなったら今度こそは――」
「もうヤラせ、ませンっ!」
「――んなっ!?」
本当はこんな風に聖力は使いたくなかった。
人間であった時から人への行使は極力封じていた力です。
ですがこの商人こそ罰さなければならない罪深き存在。
故にわたくしは全身全霊で力を解き放ち、その身を高く跳ねさせました。
そして渾身の聖力を足先へと込め、必罰の一撃を見舞ったのです!
「これぞ裁きの聖撃! 祝福満願・聖女キィィィーーーーーーック!!!!!!!!!!」
かつての聖力に加え、ワーキャットの身体能力がこの一撃を完成させました。
放たれた蹴りが商人の顔に「ドズンッ」とメリ込み、その体をも弾かせたのです。
よって商人は水路出口から飛び出し、大地を跳ねて転がります。
それだけには留まらず、地面に落ちていた岩に当たって弾かれ、水路へドボン。
上半身を汚水へと突っ込んだまま下流へドンブラと流されていきました。
一方のわたくしはしっかりと着地を果たし、跪いたままに商人を見送ります。
「この蹴りは神の祝福によって今までに犯した罪を清算させる一撃。見舞われればたちまち罪の重さの分だけ不幸が降りかかりましょう。そしてその不幸を乗り越えた時、その者は真人として生まれ変わるのです」
「――ですが罪が耐えきれないほどに重かった場合、喰らった相手は召す!」
「いててて……それ、誰に言ってんだお前は」
チッパーさんは幸いにも無事。
わたくしの声に気付き、身を起こそうとしていました。
(一連の台詞は黙っておきましょう。お二人に話すのは恥ずかしいですから)
「大丈夫ですかチッパーさん!?」
「お、おう、体は痛ぇがなんとかな。それで、野郎はどうなった?」
「罪深き者には罰を。外道はわたくしが神に代わって裁きを与えました」
「よくわからんがまぁもう平気ってことだな」
「はいっ! 全てはチッパーさんのおかげですっ!」
「そ、そうか! ……そうかぁ?」
彼がいなかったら今頃わたくしはあの男に捕まり、商品にされていたでしょう。
そして誰ともわからない者に良い様に操られていたかもしれません。
そうならなくて本当に良かった。
だからわたくしはチッパーさんと合流した後、また頭を下げたのです。
いくら遠慮されようが構いません。感謝してもしきれない程です。
なにせ、これが彼との今生の別れとなるかもしれなかったのですから。
相手が格上ならば防御するたびに耐性を失い、いずれは弾くことが出来なくなってしまう。
そう懸念してしまうほどに商人の強制力は強かった。
そしてその力をわたくしはまた受けてしまった。
万事休す。
そう思わざるを得ない状況。
……だったのですが。
「あれ?」
途端に暗くなっていた視界が戻り、商人の姿を含めた景色が映ります。
それどころか意識もはっきりしているし、別に操られた節も無い。
この時何が起きたか全くわかりませんでした。
「チィ!? 邪魔が入ったか!」
「えっ!?」
でもふと足元を見るとチッパーさんがどてりと床に転がっていました。
その様子を見て事実にやっと気付いたのです。
チッパーさんが咄嗟に身を張って視界を防いでくれていたのだと。
街でわたくしを見ていたから商人の存在にも気付いていたのでしょう。
「チッパーさん!? 大丈夫ですか!?」
「う、うう……」
しかしチッパーさんは呼びかけにも答えず苦しそうにしていました。
すぐには起き上がろうとせず伏せたままで。
「まぁいい、こうなったら弱らせてから捕まえるだけだ! やれ、下僕!」
「ッ!?」
ですが途端、チッパーさんが商人の声に反応して起き上がります。
しかもこちらに真っ赤な目を向けてきていて。
「ヂュヂュ!」
「チ、チッパーさん、まさか……!?」
「ヂュヂューーーッ!!!」
そう、チッパーさんが身代わりになって操られてしまっていた。
それどころか飛び掛かってきて、わたくしの右腕に噛みついて来たのです。
「痛あっ!!!」
あまりの容赦のない噛みつきに激痛が走ります。
しかも相当に深く刺さっていて、骨まで断ち切られそうな強さでした。
「へへ、腕の一本や二本イったって構うものか。操った後に治癒術法で再生すりゃ問題ねぇ……!」
「うああああ!!!??」
「だから大人しくさっさと倒れやがれえ!」
ですがここでわたくしはある事実に気付いたのです。
商人がなぜ再びチャームを使わないのか、と。
それはすなわち、彼が操れるのは一体だけだから。
そう閃くとなおさら商人が許せませんでした。
ならばなぜすぐにチッパーさんを解放せずに利用するのか、と。
まるでわたくしが彼を攻撃できないことを知っているかのようで。
同時に自分の不甲斐なさにも怒りを覚えます。
どうしてこんなにも大事な方を不幸にしてしまうのかと。
しかしだからこそ、です。
だからこそわたくしは覚悟を強く決めました。
チッパーさんのような方を守るためにも、力を開放することはもはや厭わないと。
「チッパーさああああああんッッッ!!!!!!!!!!」
「ヂュッ!!!??」
その想いがほとばしり、光が胸元から放たれました。
チャームを弾いた防御特性をチッパーさんに浴びせたのです。
すると途端、チッパーさんの牙が腕から離れていて。
その拍子にわたくしは彼を掴み、水路の反対側の道へと放り投げました。
それと同時に商人へと向けて走り出します。
「こ、こいつまたっ!? こうなったら今度こそは――」
「もうヤラせ、ませンっ!」
「――んなっ!?」
本当はこんな風に聖力は使いたくなかった。
人間であった時から人への行使は極力封じていた力です。
ですがこの商人こそ罰さなければならない罪深き存在。
故にわたくしは全身全霊で力を解き放ち、その身を高く跳ねさせました。
そして渾身の聖力を足先へと込め、必罰の一撃を見舞ったのです!
「これぞ裁きの聖撃! 祝福満願・聖女キィィィーーーーーーック!!!!!!!!!!」
かつての聖力に加え、ワーキャットの身体能力がこの一撃を完成させました。
放たれた蹴りが商人の顔に「ドズンッ」とメリ込み、その体をも弾かせたのです。
よって商人は水路出口から飛び出し、大地を跳ねて転がります。
それだけには留まらず、地面に落ちていた岩に当たって弾かれ、水路へドボン。
上半身を汚水へと突っ込んだまま下流へドンブラと流されていきました。
一方のわたくしはしっかりと着地を果たし、跪いたままに商人を見送ります。
「この蹴りは神の祝福によって今までに犯した罪を清算させる一撃。見舞われればたちまち罪の重さの分だけ不幸が降りかかりましょう。そしてその不幸を乗り越えた時、その者は真人として生まれ変わるのです」
「――ですが罪が耐えきれないほどに重かった場合、喰らった相手は召す!」
「いててて……それ、誰に言ってんだお前は」
チッパーさんは幸いにも無事。
わたくしの声に気付き、身を起こそうとしていました。
(一連の台詞は黙っておきましょう。お二人に話すのは恥ずかしいですから)
「大丈夫ですかチッパーさん!?」
「お、おう、体は痛ぇがなんとかな。それで、野郎はどうなった?」
「罪深き者には罰を。外道はわたくしが神に代わって裁きを与えました」
「よくわからんがまぁもう平気ってことだな」
「はいっ! 全てはチッパーさんのおかげですっ!」
「そ、そうか! ……そうかぁ?」
彼がいなかったら今頃わたくしはあの男に捕まり、商品にされていたでしょう。
そして誰ともわからない者に良い様に操られていたかもしれません。
そうならなくて本当に良かった。
だからわたくしはチッパーさんと合流した後、また頭を下げたのです。
いくら遠慮されようが構いません。感謝してもしきれない程です。
なにせ、これが彼との今生の別れとなるかもしれなかったのですから。
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