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第二章
第18話 新しいお友達は随分な勘違い屋なようです(パピ視点)
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ボクの名はパピ!
ネルルの姉御に名前を貰った、元落ちこぼれのハーピーさ!
ネルルの姉御はとっても優しかった。
僕に名前を付けたくれただけではなく、一緒にいてもいいって言ってくれた。
それに今では畑の傍に停まり木まで用意してくれたし!
……すごく嬉しかったんだ。
故郷の同胞たちは皆ボクのことを厄介者扱いしていたから。
そんな姉御のためにもボクは一生懸命働こうと思う。
きっとあの方ならちょっとくらい失敗したって許してくれるだろうし不安は無いね!
「おうパピ、俺様はチッパーだ。よろしく頼むぜ」
「オラ、ツブレだよー」
「ぐもーん」
「あ、ネルルの姉御の手下だねーよろしくー」
でも心配があるといえばコイツラだ。
ボクより先に手下になったとはいえ妙に馴れ馴れしいし。
特にクソ狼。コイツはなんだかアホ面過ぎて馬鹿にしたくなっちゃう。
「手下って……俺たちはネルルと仲間で友達なんだぜ? 変に上下関係とか持ち込むなよい」
「でもボクは君たちのこと認めてないもんね」
なんだか面倒なことを言い始めたからついつい本音が漏れちゃった。
でもこういうことはハッキリ言った方がいいんだ。
末席だからってご機嫌取りするのはまっぴらごめんさ。
「なんかこいつ面倒臭いんだなー」
「今ネルルがいないからって調子に乗ってんなぁコイツ」
「ぐもん……」
調子に乗るのも当然さ、ボクはネルルの姉御に引き抜かれたんだから。
つまりはヘッドハンティング!
だからあの方の言うことしか聞くつもりは無いね。
これが〝仁義〟ってもんさ!
「まぁいいや。作物の状態はどうかなっとぉ」
「待ちな、ここはボクのシマだ。お前たちだって入れてやるもんか」
「んなにぃ!?」
「この畑はネルルの姉御に守ってくれって言われた場所だ。つまりボクが仕切っていい土地ってワケ。ならボクと姉御の許可無しに入れさせる訳がないだろ」
「コ、コイツゥ……!」
「何か勘違いしてるんだなー」
「フン、勘違いしているのはお前たちの方さ。ま、みかじめ料を払えば入れてやるくらいしても構わないけどね。それも出来ないならさぁさ行った行った!」
「てめぇ……俺のビッグプリンを奪ったことに反省もしてねぇのかよぉ!」
「そ、それは姉御が許してくれたからノーカン!」
「納得いかねぇ~~~~~~! くぅーーーっ!」
アイツラ、文句言いながらもやっと向こうに行ってくれた。
まったく、聞き分けも無い下っ端はこれだから。
後で姉御に話して言い聞かせてもらおっと。
しっかしそれにしても、なんでこんな所で大事に草なんか育てているのやら。
それだけはネルルの姉御でも何考えてるのかわっかんないや。
ま、でもボクがいれば安泰だけどねぇ~。
姉御のためなら例え奴らが襲い掛かってきても命を賭けて守りきる所存さぁ!
ああ、早く脅威になるような奴が来ないかなぁ!
そうしたら颯爽と追い返してネルルの姉御に褒めてもらえるのに。
ううん、それだけじゃない。
もしかしたら一の舎弟にしてもらえるかも!
そうすればあの小ネズミやクソ狼、石ころも頭が上がらなくなるはず!
楽しみだなぁ~~~!
≪おお、ここが話に聞いた封印の地か!≫
≪ようやく着いたなぁ≫
「――はっ!?」
妙な声が聞こえてピョンと振り向いたらつい驚いた。
人間だ!
人間がこんな所にまでやってきた!
それも五人組で男ばかり。
どいつもこいつもブクブク太ってて、脂肪だらけで不味そうだなぁ……。
しかもなんだ、あいつらボクに恐れることもなく近づいて来るぞ?
≪もしかしてコイツか? 例の喋る魔物っていうのは≫
≪でも確かミネッタが言うにはワーキャットだって話だが≫
随分と余裕があるみたいだ。
ボクはそんなに弱そうに見えているのだろうか?
あ、うん、まぁ実際弱いんだけどさ……。
≪いよう魔物。儂らの言葉がわかるかぁ? 話し合いに来てやったぞぉ?≫
なんだ中心にいる一番不味そうな奴、手なんて掲げて?
もしかして姉御の知り合いか何かなのか?
――ま、まさか姉御!? 人間まで従えてるっていうの!?
≪な、なんだこいつ!? いきなり翼広げてきやがった!?≫
≪い、威嚇じゃねぇだろうな!?≫
だとしたらすっごいや!
これなら姉御はいつか人間たちをも支配する魔王になれるかもしれない!
だとしたらボクは右腕かな? いや相棒かも! ウッフフフッ!
「おいお前たち、ボクはネルルの姉御の子分だぞ。頭が高いぞ!」
≪なんかピィピィ言ってるが?≫
≪こいつは例の喋る魔物ではないのかもしれんな≫
≪周りにもそれらしい奴はいないし、留守なのかも≫
こいつら、ボクの話を聞いてない。
ひれ伏そうともしないなんて失礼な奴らだ。
あ、しかも引き返し始めたぞ!?
「おい待て人間ども! ボクが誰だかわかっているのか!?」
≪仕方ねぇ、今日の所は引き返すか≫
≪またあの山道通るのかよぉ、俺疲れちまったよぉ≫
≪ならついてこなかったら良かっただろうが。そんときゃ分け前は渡さねぇけどな≫
あ、あいつら……!
ボクのことを無視して!
許さない! 人間の分際で!
……そうさ、あいつらは人間だ。
姉御はペットとして飼っているんじゃない。
そう、あいつらは家畜なんだ。
姉御はいつかアイツラを喰うつもりで野放しにしているのさ!
きっとそうに違いない!
「じゃあ今喰ったって、いいよねぇええ!!? だって姉御の物は、ボクの物なんだしぃぃぃ!!!!!」
その欲望のままに奴らへ飛び掛かる。
あんな奴らの首の一つや二つ簡単に引き千切ってやるつもりで。
――けれど突如、奴らとの間に斬撃筋が走った。
「バッカヤロウ! 人間どもをどうするつもりだったんだぁ!!!!!」
そんなバカな!? 今の斬撃はネズ公の一撃!?
そう驚いて身を止めたけど、それがいけなかった。
その間にクソ狼や石ころまで来やがった!
「それ以上の横暴はゆ、許されないんだナ!」
「ぐもーん!」
こ、こいつら!? 魔物であるあのネズミどもが人間を守っただって!?
何を考えてるんだあの畜生どもはぁ!?
……ああそうか、そういうことか。
あいつら、謀反だ!
ボクたちに対して反旗を翻した!
これはネルルの姉御に対する重大な裏切り行為だぞっ!?
≪ひ、ひいいい!!?≫
≪た、助けてくれぇええ!!!!!≫
≪あ、お、お前ら置いていくなぁーーー!!!≫
≪こ、腰が砕けて動けねぇよぉ!≫
クッ、人間を二匹逃がしてしまった!
アイツラが邪魔しなければ全員やれたのにぃ!
「どうしてくれるんだオマエラ! ボクがこいつらを喰ってやろうと思ったのに!」
「ちぃ!? 新人教育が間に合ってねぇってのにこの事態かよぉ!」
「皆お腹空いてたから説明する時間も無かったし、仕方ないんだナ……」
コイツラもだ!
コイツラもボクの話を聞かない!
ボクは将来のネルルの姉御の右腕だっていうのに!
だったらもういい!
こんな奴ら、いっそ皆いなくなってしまえっ!
「ならお前たちを先に食べて、空腹を紛らわしてから人間を喰ってやるよ!」
「「んなっ!?」」
「そしてネルルの姉御にも食べてもらうんだ! それが、ボクのぉーーーッ!」
そう思うがままにまた飛び出し、鉤爪を伸ばす。
小ネズミも、クソ狼も石コロも、この爪で八つ裂きにしてやるよおおおおお!!!!!
「――ハッ!?」
でもまただ。
また斬撃がいきなり大地を抉ってボクの動きを止めた。
そして続いた現れた者の姿を見て、思わず動揺してしまっていた。
「パピさん、貴方はいったい何をしようとしているんですかっ!」
そんな、ネルルの姉御!?
どうして、どうして貴方がボクを止めるんだ!?
なんで、ボクは悪くないハズ、なのに……。
ネルルの姉御に名前を貰った、元落ちこぼれのハーピーさ!
ネルルの姉御はとっても優しかった。
僕に名前を付けたくれただけではなく、一緒にいてもいいって言ってくれた。
それに今では畑の傍に停まり木まで用意してくれたし!
……すごく嬉しかったんだ。
故郷の同胞たちは皆ボクのことを厄介者扱いしていたから。
そんな姉御のためにもボクは一生懸命働こうと思う。
きっとあの方ならちょっとくらい失敗したって許してくれるだろうし不安は無いね!
「おうパピ、俺様はチッパーだ。よろしく頼むぜ」
「オラ、ツブレだよー」
「ぐもーん」
「あ、ネルルの姉御の手下だねーよろしくー」
でも心配があるといえばコイツラだ。
ボクより先に手下になったとはいえ妙に馴れ馴れしいし。
特にクソ狼。コイツはなんだかアホ面過ぎて馬鹿にしたくなっちゃう。
「手下って……俺たちはネルルと仲間で友達なんだぜ? 変に上下関係とか持ち込むなよい」
「でもボクは君たちのこと認めてないもんね」
なんだか面倒なことを言い始めたからついつい本音が漏れちゃった。
でもこういうことはハッキリ言った方がいいんだ。
末席だからってご機嫌取りするのはまっぴらごめんさ。
「なんかこいつ面倒臭いんだなー」
「今ネルルがいないからって調子に乗ってんなぁコイツ」
「ぐもん……」
調子に乗るのも当然さ、ボクはネルルの姉御に引き抜かれたんだから。
つまりはヘッドハンティング!
だからあの方の言うことしか聞くつもりは無いね。
これが〝仁義〟ってもんさ!
「まぁいいや。作物の状態はどうかなっとぉ」
「待ちな、ここはボクのシマだ。お前たちだって入れてやるもんか」
「んなにぃ!?」
「この畑はネルルの姉御に守ってくれって言われた場所だ。つまりボクが仕切っていい土地ってワケ。ならボクと姉御の許可無しに入れさせる訳がないだろ」
「コ、コイツゥ……!」
「何か勘違いしてるんだなー」
「フン、勘違いしているのはお前たちの方さ。ま、みかじめ料を払えば入れてやるくらいしても構わないけどね。それも出来ないならさぁさ行った行った!」
「てめぇ……俺のビッグプリンを奪ったことに反省もしてねぇのかよぉ!」
「そ、それは姉御が許してくれたからノーカン!」
「納得いかねぇ~~~~~~! くぅーーーっ!」
アイツラ、文句言いながらもやっと向こうに行ってくれた。
まったく、聞き分けも無い下っ端はこれだから。
後で姉御に話して言い聞かせてもらおっと。
しっかしそれにしても、なんでこんな所で大事に草なんか育てているのやら。
それだけはネルルの姉御でも何考えてるのかわっかんないや。
ま、でもボクがいれば安泰だけどねぇ~。
姉御のためなら例え奴らが襲い掛かってきても命を賭けて守りきる所存さぁ!
ああ、早く脅威になるような奴が来ないかなぁ!
そうしたら颯爽と追い返してネルルの姉御に褒めてもらえるのに。
ううん、それだけじゃない。
もしかしたら一の舎弟にしてもらえるかも!
そうすればあの小ネズミやクソ狼、石ころも頭が上がらなくなるはず!
楽しみだなぁ~~~!
≪おお、ここが話に聞いた封印の地か!≫
≪ようやく着いたなぁ≫
「――はっ!?」
妙な声が聞こえてピョンと振り向いたらつい驚いた。
人間だ!
人間がこんな所にまでやってきた!
それも五人組で男ばかり。
どいつもこいつもブクブク太ってて、脂肪だらけで不味そうだなぁ……。
しかもなんだ、あいつらボクに恐れることもなく近づいて来るぞ?
≪もしかしてコイツか? 例の喋る魔物っていうのは≫
≪でも確かミネッタが言うにはワーキャットだって話だが≫
随分と余裕があるみたいだ。
ボクはそんなに弱そうに見えているのだろうか?
あ、うん、まぁ実際弱いんだけどさ……。
≪いよう魔物。儂らの言葉がわかるかぁ? 話し合いに来てやったぞぉ?≫
なんだ中心にいる一番不味そうな奴、手なんて掲げて?
もしかして姉御の知り合いか何かなのか?
――ま、まさか姉御!? 人間まで従えてるっていうの!?
≪な、なんだこいつ!? いきなり翼広げてきやがった!?≫
≪い、威嚇じゃねぇだろうな!?≫
だとしたらすっごいや!
これなら姉御はいつか人間たちをも支配する魔王になれるかもしれない!
だとしたらボクは右腕かな? いや相棒かも! ウッフフフッ!
「おいお前たち、ボクはネルルの姉御の子分だぞ。頭が高いぞ!」
≪なんかピィピィ言ってるが?≫
≪こいつは例の喋る魔物ではないのかもしれんな≫
≪周りにもそれらしい奴はいないし、留守なのかも≫
こいつら、ボクの話を聞いてない。
ひれ伏そうともしないなんて失礼な奴らだ。
あ、しかも引き返し始めたぞ!?
「おい待て人間ども! ボクが誰だかわかっているのか!?」
≪仕方ねぇ、今日の所は引き返すか≫
≪またあの山道通るのかよぉ、俺疲れちまったよぉ≫
≪ならついてこなかったら良かっただろうが。そんときゃ分け前は渡さねぇけどな≫
あ、あいつら……!
ボクのことを無視して!
許さない! 人間の分際で!
……そうさ、あいつらは人間だ。
姉御はペットとして飼っているんじゃない。
そう、あいつらは家畜なんだ。
姉御はいつかアイツラを喰うつもりで野放しにしているのさ!
きっとそうに違いない!
「じゃあ今喰ったって、いいよねぇええ!!? だって姉御の物は、ボクの物なんだしぃぃぃ!!!!!」
その欲望のままに奴らへ飛び掛かる。
あんな奴らの首の一つや二つ簡単に引き千切ってやるつもりで。
――けれど突如、奴らとの間に斬撃筋が走った。
「バッカヤロウ! 人間どもをどうするつもりだったんだぁ!!!!!」
そんなバカな!? 今の斬撃はネズ公の一撃!?
そう驚いて身を止めたけど、それがいけなかった。
その間にクソ狼や石ころまで来やがった!
「それ以上の横暴はゆ、許されないんだナ!」
「ぐもーん!」
こ、こいつら!? 魔物であるあのネズミどもが人間を守っただって!?
何を考えてるんだあの畜生どもはぁ!?
……ああそうか、そういうことか。
あいつら、謀反だ!
ボクたちに対して反旗を翻した!
これはネルルの姉御に対する重大な裏切り行為だぞっ!?
≪ひ、ひいいい!!?≫
≪た、助けてくれぇええ!!!!!≫
≪あ、お、お前ら置いていくなぁーーー!!!≫
≪こ、腰が砕けて動けねぇよぉ!≫
クッ、人間を二匹逃がしてしまった!
アイツラが邪魔しなければ全員やれたのにぃ!
「どうしてくれるんだオマエラ! ボクがこいつらを喰ってやろうと思ったのに!」
「ちぃ!? 新人教育が間に合ってねぇってのにこの事態かよぉ!」
「皆お腹空いてたから説明する時間も無かったし、仕方ないんだナ……」
コイツラもだ!
コイツラもボクの話を聞かない!
ボクは将来のネルルの姉御の右腕だっていうのに!
だったらもういい!
こんな奴ら、いっそ皆いなくなってしまえっ!
「ならお前たちを先に食べて、空腹を紛らわしてから人間を喰ってやるよ!」
「「んなっ!?」」
「そしてネルルの姉御にも食べてもらうんだ! それが、ボクのぉーーーッ!」
そう思うがままにまた飛び出し、鉤爪を伸ばす。
小ネズミも、クソ狼も石コロも、この爪で八つ裂きにしてやるよおおおおお!!!!!
「――ハッ!?」
でもまただ。
また斬撃がいきなり大地を抉ってボクの動きを止めた。
そして続いた現れた者の姿を見て、思わず動揺してしまっていた。
「パピさん、貴方はいったい何をしようとしているんですかっ!」
そんな、ネルルの姉御!?
どうして、どうして貴方がボクを止めるんだ!?
なんで、ボクは悪くないハズ、なのに……。
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