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第一章
第3話 せっかくの客人ですからおもてなしを
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気付けばミネッタさんとわたくしは笑い合っていました。
おかげで肩の力も抜けているようですし、もう大事も無さそうで安心です。
「あ、そうだ、私の名前はミネッタ、ミネッタ=シングって言います」
「ご丁寧にどうも、わたくしはネルルと申します」
「よろしくね、ネルルちゃん」
「あっ、はいよろしくですっ!」
あらあらあらぁ~~~! なんか尻尾の付け根がゾワゾワってきました!
なんなのでしょうこの変な感覚!
「ど、どうしたの? 顔を真っ赤にしちゃって」
「あ、いえ、ちゃん付けで呼ばれるとは思わなくて」
「あぁ~、見た目が子どもだからと思ってつい……嫌、だったかな?」
「いえいえそんなことありませんっ! ちゃん付けで構いませんよっ」
ちゃん付けで呼ばれるのは本当に懐かしい。
なんだか童心に戻ったみたいでいいですねぇ。まぁ子どもなんですけど。
嬉しくもありますし、せっかくだから甘えちゃいましょうっ!
「それにしても君、本当に言葉が上手だね。ワーキャットってそう喋れるものなの?」
「あ、いえ、普通は喋られないと思いますよ」
「じゃあなんで喋れるの?」
「努力したから、ですね!」
「努力! ……努力すれば叶うもんなんだ」
もっとも、前世の記憶があるからというのも大きい要素なのですが。
元々人語を知っているからこそ体が適応進化したのかもしれませんね。
この地に至るまでにも色々とありましたし。
「ネルルちゃんってなんだか面白いね。もしかしたら助かったことよりも君に出会えたことの方が幸運だったのかも」
「そうでしょうか?」
「もしかしたら村の皆に君のことを教えれば受け入れてもらえるかもね。よっと……あ、あらっ!?」
「ああっ、まだ立ってはいけません! 無理に癒したばかりなのですから!」
ミネッタさんが立ち上がろうとしてよろけてしまった。
それを何とか体で受け止めましたが、一歩遅れたら危ない所でした。
「治癒術で癒したとはいえ、消耗して衰えた体力と感覚まではすぐに戻りません。随分と深い傷も負っていましたし、今日一日くらいは安静にしていてくださいね」
「ふぁい……お手数をおかけしますぅ……」
そう伝えると、途端に目がとろんとし始めました。
やっぱり少し無理をしていたみたいですね。
でも表情は穏やかそのもの。
それにわたくしを信頼してくれたのか、ガバっと抱き着いてもきてくれました。
しかしなんだかギューーーっと抱き締められてしまっています。
顔が触れた肩辺りになにか「シュゴー」っと吸引力も感じるのですが。
……ともかくとして、再び藁布団へと寝かしつけます。
ついでに軽い催眠術もかけて深い眠りへと誘いました。
これできっと朝までグッスリでしょう。
本当なら添い寝したい所ですが今はそうもいきません。
ミネッタさんが目を覚ました時のことを考えておかないと。
そうも思うと途端に創作心が奮い立ちました。
お家を建てた時同様、この小枝みたいな腕に熱が籠ります。
さぁではさっそく行動開始しましょう!
まずはチッパーさんたちに相談ですね!
「おっ、やっと来たかぁ。んで、これからどうすんだ?」
外に出たらチッパーさんがグモンさんの上で退屈そうにしていました。
でもわたくしの顔を見て嬉しそうにしてくれています。
きっと何かしようとする雰囲気に気付いたのでしょう。
それならちょっと甘えてもいいかもしれません。
「もうすぐ暗くなりそうですが、実は早急に造りたい物がありまして。そこでお二人にもう少しだけ力を貸して頂きたいのです」
「ほぉ~? へへっ、なかなか面白くなってきたな! よっしゃ、ならこのチッパー様に任せろやい!」
さすがチッパーさんは話が早くて助かりますね。
グモンさんも両腕を振り上げていてやる気満々みたいです。
ではその意気にあやかってササッと済ませてしまいましょうか!
そこでわたくしはすぐ傍に転がっていた大きな白岩の前へ。
この身の五倍はありそうなとても大きな岩です。
しかし自慢の爪をジャギンッ!
狙いを定めて素早く斬り付けます!
「はちゃー!」
「うにゃー!」
「ちゃちゃちゃちゃーーーーーっ!!!」
わたくしの爪は普通の猫と違い、内爪が剣の刃のように鋭い。
おまけに魔力もが加わるので石でも木でもスパスパ切れるのです!
ひ弱だった転生前では味わえなかった爽快感が今ここに!
「しゅたっ! ふふっ、我ながら完璧ですねぇ……!」
素早く刻み付けて爪を収めれば、岩片がゴトゴト音を立てて落ちていく。
すると中から立方体の石レンガが積み上がった状態で露わとなりました。
「さて、これを円筒状に積み上げましょう!」
「おう! よっしゃ、行くぜグモン!」
「ぐもーん!」
レンガ一つ一つはわたくしでも持てるくらいに小さいもの。
ですので設置予定だった場所にサササッと素早く一段目を積み上げます。
そうすればチッパーさん指示の下、グモンさんが続きを積み上げてくれました。
こうやって交互に積み上げていくと、あっという間に小さな塔の出来上がりです。
それで最後に下のレンガを数個抜き取れば――
「出来ました! かまどの完成です!」
急いで造ったので割と雑ですが良い感じではないでしょうか。
この調子でチッパーさんが集めておいてくれた枯れ葉も中にザッザと掻き入れておきましょう。
しかしこれで終わりという訳ではありません。
「かまどって何するモンなんだぁ?」
「それはこれから説明しましょう。そのためにも前準備をしなければ」
次に取り出したのは木の板と棒。
家造りの際にこっそり用意しておいた火起こし用の道具です。
板を地面に置き、棒の先端を板へと当て付けてクルクル回します。
こうすれば摩擦熱で! 火が!
「つ、付かない! 肉球が! プニプニの肉球が棒を上手く回させてくれません!」
な、なんということでしょう!?
まさかここで身体的特徴が足を引っ張るなんて!
想定外の出来事に思わず膝を突いてしまいました。
あまりにもショックで絶望すら感じてしまいます。
「で、お前は何をしようとしてんだよい」
「それはですね火を……ハッ!」
ですがチッパーさんを見た途端、閃いてしまったのです。
彼の能力ならばもしかしたら、と!
それなので。
「うおおおおお!!!!! こうか!? こうでいいのかあああ!?」
「すす素晴らしいですっ! もう煙が出始めてますぅぅぅ!!!」
さすがチッパーさん、というか手先が器用なネズミ類。
信じられない速度でつまようじのような木の棒を擦り付けています!
もう手の動きがぜんぜん見えませぇん!
しかしこう驚くばかりではいけません。
すかさず合わせ目へと枯れ葉を差し出します。
するとさっそく枯れ葉から煙が立ち、ジリジリと火が付きました!
「うおおおっ!? 火だ、火が出やがったあ! まさか魔術かぁ!?」
「これは普通の物理現象ですよ。誰にでも起こせる力なのです」
付いた火をかまどの中へとくべれば、たちまちメラメラと燃え上がります。
後は続いて木の枝なども仕込めば長く燃えてくれることでしょう。
「しっかし、まさか俺でも火を放てるとは夢にも思わなかったぜ」
「ふふっ、火付け役はチッパーさんが適任かもしれませんねぇ」
「へへへ、ならこれからも任せろい! この炎の魔術使いチッパー様になっ!」
ふんぞり返って自慢げなチッパーさん、素敵です。
役目も担ってくれるみたいですし、ありがたい限りですねぇ。
さぁて、これで全ての準備が整いました。
ではここからが宴の始まりですっ! レッツパーリナーイッ!
おかげで肩の力も抜けているようですし、もう大事も無さそうで安心です。
「あ、そうだ、私の名前はミネッタ、ミネッタ=シングって言います」
「ご丁寧にどうも、わたくしはネルルと申します」
「よろしくね、ネルルちゃん」
「あっ、はいよろしくですっ!」
あらあらあらぁ~~~! なんか尻尾の付け根がゾワゾワってきました!
なんなのでしょうこの変な感覚!
「ど、どうしたの? 顔を真っ赤にしちゃって」
「あ、いえ、ちゃん付けで呼ばれるとは思わなくて」
「あぁ~、見た目が子どもだからと思ってつい……嫌、だったかな?」
「いえいえそんなことありませんっ! ちゃん付けで構いませんよっ」
ちゃん付けで呼ばれるのは本当に懐かしい。
なんだか童心に戻ったみたいでいいですねぇ。まぁ子どもなんですけど。
嬉しくもありますし、せっかくだから甘えちゃいましょうっ!
「それにしても君、本当に言葉が上手だね。ワーキャットってそう喋れるものなの?」
「あ、いえ、普通は喋られないと思いますよ」
「じゃあなんで喋れるの?」
「努力したから、ですね!」
「努力! ……努力すれば叶うもんなんだ」
もっとも、前世の記憶があるからというのも大きい要素なのですが。
元々人語を知っているからこそ体が適応進化したのかもしれませんね。
この地に至るまでにも色々とありましたし。
「ネルルちゃんってなんだか面白いね。もしかしたら助かったことよりも君に出会えたことの方が幸運だったのかも」
「そうでしょうか?」
「もしかしたら村の皆に君のことを教えれば受け入れてもらえるかもね。よっと……あ、あらっ!?」
「ああっ、まだ立ってはいけません! 無理に癒したばかりなのですから!」
ミネッタさんが立ち上がろうとしてよろけてしまった。
それを何とか体で受け止めましたが、一歩遅れたら危ない所でした。
「治癒術で癒したとはいえ、消耗して衰えた体力と感覚まではすぐに戻りません。随分と深い傷も負っていましたし、今日一日くらいは安静にしていてくださいね」
「ふぁい……お手数をおかけしますぅ……」
そう伝えると、途端に目がとろんとし始めました。
やっぱり少し無理をしていたみたいですね。
でも表情は穏やかそのもの。
それにわたくしを信頼してくれたのか、ガバっと抱き着いてもきてくれました。
しかしなんだかギューーーっと抱き締められてしまっています。
顔が触れた肩辺りになにか「シュゴー」っと吸引力も感じるのですが。
……ともかくとして、再び藁布団へと寝かしつけます。
ついでに軽い催眠術もかけて深い眠りへと誘いました。
これできっと朝までグッスリでしょう。
本当なら添い寝したい所ですが今はそうもいきません。
ミネッタさんが目を覚ました時のことを考えておかないと。
そうも思うと途端に創作心が奮い立ちました。
お家を建てた時同様、この小枝みたいな腕に熱が籠ります。
さぁではさっそく行動開始しましょう!
まずはチッパーさんたちに相談ですね!
「おっ、やっと来たかぁ。んで、これからどうすんだ?」
外に出たらチッパーさんがグモンさんの上で退屈そうにしていました。
でもわたくしの顔を見て嬉しそうにしてくれています。
きっと何かしようとする雰囲気に気付いたのでしょう。
それならちょっと甘えてもいいかもしれません。
「もうすぐ暗くなりそうですが、実は早急に造りたい物がありまして。そこでお二人にもう少しだけ力を貸して頂きたいのです」
「ほぉ~? へへっ、なかなか面白くなってきたな! よっしゃ、ならこのチッパー様に任せろやい!」
さすがチッパーさんは話が早くて助かりますね。
グモンさんも両腕を振り上げていてやる気満々みたいです。
ではその意気にあやかってササッと済ませてしまいましょうか!
そこでわたくしはすぐ傍に転がっていた大きな白岩の前へ。
この身の五倍はありそうなとても大きな岩です。
しかし自慢の爪をジャギンッ!
狙いを定めて素早く斬り付けます!
「はちゃー!」
「うにゃー!」
「ちゃちゃちゃちゃーーーーーっ!!!」
わたくしの爪は普通の猫と違い、内爪が剣の刃のように鋭い。
おまけに魔力もが加わるので石でも木でもスパスパ切れるのです!
ひ弱だった転生前では味わえなかった爽快感が今ここに!
「しゅたっ! ふふっ、我ながら完璧ですねぇ……!」
素早く刻み付けて爪を収めれば、岩片がゴトゴト音を立てて落ちていく。
すると中から立方体の石レンガが積み上がった状態で露わとなりました。
「さて、これを円筒状に積み上げましょう!」
「おう! よっしゃ、行くぜグモン!」
「ぐもーん!」
レンガ一つ一つはわたくしでも持てるくらいに小さいもの。
ですので設置予定だった場所にサササッと素早く一段目を積み上げます。
そうすればチッパーさん指示の下、グモンさんが続きを積み上げてくれました。
こうやって交互に積み上げていくと、あっという間に小さな塔の出来上がりです。
それで最後に下のレンガを数個抜き取れば――
「出来ました! かまどの完成です!」
急いで造ったので割と雑ですが良い感じではないでしょうか。
この調子でチッパーさんが集めておいてくれた枯れ葉も中にザッザと掻き入れておきましょう。
しかしこれで終わりという訳ではありません。
「かまどって何するモンなんだぁ?」
「それはこれから説明しましょう。そのためにも前準備をしなければ」
次に取り出したのは木の板と棒。
家造りの際にこっそり用意しておいた火起こし用の道具です。
板を地面に置き、棒の先端を板へと当て付けてクルクル回します。
こうすれば摩擦熱で! 火が!
「つ、付かない! 肉球が! プニプニの肉球が棒を上手く回させてくれません!」
な、なんということでしょう!?
まさかここで身体的特徴が足を引っ張るなんて!
想定外の出来事に思わず膝を突いてしまいました。
あまりにもショックで絶望すら感じてしまいます。
「で、お前は何をしようとしてんだよい」
「それはですね火を……ハッ!」
ですがチッパーさんを見た途端、閃いてしまったのです。
彼の能力ならばもしかしたら、と!
それなので。
「うおおおおお!!!!! こうか!? こうでいいのかあああ!?」
「すす素晴らしいですっ! もう煙が出始めてますぅぅぅ!!!」
さすがチッパーさん、というか手先が器用なネズミ類。
信じられない速度でつまようじのような木の棒を擦り付けています!
もう手の動きがぜんぜん見えませぇん!
しかしこう驚くばかりではいけません。
すかさず合わせ目へと枯れ葉を差し出します。
するとさっそく枯れ葉から煙が立ち、ジリジリと火が付きました!
「うおおおっ!? 火だ、火が出やがったあ! まさか魔術かぁ!?」
「これは普通の物理現象ですよ。誰にでも起こせる力なのです」
付いた火をかまどの中へとくべれば、たちまちメラメラと燃え上がります。
後は続いて木の枝なども仕込めば長く燃えてくれることでしょう。
「しっかし、まさか俺でも火を放てるとは夢にも思わなかったぜ」
「ふふっ、火付け役はチッパーさんが適任かもしれませんねぇ」
「へへへ、ならこれからも任せろい! この炎の魔術使いチッパー様になっ!」
ふんぞり返って自慢げなチッパーさん、素敵です。
役目も担ってくれるみたいですし、ありがたい限りですねぇ。
さぁて、これで全ての準備が整いました。
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