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42、【さようなら、最高の助手】
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「──竹内 剛。殺人罪で逮捕する」
剛は澄貴に歪んだ笑みを浮かべ、「……釈放されたら、次こそ遼を殺してやる!!」そう叫んだ。「君には、無理だよ。【見えない正義】が君を取り囲んでいるからね」逆さ三日月は不敵に微笑む。
手錠をかけながら、本多が呟いた。
「……まさか、本当に学級委員長が犯人だったとは」
「人は上部だけで判断できねぇってことだよ、本多」
「感想はどうでもいいから、さっさと連れていきなよ。目障りだから」
澄貴は剛から背を向け、手で払った。青宮が剛の肩に腕を回し、「残念だが、お前に遼くんは一生殺せない。お前はアイツに嫌われたからな。──これから地獄見るぜ。若いのに、ご愁傷さま。……本多、連れてけ」剛は本多に連行されていった。
職員室に乾いた朝の風が吹き込んだ。清々しくも感じる風。ようやく、すべてが終わった。気がかりなのは、遼の容態だけだ。澄貴は青宮に尋ねた。
「……塩ノ谷くんは?」
「安心しろ。【一般人】の協力により、すぐ発見されて病院に搬送された。出血量は多いが、生死に問題ないそうだ」
「……そう」
「遼くんには会わないのか? 俺が言う義理じゃねーが、挨拶くらいはしてやれよ。お前の面倒見てくれたんだろ?」
「なに、その言い方。別に……」
青宮から軽蔑の眼差しが送られ、澄貴はため息を吐き出しながら「わかったよ。今回は、きちんとサヨナラしてから消えるよ」そう青宮と約束した。
************
一週間ほどで遼の様態は安定した。まだ傷口が痛むため、車イスでの生活を余儀なくされているものの、以前と変わらぬ明るい彼がそこにはいた。
病室の扉が二回ノックされ、遼が入院してから一度も見舞いに来なかった人物が現れた。
「やぁ」
「田部井!? 珍しいな、お前が見舞いに来るなんて」
「あれから僕も忙しくてね。……どう体調は?」
「傷口が痛むくらいで、あとは何ともないよ」
「そっか」
「……今日、君に会いに来たのは──」澄貴が切り出すと、遼は先に答えを言った。
「【次】の場所に行くんだろ?」
「……さすが。君の何となくの勘は、本当よく当たるね」
「まぁな。お前とは短い間だったけど、一緒に居たし。……ありがとな。犯人捕まえてくれて」
「それは、僕じゃなく青宮さんに言ってあげなよ」
「言ったよ。青宮さんも同じこと言ってた。『俺じゃなく、田部井に礼は言え』って」
「へぇー。あの人が。意外といいところあるじゃん」
くくっと喉の奥を揺らしながら笑う澄貴に遼は真面目な声で質問をぶつけた。
「聞いちゃいけないのは分かってる。でも、どうしても気になるんだ。田部井──いや、アンタは誰なんだ?」
すると、澄貴は羽織っていたジャケットの内ポケットから一枚の名刺を取り出した。真っ白な背景描かれていたのは──
「滅多に渡さないんだけど、君には世話になったから。特別、ね」
「……これって、森が言ってた──【モノクロカメレオン】」
「そう、僕が【モノクロカメレオン】。変幻自在に姿を変えられる探偵」
「ちょっと、待て! でも、先生とは従兄弟なんだよな?」
「うん。そこは本当だけど……嘘でもある」
「どっちだよ!!」
「病人になっても突っ込みの鋭さは衰えないねー」
「そんなとこ感心しなくていい!!」
「大きい声出すと、傷口開いちゃうよ?」
澄貴に言われなくても遼自身が一番よくわかっていた。大きい声を出したせいで、ズキズキと痛む傷口。「……で、どういう意味なんだよ」必死で痛みを隠しながら、澄貴に尋ねた。
「僕も森くんと一緒で、戸籍上は死んだことになってる」
「え?」
「父親が殉職したって話覚えてる?」
「あ……うん」
「あのあとさー、家が全焼したんだ。母さんは、そこにいた」
全焼した家に母はいた。その意味を遼が理解するのに時間は掛からなかった。
自分のことを話すときの彼は、【田部井 澄貴】というキャラクターを脱いだ素顔のように遼は思えた。意識的に彼がしているのか、無意識なのかは分からないが……。響子の面影が今の彼にはあった。
「家が燃えた日。俺は、父さんの友人だとかいう胡散臭い男の家にいた。母さんが俺を男に預けたんだ。彼女も勘の働く人でね。身の危険を察知したんだろう。それからだよ。俺が男の元で探偵を始めたのは」
「……そうだったのか」
「響子とは街で偶然再会したんだ。彼女もまた勘が鋭くてね……。全然違う人物になりきってたのに、『久しぶり!』って声をかけられて驚かされたよ」
「先生らしいなぁ……」
「そこで、三澤の不倫のことと自分がストーカーにあってるって相談されて、潜入することにしたんだ」
「え!? 潜入!?」
「いやー、高校なんて久しぶりだったから、緊張しちゃったよ」
「……お前──いや、あなたは何歳なんですか?」
「さぁ? いくつだっけ? でも、とっくの昔に高校卒業したのは確かだよ」
「思いっきり、先輩じゃんか!」
「ふふ。そうなるねー。ちなみに、この顔は特殊メイクで作った顔だから」
【モノクロカメレオン】の凄さを目の当たりにし、遼は項垂れていた。最初からどれだけ考えようとも、彼に関して答えが出るはずはなかったのだ。【モノクロカメレオン】は満足そうに微笑んだ。
「響子から君の話は聞いていたけど、想像以上の人物だったよ。俺には勿体ないくらい、最高の助手だった」
澄貴は左手を遼に差し出した。「俺も貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました!」遼は、その手を握った。彼の手が離れたとき、自分の手のなかに何か入っていた。
「──これって」
「プレゼント。と言っても、俺からじゃなく──響子からのね」
病室の扉に手をかけ、【モノクロカメレオン】は振り返って遼を見つめた。
「塩ノ谷 遼くん。短い間だったけど、君と過ごせて久々に楽しい気持ちを味わえたよ。君なら、大丈夫。教師に向いてる。──さようなら、最高の助手さん」
彼が去った病室に物悲しい風が吹き込んだ。遼は自身の手のなかを見つめた。彼が渡してくれた響子からのプレゼント。
それは家宅捜索でも見つからなかった──青い御守りだった。
固く縛られた結び目をほどいていく。このなかに響子の思いが詰まっている。御守りを交換した日の出来事が遼の脳内で再生されていた。
「私たちの関係は、これで終わりじゃない。ここから始まるの」
「……俺、頑張って教師になるよ」
「うん。応援してる。──そうだ! 御守りを交換するなら、この中に相手へのメッセージを書いて入れようよ」
「えー……ヤダよ。恥ずかしい」
「いいじゃない! 広げて読むわけじゃないんだから」
「そうだけど……」
「ほら、書いて! 私も書くから」
思い出の響子は楽しそうに笑っていた。まるで無邪気な少女だ。
【塩ノ谷 遼くんへ】
メッセージの出だしから彼女らしさが滲んでいる。「俺宛なんだから名前なんか書かなくてもいいのに」笑いと涙とで顔が忙しい。
【君がこのメッセージを読んでいるとき、もしかしたら私はこの世にいないかもしれない。そうだったとしても、自分を責めるようなことはしないでね。あなたと過ごした時間は私のなかで一番の幸せだったから。最期を迎えるとき、私が思い出すのはあなたと笑い合った毎日。どんなに苦しい最期だったとしても、幸せな気持ちで私の最期は終わるの。今は教師と生徒という立場だけど、あなたの夢が叶ったら、残りの人生をあなたと共に過ごしたい。あなたのお母さんと妹さんには既に許可を頂いてます。だから、必ず夢を叶えて迎えにきてね。いつまでも待ってるから】
読み終えた遼は声を上げて泣き続けた。絶対に教師になると響子に誓って。
モノクロカメレオン【完】
剛は澄貴に歪んだ笑みを浮かべ、「……釈放されたら、次こそ遼を殺してやる!!」そう叫んだ。「君には、無理だよ。【見えない正義】が君を取り囲んでいるからね」逆さ三日月は不敵に微笑む。
手錠をかけながら、本多が呟いた。
「……まさか、本当に学級委員長が犯人だったとは」
「人は上部だけで判断できねぇってことだよ、本多」
「感想はどうでもいいから、さっさと連れていきなよ。目障りだから」
澄貴は剛から背を向け、手で払った。青宮が剛の肩に腕を回し、「残念だが、お前に遼くんは一生殺せない。お前はアイツに嫌われたからな。──これから地獄見るぜ。若いのに、ご愁傷さま。……本多、連れてけ」剛は本多に連行されていった。
職員室に乾いた朝の風が吹き込んだ。清々しくも感じる風。ようやく、すべてが終わった。気がかりなのは、遼の容態だけだ。澄貴は青宮に尋ねた。
「……塩ノ谷くんは?」
「安心しろ。【一般人】の協力により、すぐ発見されて病院に搬送された。出血量は多いが、生死に問題ないそうだ」
「……そう」
「遼くんには会わないのか? 俺が言う義理じゃねーが、挨拶くらいはしてやれよ。お前の面倒見てくれたんだろ?」
「なに、その言い方。別に……」
青宮から軽蔑の眼差しが送られ、澄貴はため息を吐き出しながら「わかったよ。今回は、きちんとサヨナラしてから消えるよ」そう青宮と約束した。
************
一週間ほどで遼の様態は安定した。まだ傷口が痛むため、車イスでの生活を余儀なくされているものの、以前と変わらぬ明るい彼がそこにはいた。
病室の扉が二回ノックされ、遼が入院してから一度も見舞いに来なかった人物が現れた。
「やぁ」
「田部井!? 珍しいな、お前が見舞いに来るなんて」
「あれから僕も忙しくてね。……どう体調は?」
「傷口が痛むくらいで、あとは何ともないよ」
「そっか」
「……今日、君に会いに来たのは──」澄貴が切り出すと、遼は先に答えを言った。
「【次】の場所に行くんだろ?」
「……さすが。君の何となくの勘は、本当よく当たるね」
「まぁな。お前とは短い間だったけど、一緒に居たし。……ありがとな。犯人捕まえてくれて」
「それは、僕じゃなく青宮さんに言ってあげなよ」
「言ったよ。青宮さんも同じこと言ってた。『俺じゃなく、田部井に礼は言え』って」
「へぇー。あの人が。意外といいところあるじゃん」
くくっと喉の奥を揺らしながら笑う澄貴に遼は真面目な声で質問をぶつけた。
「聞いちゃいけないのは分かってる。でも、どうしても気になるんだ。田部井──いや、アンタは誰なんだ?」
すると、澄貴は羽織っていたジャケットの内ポケットから一枚の名刺を取り出した。真っ白な背景描かれていたのは──
「滅多に渡さないんだけど、君には世話になったから。特別、ね」
「……これって、森が言ってた──【モノクロカメレオン】」
「そう、僕が【モノクロカメレオン】。変幻自在に姿を変えられる探偵」
「ちょっと、待て! でも、先生とは従兄弟なんだよな?」
「うん。そこは本当だけど……嘘でもある」
「どっちだよ!!」
「病人になっても突っ込みの鋭さは衰えないねー」
「そんなとこ感心しなくていい!!」
「大きい声出すと、傷口開いちゃうよ?」
澄貴に言われなくても遼自身が一番よくわかっていた。大きい声を出したせいで、ズキズキと痛む傷口。「……で、どういう意味なんだよ」必死で痛みを隠しながら、澄貴に尋ねた。
「僕も森くんと一緒で、戸籍上は死んだことになってる」
「え?」
「父親が殉職したって話覚えてる?」
「あ……うん」
「あのあとさー、家が全焼したんだ。母さんは、そこにいた」
全焼した家に母はいた。その意味を遼が理解するのに時間は掛からなかった。
自分のことを話すときの彼は、【田部井 澄貴】というキャラクターを脱いだ素顔のように遼は思えた。意識的に彼がしているのか、無意識なのかは分からないが……。響子の面影が今の彼にはあった。
「家が燃えた日。俺は、父さんの友人だとかいう胡散臭い男の家にいた。母さんが俺を男に預けたんだ。彼女も勘の働く人でね。身の危険を察知したんだろう。それからだよ。俺が男の元で探偵を始めたのは」
「……そうだったのか」
「響子とは街で偶然再会したんだ。彼女もまた勘が鋭くてね……。全然違う人物になりきってたのに、『久しぶり!』って声をかけられて驚かされたよ」
「先生らしいなぁ……」
「そこで、三澤の不倫のことと自分がストーカーにあってるって相談されて、潜入することにしたんだ」
「え!? 潜入!?」
「いやー、高校なんて久しぶりだったから、緊張しちゃったよ」
「……お前──いや、あなたは何歳なんですか?」
「さぁ? いくつだっけ? でも、とっくの昔に高校卒業したのは確かだよ」
「思いっきり、先輩じゃんか!」
「ふふ。そうなるねー。ちなみに、この顔は特殊メイクで作った顔だから」
【モノクロカメレオン】の凄さを目の当たりにし、遼は項垂れていた。最初からどれだけ考えようとも、彼に関して答えが出るはずはなかったのだ。【モノクロカメレオン】は満足そうに微笑んだ。
「響子から君の話は聞いていたけど、想像以上の人物だったよ。俺には勿体ないくらい、最高の助手だった」
澄貴は左手を遼に差し出した。「俺も貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました!」遼は、その手を握った。彼の手が離れたとき、自分の手のなかに何か入っていた。
「──これって」
「プレゼント。と言っても、俺からじゃなく──響子からのね」
病室の扉に手をかけ、【モノクロカメレオン】は振り返って遼を見つめた。
「塩ノ谷 遼くん。短い間だったけど、君と過ごせて久々に楽しい気持ちを味わえたよ。君なら、大丈夫。教師に向いてる。──さようなら、最高の助手さん」
彼が去った病室に物悲しい風が吹き込んだ。遼は自身の手のなかを見つめた。彼が渡してくれた響子からのプレゼント。
それは家宅捜索でも見つからなかった──青い御守りだった。
固く縛られた結び目をほどいていく。このなかに響子の思いが詰まっている。御守りを交換した日の出来事が遼の脳内で再生されていた。
「私たちの関係は、これで終わりじゃない。ここから始まるの」
「……俺、頑張って教師になるよ」
「うん。応援してる。──そうだ! 御守りを交換するなら、この中に相手へのメッセージを書いて入れようよ」
「えー……ヤダよ。恥ずかしい」
「いいじゃない! 広げて読むわけじゃないんだから」
「そうだけど……」
「ほら、書いて! 私も書くから」
思い出の響子は楽しそうに笑っていた。まるで無邪気な少女だ。
【塩ノ谷 遼くんへ】
メッセージの出だしから彼女らしさが滲んでいる。「俺宛なんだから名前なんか書かなくてもいいのに」笑いと涙とで顔が忙しい。
【君がこのメッセージを読んでいるとき、もしかしたら私はこの世にいないかもしれない。そうだったとしても、自分を責めるようなことはしないでね。あなたと過ごした時間は私のなかで一番の幸せだったから。最期を迎えるとき、私が思い出すのはあなたと笑い合った毎日。どんなに苦しい最期だったとしても、幸せな気持ちで私の最期は終わるの。今は教師と生徒という立場だけど、あなたの夢が叶ったら、残りの人生をあなたと共に過ごしたい。あなたのお母さんと妹さんには既に許可を頂いてます。だから、必ず夢を叶えて迎えにきてね。いつまでも待ってるから】
読み終えた遼は声を上げて泣き続けた。絶対に教師になると響子に誓って。
モノクロカメレオン【完】
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