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第七十一話
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街に入ってから二日が経過。
聖都に少しずつ近づいてはいるものの、やはり人目は厳しくどうにも落ち着かない。
信仰の色が強い街並みになってきて、やや不快感の募る道中だったが、どうにかこうにか聖都に一番近い場所にまで来た。
今までの壁が小さく見えるほどの巨大な防壁にそれを守っている無数の神聖騎士たち。
聖都というだけあって、神聖騎士を雑兵として使い捨てるだけの数揃えている。
セナの戦ってきたレベルの神聖騎士が大量にいて防壁を守っているというその光景は、なかなか目を疑うものだった。
「圧巻だねぇ。【なにか】を守っているようにも見えるね。」
「ああ、勇者を守っているんだろう。」
町中で噂になっている、聖都に勇者様がいらっしゃってるという話。
勇者を神のように崇めている者にとっては、これは一大イベントと言っていい。
特に、聖都内ではお祭り騒ぎになっているとのこと。
「普段ならここまで厳重な警備はいないらしい。」
「しかし、ここを通る必要があるのだろう?」
「……そうだな。G、ここが最後だ。」
「フリソスと呼んでくれ!」
「ここから先にもついて来る気なら、お前の命は保障できない。」
聖門の前でGに対してそういう。
やはり、不思議な奴でも巻き込むのは良くない。
ここから先に行くとなれば、勇者との衝突は必至。
セナは勇者と敵対した前歴があり、そしてもし勇者と相対したなら普通に殺すつもりのセナにとっては、聖都はまさに敵の本拠地でしかない。
かといって、聖都を迂回しては南に行けない。魔王を倒す旅に必要な経路。
「おそらくは俺が暴走した時にここに転送してきたんだろう。勇者は俺と会ったら、きっと殺しにかかってくるし、俺もまた暴走するかもしれない。」
Gに対しては、ことのあらましと自分の立場を軽く説明している。
そのうえでセナ達について来ることの危険性を説き、できればここで離脱してほしいとも思っている。
「……僕は友達のために来たんだ。」
「……そうか。」
「そうかじゃないわよ!!」
セナの後頭部に、ユゥリの蹴りがクリーンヒット。
最近だんだんとセナに対して暴力を躊躇しなくなってきているが、元気な証拠ということで気にしないことにしている。
顔面から地面にぶっ倒れたセナに覆いかぶさって、ユゥリが小声で耳打ちしてくる。
「……Gはアンタのスキルを使ってないほとんど一般人なのよ?そんな奴を激戦区に巻き込んで、後悔するのはセナ自身なんだからね。」
「わかってる。だが……」
セナはスキルを使っていないのではない。
それはともかく、Gはここで説得できるような男ではない。
そんな聞き分けの良い男なら、もっと早く離脱していた。
「ユゥリさん。冒険者たる者、自分の命の責任は自分が持つよ。大丈夫。」
「……勝手に死んでセナが悲しんだら殺すわよ。」
「ああ、勿論さぁ。」
頑固な視線に折れたユゥリと、地面から顔を引き抜いたセナは思う。
もっと臆病なやつだったらよかったのにと。
◇◆◇
夜になっても、聖都周りは明るく賑やかなままだった。
聖都に入れず、祭りに参加できない者たちにとっては、ただただ不快なだけの騒音。
信者であれば認識は違うのだろうが、セナ達一行は普通にしかめっ面で壁上を見上げていた。
「『隠密』スキル全開で、一気に駆け上がるぞ。Gは俺に掴まれ。」
聖都の壁は高く分厚い。
そのためか、レンガ造りの凹凸が激しく、内側に向かって少しだけの傾斜ができている。
それを、全力で駆け上がる。
万というステータスの暴力をもってすれば、そのくらいは造作もない。
壁上に駆け上がることができたら、壁上を走って反対側にまで走り抜ける算段
だった。
「んぉっ!!?」
壁上に駆け上がったセナは驚きの声を上げる。
それは、壁上で目にした光景が、自分の想像していたものとは違ったため。
「なんだあれ。」
聖都は、中心に巨大な塔があって、それを囲むように大量の絢爛な建物が建っていると思っていた。
というよりも、遠目に見たときには確かにそんな雰囲気の街並みだった。
だというのに、
今目の前には、まるでパラボラアンテナのような、傘が逆向きについたような形状をしている塔と、それを囲むように並んでいるミニ塔が夥しい本数立っている光景が広がっていた。
ミニ塔とは言っても、それ単体で今までの街の壁ほどの高さのある巨大なもので、その数は軽く千を超えるほどだった。
『遅かったね。待っていたよ。』
突然響いたその声に、セナ達は周囲を警戒する。
しかし、意外にもそれの正体はすぐに判明した。
『僕はこの都の中心にある塔にいる。早く来てくれ。君への復讐が待ちきれない。』
「……ぁ?」
その声の主が勇者その人であると理解したと同時に、その言葉の全てに対する憎悪が膨らんでいく。
冷静に努めようとしていたセナの理性を一蹴する殺意。
「四人とも、ここで待っててくれ。」
「ちょっ!?セナ!!」
壁の内側を蹴って推進力にする自己発射台式で、全速力の駆け出しを決めたセナに、止める声は届かない。
ユゥリ達は数秒壁上で立ち止まり、互いの眼を見て思考する。
「私とベルはセナを追う。Gとラングは南に回り込んでおいて。」
「そ、そんなっ!」
「勇者と戦うことが決まったなら、アンタとラングは足手まとい!絶対に来ないで!」
そう言うと、ユゥリとベルも飛んで行ってしまい、残された二人は戸惑い、立ち止まっていた。
「な、なにがなんだかわかないけど、南に行くよ!」
「……」
ユゥリの言葉に従って南に回り込もうとするラングとは反対に、Gは駆け出した三人の姿を見つめ続けていた。
聖都に少しずつ近づいてはいるものの、やはり人目は厳しくどうにも落ち着かない。
信仰の色が強い街並みになってきて、やや不快感の募る道中だったが、どうにかこうにか聖都に一番近い場所にまで来た。
今までの壁が小さく見えるほどの巨大な防壁にそれを守っている無数の神聖騎士たち。
聖都というだけあって、神聖騎士を雑兵として使い捨てるだけの数揃えている。
セナの戦ってきたレベルの神聖騎士が大量にいて防壁を守っているというその光景は、なかなか目を疑うものだった。
「圧巻だねぇ。【なにか】を守っているようにも見えるね。」
「ああ、勇者を守っているんだろう。」
町中で噂になっている、聖都に勇者様がいらっしゃってるという話。
勇者を神のように崇めている者にとっては、これは一大イベントと言っていい。
特に、聖都内ではお祭り騒ぎになっているとのこと。
「普段ならここまで厳重な警備はいないらしい。」
「しかし、ここを通る必要があるのだろう?」
「……そうだな。G、ここが最後だ。」
「フリソスと呼んでくれ!」
「ここから先にもついて来る気なら、お前の命は保障できない。」
聖門の前でGに対してそういう。
やはり、不思議な奴でも巻き込むのは良くない。
ここから先に行くとなれば、勇者との衝突は必至。
セナは勇者と敵対した前歴があり、そしてもし勇者と相対したなら普通に殺すつもりのセナにとっては、聖都はまさに敵の本拠地でしかない。
かといって、聖都を迂回しては南に行けない。魔王を倒す旅に必要な経路。
「おそらくは俺が暴走した時にここに転送してきたんだろう。勇者は俺と会ったら、きっと殺しにかかってくるし、俺もまた暴走するかもしれない。」
Gに対しては、ことのあらましと自分の立場を軽く説明している。
そのうえでセナ達について来ることの危険性を説き、できればここで離脱してほしいとも思っている。
「……僕は友達のために来たんだ。」
「……そうか。」
「そうかじゃないわよ!!」
セナの後頭部に、ユゥリの蹴りがクリーンヒット。
最近だんだんとセナに対して暴力を躊躇しなくなってきているが、元気な証拠ということで気にしないことにしている。
顔面から地面にぶっ倒れたセナに覆いかぶさって、ユゥリが小声で耳打ちしてくる。
「……Gはアンタのスキルを使ってないほとんど一般人なのよ?そんな奴を激戦区に巻き込んで、後悔するのはセナ自身なんだからね。」
「わかってる。だが……」
セナはスキルを使っていないのではない。
それはともかく、Gはここで説得できるような男ではない。
そんな聞き分けの良い男なら、もっと早く離脱していた。
「ユゥリさん。冒険者たる者、自分の命の責任は自分が持つよ。大丈夫。」
「……勝手に死んでセナが悲しんだら殺すわよ。」
「ああ、勿論さぁ。」
頑固な視線に折れたユゥリと、地面から顔を引き抜いたセナは思う。
もっと臆病なやつだったらよかったのにと。
◇◆◇
夜になっても、聖都周りは明るく賑やかなままだった。
聖都に入れず、祭りに参加できない者たちにとっては、ただただ不快なだけの騒音。
信者であれば認識は違うのだろうが、セナ達一行は普通にしかめっ面で壁上を見上げていた。
「『隠密』スキル全開で、一気に駆け上がるぞ。Gは俺に掴まれ。」
聖都の壁は高く分厚い。
そのためか、レンガ造りの凹凸が激しく、内側に向かって少しだけの傾斜ができている。
それを、全力で駆け上がる。
万というステータスの暴力をもってすれば、そのくらいは造作もない。
壁上に駆け上がることができたら、壁上を走って反対側にまで走り抜ける算段
だった。
「んぉっ!!?」
壁上に駆け上がったセナは驚きの声を上げる。
それは、壁上で目にした光景が、自分の想像していたものとは違ったため。
「なんだあれ。」
聖都は、中心に巨大な塔があって、それを囲むように大量の絢爛な建物が建っていると思っていた。
というよりも、遠目に見たときには確かにそんな雰囲気の街並みだった。
だというのに、
今目の前には、まるでパラボラアンテナのような、傘が逆向きについたような形状をしている塔と、それを囲むように並んでいるミニ塔が夥しい本数立っている光景が広がっていた。
ミニ塔とは言っても、それ単体で今までの街の壁ほどの高さのある巨大なもので、その数は軽く千を超えるほどだった。
『遅かったね。待っていたよ。』
突然響いたその声に、セナ達は周囲を警戒する。
しかし、意外にもそれの正体はすぐに判明した。
『僕はこの都の中心にある塔にいる。早く来てくれ。君への復讐が待ちきれない。』
「……ぁ?」
その声の主が勇者その人であると理解したと同時に、その言葉の全てに対する憎悪が膨らんでいく。
冷静に努めようとしていたセナの理性を一蹴する殺意。
「四人とも、ここで待っててくれ。」
「ちょっ!?セナ!!」
壁の内側を蹴って推進力にする自己発射台式で、全速力の駆け出しを決めたセナに、止める声は届かない。
ユゥリ達は数秒壁上で立ち止まり、互いの眼を見て思考する。
「私とベルはセナを追う。Gとラングは南に回り込んでおいて。」
「そ、そんなっ!」
「勇者と戦うことが決まったなら、アンタとラングは足手まとい!絶対に来ないで!」
そう言うと、ユゥリとベルも飛んで行ってしまい、残された二人は戸惑い、立ち止まっていた。
「な、なにがなんだかわかないけど、南に行くよ!」
「……」
ユゥリの言葉に従って南に回り込もうとするラングとは反対に、Gは駆け出した三人の姿を見つめ続けていた。
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