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第五十九話
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聖アルマ法国の最北端の街ハルメニに着いたセナ達は、入場早々衛兵たちに取り囲まれていた。
無数の兵士たちに囲まれ、槍の先を向けられている四人は、自分たちに向けられた敵意に思い当たりが無かった。
神聖教の軍と戦ったことが知られているのかもとも思ったが、セナ達の人相なんて相手に伝わっているとは思えず、ただただ困惑し続けていた。
(セナは侵攻してきた者を皆殺しにしているうえ、当時はベルだけが共闘していたため、ラングとユゥリの見た目は知られていないはずということ)
「待て!待て!槍を下ろせ!!」
衛兵たちの間を縫ってセナ達の前に出てきたのは、神聖騎士の特徴的な鎧を着た女。
身長は衛兵よりも頭一つ分低いが、その体から放たれている魔力は以前戦った神聖騎士よりも強かった。
「手配書にあったのは四人の女だろ!こいつらの一人はどう見ても男だろうが!!」
どうやら、誰かと間違えられているということらしく、その女は衛兵たちを解散させてくれた。
「すまなかったな。私の部下が無礼な対応をしてしまった。」
「いえ、何事も無くて良かったです。」
「……?もしかして、ローアルマかハイアルマの者か?神聖教徒ではないな。」
丁寧な対応をされてしまえば、素直に受けるセナだが、それを見た女は何かを不思議に思ったらしい、セナ達が神聖教徒ではないことも見抜いた。
もちろん、街の外から来たわけだからそれもそのはずなのだが。
「良ければ、お詫びとして街の案内をさせてくれ。迷惑でなければだが」
「それは……お願いします。」
正体がバレる危険と、拒否することで不審がられる危険を天秤にかけ、前者がマシと判断した。
セナ達は女騎士の後ろを歩き、街の中を歩く。
「自己紹介がまだだったな。私は神聖騎士のロミナ・バーティン。【魔弾】と言えば噂にもなっているだろうか。」
「えっと、失礼ですが、聞いたことは……」
虚偽申告を拒んだセナの回答に、僅かに反応する両肩。
女騎士ことロミナのことは知らないが、その通称と魔力の圧から、相当な位置にいる人だと思われる。
少なくとも、知らないセナの方が非常識なのだろう。
それでも、知っていると嘘をつくことによる印象の低下を避けたかった。
「ふふ、私も自惚れていたらしい。精進しないとな」
自虐で暗くなっているロミナの目線の先には、冒険者ギルドらしきエンブレムがあり、その隣にはロミナの鎧にもあしらわれている神聖教のエンブレムがあった。
「君は冒険者かな?行商人という風には見えないし。ということで、ここがこの街の冒険者ギルドだ。その隣は我ら神聖騎士の本拠地。つまりは神聖教会。」
「噂には聞いていましたが本物は初めて見ました。」
これも本当。
セナのいた帝国の孤児院は教会運営ではなかったため、年中ひもじい思いばかりしていた。
教会運営の孤児院は衣食住の充実さが段違いらしく、孤児院の院長はいつも愚痴っていた。
「もし神聖教で洗礼を受けたければ私の名を出すと良い。」
「ありがとうございます。また機会があれば」
「ん、すまない。すこし待っていてくれ。」
相手次第では同意に取られかねない断り方をしたセナの前で、ロミナは一つ断って教会に入っていく。
数分ほど待っていると、何事もなかったかのように普通に戻ってきた。
「待たせた。君たちのことが誤解だったと報告してきたんだ。」
「そうですか。ところで、誰と誤解していたのですか?」
タイミングも良かったので、ロミナに門でのことを聞いてみる。
誰と間違えて槍を向けられたのか。それだけでも知りたくはあったから。
「ああ、最近ここらで騒ぎを起こしている冒険者のことでな。女四人のパーティで、特徴は黒髪、金髪、赤毛、白髪という感じで、結構特徴的なハズなんだが」
髪色で既に半分外れているが、衛兵たちは何で勘違いしたのだろうか。
「どのような問題ごとを?」
「……神聖騎士と司祭が殺された。」
「……っ」
少し反応してしまったが、セナの動揺はロミナに悟られず、そのまま話は続く。
「何か揉め事があったのか。それとも金品目的か。わからないが、この国でそれは重罪だ。絶対に見つけ処断する。」
そう言ったロミナの目は、怒りとも悲しみともわからない色に染まっていた。
「とはいえ、もうこの街からも遠く、国外に行っているだろう。だから私も報告を聞いて飛んで行ったんだ。人違いだろうと思ってな。」
「本当に助かりました。」
ニコニコ笑顔を控え目にしつつ、慇懃な態度を崩さない。
「腰の低い男だ。彼女らの誰がそうかは知らないが、守ってやれる男になるんだぞ?」
「ああ、それは絶対に譲らない。」
「———驚いた。」
ほぼ反射で応えたセナの発言に面食らうロミナ。
セナはセナでやらかしたと内心焦ってはいるが、それも顔に出す前で止まっている。
「意外と良い男だったか。失礼なことだったな。」
「……いえ、こちらこそ失礼な態度を取ってしまいました。」
素と面の間で迷ったが、面を通すことにしたセナは、再び態度を戻した。
「もし宿のアテが無ければ、私の家に泊まらないか?夕食もご馳走させてくれ。」
どことなく打ち解けてしまったことから、そんな誘いを受けたセナ達は、ロミナの家にお邪魔することになった。
無数の兵士たちに囲まれ、槍の先を向けられている四人は、自分たちに向けられた敵意に思い当たりが無かった。
神聖教の軍と戦ったことが知られているのかもとも思ったが、セナ達の人相なんて相手に伝わっているとは思えず、ただただ困惑し続けていた。
(セナは侵攻してきた者を皆殺しにしているうえ、当時はベルだけが共闘していたため、ラングとユゥリの見た目は知られていないはずということ)
「待て!待て!槍を下ろせ!!」
衛兵たちの間を縫ってセナ達の前に出てきたのは、神聖騎士の特徴的な鎧を着た女。
身長は衛兵よりも頭一つ分低いが、その体から放たれている魔力は以前戦った神聖騎士よりも強かった。
「手配書にあったのは四人の女だろ!こいつらの一人はどう見ても男だろうが!!」
どうやら、誰かと間違えられているということらしく、その女は衛兵たちを解散させてくれた。
「すまなかったな。私の部下が無礼な対応をしてしまった。」
「いえ、何事も無くて良かったです。」
「……?もしかして、ローアルマかハイアルマの者か?神聖教徒ではないな。」
丁寧な対応をされてしまえば、素直に受けるセナだが、それを見た女は何かを不思議に思ったらしい、セナ達が神聖教徒ではないことも見抜いた。
もちろん、街の外から来たわけだからそれもそのはずなのだが。
「良ければ、お詫びとして街の案内をさせてくれ。迷惑でなければだが」
「それは……お願いします。」
正体がバレる危険と、拒否することで不審がられる危険を天秤にかけ、前者がマシと判断した。
セナ達は女騎士の後ろを歩き、街の中を歩く。
「自己紹介がまだだったな。私は神聖騎士のロミナ・バーティン。【魔弾】と言えば噂にもなっているだろうか。」
「えっと、失礼ですが、聞いたことは……」
虚偽申告を拒んだセナの回答に、僅かに反応する両肩。
女騎士ことロミナのことは知らないが、その通称と魔力の圧から、相当な位置にいる人だと思われる。
少なくとも、知らないセナの方が非常識なのだろう。
それでも、知っていると嘘をつくことによる印象の低下を避けたかった。
「ふふ、私も自惚れていたらしい。精進しないとな」
自虐で暗くなっているロミナの目線の先には、冒険者ギルドらしきエンブレムがあり、その隣にはロミナの鎧にもあしらわれている神聖教のエンブレムがあった。
「君は冒険者かな?行商人という風には見えないし。ということで、ここがこの街の冒険者ギルドだ。その隣は我ら神聖騎士の本拠地。つまりは神聖教会。」
「噂には聞いていましたが本物は初めて見ました。」
これも本当。
セナのいた帝国の孤児院は教会運営ではなかったため、年中ひもじい思いばかりしていた。
教会運営の孤児院は衣食住の充実さが段違いらしく、孤児院の院長はいつも愚痴っていた。
「もし神聖教で洗礼を受けたければ私の名を出すと良い。」
「ありがとうございます。また機会があれば」
「ん、すまない。すこし待っていてくれ。」
相手次第では同意に取られかねない断り方をしたセナの前で、ロミナは一つ断って教会に入っていく。
数分ほど待っていると、何事もなかったかのように普通に戻ってきた。
「待たせた。君たちのことが誤解だったと報告してきたんだ。」
「そうですか。ところで、誰と誤解していたのですか?」
タイミングも良かったので、ロミナに門でのことを聞いてみる。
誰と間違えて槍を向けられたのか。それだけでも知りたくはあったから。
「ああ、最近ここらで騒ぎを起こしている冒険者のことでな。女四人のパーティで、特徴は黒髪、金髪、赤毛、白髪という感じで、結構特徴的なハズなんだが」
髪色で既に半分外れているが、衛兵たちは何で勘違いしたのだろうか。
「どのような問題ごとを?」
「……神聖騎士と司祭が殺された。」
「……っ」
少し反応してしまったが、セナの動揺はロミナに悟られず、そのまま話は続く。
「何か揉め事があったのか。それとも金品目的か。わからないが、この国でそれは重罪だ。絶対に見つけ処断する。」
そう言ったロミナの目は、怒りとも悲しみともわからない色に染まっていた。
「とはいえ、もうこの街からも遠く、国外に行っているだろう。だから私も報告を聞いて飛んで行ったんだ。人違いだろうと思ってな。」
「本当に助かりました。」
ニコニコ笑顔を控え目にしつつ、慇懃な態度を崩さない。
「腰の低い男だ。彼女らの誰がそうかは知らないが、守ってやれる男になるんだぞ?」
「ああ、それは絶対に譲らない。」
「———驚いた。」
ほぼ反射で応えたセナの発言に面食らうロミナ。
セナはセナでやらかしたと内心焦ってはいるが、それも顔に出す前で止まっている。
「意外と良い男だったか。失礼なことだったな。」
「……いえ、こちらこそ失礼な態度を取ってしまいました。」
素と面の間で迷ったが、面を通すことにしたセナは、再び態度を戻した。
「もし宿のアテが無ければ、私の家に泊まらないか?夕食もご馳走させてくれ。」
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