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第四十二話
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セナの召喚した【鉄鋼龍メタドラ】は、全身を金属で覆った巨体を持つ龍だ。
ワイバーンやフライリザードと違う、純正のドラゴン。
最強種ともいわれる魔物の頂点の召喚を行う【固有スキル】を、神聖教の誰かから奪取したもの。
それを広い敷地だからと軽率に召喚し、ベルモットに差し向ける。
対するベルモットは光と闇の複合魔法であり『装』に分類される【幻流闘衣】を纏っている。
効果は極めて単純な身体能力の増強。
流れる煙のような魔力を纏い、鉄鋼龍に立ち向かうベルモット。
「とにかく、このトカゲを絞めたらちゃんと話を聞いてください!!」
「ぃやあああああ!!!!」
「GAAAAAAAA!!」
セナの悲鳴に呼応するように、咆哮を轟かせる鉄鋼龍。
更にその咆哮に合わせて、大きく跳躍したベルモットが、その拳を向ける。
「【火炎拳】【氷冷拳】」
右手に炎、左手に冷気。
纏ったものをぶつけられ、鉄鋼龍はおおきくのけぞる。
「【炎冷魔拳】!」
両手の魔力を一つにまとめて、龍の胴に叩きつける。
「GIYAAAA!!」
鉄鋼龍メタドラの胴体に大きな風穴が空き、それだけで消え去ってしまった。
召喚獣は死ぬことはないが、損傷率によってインターバルが必要となる。
今回のメタドラの損傷なら、少なくとも6時間は必要となる。
それを理解しているセナは驚き、再び逃走を試みるが
「ぶふっ!?」
走り出しの二歩目で何かに行く手を阻まれて、顔面を強打した。
「この場にはかなりの強度を持たせた【結界】を張りました。そして、この【暴露】でその強度は跳ね上がります。」
「なんで……それを……」
「私に目覚めた【開闢】が開いた私の【固有スキル】です。それも含めて話しましょう。」
ゆっくりと、刺激しないよう歩くベルモットに、セナはまだ怯えたまま、身動きもとれず、ただ震えたままベルモットを見る。
「私はもうあなたの奴隷ではなくなりました。」
「だからっ!!俺を殺すつもりなんだろ!!くそっくそっ!」
泣きじゃくり、手元の石をベルモットに投げる。
それを避けもせず、額に当たって血が出ても、怯みもしない。
「俺がっ、お前に雑用ばっかやらせたから!」
「……私はもうあなたの奴隷ではありません。しかし、見てください。【開闢】のスキルはまだ私の中にあります。」
「……へ?」
「あなたの信頼はまだ私の中に」
反射的に【鑑定】を向け、ベルモットのステータスを覗き見る。
そこには、【開闢】というスキルと、もう一つ。
前に見たときには無かった別のスキルがあった。
「【王ノ侍女】……?」
初めて見るスキル。効果についての文が見えない。
固有スキルの欄にあるだけなのに
「これはセナ様の、その、メイドであるというスキルです。それだけの効果です。」
「めい、ど?」
「そうです。奴隷ではなくなりましたが、今後はメイドとして、どうか傍に。」
そう言うと、座り込んでいるセナを両腕で抱き上げ、お姫様だっこの体勢にする。
ベルモットは、抱えたセナを軽々と運び、屋敷の三階にある先ほどの寝室まで一足で跳んだ。
◇◆◇
「その、取り乱した。ごめん。」
「構わん。見晴らしの良い、空気もきれいな良い部屋になった。ふっ」
自主的に床に正座しているセナにそう皮肉交じりに笑いかけるラーヌ。
暴れたお陰か冷静さを取り戻したセナは、そのまま話をつづけた。
「というか、二人はお前の仲間なのだろう?何を怯えていた。」
「その、ユゥリは今まで手足が無くて、ベルモットも奴隷だったから、それが無くなったらもう、どっかに行っちゃうって思って。それで、もしかしたら殺されるかもって」
「待て待て待て待て。なぜそう飛躍する。奴隷は確かに屈辱的かもしれんが、解放されて元主を殺そうとは思わんだろう。多分。」
ラーヌになだめられるという謎状況となりながら、ベルモットとユゥリは少し離れてその様子を見守っている。
「で、お前、勇者とどういう関係で、何があって……いや、面倒だ。全部話せ。」
「え、全部って」
「お前の暴走もその後の介抱も俺がやったことだ。その恩を返すつもりですべて話せ。」
ラーヌに詰められ、セナは今までの経緯。
孤児として育ったこと、パーティで疎まれていたこと、国を追われたこと、死にかけて【固有スキル】が変化したこと、それからの旅、街の外にいる仲間のこと。全てを話した。
「五つの【固有スキル】と、二つを【聖女】に譲渡?スキルもステータスも奪うし、人に与えられる。なるほど。ある程度納得は行った。」
「隠していることはもうない。聞かれたら応えられるかもだけど」
憶測交じりの話も含めて、セナの知る範囲のことすべてを話した。
ラーヌは信頼できる方だ。オーラの話では様子がおかしいということだったが、今話している分にはそんな雰囲気は感じない。
「【灰砂】や【時間操作】も、触れることができれば奪えるということか」
「まあ、はい。」
「さっきのドラゴン召喚や、そこのピンクのスライムも奪った【固有スキル】によるものと」
「神聖教の襲撃を皆殺しにしたら、ステータスも8万とかになった。」
ラーヌは少しだけ頭を抱える。
自分を含めたこれからのこと。
目の前の化物とどう向き合うか。
少なくとも街でセナは暴れ、勇者の敵として認知された。
元パーティとやらが醜聞を広めているかもしれない。
しかし、セナの存在は唯一無二。
世界でたった一人の、世界のルールそのものを殺すイレギュラー。
乗るしかないビッグウェーブそのもの。
「俺一人には手に負えんな。ポール!兄を呼んできてくれ。」
「かしこまりました。」
「セナ。貴様は当分、俺が預かる。空き部屋に案内するからそこの女どもと話していろ。俺は兄と話してくる。物は壊すなよ。」
ワイバーンやフライリザードと違う、純正のドラゴン。
最強種ともいわれる魔物の頂点の召喚を行う【固有スキル】を、神聖教の誰かから奪取したもの。
それを広い敷地だからと軽率に召喚し、ベルモットに差し向ける。
対するベルモットは光と闇の複合魔法であり『装』に分類される【幻流闘衣】を纏っている。
効果は極めて単純な身体能力の増強。
流れる煙のような魔力を纏い、鉄鋼龍に立ち向かうベルモット。
「とにかく、このトカゲを絞めたらちゃんと話を聞いてください!!」
「ぃやあああああ!!!!」
「GAAAAAAAA!!」
セナの悲鳴に呼応するように、咆哮を轟かせる鉄鋼龍。
更にその咆哮に合わせて、大きく跳躍したベルモットが、その拳を向ける。
「【火炎拳】【氷冷拳】」
右手に炎、左手に冷気。
纏ったものをぶつけられ、鉄鋼龍はおおきくのけぞる。
「【炎冷魔拳】!」
両手の魔力を一つにまとめて、龍の胴に叩きつける。
「GIYAAAA!!」
鉄鋼龍メタドラの胴体に大きな風穴が空き、それだけで消え去ってしまった。
召喚獣は死ぬことはないが、損傷率によってインターバルが必要となる。
今回のメタドラの損傷なら、少なくとも6時間は必要となる。
それを理解しているセナは驚き、再び逃走を試みるが
「ぶふっ!?」
走り出しの二歩目で何かに行く手を阻まれて、顔面を強打した。
「この場にはかなりの強度を持たせた【結界】を張りました。そして、この【暴露】でその強度は跳ね上がります。」
「なんで……それを……」
「私に目覚めた【開闢】が開いた私の【固有スキル】です。それも含めて話しましょう。」
ゆっくりと、刺激しないよう歩くベルモットに、セナはまだ怯えたまま、身動きもとれず、ただ震えたままベルモットを見る。
「私はもうあなたの奴隷ではなくなりました。」
「だからっ!!俺を殺すつもりなんだろ!!くそっくそっ!」
泣きじゃくり、手元の石をベルモットに投げる。
それを避けもせず、額に当たって血が出ても、怯みもしない。
「俺がっ、お前に雑用ばっかやらせたから!」
「……私はもうあなたの奴隷ではありません。しかし、見てください。【開闢】のスキルはまだ私の中にあります。」
「……へ?」
「あなたの信頼はまだ私の中に」
反射的に【鑑定】を向け、ベルモットのステータスを覗き見る。
そこには、【開闢】というスキルと、もう一つ。
前に見たときには無かった別のスキルがあった。
「【王ノ侍女】……?」
初めて見るスキル。効果についての文が見えない。
固有スキルの欄にあるだけなのに
「これはセナ様の、その、メイドであるというスキルです。それだけの効果です。」
「めい、ど?」
「そうです。奴隷ではなくなりましたが、今後はメイドとして、どうか傍に。」
そう言うと、座り込んでいるセナを両腕で抱き上げ、お姫様だっこの体勢にする。
ベルモットは、抱えたセナを軽々と運び、屋敷の三階にある先ほどの寝室まで一足で跳んだ。
◇◆◇
「その、取り乱した。ごめん。」
「構わん。見晴らしの良い、空気もきれいな良い部屋になった。ふっ」
自主的に床に正座しているセナにそう皮肉交じりに笑いかけるラーヌ。
暴れたお陰か冷静さを取り戻したセナは、そのまま話をつづけた。
「というか、二人はお前の仲間なのだろう?何を怯えていた。」
「その、ユゥリは今まで手足が無くて、ベルモットも奴隷だったから、それが無くなったらもう、どっかに行っちゃうって思って。それで、もしかしたら殺されるかもって」
「待て待て待て待て。なぜそう飛躍する。奴隷は確かに屈辱的かもしれんが、解放されて元主を殺そうとは思わんだろう。多分。」
ラーヌになだめられるという謎状況となりながら、ベルモットとユゥリは少し離れてその様子を見守っている。
「で、お前、勇者とどういう関係で、何があって……いや、面倒だ。全部話せ。」
「え、全部って」
「お前の暴走もその後の介抱も俺がやったことだ。その恩を返すつもりですべて話せ。」
ラーヌに詰められ、セナは今までの経緯。
孤児として育ったこと、パーティで疎まれていたこと、国を追われたこと、死にかけて【固有スキル】が変化したこと、それからの旅、街の外にいる仲間のこと。全てを話した。
「五つの【固有スキル】と、二つを【聖女】に譲渡?スキルもステータスも奪うし、人に与えられる。なるほど。ある程度納得は行った。」
「隠していることはもうない。聞かれたら応えられるかもだけど」
憶測交じりの話も含めて、セナの知る範囲のことすべてを話した。
ラーヌは信頼できる方だ。オーラの話では様子がおかしいということだったが、今話している分にはそんな雰囲気は感じない。
「【灰砂】や【時間操作】も、触れることができれば奪えるということか」
「まあ、はい。」
「さっきのドラゴン召喚や、そこのピンクのスライムも奪った【固有スキル】によるものと」
「神聖教の襲撃を皆殺しにしたら、ステータスも8万とかになった。」
ラーヌは少しだけ頭を抱える。
自分を含めたこれからのこと。
目の前の化物とどう向き合うか。
少なくとも街でセナは暴れ、勇者の敵として認知された。
元パーティとやらが醜聞を広めているかもしれない。
しかし、セナの存在は唯一無二。
世界でたった一人の、世界のルールそのものを殺すイレギュラー。
乗るしかないビッグウェーブそのもの。
「俺一人には手に負えんな。ポール!兄を呼んできてくれ。」
「かしこまりました。」
「セナ。貴様は当分、俺が預かる。空き部屋に案内するからそこの女どもと話していろ。俺は兄と話してくる。物は壊すなよ。」
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