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第四十一話
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翌日。
セナは一人、豪華なベッドの上で目を覚ました。
記憶にあるのは、勇者を憎んだことと、ベルモットとユゥリを奪われたという感覚と、全部を消したいと思ったことと。
そして、最後にはなぜか、ラーヌが目の前に立っていた。
「目が覚めたか。で、今貴様は冷静か?」
「……!?」
「ふん、俺を無視とは大した度胸だ。」
目を覚ましたセナの隣には、リンゴの皮を剥くラーヌの姿があった。
あまりにも見た目に反した行動に面食らっているのを無視ととらえられてしまった。
「もう、大丈夫、です。」
「そうか。ならこれはお前がやれ。俺は飽きた。」
なぜか半分剥きかけのリンゴとナイフを渡され、自分で剥くことになったセナは、黙々とリンゴの皮を剥いていた。
「で、あれはなんだったんだ?スキルか?呪いか?」
「わからない。ただ、スキルだったと思う。」
「ふむ、まあいい。半分寄越せ。」
全部剥き終えたリンゴを半分に切ったところで横から手が伸び、切ったリンゴの半分を持っていかれた。
「提供は俺、半分剥いた。良いだろう。」
「まあ、べつに」
「なんだ、やはり覇気が無い。今の貴様からはまるで勢いというものを感じないぞ。」
そう指摘してくるラーヌに、セナは何も言い返せない。
言い返す言葉は出てくるのに、言う気が起きない。
「ところで、隣にあの奴隷がいるわけだが。ああ、元奴隷だったか?」
そう指さした先には、ラーヌと反対側のベッド脇で椅子に座り、一言も話さないベルモットがいた。
「っ!?」
「あっ、ご主人様!」
反射的に天井に跳んで張り付いてしまったセナに、ベルモットは声をかける。
ラーヌは呆れたという顔をしているが、セナはそれに気づかない。
「も、もう、お前は俺の奴隷じゃない。なんで、ここにいる。」
「なぜそんなことを言うのですか?私は、あなたに」
「ち、ちかよるなっ。いやだっ。」
天井を這う虫のように、ベルモットから距離をとるセナ。
みっともない姿ではあるが、それでもセナは一心不乱に離れていく。
「ユゥリはどうするんですか!さっきまで、あなたが目覚めるのを待っていたんですよ!」
「う、う、嘘だ!!ゆ、ユゥリだって、体が戻ったんだから、どこかに行ったに決まってる!!」
「……っ!!」
「壊すのは構わんが、できれば外でやれ。」
尚も逃げるセナに、ベルモットは痺れを切らし、それを察したラーヌが許可を出す。
その合図により、ベルモットは高く跳躍、否、天井を突き破る程に飛び上がる。
木製の天井をぶち抜いた足。
蝙蝠のような上下反転の体勢のまま、一歩二歩と天井を歩くベルモット。
天地を反転させてみれば、四つん這いになって逃げるセナを追いかけるような構図になった。
「逃げるのなら、実力行使に出させていただきます。」
「ひっ、ひぃっ!!ちか、近づくなぁ!!」
猿のような俊敏な動きで窓から逃げるセナを追い、再び力強く天井を蹴る。
まるで流れ星のような跳び蹴りで、ベルモットはセナを巻き込んで外に飛び出た。
「ご主人様、いえ、セナ様。私に叱責の経験はありませんが、それでも果たして見せます。」
「うっ、うううう!!やめろぉ!!」
剣も無く、ただ腕を振るだけで大地が割れるような暴力を持っていながら、その行動は子供の駄々そのもの。
ただただ二人を失った喪失感だけが占める胸を、さらに傷が広がらないように抑えるので精いっぱいだから。
「【幻流闘衣】少し手荒になりますが、お許しを。」
「ああああああああああああ【鉄鋼龍メタドラ】あああ!!!」
だから代わりに戦ってもらう。
鋼と鉄で身を包んだ、つよいドラゴンに。
◇◆◇
半壊した部屋の中で、鋼鉄の龍と対峙する煙のような鎧を着た女をラーヌは見守る。その視線の先には、龍に守られる怯えた男の姿。
「勇者と聖女の腕を消す力。であれば、貴様は俺の望んだ物だろう。」
「……それが、セナを助けた理由?」
ラーヌの隣には、可憐な美少女が一人立っていた。
栗色の髪は艶やかで、年不相応な愁いが見える顔立ち。
病的なほどに白い肌は、今となっては傷の一つもない綺麗なもの。
「ほう、良い服を選んだな。センスは悪くない。」
「なんでもいい。セナに見せたいから着たのに、こんなことになるなんて。」
「それは理解していたことだろう。あの惨状、俺が割って入らなければ街のすべてを消すまで止まらんかっただろう。」
「そんなことない。」
「ほう?あの男がそこまで理知的だと?」
「いえ、セナはあのまま、国も大陸もすべて消すつもりだったわ。街一つじゃ到底収まらないでしょう。」
「……」
規模感の違いに瞠目するラーヌだったが、再び視線をセナに戻して笑みを浮かべる。
「ならば好い。その消滅に勇者が含まれるなら、止めたのは間違いだった。」
「そんなわけないでしょ。あんな苦しそうなセナは止めるべきよ。」
「……変な女だ。」
話しながらも、女、ユゥリの目はセナから離れない。
やっと見えるようになった物。二度と目を離さないつもりで見ている者。
「セナ、怯えないで。受け入れて。拒まないで。」
祈るように、願うようにそういうユゥリと同じように。
ラーヌもセナのことを、手に入れるべき物と認識していた。
「勇者を殺せる者……」
セナは一人、豪華なベッドの上で目を覚ました。
記憶にあるのは、勇者を憎んだことと、ベルモットとユゥリを奪われたという感覚と、全部を消したいと思ったことと。
そして、最後にはなぜか、ラーヌが目の前に立っていた。
「目が覚めたか。で、今貴様は冷静か?」
「……!?」
「ふん、俺を無視とは大した度胸だ。」
目を覚ましたセナの隣には、リンゴの皮を剥くラーヌの姿があった。
あまりにも見た目に反した行動に面食らっているのを無視ととらえられてしまった。
「もう、大丈夫、です。」
「そうか。ならこれはお前がやれ。俺は飽きた。」
なぜか半分剥きかけのリンゴとナイフを渡され、自分で剥くことになったセナは、黙々とリンゴの皮を剥いていた。
「で、あれはなんだったんだ?スキルか?呪いか?」
「わからない。ただ、スキルだったと思う。」
「ふむ、まあいい。半分寄越せ。」
全部剥き終えたリンゴを半分に切ったところで横から手が伸び、切ったリンゴの半分を持っていかれた。
「提供は俺、半分剥いた。良いだろう。」
「まあ、べつに」
「なんだ、やはり覇気が無い。今の貴様からはまるで勢いというものを感じないぞ。」
そう指摘してくるラーヌに、セナは何も言い返せない。
言い返す言葉は出てくるのに、言う気が起きない。
「ところで、隣にあの奴隷がいるわけだが。ああ、元奴隷だったか?」
そう指さした先には、ラーヌと反対側のベッド脇で椅子に座り、一言も話さないベルモットがいた。
「っ!?」
「あっ、ご主人様!」
反射的に天井に跳んで張り付いてしまったセナに、ベルモットは声をかける。
ラーヌは呆れたという顔をしているが、セナはそれに気づかない。
「も、もう、お前は俺の奴隷じゃない。なんで、ここにいる。」
「なぜそんなことを言うのですか?私は、あなたに」
「ち、ちかよるなっ。いやだっ。」
天井を這う虫のように、ベルモットから距離をとるセナ。
みっともない姿ではあるが、それでもセナは一心不乱に離れていく。
「ユゥリはどうするんですか!さっきまで、あなたが目覚めるのを待っていたんですよ!」
「う、う、嘘だ!!ゆ、ユゥリだって、体が戻ったんだから、どこかに行ったに決まってる!!」
「……っ!!」
「壊すのは構わんが、できれば外でやれ。」
尚も逃げるセナに、ベルモットは痺れを切らし、それを察したラーヌが許可を出す。
その合図により、ベルモットは高く跳躍、否、天井を突き破る程に飛び上がる。
木製の天井をぶち抜いた足。
蝙蝠のような上下反転の体勢のまま、一歩二歩と天井を歩くベルモット。
天地を反転させてみれば、四つん這いになって逃げるセナを追いかけるような構図になった。
「逃げるのなら、実力行使に出させていただきます。」
「ひっ、ひぃっ!!ちか、近づくなぁ!!」
猿のような俊敏な動きで窓から逃げるセナを追い、再び力強く天井を蹴る。
まるで流れ星のような跳び蹴りで、ベルモットはセナを巻き込んで外に飛び出た。
「ご主人様、いえ、セナ様。私に叱責の経験はありませんが、それでも果たして見せます。」
「うっ、うううう!!やめろぉ!!」
剣も無く、ただ腕を振るだけで大地が割れるような暴力を持っていながら、その行動は子供の駄々そのもの。
ただただ二人を失った喪失感だけが占める胸を、さらに傷が広がらないように抑えるので精いっぱいだから。
「【幻流闘衣】少し手荒になりますが、お許しを。」
「ああああああああああああ【鉄鋼龍メタドラ】あああ!!!」
だから代わりに戦ってもらう。
鋼と鉄で身を包んだ、つよいドラゴンに。
◇◆◇
半壊した部屋の中で、鋼鉄の龍と対峙する煙のような鎧を着た女をラーヌは見守る。その視線の先には、龍に守られる怯えた男の姿。
「勇者と聖女の腕を消す力。であれば、貴様は俺の望んだ物だろう。」
「……それが、セナを助けた理由?」
ラーヌの隣には、可憐な美少女が一人立っていた。
栗色の髪は艶やかで、年不相応な愁いが見える顔立ち。
病的なほどに白い肌は、今となっては傷の一つもない綺麗なもの。
「ほう、良い服を選んだな。センスは悪くない。」
「なんでもいい。セナに見せたいから着たのに、こんなことになるなんて。」
「それは理解していたことだろう。あの惨状、俺が割って入らなければ街のすべてを消すまで止まらんかっただろう。」
「そんなことない。」
「ほう?あの男がそこまで理知的だと?」
「いえ、セナはあのまま、国も大陸もすべて消すつもりだったわ。街一つじゃ到底収まらないでしょう。」
「……」
規模感の違いに瞠目するラーヌだったが、再び視線をセナに戻して笑みを浮かべる。
「ならば好い。その消滅に勇者が含まれるなら、止めたのは間違いだった。」
「そんなわけないでしょ。あんな苦しそうなセナは止めるべきよ。」
「……変な女だ。」
話しながらも、女、ユゥリの目はセナから離れない。
やっと見えるようになった物。二度と目を離さないつもりで見ている者。
「セナ、怯えないで。受け入れて。拒まないで。」
祈るように、願うようにそういうユゥリと同じように。
ラーヌもセナのことを、手に入れるべき物と認識していた。
「勇者を殺せる者……」
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