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第三十九話
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人の話を聞く気が無い化け物が目の前にいたとき、普通の人間ならどう反応するのだろう。
言語は通じる。姿かたちも同じ。
それなのに、話が通じないという恐怖。
セナが今感じているのはそれだ。
「僕の正義を以て、君を懲らしめる!!」
「……」
それから、セナと勇者との剣戟は5度に渡って相殺を繰り返し、六度目で勇者がしびれを切らした。
「なんて往生際が悪い。その精神は悪辣そのもの。君はなぜそこまで心に壁を作るんだ!」
投げかけられた言葉の数々を無視するセナだが、別に言葉を交わすのをあきらめたわけではない。
というよりも、勇者の言葉の意味が分からなくなってきている。
四度目の段階で元パーティの連中は遠くに避難し、五度目には冒険者ギルドが半壊していた。
けが人もそれなりに出ていたのに、勇者はそれを気にしない。
セナの中の【勇者】像が、揺らぎ始めている。
「【勇者光撃】」
剣ではなく、魔法での撃ち合いに変更してきた勇者。
実際、魔法のスキルが苦手なセナにはそれなりに有効な手ではある。
「【聖天魔砲】!!」
勇者の物よりランクも規模も低い魔法を、大量の魔力で補って放つ。
「君みたいな罪深い人間が、聖魔法なんて、どういうことだ!」
罪がどうとかで魔法が使えなくなるならそれだけで世界は平和になる。
そう思ってしまうものの、魔法の行使に集中力を使っているためおしゃべりはできない。
「だが、君は魔法が苦手なのか。こっちで決めさせてもらうよ。」
「【聖勇砲】」
数と質、どちらとも高出力な魔力の砲撃。
これで決着がついてもおかしくない攻撃。
しかし、セナは街を守るために相殺せざるを得ない。
「【結か……」
固有スキルである【結界】に頼ろうとしていたセナの視界に、両手を組み、祈るようなポーズで目を瞑っているライラの姿が映る。
セナの五感は、今この場を乗り切るために全開になっている。
そのため、【鑑定】による情報の収集はほぼ反射の領域に達して、ライラのステータスを見ることになった。
『ライラ・ペンドルト』 15歳 女
ステータス【1万】
パッシブスキル
『聖魔法強化』レベル5
『光魔法強化』レベル5
『魔力成長』レベル5
『豪運』レベル7
『魅了の光』レベル7
アクティブスキル
『聖魔法』レベル5
『光魔法』レベル5
『無魔法』レベル3
固有スキル
『無垢なる心』
『聖なる光』
【賢王】
【法王】
属性適正
【聖】【光】
そこにある、自分の一部を見つけて、セナは一人自嘲した。
きっと、昔の自分はライラにそれを贈ったのだ。
それに気づいたセナは、迫りくる光の砲撃によって、遥か後方に吹き飛ばされた。
そして、奇しくも自分が拠点としている廃墟に衝突し、その場に倒れこんだ。
「今の魔法を受けてまだ原型が残っているとは、君の姑息さにはほんとうにあきれるよ。しかし、パーティの荷物持ち程度だったはずが、なぜそこまでの強さを?」
歩み寄ってきた勇者の言葉が耳に届く。
まだセナは気を保っていた。
抵抗する気力も、体力も、魔力もまだまだあふれている。
が、その場所が悪かった。
「ご主人様?いったい、何があったんですか。」
廃墟にはベルモットとユゥリがいた。
衝撃によって半壊した廃墟から出てきた二人に勇者が目を向ける。
「君は、奴隷か?君のような美しい女性が奴隷なんて、なんて酷いことだろう。」
そう言いながら、セナには目もむけずに勇者はベルモットに近づく。
「ご主人様に何をした!」
「僕は勇者だ。君の主人、いや、セナは酷い犯罪者で、僕が裁きに来たんだよ。」
勇者を正面から睨むベルモット。
そんな強い視線すら、勇者は意に介さない。
なんせ、ベルモットのステータスはセナの半分程度。
魔法やスキルもそこまで多くない。
今のセナが押し負けている相手に、ベルモットは勝てない。
勇者もそれを肌で感じている。
「可哀想に、君を奴隷から解放してあげる。」
「っ!やめろ!!」
ベルモットの頭に触れ、魔力を流し込む。
それだけで、ベルモットの中の隷属魔法は強制的に解除された。
今ここで、セナとベルモットのつながりは完全に途絶えた。
そして、
「感謝はいらないよ。君の笑顔が一番の報酬さ。ん?」
そうキメた勇者の視界に、ユゥリが入る。
全身がボロボロで、手足が無く、見るに堪えない姿をしているユゥリ。
それを見て、一瞬顔を顰めた勇者は
「君も可哀想に、セナに虐待されていたのか。こんなになるまで、誰も助けてくれなかったんだね。」
そう言ってユゥリの頭に触れ、魔力を流す。
みるみるうちに目も歯も、手も足も生え、一人の綺麗な少女になった。
これから先、誰の手も借りずに生きていける。
そう、ユゥリはセナに助けてもらわなくても生きていける。
「ああ、こんな可憐な少女まで痛めつけて、彼はなんて酷い人間なんだ。」
「……」
地に伏しながら、それを理解したセナ。
大切な二人を失った。
その喪失感だけが、セナの心を地獄に堕とす。
これは、珍しくも前例のあること。
【固有スキル】とはその当人を当人たらしめる要素。
その人間にとって、何かしらの変化があった際に形を変えることすらある不定形なもの。
その日その時、セナは自分の心が闇に覆われるのを理解した。
世界は終わる。終わらせる。
自分からの一方的な憎しみが、憎しみの原因を得たことで相互に作用する。
『圧倒的覇王』→『無王』
ただ本人の命のみを保証するだけのスキルが変質する。
『無王』→『絶望的無王』
あふれんばかりの憎悪を糧に、他のスキルの練度に追いついていく。
『絶望的無王』
言語は通じる。姿かたちも同じ。
それなのに、話が通じないという恐怖。
セナが今感じているのはそれだ。
「僕の正義を以て、君を懲らしめる!!」
「……」
それから、セナと勇者との剣戟は5度に渡って相殺を繰り返し、六度目で勇者がしびれを切らした。
「なんて往生際が悪い。その精神は悪辣そのもの。君はなぜそこまで心に壁を作るんだ!」
投げかけられた言葉の数々を無視するセナだが、別に言葉を交わすのをあきらめたわけではない。
というよりも、勇者の言葉の意味が分からなくなってきている。
四度目の段階で元パーティの連中は遠くに避難し、五度目には冒険者ギルドが半壊していた。
けが人もそれなりに出ていたのに、勇者はそれを気にしない。
セナの中の【勇者】像が、揺らぎ始めている。
「【勇者光撃】」
剣ではなく、魔法での撃ち合いに変更してきた勇者。
実際、魔法のスキルが苦手なセナにはそれなりに有効な手ではある。
「【聖天魔砲】!!」
勇者の物よりランクも規模も低い魔法を、大量の魔力で補って放つ。
「君みたいな罪深い人間が、聖魔法なんて、どういうことだ!」
罪がどうとかで魔法が使えなくなるならそれだけで世界は平和になる。
そう思ってしまうものの、魔法の行使に集中力を使っているためおしゃべりはできない。
「だが、君は魔法が苦手なのか。こっちで決めさせてもらうよ。」
「【聖勇砲】」
数と質、どちらとも高出力な魔力の砲撃。
これで決着がついてもおかしくない攻撃。
しかし、セナは街を守るために相殺せざるを得ない。
「【結か……」
固有スキルである【結界】に頼ろうとしていたセナの視界に、両手を組み、祈るようなポーズで目を瞑っているライラの姿が映る。
セナの五感は、今この場を乗り切るために全開になっている。
そのため、【鑑定】による情報の収集はほぼ反射の領域に達して、ライラのステータスを見ることになった。
『ライラ・ペンドルト』 15歳 女
ステータス【1万】
パッシブスキル
『聖魔法強化』レベル5
『光魔法強化』レベル5
『魔力成長』レベル5
『豪運』レベル7
『魅了の光』レベル7
アクティブスキル
『聖魔法』レベル5
『光魔法』レベル5
『無魔法』レベル3
固有スキル
『無垢なる心』
『聖なる光』
【賢王】
【法王】
属性適正
【聖】【光】
そこにある、自分の一部を見つけて、セナは一人自嘲した。
きっと、昔の自分はライラにそれを贈ったのだ。
それに気づいたセナは、迫りくる光の砲撃によって、遥か後方に吹き飛ばされた。
そして、奇しくも自分が拠点としている廃墟に衝突し、その場に倒れこんだ。
「今の魔法を受けてまだ原型が残っているとは、君の姑息さにはほんとうにあきれるよ。しかし、パーティの荷物持ち程度だったはずが、なぜそこまでの強さを?」
歩み寄ってきた勇者の言葉が耳に届く。
まだセナは気を保っていた。
抵抗する気力も、体力も、魔力もまだまだあふれている。
が、その場所が悪かった。
「ご主人様?いったい、何があったんですか。」
廃墟にはベルモットとユゥリがいた。
衝撃によって半壊した廃墟から出てきた二人に勇者が目を向ける。
「君は、奴隷か?君のような美しい女性が奴隷なんて、なんて酷いことだろう。」
そう言いながら、セナには目もむけずに勇者はベルモットに近づく。
「ご主人様に何をした!」
「僕は勇者だ。君の主人、いや、セナは酷い犯罪者で、僕が裁きに来たんだよ。」
勇者を正面から睨むベルモット。
そんな強い視線すら、勇者は意に介さない。
なんせ、ベルモットのステータスはセナの半分程度。
魔法やスキルもそこまで多くない。
今のセナが押し負けている相手に、ベルモットは勝てない。
勇者もそれを肌で感じている。
「可哀想に、君を奴隷から解放してあげる。」
「っ!やめろ!!」
ベルモットの頭に触れ、魔力を流し込む。
それだけで、ベルモットの中の隷属魔法は強制的に解除された。
今ここで、セナとベルモットのつながりは完全に途絶えた。
そして、
「感謝はいらないよ。君の笑顔が一番の報酬さ。ん?」
そうキメた勇者の視界に、ユゥリが入る。
全身がボロボロで、手足が無く、見るに堪えない姿をしているユゥリ。
それを見て、一瞬顔を顰めた勇者は
「君も可哀想に、セナに虐待されていたのか。こんなになるまで、誰も助けてくれなかったんだね。」
そう言ってユゥリの頭に触れ、魔力を流す。
みるみるうちに目も歯も、手も足も生え、一人の綺麗な少女になった。
これから先、誰の手も借りずに生きていける。
そう、ユゥリはセナに助けてもらわなくても生きていける。
「ああ、こんな可憐な少女まで痛めつけて、彼はなんて酷い人間なんだ。」
「……」
地に伏しながら、それを理解したセナ。
大切な二人を失った。
その喪失感だけが、セナの心を地獄に堕とす。
これは、珍しくも前例のあること。
【固有スキル】とはその当人を当人たらしめる要素。
その人間にとって、何かしらの変化があった際に形を変えることすらある不定形なもの。
その日その時、セナは自分の心が闇に覆われるのを理解した。
世界は終わる。終わらせる。
自分からの一方的な憎しみが、憎しみの原因を得たことで相互に作用する。
『圧倒的覇王』→『無王』
ただ本人の命のみを保証するだけのスキルが変質する。
『無王』→『絶望的無王』
あふれんばかりの憎悪を糧に、他のスキルの練度に追いついていく。
『絶望的無王』
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