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第三十八話
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ライラ・ペンドルトとセナの関係は、一言で言えば幼馴染だった。
同じ孤児院で育ち、同じ年の友達で、将来の約束なんかもしていた。
しかし、12歳で【聖女】としての素質を認められたライラは、都に行ってしまって、それから文通の回数も減っていった。
噂では、【勇者】と良い関係になったということらしかったが、当時のセナにとってはかなり衝撃的な出来事だった。
しかし、それが憎しみの原因というわけではない。
その後に問題がある。
デュークによる濡れ衣事件の後すぐに、セナは身を隠しながらライラに助けを求める手紙を出した。
その返事は、セナを捕縛にきた兵士たちだった。
時期、場所、なにより、兵士たちの言った『聖女様の命により、貴様を捕縛する。』という言葉。
救いの手は勢いのまま払いのけられ、セナは結局、死に体のまま国を跨ぐことになった。
その先では、日銭もろくに稼げず、奴隷に堕ちかけて今がある。
そんな、大したことのない、言ってしまえば逆恨みのような憎しみ。
それはわかっている。言葉にすればそれで済むこと。
でも、セナはやはり許せない。
◇◆◇
「セナ?もしかして、セナなのですか?よかった、あなたを探しにここまできたんですよ!」
そう言うのは、孤児院にいた頃となんら変わりのない屈託のない笑顔を、成長し美しさも兼ね備えているその顔で映し出すライラだ。
孤児院にいた頃から、その笑顔で男の子はみんな初恋を奪われていた。
そんな彼女が、綺麗に育っていればその美貌にも磨きがかかる。
そう思うセナに、ライラは続ける。
「さあ、私達とローアルマ帝国に戻りましょう!」
「……は?」
「罪から逃れてはいけません。罪は償うことで浄化されるのです。贖罪とは認めることから始まるのです。」
久しぶりに会った幼馴染の目は、とてもきれいに澄んでいて
「さあ、一緒に戻りましょう?」
セナは手遅れだと理解した。
セナはこのまま帝国に連れていかれたら、確定で死刑。最高に運が良くて数十年は牢屋暮らしだ。
もちろん、今のセナなら脱獄は可能だが、それをライラは知らない。
それなのにこの提案をするというのは……
理解の及ばない場所にライラがいる気がする。
「君が話に聞くセナ君?初めまして、【勇者】のユウキ・サトウだ。突然で悪いけど、君は罪人なんだろう?なら、僕は君を見過ごすわけにはいかない。」
ライラの隣にいた男。黒髪黒目ののっぺりとした顔をしている特徴の無い男。
その男は自らを勇者と名乗り、どうやらセナに敵意を向けているらしい。
「言っても無駄だと思うが、そこのデュークが真犯人だ。俺は濡れ衣を着せられただけだ。」
ここにきて、まともな敵意を受けたことでセナの言語野は活動を再開したらしい。
すらすらと言葉が出てくる。
「その話ももう聞いた。まさか、彼が言った通りに嘘をつくなんて、君には更生の機会すらもったいないかもしれない。」
「言ったもん勝ちだな。で、俺を力づくで連れていくか?ここで殺すか?」
軽く挑発をするセナ。
そんな様子のセナは今まで見たことが無い元パーティの四人は、意外な反応に少し動揺している。
「君には反省する時間が必要らしい。少し手荒になるけど、それは君の責任だ。」
「勝手に人に責任を課すな。重くて仕方ないんだよ。」
睨みあうセナと勇者。
勇者は腰に携えた剣を抜き、セナも同様に【異空箱】から剣を出す。
見たこともないそのスキルにざわつく四人を横目に、二人は同時に構えた。
「【聖剣衝天】!」
「……【一閃】」
街中で絶対使ってはいけない、広範囲の光属性攻撃。
一拍遅れでセナのスキルが膨大な魔力を載せられて受け止める。
衝撃波を出しながら相殺する二つの光。
この勇者、ここでセナが同じだけのスキルを使わなかったら街が半壊していたぞ。
そう思いつつ、剣が蒸発したので次の剣を構える。
「なっ!?セナの野郎、なんであんなスキルを!」
「実力を、隠していたとか?」
「まさか僕の攻撃を受け止めるなんて。君はどこまで往生際が悪いんだ。」
街中で突然始まった戦闘に、街の住民は野次馬を始める。
それを気にしないまま、勇者は第二の攻撃に移る。
「【聖剣爆破】」
「【一閃】」
今度は大きな横薙ぎ、またしても、回避しようものなら周りに被害が出そうな攻撃をしてくる勇者。
意図的ならどれだけ邪悪なのか。いや、無意識でも邪悪だ。
今のところ魔力を込めるだけで相殺できているのだが、回避していたら街は再起不能なレベルで破壊されていた。
なんなら、近くにいる元パーティの四人にも余波がぶち当たっていた。
別に、他意があって防御したわけではない。
ただ相殺しただけだ。
「ライラが君に許しの機会をくれたというのに、君はなんて薄情なんだ。」
その目は本気だった。
本気でそんな戯言を宣っている。
そして、そんな狂言の主が扱っているスキルは、まぎれもない。
レベル10のスキル。
セナの瞳には、【鑑定】によるステータスの主な項目が見えている。
◇◆◇
『ユウキ・サトウ』 16歳 男
ステータス
【5万】
『パッシブスキル』
『剣技』レベル10
『剛腕』レベル10
『魔法強化』レベル10
『アクティブスキル』
『剣技』レベル10
『格闘技』レベル10
『全魔法』レベル10
固有スキル
『異世界勇者』
『全属性適正』
『無限魔力』
『世界の愛』
同じ孤児院で育ち、同じ年の友達で、将来の約束なんかもしていた。
しかし、12歳で【聖女】としての素質を認められたライラは、都に行ってしまって、それから文通の回数も減っていった。
噂では、【勇者】と良い関係になったということらしかったが、当時のセナにとってはかなり衝撃的な出来事だった。
しかし、それが憎しみの原因というわけではない。
その後に問題がある。
デュークによる濡れ衣事件の後すぐに、セナは身を隠しながらライラに助けを求める手紙を出した。
その返事は、セナを捕縛にきた兵士たちだった。
時期、場所、なにより、兵士たちの言った『聖女様の命により、貴様を捕縛する。』という言葉。
救いの手は勢いのまま払いのけられ、セナは結局、死に体のまま国を跨ぐことになった。
その先では、日銭もろくに稼げず、奴隷に堕ちかけて今がある。
そんな、大したことのない、言ってしまえば逆恨みのような憎しみ。
それはわかっている。言葉にすればそれで済むこと。
でも、セナはやはり許せない。
◇◆◇
「セナ?もしかして、セナなのですか?よかった、あなたを探しにここまできたんですよ!」
そう言うのは、孤児院にいた頃となんら変わりのない屈託のない笑顔を、成長し美しさも兼ね備えているその顔で映し出すライラだ。
孤児院にいた頃から、その笑顔で男の子はみんな初恋を奪われていた。
そんな彼女が、綺麗に育っていればその美貌にも磨きがかかる。
そう思うセナに、ライラは続ける。
「さあ、私達とローアルマ帝国に戻りましょう!」
「……は?」
「罪から逃れてはいけません。罪は償うことで浄化されるのです。贖罪とは認めることから始まるのです。」
久しぶりに会った幼馴染の目は、とてもきれいに澄んでいて
「さあ、一緒に戻りましょう?」
セナは手遅れだと理解した。
セナはこのまま帝国に連れていかれたら、確定で死刑。最高に運が良くて数十年は牢屋暮らしだ。
もちろん、今のセナなら脱獄は可能だが、それをライラは知らない。
それなのにこの提案をするというのは……
理解の及ばない場所にライラがいる気がする。
「君が話に聞くセナ君?初めまして、【勇者】のユウキ・サトウだ。突然で悪いけど、君は罪人なんだろう?なら、僕は君を見過ごすわけにはいかない。」
ライラの隣にいた男。黒髪黒目ののっぺりとした顔をしている特徴の無い男。
その男は自らを勇者と名乗り、どうやらセナに敵意を向けているらしい。
「言っても無駄だと思うが、そこのデュークが真犯人だ。俺は濡れ衣を着せられただけだ。」
ここにきて、まともな敵意を受けたことでセナの言語野は活動を再開したらしい。
すらすらと言葉が出てくる。
「その話ももう聞いた。まさか、彼が言った通りに嘘をつくなんて、君には更生の機会すらもったいないかもしれない。」
「言ったもん勝ちだな。で、俺を力づくで連れていくか?ここで殺すか?」
軽く挑発をするセナ。
そんな様子のセナは今まで見たことが無い元パーティの四人は、意外な反応に少し動揺している。
「君には反省する時間が必要らしい。少し手荒になるけど、それは君の責任だ。」
「勝手に人に責任を課すな。重くて仕方ないんだよ。」
睨みあうセナと勇者。
勇者は腰に携えた剣を抜き、セナも同様に【異空箱】から剣を出す。
見たこともないそのスキルにざわつく四人を横目に、二人は同時に構えた。
「【聖剣衝天】!」
「……【一閃】」
街中で絶対使ってはいけない、広範囲の光属性攻撃。
一拍遅れでセナのスキルが膨大な魔力を載せられて受け止める。
衝撃波を出しながら相殺する二つの光。
この勇者、ここでセナが同じだけのスキルを使わなかったら街が半壊していたぞ。
そう思いつつ、剣が蒸発したので次の剣を構える。
「なっ!?セナの野郎、なんであんなスキルを!」
「実力を、隠していたとか?」
「まさか僕の攻撃を受け止めるなんて。君はどこまで往生際が悪いんだ。」
街中で突然始まった戦闘に、街の住民は野次馬を始める。
それを気にしないまま、勇者は第二の攻撃に移る。
「【聖剣爆破】」
「【一閃】」
今度は大きな横薙ぎ、またしても、回避しようものなら周りに被害が出そうな攻撃をしてくる勇者。
意図的ならどれだけ邪悪なのか。いや、無意識でも邪悪だ。
今のところ魔力を込めるだけで相殺できているのだが、回避していたら街は再起不能なレベルで破壊されていた。
なんなら、近くにいる元パーティの四人にも余波がぶち当たっていた。
別に、他意があって防御したわけではない。
ただ相殺しただけだ。
「ライラが君に許しの機会をくれたというのに、君はなんて薄情なんだ。」
その目は本気だった。
本気でそんな戯言を宣っている。
そして、そんな狂言の主が扱っているスキルは、まぎれもない。
レベル10のスキル。
セナの瞳には、【鑑定】によるステータスの主な項目が見えている。
◇◆◇
『ユウキ・サトウ』 16歳 男
ステータス
【5万】
『パッシブスキル』
『剣技』レベル10
『剛腕』レベル10
『魔法強化』レベル10
『アクティブスキル』
『剣技』レベル10
『格闘技』レベル10
『全魔法』レベル10
固有スキル
『異世界勇者』
『全属性適正』
『無限魔力』
『世界の愛』
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