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第二十九話
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キャルの腕が問題なく再生して、軽く話した後は一人で情報収集に戻った。
セナの見立てだと商会の長男は毒を盛られて、次男は裏社会の後ろ盾を使ってぶいぶいやっている。
それ以外の兄弟は勝負相手にすらなっていないか。
「長男と面談して、良いやつなら手を貸すか。」
セナはある程度の方針をエルフたちに話すと、そのまま外に出た。
外套で顔を隠し、意識の半分ほどを耳に向ける。
「長男の家は、街の南西?かなり離れているな。」
噂を頼りに来たのは、かなり寂れた一軒家。
裏社会のチンピラの方が大きい豪邸に住んでいたのに、大きな商会の長男がこんなところに住んでいるのは、理不尽な世の中を感じる。
「お邪魔しま~す。」
ノックをして声をかけて入る。
その瞬間、研ぎ澄ましている五感の嗅覚と聴覚を後遺症レベルの刺激が襲う。
「がっ!?ぐっぎゃぁああ!!?」
鼻の穴に剣を突き刺されたかのような痛みと、耳に腕でも入れられたかのような痛み。
その2つの痛みに、セナは耐えきれずバックステップで外に飛び出す。
「うぐぅうううう!!」
鼻を摘まんでそのまま捥いでしまいそうなほど引っ張り、耳鳴りが止まない耳は全然聞こえない。
ただ、無事な目で家の方を見ると、ひとりの男が変な箱を持ってセナの方を見つめている。
「何をした!」
「----」
口は動いているのに、何を言っているかわからない。
キーンとなり続けている耳鳴りが、他の音を拒んでいる。
問題は、五感を押さえようとしているのに、耳鳴りも臭いもずっと続いている。
少しずつ緩くはなっているが、その箱から、絶え間なく流れ続けている。
「ーーーーい、おーい、聞こえるか?」
「!聞こえる。今のはなんだ?魔法か?」
「ふふ、わけのわからないことは魔法と片付けてしまうのは、××××の悪い癖だよな。」
そういいながら、嫌な笑みを浮かべている男は、箱の突起を摘まむ。
それと同時に、音も少しずつ下がって、臭いもしなくなった。
「耳が良いからかな?君は今までで一番反応が良かったよ。」
「お前、誰だ。俺は商会の息子に用事があってきたんだ。」
「ならば、その用事の相手は僕だね。なんの用かな?」
そう言いながら男は持っていた箱をどこかにしまい込むと、四角の紙のようなものを差し出してきた。
「どうも、ガーイル・サンクトル。サンクトル商会の会長アートル・サンクトルの第一子だ。」
その紙に書いている文字を、男はそのまま読んで見せた。
◇◆◇
「つまり、あれは高い周波数の音を発する物で魔法の類ではない。鼻にダメージがいったのは、素材が原因だろう。」
「シュウハスウ?よくわからないが、魔法ではないのか。」
中に入って茶を頂き、軽く雑談をするガーイルとセナ。
その中で、先の物の説明を聞いていた。
その内容はまるで理解できるものではなく、セナは雰囲気で話を聞いていた。
「で、僕を商会の会長にし、その貢献を担保にコネクション、僕とのパイプを手に入れたいと。」
「あ、ああ、こねくしょん。そういうことだ。」
時折意味の分からない言葉を使うが、話自体は通じるし、気のいいやつではあるらしい。
セナの評価ではイーガルは悪い部類の人間ではない。
「しかしね、君は僕に何を提供できるのかな。」
「武力。」
「はっはっはっ!!最初にそれが出るということは、君にとってソレはかなり価値のあるものらしいね。実力の程と自信のつり合いはわからないが、自信はとても良い。」
手を叩き、大声で笑うイーガルの姿は、噂に聞く病弱さなんてまるで感じなかった。
「しかし、僕は既にこの町でそこそこ有力な冒険者パーティに助力頂いている。カモンッ!!」
イーガルの奇声に呼ばれるように、二階から数名の男が下りてくる。
その顔は知らないものの、ステータスを見通せるセナには実力が丸見え。
そして、そのステータスと前評から、ある程度推測ができる。
「Bランクパーティ『ワイルドウルフ』か?」
「ん?お前と面識はないと思うが」
「それだけ有名になったってことっスよ。」
「俺たちはイーガルの護衛。暗殺が目的なら相手になるぞ。」
Bランク、かなりの実力者が数名、イーガルを挟んでセナと対峙する。
「察しの通り、彼らはこの街有数の冒険者パーティ。ゆえに武力は十分なんだ。僕にアプローチするなら、もっと強力なカードを掲示してくれないと。」
イーガルは極めて挑発的にそう言う。
今この場で、セナの手札を全て見たいのだと。
「……」
スキルやステータスの与奪ができるということを教えれば、それだけで絶対的な協力関係を結べる確信がある。
しかし、その力はできる限り秘匿するべきもの。
理由は簡単。人の口に建てられる戸が無い以上、国そのものに捕獲される未来があるから。
だからこそ、この最大の手札を隠したうえで、武力で雇ってもらおうと思っていたんだが。
誤算だった。
Bランクパーティを囲っている。そしてなんか人柄も変。
やはり、噂は当てにならないと。
「すまないが出直してくる。」
「ああ、君の再来を期待しているよ。グッバーイ」
セナの見立てだと商会の長男は毒を盛られて、次男は裏社会の後ろ盾を使ってぶいぶいやっている。
それ以外の兄弟は勝負相手にすらなっていないか。
「長男と面談して、良いやつなら手を貸すか。」
セナはある程度の方針をエルフたちに話すと、そのまま外に出た。
外套で顔を隠し、意識の半分ほどを耳に向ける。
「長男の家は、街の南西?かなり離れているな。」
噂を頼りに来たのは、かなり寂れた一軒家。
裏社会のチンピラの方が大きい豪邸に住んでいたのに、大きな商会の長男がこんなところに住んでいるのは、理不尽な世の中を感じる。
「お邪魔しま~す。」
ノックをして声をかけて入る。
その瞬間、研ぎ澄ましている五感の嗅覚と聴覚を後遺症レベルの刺激が襲う。
「がっ!?ぐっぎゃぁああ!!?」
鼻の穴に剣を突き刺されたかのような痛みと、耳に腕でも入れられたかのような痛み。
その2つの痛みに、セナは耐えきれずバックステップで外に飛び出す。
「うぐぅうううう!!」
鼻を摘まんでそのまま捥いでしまいそうなほど引っ張り、耳鳴りが止まない耳は全然聞こえない。
ただ、無事な目で家の方を見ると、ひとりの男が変な箱を持ってセナの方を見つめている。
「何をした!」
「----」
口は動いているのに、何を言っているかわからない。
キーンとなり続けている耳鳴りが、他の音を拒んでいる。
問題は、五感を押さえようとしているのに、耳鳴りも臭いもずっと続いている。
少しずつ緩くはなっているが、その箱から、絶え間なく流れ続けている。
「ーーーーい、おーい、聞こえるか?」
「!聞こえる。今のはなんだ?魔法か?」
「ふふ、わけのわからないことは魔法と片付けてしまうのは、××××の悪い癖だよな。」
そういいながら、嫌な笑みを浮かべている男は、箱の突起を摘まむ。
それと同時に、音も少しずつ下がって、臭いもしなくなった。
「耳が良いからかな?君は今までで一番反応が良かったよ。」
「お前、誰だ。俺は商会の息子に用事があってきたんだ。」
「ならば、その用事の相手は僕だね。なんの用かな?」
そう言いながら男は持っていた箱をどこかにしまい込むと、四角の紙のようなものを差し出してきた。
「どうも、ガーイル・サンクトル。サンクトル商会の会長アートル・サンクトルの第一子だ。」
その紙に書いている文字を、男はそのまま読んで見せた。
◇◆◇
「つまり、あれは高い周波数の音を発する物で魔法の類ではない。鼻にダメージがいったのは、素材が原因だろう。」
「シュウハスウ?よくわからないが、魔法ではないのか。」
中に入って茶を頂き、軽く雑談をするガーイルとセナ。
その中で、先の物の説明を聞いていた。
その内容はまるで理解できるものではなく、セナは雰囲気で話を聞いていた。
「で、僕を商会の会長にし、その貢献を担保にコネクション、僕とのパイプを手に入れたいと。」
「あ、ああ、こねくしょん。そういうことだ。」
時折意味の分からない言葉を使うが、話自体は通じるし、気のいいやつではあるらしい。
セナの評価ではイーガルは悪い部類の人間ではない。
「しかしね、君は僕に何を提供できるのかな。」
「武力。」
「はっはっはっ!!最初にそれが出るということは、君にとってソレはかなり価値のあるものらしいね。実力の程と自信のつり合いはわからないが、自信はとても良い。」
手を叩き、大声で笑うイーガルの姿は、噂に聞く病弱さなんてまるで感じなかった。
「しかし、僕は既にこの町でそこそこ有力な冒険者パーティに助力頂いている。カモンッ!!」
イーガルの奇声に呼ばれるように、二階から数名の男が下りてくる。
その顔は知らないものの、ステータスを見通せるセナには実力が丸見え。
そして、そのステータスと前評から、ある程度推測ができる。
「Bランクパーティ『ワイルドウルフ』か?」
「ん?お前と面識はないと思うが」
「それだけ有名になったってことっスよ。」
「俺たちはイーガルの護衛。暗殺が目的なら相手になるぞ。」
Bランク、かなりの実力者が数名、イーガルを挟んでセナと対峙する。
「察しの通り、彼らはこの街有数の冒険者パーティ。ゆえに武力は十分なんだ。僕にアプローチするなら、もっと強力なカードを掲示してくれないと。」
イーガルは極めて挑発的にそう言う。
今この場で、セナの手札を全て見たいのだと。
「……」
スキルやステータスの与奪ができるということを教えれば、それだけで絶対的な協力関係を結べる確信がある。
しかし、その力はできる限り秘匿するべきもの。
理由は簡単。人の口に建てられる戸が無い以上、国そのものに捕獲される未来があるから。
だからこそ、この最大の手札を隠したうえで、武力で雇ってもらおうと思っていたんだが。
誤算だった。
Bランクパーティを囲っている。そしてなんか人柄も変。
やはり、噂は当てにならないと。
「すまないが出直してくる。」
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