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第十四話
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『スキルツリー』とは、本人すら知覚しない潜在能力の成長性と方向性の具現化。
『鑑定』を常に使って道端の石ころですら『鑑定』するような人間が5年はかけて習得できるのがそのレベル5。
「セナさん……もしかしたら昨日の盗賊には親玉とその裏に貴族の存在がある可能性が出てきました。」
「ほぅ。」
ギルドへ行った直後に面談室に連れて行かれて、昨日の受付嬢と話している。
横には、明らかに強そうなおっさんと、屈強な2人の男が立っている。
「セナさんの倒した盗賊が1班6人構成の18人なのに、盗賊の目撃情報が混雑していたことの理由として、おそらく1班5人や1班4人などの集団があるのかと思われます。しかもかなり近距離となれば、その頭に1人2人はかなりの実力者と頭脳労働担当ともいえる参謀がいるはずです。」
「ですが、盗賊からはそんな話は聞いていません。」
「はい、ですので、本当にたまたま話をしなかった盗賊だけがその親玉と関わりを持っていたのかもと。」
18人中の1~3人……よりも多くは即殺してたから、なくはない。
「そして、エンブレムの出所がわかりました。この街から東にある街に、トスィという伯爵がいます。そこの伯爵が数年前、勇者に作ってもらったというのがそのエンブレムらしいです。」
「勇者……?」
「隣国とも近いですし、勇者との関係もできるのはわかりますが、そんな物を受け取っておいて無くなった、もしくは盗賊に盗まれたともなれば大騒ぎです。普通なら各町のギルドに通達し、捜索依頼を出します。それが無いとなると……」
「怪しすぎるんだ。」
受付嬢との会話におっさんが加わってきた。
「ワシはこのギルドのマスターをしている。ギルマスでも組長でもなんでもいい。ともかく、あんたは第一発見者で、重要参考人。この街に来てからの経歴だけだがある程度の実力はあると見込んで、そこの2人と共に盗賊捜索に行ってほしい。」
クイッと親指で指された2人は、自己紹介を始めた。
「俺はマーク。近接戦闘が得意で、見た感じ君も剣を使うんだろ?一緒に頑張ろうな。」
「……ドルド。探知、索敵、暗器が得意。よろしく。」
「2人ともBランクだ。今回の『盗賊の討伐』がアリエール君の言う通りなら、Bランク相当の難易度ということになる。覚悟してくれ。」
◇◆◇
「それでセナ君は危険でも報酬の高い依頼を受けるのか……素晴らしいじゃないか。」
交流というか、道中の暇つぶし程度に話すことになり、素性は隠して今この町での設定だけを話す。
ゴブリンに襲われて廃人となった妻を介護しながら生活する男という設定。
「セナ、お前を尊敬する。何かあれば、言え。」
兄貴系のマークと、無口だが情に熱いらしいドルド。
互いに数年来のチームメイトで、新人の指導や育成も受けているとか。
通りで面倒見の良いことを言ってくる。
「結局、妻の危機に間に合わない男ですから。償うことすらできない。」
「……俺は聖女と繋がれるコネクションを持っている。セナ君が望むなら、聖女に頼るのもーー」
「お断りします。俺は俺のやり方で妻に光を戻したい。」
やはり、演技中でも聖女という単語は無理らしい。
「詮索はしない。すまなかったな。」
「ぁ……ああ!そうだな、ズカズカと踏み入る話では無い!すまなかった!」
「いえ、せっかくの提案を断ってしまい、すみません。」
謝り合戦が始まろうとした時、ドルドがピタッと足を止める。
「?……まだアジトのあった山までは遠いぞ?」
「3人が2組、左右にいる。挟み込むつもりか。」
「もしかしたら、街へ向かってる途中だった?」
「可能性はあるな。あのエンブレムの存在が公になるのは困るのかも。」
「困るだろう。貴族の物、勇者由来、悪評が立つ。」
そう話す間に、マークのジェスチャーでセナは右、マークは左、ドルドは周囲の索敵と敵数の確認を、それぞれの戦闘を行うことになった。
死ねば『鑑定』もできないから、セナの相手するヤツからはステータスを奪えばいい。
3人分損するだけだ。
「「『スラッシュ』!!」」
林に向かって剣を振る。
相手は案の定、身なりからしても盗賊で、錆の浮いた剣を構えていた。
しかし、4桁に届いたステータスの扱う剣はそのナマクラごと叩き切る。
「があっ!?」「ぐぅう!?」「くそっ!?」
一刀で3人斬りたかったが、3人目の筋肉で勢いが完全に消えてしまった。
「『スロー』」
剣を引き抜いて再度トドメを刺そうとするも、背後から飛んできた何かが盗賊の眉間に刺さり絶命させる。
それは、菱形の何か、刃物のような物。
振り向けば、ドルドさんがモノを投げた体勢でそこにいた。
そのさらに後ろではマークさんがセナと同じ格好ながら、3人とも一刀両断しているのが見えた。
「す、凄いですね。お二人とも。」
2人のステータスは事前に見ていたが、セナよりもやや低いと言う程度。しかし、そんな2人の足を引っ張るような結果になった。
剣技のスキルレベルは1つ高いが、それ以上の理由がある気がした。
なにより、その信頼関係が羨ましい。
セナのサポートに回れるくらい、マークが全員を一撃で倒せると信頼している。
なんでそんな信じられるんだ。
なんでマークはこちらを振り返らないんだ。
(もやもやする……)
『鑑定』を常に使って道端の石ころですら『鑑定』するような人間が5年はかけて習得できるのがそのレベル5。
「セナさん……もしかしたら昨日の盗賊には親玉とその裏に貴族の存在がある可能性が出てきました。」
「ほぅ。」
ギルドへ行った直後に面談室に連れて行かれて、昨日の受付嬢と話している。
横には、明らかに強そうなおっさんと、屈強な2人の男が立っている。
「セナさんの倒した盗賊が1班6人構成の18人なのに、盗賊の目撃情報が混雑していたことの理由として、おそらく1班5人や1班4人などの集団があるのかと思われます。しかもかなり近距離となれば、その頭に1人2人はかなりの実力者と頭脳労働担当ともいえる参謀がいるはずです。」
「ですが、盗賊からはそんな話は聞いていません。」
「はい、ですので、本当にたまたま話をしなかった盗賊だけがその親玉と関わりを持っていたのかもと。」
18人中の1~3人……よりも多くは即殺してたから、なくはない。
「そして、エンブレムの出所がわかりました。この街から東にある街に、トスィという伯爵がいます。そこの伯爵が数年前、勇者に作ってもらったというのがそのエンブレムらしいです。」
「勇者……?」
「隣国とも近いですし、勇者との関係もできるのはわかりますが、そんな物を受け取っておいて無くなった、もしくは盗賊に盗まれたともなれば大騒ぎです。普通なら各町のギルドに通達し、捜索依頼を出します。それが無いとなると……」
「怪しすぎるんだ。」
受付嬢との会話におっさんが加わってきた。
「ワシはこのギルドのマスターをしている。ギルマスでも組長でもなんでもいい。ともかく、あんたは第一発見者で、重要参考人。この街に来てからの経歴だけだがある程度の実力はあると見込んで、そこの2人と共に盗賊捜索に行ってほしい。」
クイッと親指で指された2人は、自己紹介を始めた。
「俺はマーク。近接戦闘が得意で、見た感じ君も剣を使うんだろ?一緒に頑張ろうな。」
「……ドルド。探知、索敵、暗器が得意。よろしく。」
「2人ともBランクだ。今回の『盗賊の討伐』がアリエール君の言う通りなら、Bランク相当の難易度ということになる。覚悟してくれ。」
◇◆◇
「それでセナ君は危険でも報酬の高い依頼を受けるのか……素晴らしいじゃないか。」
交流というか、道中の暇つぶし程度に話すことになり、素性は隠して今この町での設定だけを話す。
ゴブリンに襲われて廃人となった妻を介護しながら生活する男という設定。
「セナ、お前を尊敬する。何かあれば、言え。」
兄貴系のマークと、無口だが情に熱いらしいドルド。
互いに数年来のチームメイトで、新人の指導や育成も受けているとか。
通りで面倒見の良いことを言ってくる。
「結局、妻の危機に間に合わない男ですから。償うことすらできない。」
「……俺は聖女と繋がれるコネクションを持っている。セナ君が望むなら、聖女に頼るのもーー」
「お断りします。俺は俺のやり方で妻に光を戻したい。」
やはり、演技中でも聖女という単語は無理らしい。
「詮索はしない。すまなかったな。」
「ぁ……ああ!そうだな、ズカズカと踏み入る話では無い!すまなかった!」
「いえ、せっかくの提案を断ってしまい、すみません。」
謝り合戦が始まろうとした時、ドルドがピタッと足を止める。
「?……まだアジトのあった山までは遠いぞ?」
「3人が2組、左右にいる。挟み込むつもりか。」
「もしかしたら、街へ向かってる途中だった?」
「可能性はあるな。あのエンブレムの存在が公になるのは困るのかも。」
「困るだろう。貴族の物、勇者由来、悪評が立つ。」
そう話す間に、マークのジェスチャーでセナは右、マークは左、ドルドは周囲の索敵と敵数の確認を、それぞれの戦闘を行うことになった。
死ねば『鑑定』もできないから、セナの相手するヤツからはステータスを奪えばいい。
3人分損するだけだ。
「「『スラッシュ』!!」」
林に向かって剣を振る。
相手は案の定、身なりからしても盗賊で、錆の浮いた剣を構えていた。
しかし、4桁に届いたステータスの扱う剣はそのナマクラごと叩き切る。
「があっ!?」「ぐぅう!?」「くそっ!?」
一刀で3人斬りたかったが、3人目の筋肉で勢いが完全に消えてしまった。
「『スロー』」
剣を引き抜いて再度トドメを刺そうとするも、背後から飛んできた何かが盗賊の眉間に刺さり絶命させる。
それは、菱形の何か、刃物のような物。
振り向けば、ドルドさんがモノを投げた体勢でそこにいた。
そのさらに後ろではマークさんがセナと同じ格好ながら、3人とも一刀両断しているのが見えた。
「す、凄いですね。お二人とも。」
2人のステータスは事前に見ていたが、セナよりもやや低いと言う程度。しかし、そんな2人の足を引っ張るような結果になった。
剣技のスキルレベルは1つ高いが、それ以上の理由がある気がした。
なにより、その信頼関係が羨ましい。
セナのサポートに回れるくらい、マークが全員を一撃で倒せると信頼している。
なんでそんな信じられるんだ。
なんでマークはこちらを振り返らないんだ。
(もやもやする……)
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