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羽ばたきの時
123話 規格外の実力
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扉を開けた先に待っていたのは、祭壇の間ではない広い部屋。
その中央にいるのは……有り体に言えば、『巨大な砲台』だった。
「あれがこの遺跡のボス、『バスターガーダー』だ。……こいつを倒して、まだその先に何かあるようだがな」
オーディンがそう言ってグングニルとラウンドシールドを構えると、バスターガーダーは各部のセンサーライトを赤く光らせ、ビー!ビー!と警報のような音を鳴らす。
「アロウ達は回避に集中していろ。こいつは俺が片づける」
「え、いや、俺達も……」
自分達も戦うと言うアロウだが、オーディンはそれを止めさせる。
「この先に、ガーディアンとやらが待っているんだろう。お前達は温存しておけと言っている」
オーディンはグングニルを腰溜めに構えて屈むと、ロケットスタートのごとく加速した。
「(それに……こいつもデータの破損が起きている。彼らに想定外の被害が出る前に仕留めなくてはな)」
すぐに反応したバスターガーダーは、機銃を連射してオーディンを追い払おうとするが、銃弾がラウンドシールドを捉えても表面にごく僅かな傷を付けるだけ。
当然オーディンがその程度で怯むこともなく、その勢いのままバスターガーダーの側面に回り込み、弾丸のごとくグングニルごと身体を突っ込ませた。
馬上槍を携えたオーディンそのものが攻城兵器のような一撃は、バスターガーダーの巨体すら揺るがす。
グングニルを引き抜くと、オーディンは脚部を四脚形態に変形して急速後退、その一歩遅れてバスターガーダーは『スプレッドミサイル』を発射、細かいミサイルが0.5秒前までオーディンがいた地点へ着弾する。
スプレッドミサイルの爆風を切り裂きながら、オーディンは再び突撃する。
強烈な一撃を与えたと思えば、即座に離脱、時折グングニルに内蔵されたマシンガンが放たれる。
オーディンは素早くバスターガーダーの正面に回り込み――同時にバスターガーダーは主砲の砲門を開き、僅かにエネルギーの集束の後、凄まじいばかりの破壊光線――『メガビームキャノン』を照射した。
並の防御力では即死させるだろう一撃を目の当たりにしても、オーディンは構わず真っ直ぐに突っ込む。
「オーディンさん!?」
呑み込まれる……そう思ったアロウだが、
オーディンはグングニルの切っ先で破壊光線を真っ二つに貫き通しているではないか。
それでいながら突撃のスピードは一切衰えておらず、その勢いのまま、バスターガーダーのメガビームキャノンの内部へとグングニルを突っ込ませた。
内蔵されたジェネレーターを破壊され、バスターガーダーは大爆発を起こして砕け散っていった。
バスターガーダー、撃破。
「まぁ、こんなところか」
爆煙の中から現れたオーディンは、やはり傷ひとつ付いていなかった。
その様子にアロウ、ルナ、カノラの三人が絶句する中、
「ほほぅ、やるではないか」
フェルテだけは手放しにオーディンの実力を称賛していた。
そのオーディンは部屋を見回して、
「……あれが祭壇への通路か?」
祭壇の間へと続いているだろう通路に目を向けた。
ここまでは小手調べ、本番はここからだろう。
その中央にいるのは……有り体に言えば、『巨大な砲台』だった。
「あれがこの遺跡のボス、『バスターガーダー』だ。……こいつを倒して、まだその先に何かあるようだがな」
オーディンがそう言ってグングニルとラウンドシールドを構えると、バスターガーダーは各部のセンサーライトを赤く光らせ、ビー!ビー!と警報のような音を鳴らす。
「アロウ達は回避に集中していろ。こいつは俺が片づける」
「え、いや、俺達も……」
自分達も戦うと言うアロウだが、オーディンはそれを止めさせる。
「この先に、ガーディアンとやらが待っているんだろう。お前達は温存しておけと言っている」
オーディンはグングニルを腰溜めに構えて屈むと、ロケットスタートのごとく加速した。
「(それに……こいつもデータの破損が起きている。彼らに想定外の被害が出る前に仕留めなくてはな)」
すぐに反応したバスターガーダーは、機銃を連射してオーディンを追い払おうとするが、銃弾がラウンドシールドを捉えても表面にごく僅かな傷を付けるだけ。
当然オーディンがその程度で怯むこともなく、その勢いのままバスターガーダーの側面に回り込み、弾丸のごとくグングニルごと身体を突っ込ませた。
馬上槍を携えたオーディンそのものが攻城兵器のような一撃は、バスターガーダーの巨体すら揺るがす。
グングニルを引き抜くと、オーディンは脚部を四脚形態に変形して急速後退、その一歩遅れてバスターガーダーは『スプレッドミサイル』を発射、細かいミサイルが0.5秒前までオーディンがいた地点へ着弾する。
スプレッドミサイルの爆風を切り裂きながら、オーディンは再び突撃する。
強烈な一撃を与えたと思えば、即座に離脱、時折グングニルに内蔵されたマシンガンが放たれる。
オーディンは素早くバスターガーダーの正面に回り込み――同時にバスターガーダーは主砲の砲門を開き、僅かにエネルギーの集束の後、凄まじいばかりの破壊光線――『メガビームキャノン』を照射した。
並の防御力では即死させるだろう一撃を目の当たりにしても、オーディンは構わず真っ直ぐに突っ込む。
「オーディンさん!?」
呑み込まれる……そう思ったアロウだが、
オーディンはグングニルの切っ先で破壊光線を真っ二つに貫き通しているではないか。
それでいながら突撃のスピードは一切衰えておらず、その勢いのまま、バスターガーダーのメガビームキャノンの内部へとグングニルを突っ込ませた。
内蔵されたジェネレーターを破壊され、バスターガーダーは大爆発を起こして砕け散っていった。
バスターガーダー、撃破。
「まぁ、こんなところか」
爆煙の中から現れたオーディンは、やはり傷ひとつ付いていなかった。
その様子にアロウ、ルナ、カノラの三人が絶句する中、
「ほほぅ、やるではないか」
フェルテだけは手放しにオーディンの実力を称賛していた。
そのオーディンは部屋を見回して、
「……あれが祭壇への通路か?」
祭壇の間へと続いているだろう通路に目を向けた。
ここまでは小手調べ、本番はここからだろう。
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