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勇気ある者達

88話 孤島の遺跡はどこに?

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 ジルダがアロウ達のパーティ・ブレイヴスへの加入は即日に行われた。
 彼女のランクはCであり、今のアロウ達よりもひとつ上だった。
 装備しているマギアアームドは、やはり砲撃に特化した重装型の陸戦タイプであり、その武装の多さからかなりの重火力た。

【陸戦タイプ】

 ・ヘビーガトリングガンII
 ・マシンキャノンIII
 ・ホーミングミサイルポッドII
 ・スプレッドミサイルポッドII
 ・スティールナイフIII

 スナイプバイザーIII
 ゴーレムボディII
 ゴーレムアームII
 GワイバーンコイルI
 GワイバーンレッグI

 スキル

 ・ロングショット+2…最大射程がやや伸びる。
 ・鉄壁+1…防御力と全耐性が少し上がり、攻撃を受けても吹き飛びにくくなる
 ・集中砲火+1…二種類以上の射撃武器を同時に使うと、会心率が少し上がる。

 まさに移動砲台とも言うべき構成だ。

 フレンド交換も終えたところで、アロウは早速話を持ちかける。

「マリーネ孤島のどこかに遺跡があるはずなんですけど、それってどこにあるか知ってますか?」

 オークの討伐がてらの探索では見つけることが出来なかったため、分かりにくいところにあるのかとアロウは考えていた。

「知ってるわ。北側の、島の裏手ね。普通のエリアには無い場所だから、見つけにくいのも仕方ないけど」

 どうやらジルダはその場所を知っているようだ。
 だが、懸念がひとつあった。

「ジルダさんが加入したなら、私達は六人になったわけですけど……クエストには、一人余りますよね?」

 そう。
 ルナが言うように、クエストに参加できるのは五人まで。
 誰か一人を外さなくてはならないのだ。

 リーダーのアロウ、当事者たるフェルテ、案内役のジルダは必要になるとして、あと二人。

「あ……じゃぁ、わたしはいいよ」

 そこにカノラが挙手して、今回は譲ると言ってくれた。

「カノラさん、いいのか?」

「うん。今日は一人でクエストするから、遺跡の攻略、頑張ってね」

 特に気にした様子もなく頷くカノラ。
 彼女が譲ったことで、カノラを除いた五人はマリーネ孤島の素材ツアーのクエストを受けて、早速遺跡の攻略に向かった。



 まずは北のエリアへ移動し、そこから海へ飛び込んで島の裏手へ回り込む。
 ジルダは今回、水中戦に備えて二種類のミサイルポッドを取り外し、代わりに魚雷発射管を装備してクエストを受けている。

 島の裏手――小型モンスター一体も見当たらないようなその場所の、その海中に遺跡らしき入口があった。

 アロウ達はそこへ進入し、遺跡内部へと到達する。

「こんなところにあったんですね」

 水面から出たアロウは、全く見当もつかなかったこの場所を知っていたジルダの情報力を見直す。

「場所は知っていたけど、中がどうなっているかまでは知らないわ。ここからは手探りね」

 遺跡の中は所々が水没しており、道中に現れる小型モンスターも水凄種が多いだろう。
 祭壇の間を目指して、アロウ達は攻略を開始する。
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