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マギアアームド・ファンタジア
20話 水中戦
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湖は比較的広く、モンスターとの戦闘になっても悠々と立ち回ることが出来る程度にはある。
アロウは水面近くから辺りを見回し――手近にある素材アイテムの採集に向かう。
やはり水中特有のアイテムが採集出来るようで、あれもこれもと掻き集めていると、息苦しさを感じてくる。
残りの酸素が少ないようだ。
スラスターを使って上昇し、水面へ上がる。
「ぷはっ、はーっ、すぅー、ふー……」
深呼吸を繰り返して息を整えてから、もう一度湖の中へ。
もう少し深度の深いところにまで踏み込んできたところで、エネミーの姿を発見する。
『ファングフィッシュ』と言う、褐色の鱗を持ったピラニア型の小型モンスターだ。
数は二匹で、アロウの存在にはまだ気付いていないようだ。
ならここから狙撃を、とアロウはライフルを構えて狙い撃ちにしようと、トリガーを引き絞る。
気泡を切り裂きながら放たれるのは銃弾はしかし、途中で失速してしまい、それがファングフィッシュに気付かれてしまう。
「(射程が短い!?そうか、水の抵抗のせいか)」
当然、水中は地上とは異なり、水圧の影響を受ける。
そのため、通常の実弾射撃は射程と威力が低下してしまうのだ。
二匹のファングフィッシュはアロウの姿を認識すると、彼の血肉を貪ってやろうと獰猛に牙を剥いて泳いでくる。
「(近付いてくるなら……!)」
アロウは構わずにライフルを連射、向かってくる二匹の内の一匹を撃破するものの、もう一匹のファングフィッシュが体当たりを仕掛ける。
人間と大差ないほどの体躯の体当たりは、踏ん張りの効かない水中であることもあってアロウを簡単に弾き飛ばす。
「ガボァッ!?」
強い衝撃を受けて、肺から空気を吐き出しながら水中を回ってしまうアロウ。
酸素の減少に伴う息苦しさを自覚しつつも姿勢を立て直し、左手にブレードを引き抜き、追い討ちを掛けてくるファングフィッシュを目掛けて突きだす。
鋭い牙でアロウに咬み付くつもりだったのか、ファングフィッシュの開かれた口の中へブレードの刃が串刺しになる。
身体の脆い部分に刃が刺さり、バタバタと暴れてブレードから逃れようとするファングフィッシュだが、アロウは右手のライフルの銃口をファングフィッシュのエラに押し込み、ゼロ距離射撃を数発。
魚類にとっての弱点を撃たれ、ファングフィッシュは沈黙、消失と共に素材アイテムをドロップする。
「(やばいっ、息が……!)」
慌てて素材アイテムを回収してから、アロウは水面へ上昇していく。
一度湖から完全に上がって、地面に大の字になって転がる。
「はーっ、はーっ、ふぅ……水中ってキツいな……」
小型モンスターが相手でも苦戦してしまうのに、これで大型モンスターの相手をしろと言うのだ。
同時にマギアアームドに、何故水陸両用タイプが存在するかを思い知る。
陸戦タイプでも戦えないことはないが、こまめな酸素の補給と、水圧による動きや射撃機能の低下なども考慮しなければならない。
「水中メインのクエストが出てきたら、水陸両用タイプの装備も必要になるなぁ……」
陸戦タイプの装備の強化も大事だが、この先必要になる水陸両用タイプの装備も作っておかなければ、とアロウは起き上がる。
再び採掘ポイントを周回し、必要な竜骨化石を掘り出し、すぐに帰還した。
アロウは水面近くから辺りを見回し――手近にある素材アイテムの採集に向かう。
やはり水中特有のアイテムが採集出来るようで、あれもこれもと掻き集めていると、息苦しさを感じてくる。
残りの酸素が少ないようだ。
スラスターを使って上昇し、水面へ上がる。
「ぷはっ、はーっ、すぅー、ふー……」
深呼吸を繰り返して息を整えてから、もう一度湖の中へ。
もう少し深度の深いところにまで踏み込んできたところで、エネミーの姿を発見する。
『ファングフィッシュ』と言う、褐色の鱗を持ったピラニア型の小型モンスターだ。
数は二匹で、アロウの存在にはまだ気付いていないようだ。
ならここから狙撃を、とアロウはライフルを構えて狙い撃ちにしようと、トリガーを引き絞る。
気泡を切り裂きながら放たれるのは銃弾はしかし、途中で失速してしまい、それがファングフィッシュに気付かれてしまう。
「(射程が短い!?そうか、水の抵抗のせいか)」
当然、水中は地上とは異なり、水圧の影響を受ける。
そのため、通常の実弾射撃は射程と威力が低下してしまうのだ。
二匹のファングフィッシュはアロウの姿を認識すると、彼の血肉を貪ってやろうと獰猛に牙を剥いて泳いでくる。
「(近付いてくるなら……!)」
アロウは構わずにライフルを連射、向かってくる二匹の内の一匹を撃破するものの、もう一匹のファングフィッシュが体当たりを仕掛ける。
人間と大差ないほどの体躯の体当たりは、踏ん張りの効かない水中であることもあってアロウを簡単に弾き飛ばす。
「ガボァッ!?」
強い衝撃を受けて、肺から空気を吐き出しながら水中を回ってしまうアロウ。
酸素の減少に伴う息苦しさを自覚しつつも姿勢を立て直し、左手にブレードを引き抜き、追い討ちを掛けてくるファングフィッシュを目掛けて突きだす。
鋭い牙でアロウに咬み付くつもりだったのか、ファングフィッシュの開かれた口の中へブレードの刃が串刺しになる。
身体の脆い部分に刃が刺さり、バタバタと暴れてブレードから逃れようとするファングフィッシュだが、アロウは右手のライフルの銃口をファングフィッシュのエラに押し込み、ゼロ距離射撃を数発。
魚類にとっての弱点を撃たれ、ファングフィッシュは沈黙、消失と共に素材アイテムをドロップする。
「(やばいっ、息が……!)」
慌てて素材アイテムを回収してから、アロウは水面へ上昇していく。
一度湖から完全に上がって、地面に大の字になって転がる。
「はーっ、はーっ、ふぅ……水中ってキツいな……」
小型モンスターが相手でも苦戦してしまうのに、これで大型モンスターの相手をしろと言うのだ。
同時にマギアアームドに、何故水陸両用タイプが存在するかを思い知る。
陸戦タイプでも戦えないことはないが、こまめな酸素の補給と、水圧による動きや射撃機能の低下なども考慮しなければならない。
「水中メインのクエストが出てきたら、水陸両用タイプの装備も必要になるなぁ……」
陸戦タイプの装備の強化も大事だが、この先必要になる水陸両用タイプの装備も作っておかなければ、とアロウは起き上がる。
再び採掘ポイントを周回し、必要な竜骨化石を掘り出し、すぐに帰還した。
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