18 / 159
マギアアームド・ファンタジア
18話 ソロプレイ
しおりを挟む
徹矢と菜々花が、MAFのデビュープレイを果たしたその翌日。
学園での授業を終えた放課後、徹矢は一人ゲームセンターに訪れ、MAFに勤しもうとしていた。
菜々花も一度は誘ったものの、彼女は「あんまり遅い日が続くと親が心配するから」と、今日のところは遠慮した。
元々徹矢の方から誘ったことなので、毎回付き合わせることもないなと、納得している。
楽しいといえど、何事とやり過ぎには注意。
それを踏まえた上で、今日のところはソロプレイだ。
――Now Loading――
アロウとしてMAFにログイン完了。
昨日は時間が近かったこともあって後回しにしていたのだが、素材がそれなりに集まってきたので、鍛冶屋の方へ向かうアロウ。
鍛冶屋に話しかけて、まずはMAFの装備の『生産リスト』を閲覧していく。
「んー……さすがにまだ空戦タイプは作れないか……」
入手している素材の有無から、生産リストの中に表示されている生産可能なマギアアームドは、いずれも陸戦型。
序盤は陸戦型で頑張れってことか、とアロウは生産リストを一度閉じて、強化リストの項目を開く。
こちらは、既に所持している装備を強化するものだ。
ライフルやブレード、今装備しているマギアアームドの強化に必要な素材は揃っているので、強化自体は可能だが、全ての装備を強化するにはまだ素材と、何よりもビットの金額が足りない。
まだチュートリアルクエストと、初心者向けクエストを一つずつクリアしただけなので、手持ちのビットは控えめに言って少ない。
これからいくつものクエストを受けて報酬を得て、素材アイテムなどを売却して、もっと所持金を稼がなくてはならない。
「ま、今はまだいいか……もう少し色々作れるようになっからでも、遅くないし」
初期装備だが、Fランクのクエストならこれでも十分だろう、と強化リストを閉じて、鍛冶屋を後にする。
交易所はまだまともに利用出来ないので、酒場に移動して、クエストを選択。
とにかく今はクエストをこなしつつ、素材や金を集めることが先決だ。
クエストをクリアしていけば、昇級クエストが受けられるようになる、とルナは言っていた。
出来そうなクエストをこなし、昇級クエストが受けられる頃には、もう少し生産、強化のバリエーションが増えるだろう。
「これにするか」
アロウが選んだクエストは『竜骨化石8個の納品』というもの。
フィールド上で鉱物類が採掘出来るポイントから入手出来るアイテムで、素材として持ち帰ることは出来ないものの、クエストクリア後に換金してもらえる、精算アイテムである。
クエストの納品対象ではあるが、これを納品しても換金されるため、ビット稼ぎとしてはちょうどいいのではないか、とアロウは判断したのだ。
依頼を受けて、クエストに出発する。
学園での授業を終えた放課後、徹矢は一人ゲームセンターに訪れ、MAFに勤しもうとしていた。
菜々花も一度は誘ったものの、彼女は「あんまり遅い日が続くと親が心配するから」と、今日のところは遠慮した。
元々徹矢の方から誘ったことなので、毎回付き合わせることもないなと、納得している。
楽しいといえど、何事とやり過ぎには注意。
それを踏まえた上で、今日のところはソロプレイだ。
――Now Loading――
アロウとしてMAFにログイン完了。
昨日は時間が近かったこともあって後回しにしていたのだが、素材がそれなりに集まってきたので、鍛冶屋の方へ向かうアロウ。
鍛冶屋に話しかけて、まずはMAFの装備の『生産リスト』を閲覧していく。
「んー……さすがにまだ空戦タイプは作れないか……」
入手している素材の有無から、生産リストの中に表示されている生産可能なマギアアームドは、いずれも陸戦型。
序盤は陸戦型で頑張れってことか、とアロウは生産リストを一度閉じて、強化リストの項目を開く。
こちらは、既に所持している装備を強化するものだ。
ライフルやブレード、今装備しているマギアアームドの強化に必要な素材は揃っているので、強化自体は可能だが、全ての装備を強化するにはまだ素材と、何よりもビットの金額が足りない。
まだチュートリアルクエストと、初心者向けクエストを一つずつクリアしただけなので、手持ちのビットは控えめに言って少ない。
これからいくつものクエストを受けて報酬を得て、素材アイテムなどを売却して、もっと所持金を稼がなくてはならない。
「ま、今はまだいいか……もう少し色々作れるようになっからでも、遅くないし」
初期装備だが、Fランクのクエストならこれでも十分だろう、と強化リストを閉じて、鍛冶屋を後にする。
交易所はまだまともに利用出来ないので、酒場に移動して、クエストを選択。
とにかく今はクエストをこなしつつ、素材や金を集めることが先決だ。
クエストをクリアしていけば、昇級クエストが受けられるようになる、とルナは言っていた。
出来そうなクエストをこなし、昇級クエストが受けられる頃には、もう少し生産、強化のバリエーションが増えるだろう。
「これにするか」
アロウが選んだクエストは『竜骨化石8個の納品』というもの。
フィールド上で鉱物類が採掘出来るポイントから入手出来るアイテムで、素材として持ち帰ることは出来ないものの、クエストクリア後に換金してもらえる、精算アイテムである。
クエストの納品対象ではあるが、これを納品しても換金されるため、ビット稼ぎとしてはちょうどいいのではないか、とアロウは判断したのだ。
依頼を受けて、クエストに出発する。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる