4 / 159
マギアアームド・ファンタジア
4話 クエストスタート
しおりを挟む
ノヴィス平原。
大半のMAFプレイヤーが最初に足を踏み入れる初心者向けのフィールドで、緩やかな地形と見通しの良い平原に、やや険しい山道と洞窟、といった基本的なことを学べる地形に加え、出現する小型モンスターも簡単に倒せるものが揃っている。
スタート地点に到達したアロウは、周りを見渡す。
「ここがフィールドか……」
それと、と自分が身に纏っているものを確認。
黒いボディスーツに、薄いグレーのワントーンで統一された装甲や武装。
「装備の情報は……」
コンソールを開き、数回スワイプして、【装備詳細】の欄をタップ。
【陸戦タイプ】
・ノーマルライフルI
・ノーマルブレードI
・ノーマルシールドI
・ベーシックヘッドI
・ベーシックボディI
・ベーシックアームI
・ベーシックコイルI
・ベーシックレッグI
射撃、格闘、防御を一通りこなせ、尖りや癖のないバランスの取れた装備だ。
「陸戦タイプ……ってことは、いきなり空を飛んだりは出来ないって事か」
PVのように大空を自由自在に飛び回るための装備は、ゲームを進めてからでないと入手出来ないようだ。
同時に、アロウのすぐ後ろにもうひとつ、光に包まれた人が降り立ち、ふわふわしたクリーム色の髪をしたアバター――カノラが姿を現す。
アロウと同じ装備だが、男性用と女性用とでデザインが若干異なる。
「……あっ、着いた?」
カノラ自身もフィールド到達を自認する。
チュートリアルクエストを受けた参加者がフィールドに揃ったところで、再びコンソールからチュートリアルのポップアップが表示される。
『チュートリアルクエストへようこそ!このクエストで、MAFの基本的な動作や基礎知識を学んでいきましょう!』
このチュートリアルクエストでは、MAFをプレイする上で基本的な動作制御や、フィールド上の基礎知識を学びつつ、ゴール地点を目指すのが、クリア条件だ。
ポップアップの指示に従いつつ、アロウとカノラは行動していく。
フィールド上には様々な素材アイテムや、時には採取クエストのクリアに必要な精算アイテムなども隠されている。
推進装置を使った高速移動の練習。
地面を滑るように走るホバー機動に、高所へのジャンプ。
スラスターには一定の制限値があり、ユニットを停止するなどして放熱させれば制限値を回復することが出来る。
制限値を超えるとオーバーヒートを起こし、強制放熱のために一時的にスラスターが使えなくなる。
陸戦タイプは、地上での高速移動や、重装備や悪路でも安定して行動出来る他、中には戦車のような履帯を搭載した専用装備も存在する。
空戦タイプは、陸戦タイプと比較しても重い装備は出来ないものの、空中を飛び回れると言う大きなメリットがあり、中にはより空戦に特化するために変形する専用装備も存在する。
水陸両用タイプは、空陸の二タイプには無い、水中・水上での高速移動や、深海域の長時間活動を可能にする他、水中でしか使用できない特殊な専用装備も存在する。
基本的な動作確認を終えれば、次はいよいよモンスターとの戦闘だ。
大半のMAFプレイヤーが最初に足を踏み入れる初心者向けのフィールドで、緩やかな地形と見通しの良い平原に、やや険しい山道と洞窟、といった基本的なことを学べる地形に加え、出現する小型モンスターも簡単に倒せるものが揃っている。
スタート地点に到達したアロウは、周りを見渡す。
「ここがフィールドか……」
それと、と自分が身に纏っているものを確認。
黒いボディスーツに、薄いグレーのワントーンで統一された装甲や武装。
「装備の情報は……」
コンソールを開き、数回スワイプして、【装備詳細】の欄をタップ。
【陸戦タイプ】
・ノーマルライフルI
・ノーマルブレードI
・ノーマルシールドI
・ベーシックヘッドI
・ベーシックボディI
・ベーシックアームI
・ベーシックコイルI
・ベーシックレッグI
射撃、格闘、防御を一通りこなせ、尖りや癖のないバランスの取れた装備だ。
「陸戦タイプ……ってことは、いきなり空を飛んだりは出来ないって事か」
PVのように大空を自由自在に飛び回るための装備は、ゲームを進めてからでないと入手出来ないようだ。
同時に、アロウのすぐ後ろにもうひとつ、光に包まれた人が降り立ち、ふわふわしたクリーム色の髪をしたアバター――カノラが姿を現す。
アロウと同じ装備だが、男性用と女性用とでデザインが若干異なる。
「……あっ、着いた?」
カノラ自身もフィールド到達を自認する。
チュートリアルクエストを受けた参加者がフィールドに揃ったところで、再びコンソールからチュートリアルのポップアップが表示される。
『チュートリアルクエストへようこそ!このクエストで、MAFの基本的な動作や基礎知識を学んでいきましょう!』
このチュートリアルクエストでは、MAFをプレイする上で基本的な動作制御や、フィールド上の基礎知識を学びつつ、ゴール地点を目指すのが、クリア条件だ。
ポップアップの指示に従いつつ、アロウとカノラは行動していく。
フィールド上には様々な素材アイテムや、時には採取クエストのクリアに必要な精算アイテムなども隠されている。
推進装置を使った高速移動の練習。
地面を滑るように走るホバー機動に、高所へのジャンプ。
スラスターには一定の制限値があり、ユニットを停止するなどして放熱させれば制限値を回復することが出来る。
制限値を超えるとオーバーヒートを起こし、強制放熱のために一時的にスラスターが使えなくなる。
陸戦タイプは、地上での高速移動や、重装備や悪路でも安定して行動出来る他、中には戦車のような履帯を搭載した専用装備も存在する。
空戦タイプは、陸戦タイプと比較しても重い装備は出来ないものの、空中を飛び回れると言う大きなメリットがあり、中にはより空戦に特化するために変形する専用装備も存在する。
水陸両用タイプは、空陸の二タイプには無い、水中・水上での高速移動や、深海域の長時間活動を可能にする他、水中でしか使用できない特殊な専用装備も存在する。
基本的な動作確認を終えれば、次はいよいよモンスターとの戦闘だ。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる