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第四章 消えた世界の銀髪女騎士

32話 オバケタチノオネガイ

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――異世界転生によるその世界の作品完結――今回は正暦世界の学園モノだ――のため、日常生活を送っていたその合間片手間に、趣味として始めた執筆活動。

 その時ちょうど、大手投稿サイト『文豪家になろう』の"なろう大賞"が開催されていた時期で、初投稿はそのイベントの参加作品……といっても、寝る前の一時間でさっと書き上げて投稿しただけのものだ。

 が、まさかその「初投稿です、よろしくお願いします」みたいな短編が大賞受賞して、人気声優さんに朗読してもらえることが確約されたなんて思ってもみなかった。

 まぁ、自分が創作したものが取り立てられて、多くの方々に読んでもらえるというのは、自己顕示欲を満たすのにちょうどいい手段だったと言うべきか。

 けれど光ある場所に影もあり、大賞受賞したその翌日には、数十件のメッセージが届いていた。それも、全て同じユーザーさんから。

 何だと思って開いてみれば、日本語という日本語のあらん限りを尽くした誹謗中傷やらなんやら、まぁとにかくネガティブなワードで埋め尽くされたメッセージだった。

 九割九分ほど割愛するが、具体的には「お前の作品が受賞するなどありえない」だの、「運営に手回ししていたんだろう、卑怯者め」だの、「受賞作品を今すぐ削除しろ、さもなくばお前と親しい者を殺す」だの、利用規約違反がどうのこうの以前に、立派な恫喝・脅迫罪である。

 やれやれ、こいつは俺にどういう反応を求めて、こんな手間暇のかかることをしたんだろう、暇人なのかな?ちょっと理解できない。

 とは言え、このままやられっぱなしって言うのも面白くないなぁ。

 えーっと、とりあえず差出人の名前が見えるようにスクショしておこう。

 で、ユーザーIDを控えて、それから運営に通報しておこう。

 SNS上において俺と親しいユーザーさんや、リアル友人達に、「なんかさっきこんなことがあったんだよ。こういう酔っぱらいもいるから、みんなも気を付けろよ」って言うのをポロッと呟いたら。

 その半日後に、今回の誹謗中傷の件が色んな投稿サイトで大炎上し、俺に誹謗中傷をかましたユーザーの作品群やアカウントに夥しいまでの悪口や文句が書き込まれ、どこから話が洩れたのか現住所まで特定されて大量の不幸の手紙やカミソリ、汚物が放り込まれ、極めつけはそいつの職場の上司の不興を買ってリストラされたなんて話まで上がった。

 いやー、インターネットって怖いね――

 



 ――心地好い倦怠感と共に、モノクロの朝は訪れた。

 んー……なんか嫌な夢を見たなぁ。
 あれって何年目の転生で起きた出来事だっけ、もう忘れたな。
 
 目が覚めても相変わらず色の無い世界。しかし明るさから見るにまだ陽は出てないか。
 そして、

「あ、起きた……おはよ、アヤト」



 すぐ隣で俺にくっついているのは、甘ったるそうな顔をしたエリン。
 あぁそうそう、昨夜はエリンと二人きりになったんだっけ……

 なんでも、厳正かつ厳粛なるジャンケンの結果、エリンが俺との二人部屋を勝ち取ったそうだが……俺を景品にするのはやめてほしい。

 それで夜になってエリンと二人になったら、もうやることは一つしかないわけで。
 防音効果のある結界を張ってからコトに臨んだので、他の利用客のことを考慮する必要もなく、思う存分に。
 おかげで睡眠時間そのものは少し短くなったが、むしろ睡眠の質は高まったと言えよう。

「あぁ、おはようエリン」

「えへへ……アヤトの寝顔、可愛かった♪」

 朝からかわいいがフルバーニアンしてるエリン。
 やばいな、過去の異世界転生から遡って、これまでに接してきたヒロイン達と比較しても、トップクラスのかわいさだ。

 よし、そんなかわいいエリンにはちょっとした"おしおき"だ。

 着崩れたエリンの胸元にそっと手を滑らせ、彼女のアップルパイ(意味深)を優しく触る。

「ふあっ……あ、朝からえっちだよ……」

「俺にえっちなことをさせるエリンが悪いな」

「わ、私のせい?あっ、やっ、んぁはっ……」

 もむもむと感触を確かめて――うん、やっぱりそうだな。

「エリン、胸育った?」

 ペチンッ、と軽く頬をどつかれた。いてぇ。

「へんたい」

 とか言いながら、俺の手は止めようとしないんだな。

「やっぱりそうか。最後にエリンを抱いた時と感触が違ったから……成長期だもんなぁ」

 "女の子"から、"女性"の身体になりつつあると言うべきか。
 揉むと大きくなる、と称して胸を揉みしだくネタはよくあるが、メタなことを言うと女性ホルモンが活性化して、身体の成長が女性側に傾くからなんだよな。
 
「うっ……その、最近ちょっと下着がきつく感じてて、でも太ったわけでも無さそうで……」

「でもちゃんと成長してるならいいじゃないか」

 俺としては、エリンの普段の食が細いので、ちゃんと栄養が足りているのかちょっと不安に感じているところもあったんだが、この分だと身体の成長に必要な栄養はちゃんと取れているようだな。
 実は、アトランティカ行きの旅に行く以前の食事は、エリンとリザの二人には気付かれない程度に量をちょっとずつ増やしていたりするのだが、俺の涙ぐましい努力がちゃんと結実しているようで何よりだ。
 リザと一緒に寝る時が来たら、彼女の成長も触って確かめるとしよう。

 するりとエリンの胸元から手を引っ込める。

「さて、少し早いが起きるか」

「あ、待ってアヤト、その前に、……」

 起き上がろうとした俺に、エリンは目を閉じて唇を差し出してきた。
 よろしい、お応えしよう。
 エリンの顎に指を絡ませてアゴクイし、チュッと。

「んゅっ……えへへ」

 はい、かわいい。



 モノクロなせいで分かりにくいが、辺りが明るくなってから、リザ、クロナ、レジーナの三人部屋に起こしに行き、身支度を済ませたら食事処で朝食をいただく。
 その途中で、今日の予定……というか、逆賊ムルタの誅伐について、リザが訊ねてきた。

「今日は、騎士のクインズさんと言う方が、同行されるんですよね?」

「あぁ、俺達はこの辺りの地理に詳しくないし、案内役と戦力を兼ねてもらうつもりだ」

 昨日のゴーマン一派との戦いぶりを見ても、それなりに実力はあると見てもいいだろう、道中で魔物と出会しても遅れは取るまい。

「王宮前の広場で待ち合わせ、でしたね」

 クロナが、待ち合わせ場所の再確認をしてくれる。

「もう少ししたら待ち合わせ時間になるし、これを食べ終えたらすぐに出立しようか」

 すると、思案顔をしていたレジーナは、意を決したように俺に向き直ってきた。

「アヤト様、それでその……女神様との連絡はついたのでしょうか?」

 あぁ、そっちか。
 あれからずっとエマージェンシーコールは発してるんだけど、丸一日経っても発見してくれないのは、これまでに無かった。

 ……さすがに少し不安になるな。

 だが、これから戦いに赴くと言う時に俺が不安を見せてはみんなの戦意にも波及してしまう。
 事実は伝えつつも、ポジティブに気軽そうに。

「女神様とはまだ繋がっていないが、もう少し時間がかかるようだな。だから、そんなに慌てて不安になることはない。とりあえず、目の前の厄介事を片付けて、そこから先は……その時に考えればいい」

 つまり、行き当たりばったりである。
 レジーナは微妙に納得して無さそうな顔をしたが、他に解決策も出せないので、「……分かりました」とだけ頷いた。すまんな。



 朝食後はすぐに部屋を引き払い、クインズとの待ち合わせ場所である王宮前の広場へ。
 モノクロ風景だが、あのスラッとした長身と長いポニーテールはよく目立つ。

「……ん、おはようアヤト殿……いや、アヤト」

 おや、昨日は見なかったが、肩から背負うように長大な剣を担いでいる。
 柄の長さを見たところ、両手剣トゥーハンドソードか。どうやら対魔物用の武器のようだな。

「グッドモーニングおはようクインズ。肩の調子は大丈夫か?」

 昨日、俺が回復魔法で治したとはいえ、矢傷を受けていたからね、一応具合だけ伺っておこう。もし完治してないならクロナにお願いして治してもらうだけだが。

「あぁ、お陰様で何事もなかったかのようだ、感謝する」

「それは良かった、どういたしまして、だ」

 ならばよし。
 するとクインズの視線が俺の後ろ――正確には、俺の婚約者達に向けられる。

「そちらは……同行者か?」

「同行者というか、婚約者だよ」

「こ、婚約者!?よ、四人ともか?」

「うん」

 この世界では一夫多妻の概念が無いのだろうか、クインズは大変驚いて言葉に困っている。

「そそれはなんというか……た、大変だな」

「まぁまぁ、俺の婚約事情は放っておいて、だ。俺達はすぐにでも出立出来るが、そっちも行けるか?」

「あぁ、もちろんだ」

 力強く頷くクインズ。
 そして、俺の後ろにいる四人に向き直って。

「シュヴェルト王国近衛騎士、クインズだ。此度は、よろしく頼む」

 クインズ が仲間になった!



 クインズの案内により、外門を出てすぐに南東方向へ歩み始める。
 歩いている内に、戦闘におけるポジショニングの確認だ。

「私はこの通り、両手剣を使う以上は前に出るつもりだ」

「ふむ。そうなると、前衛は俺、エリン、クインズ。後衛はリザとクロナ。レジーナの呪術は、必ず接近しなければならないというわけでは無いんだな?」

 これまではレジーナも前衛に立ち、鎖鎌を巻き付けて直接呪術を流し込む戦法を取っていたが、これからはクインズが前衛に加わるため、後方からデバフ効果による援護をしてもらうおうと思っているが、もし彼女の呪術が対象と接触しなければ使えないものであれば……まぁバランスを取って、俺が後衛に回ればいいだけか。

「いえ、遠隔からでも呪術は使うことが出来ます。ただ、媒介物を通さなければ少し効果が落ちる程度のものです。私自身も、これからは遠距離からの呪術を確かなものにしなければ」

 レジーナが言うところ、少し効果が落ちるだけで援護する分には問題ないと。

「それなら、レジーナは基本的に後方援護。もし、俺達三人を突破してきた敵がいたら、リザとクロナを守ってほしい」

 いざとなったら身体張ってね、ということだ。

「頼りにしてるわね、レジーナ」

「盾役を押し付けるようですけど、お願いします」

 クロナとリザからもお願いされて、

「分かりました。大役、謹んでお受け致します」

 レジーナは静かに一礼する。
 もし大群相手だと、レジーナに負担がかかりがちになるな、俺も出来るだけフォローに回らないと。



 もうしばらく歩いていると、木々の数が増えてきて少し鬱蒼としてきた。

「オキザリス村までそろそろだ。皆、警戒を」

 先導していたクインズからの警戒喚起。
 目的地の廃村までそろそろか。

「何だか、少し怖いですね……」

 ボソッとリザがそう呟いた。

「リザちゃん、オバケとか怖い?」

 そばにいたエリンが、リザを案じる。

「いえ、ただのアンデッド系の魔物なら怖くはないのですが、その、こういう雰囲気が怖いといいますか……」

「あー、なんか分かるよ。怖い話聞いた日の夜とか、なんか不安になるよね」

 俺もそれには共感出来るな。
 ただ恐ろしいだけとか、グロテスクなだけなら、ウイルスでゾンビになった奴らをマシンガンとナイフで薙ぎ倒すゲームの世界で慣れてるけど、それでもいつどこでどんな奴が飛び出してくるか分からない……という状況は緊張する。

 緊張感と恐怖心は似てはいても非なる感情だ、リザの言う「怖い」は前者のことだろう。

「でも大丈夫だよ。もし本物のオバケが出てきても、アヤトがなんとかしてくれるし」

「そこを俺に頼られてもな。まぁ、光属性の魔法で浄化すれば済む話だが」

 ほらね、とエリンが得意げな顔をして、リザも安心したように笑う。
 おいおい。まぁ、怖がられるよりは安心している方がいいか。

「んー……クインズさん、この辺りに亡霊などは出てくるものなのでしょうか?」

 ふとクロナが、この地に詳しいだろうクインズにそう訊ねた。

「魔物なら出てくるが、亡霊や幽体などは分からん。何せ、オキザリス村が廃れてからは、誰もこの地に踏み入ってはいないからな。……尤も、旅人がここに迷い込んで帰ってこなくなった、という迷信ならたまに聞くことはあるが」

「まぁ、怖い。レジーナ、おばけが怖いからといって勝手なことはしてはダメよ?」

 クロナはレジーナの方を見やるが、

「」

 当のレジーナは感情を殺していた。
 ……いや、感情を殺していると言うよりは、怖いのを必死に隠していると言うべきか。

「……レジーナ?」

「ひっ」

 もう一度クロナが呼びかけると、ビクりとレジーナの肩がすくみ上がった。

「え、えぇ、姉上、なにか?」

「あなた、昔はよくおばけとか怖がっていたでしょう?大丈夫かしらと……」

「しょしょっ、しょんなことごじゃりましぇんっ!」

「しょんなことごじゃりましぇんのね……」

 オゥ、レジーナにとって隠したかったことをしれっとバラしていくスタイル。

「むむ、昔のことですから!そ、それに、そんなものに怖がっていては冒険者など務まりませ……」

 すると、そのレジーナの目の前に、"何か"がゆらりと降ってきた。

「イィヤアァァァァァァァァァァ!?」

 金切り声のような悲鳴を上げて尻餅をつくレジーナ。
 ……めっちゃ怖がってるやんけ。

 降ってきたのは、半透明な足のない布のような身体 (霊体?)「」鉤括弧のような腕、点々とした目と、べー、と伸ばした舌。
 それが二体。

「……あれ?なんかこのオバケ、あんまり怖くない?」

 エリンがそう呟いたように、オバケと言う割には、これっぽっちもおどろおどろしくない、子どもの絵本に出てくるような姿をしていて、なんだかコミカルだ。

 魔物かと思って、俺はロングソードを抜こうとして、みんなも武器を手に取ろうとしたが、

「待て、様子が妙だ」

 すぐに制止させる。

 怯えているレジーナを前に、なんだか困っている風な様子だ。
 レジーナの前に立ち、そのオバケと顔を合わせる。

「グッドモーニングおはよう、俺達に何か用かな?」

『バケ?バケバケ、バケバケーバケ!』

『バケバケ、バケーバケケ?』

 うん、分からん。西暦世界で日常的に使われている言語なら全てマスターしている俺も、さすがにバケバケ語はな。

 翻訳魔法を使って、と。

「すまない、もう一度聞かせてくれるか?」

『あ、うん。君達、ニンゲンでしょ?』

『もしかして、この先のオキザリス村に行くのか?』

 よし、俺から見て右にいるのがオバ太郎、左にいるのがオバ次郎としよう。

「あぁ、そうだ。俺達はそのオキザリス村に行くんだ」

『そうなのか!なら、オレ達のお願いを聞いてくれー!』

『お願いだよー!ボクらを助けてー!』

 ふむふむ、一人称が「オレ」の方がオバ太郎の方で、「ボク」の方がオバ次郎の方だな。

「どうした?俺達に出来ることなら、やってみせよう」

『オレ達、ニンゲンがいなくなったオキザリス村に住んでいたんだけど、ついこの間になって、なんか変なニンゲンが出入りするようになったんだ』

 変なニンゲン。ムルタのことだろうか。確かに変な人間だな、他人に化けたり、空間転移したり、人間洗脳して操ったり……普通のオバケよりあいつの方がよっぽど"お化け"だな。

『その変なニンゲンのせいで、村は魔物だらけになって、ボクらオバケは追い出されちゃったんだよ』

 ふむふむ、ムルタはオキザリス村を自分の拠点にして、そこを魔物に守らせている、と言ったところか。

「俺達は、その変なニンゲンについて心当たりがある。シュヴェルト王国から、オキザリス村に身を潜めている幻術師の誅伐命令も出ているから、その幻術師が変なニンゲンかもしれない。そいつを倒してくれということなら、引き受けられるぞ」

『ほんとか!』

『ほんと!?』

「あぁ、俺はこう見えて、つかなくていい嘘はつかない主義だからな」

 つくべき嘘なら平然とつくけどな。

『やったー!』

『頼んだぜ!』

 オバ太郎とオバ次郎が、舌を伸ばしたまま喜んで跳ねている。
 なんだよこいつらちょっとかわいいじゃないか。

「あぁ、その前に……」

 俺は尻餅をついているレジーナを立ち上がらせると、二人(?)の前に立たせた。

「君達が急に出てきたせいで、彼女が怖がってしまってな。そのことを謝ってほしい」

「~~~~~っっっっっ……」

 レジーナはオバ太郎とオバ次郎に怯えて、歯をガチガチ鳴らしながらぎゅぅぅぅぅぅと俺の腕を掴ん、って痛い痛い、そんなにぎゅぅしたら折れちゃう。

『そりゃ悪かった、ごめんな』

『驚かしてごめんなさい』

 レジーナからすればバケバケ言ってるようにしか聞こえないだろうが、頭を下げているので謝意は伝わるだろう。

「い、いえ、わ、私こそ、急に声を上げたりしてすみません……」

 レジーナもペコペコと頭を下げている。
 よし、これで和解してくれたな。

「それじゃぁ、ちょっとその変なニンゲンをしばいてくるから、またな」

『またなー!』

『またねー!』

 二人は機嫌良さそうに木々の中へ消えていった。
 全く、かわいい奴らだったぜ。

「なんか、かわいい子達だったね」

 見たままの、素朴な感想をこぼすエリン。

「オバケだの幽霊だのと言っても人間と同じで、色んな奴がいるということだろう」

 もっとグロテスクでおどろおどろしい奴ももいれば、さっきみたいなハロウィンのマスコットみたいな奴もいる。
 
「仮にも相手は幽霊の類だと言うのに平然と会話をするとは……アヤト、君は大物なのだろうか」

 クインズの俺を見る目がなんか微妙なことになってる。

「アヤト様、またあの子達と会ったら、私にもお話させてくださいな」

 レジーナと違って、オバケに対する抵抗感などは無いらしいクロナがニコニコしながらそう言ってくる。

「まぁ、少しおしゃべりするくらいならいいのではないでしょうか?」

 リザも、あの二人に対する抵抗感は無さそうだ。
 
 さてと、オバ太郎とオバ次郎とも約束したし、変なニンゲンムルタをしばきに行くとしよう。
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