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十六

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 忙しなく、ものを書きつける音だけがリビングを漂う。
 リビングのテーブルには、相も変わらず大量の資料が積み上げられていた。よく見れば、それらがすべて同一人物の筆跡であることがわかったはずだ。そう、これらはルーヴェンスが五日ほどかけて復元した資料だった。
 その山に身を埋めるのは、もちろん――。

「ああ……う、わっ」

 資料の山の主ことフィクトは、体を大きく反らそうとした姿勢のまま、イスから転げ落ちた。ダメ押しに、インク瓶と、手元にあったはずの紙も、机の上から滑り落ちていく。
 あわててインク瓶を受け止め、資料が無事であることを見て取ったフィクトは、安堵にため息をついた。ルーヴェンスが必死に復元した資料をダメにしてしまっては〈こと〉だ。フィクトは、見えるわけでもない寝室の扉――正確には、扉へとつながる廊下――を見やってから、ぶるっと身を震わせ、再び作業に没頭しはじめる。

 フィクトと同じく覚悟を決めたはずのルーヴェンスの方は、寝室に閉じ込められていた。というのも、寝る間も惜しんで資料の複製作りに励んだ末に、手を痛めてしまったためだ。右手首を腫らしたルーヴェンスは、フィクトが止めに入るまで、左手で文字を連ねていたのだ。

 口には出さずとも、疲労はもう限界まで達していたに違いない。それでも手を止めなかった執念は賞賛に値するが、資料の復元を終えて意識も朦朧とした彼が〈ようやく研究に移れる〉などと口にするのを聞いたフィクトが、その手元からペンを取り上げたことは言うまでもない。それから今日にいたるまでの二日ほど、ルーヴェンスは――しぶしぶといった様子ではあったが――押し付けられた休養を素直に受け入れていた。

 そんなルーヴェンスは知らないはずだ。彼の意地っ張りな弟子が、休息時間をぎりぎりまで削り、研究に沈んでいることを。
 ルーヴェンスが『魔術』の研究をやめないだろうことを知っているからこそ、これ以上彼が思い出を犠牲にしなくてもいいような理論を、手段を――ルーヴェンスを救えるような、〈作品〉を、作り上げなくてはならない。それも、ルーヴェンスが体調を整えて研究に復帰するまでに。気を取り直してイスに這い上がったフィクトは、ルーヴェンスのメモから魔法陣の部分だけを抜き出した、自筆の資料を眺めた。

 フィクトが探しているのは、妖精の意識に介入した術者の意識を、術後に完全な形で回収する方法だった。それを見つけることができれば、これ以上『魔術』がルーヴェンスの記憶を奪うこともなくなる。ルーヴェンスが研究を続けていくために、まず取り組まなくてはならない課題だ。
 ルーヴェンスは魔法陣について、妖精と術者の意識とをつなぐ〈道〉のような役割をはたすものだと説明していた。それなら、この課題において手を加えるべきは、魔法陣であるに違いない。

 ルーヴェンスの資料にある魔法陣の基礎は、八芒星と、それを取り囲む円、その少し内側に描かれるルーン文字列だった。それらのパーツだけは、どの魔法陣にも共通して描かれている。ルーヴェンスが言うには、このルーン文字列の内容は〈妖精への呼びかけ〉であり、〈道〉を開くためのあいさつのようなもの、とのことだった。
 八芒星と円、それに、この文字列の内容に手を加えてしまうと、魔術そのものが発動しなくなってしまう。となれば、既存のパーツはそのままに、新たな内容を基礎部に書き加えるしかなさそうだ。

 魔術における術者と妖精との情報のやりとりは、基本的には術者から妖精への一方通行だ。術者は妖精に命令を与え、妖精はそのように動くだけで、術者に何かしらの情報を返すことはない。
 けれども、実際に魔術の発動時に踏まれているのは、術者の意識が魔法陣という道を通って妖精に宿り、術後にまた魔法陣を通って術者の元に戻るというプロセスだ。記憶の回収不順は、この過程のうち、唯一の〈妖精から術者への情報の流れ〉において起こっている。

 星と円が〈道〉そのもの、内側のルーン文字列が〈妖精への呼びかけ〉であるなら、術者の意識の回収に関する命令は、ルーヴェンスの作った基礎部には含まれていないことになる。

 これから基礎部に何かを書き加えるとすれば、どの魔術の魔法陣にも干渉しないような場所を選ばなければ、実用性があるとはいえない。だが、ルーヴェンスの資料にあった魔法陣に干渉しない――どの魔法陣においても空白の箇所といえば、魔法陣の中央と外周くらいのものだ。そのうち、魔法陣の外周は、〈道〉の外として扱われる可能性がある。

 そうすると、魔法陣の中央部か。フィクトの脳裏に、ルーヴェンスの資料にはなかった、例のルーン文字が浮かぶ。
 『大罪』に支配されていたときのルーヴェンスが描いた魔法陣には、魔法陣の基礎となるパーツのうち、〈妖精への呼びかけ〉たるルーン文字列が欠けていた。魔法陣の内側には何の命令も描かれていない一方で、魔法陣の中央には、見たこともないルーン文字がひとつ描かれていた。にもかかわらず、魔術は問題なく発動していた。

「あのルーン文字は、いったい……」

 小さくつぶやいたフィクトは、いらだちに頭をかきむしる。ここしばらくまともに寝ていないせいで気が短くなっていることもあったが、どうにも研究がうまくいかないことへの焦りが募りつつあった。

 術者の意識を妖精から引き抜く際に、記憶が取り残される。妖精からの情報の発信は、基本的に行われない。自然そのものである妖精から、〈道〉が閉じたあとに記憶を回収することは不可能であると言っていい。回収できなかった記憶は、おそらく妖精の中に入ったまま離散する――。

 フィクトは頭を抱えた姿勢のまま資料の山を睨む。当然、資料の山が何かを教えてくれるわけもない。それらはむしろ、フィクトの前に立ちはだかっているように見えた。
 ルーヴェンスなら、この山の中からでも、真理を見つけ出すことができるのかもしれない――そんなことを考えそうになったフィクトは、はっとしてかぶりを振った。ここまで来て、自らの非才を認めるだけの結果で終わるなど、絶対に嫌だった。

 天才の弟子だからこそ、師がどれほど高い頂にいるかわかるのだ。そこが決して届かない場所であることも、よくわかっている。だからこそ、師のまねをしているのではダメだ。フィクトは思い切って立ち上がると、紙の山の上半分をすくい上げ、床に下ろした。すると、急に視界が開け、手元に日隠れ前のやわらかな光が差しこんでくる。
 ふいに、半分になった資料の山の一番上の紙が、風にはためいた。その紙を手に取ったフィクトは、一瞬、呼吸を忘れた。

 それは、とある論文の表紙だった。記された題名は、『妖精の寿命とその力に関する考察』――ルーヴェンスが書いた論文の中でも、特に有名な〈作品〉だ。フィクトは夢中になってその論文に記された文字列を追っていく。

「妖精の寿命……。回収されなかった記憶は妖精の中に……いや、むしろ妖精という器があるから残る……? 魔術では、妖精の本能的指針を変更して……本能的指針? 妖精を生命体と捉えるなら、〈生き続けようとする〉ことも本能……」

 フィクトは、自らの思いつきに、ぞっとするのを感じた。妖精女王の庇護の元、この世界に生きる人間として、考えてはならないことを考えてしまったのだ。それなのに、言い表しようのない興奮が、フィクトの胸に広がっていく。

 そうしてフィクトは、何かに導かれるようにして――魔法陣の基礎部の中心に、ルーン文字をひとつ書き加えた。資料にはなかった、あのルーン文字を。



 そろそろ日が陰りはじめるころだ。背中のけがをかばうようにしてベッドのサイドフレームにもたれ、床にメモを広げていたルーヴェンスは、深いため息をついた。
 フィクトによって寝室に放り込まれてから三日になるが、ルーヴェンスはいまだに休息をとれないままでいた。なにしろ、急ぎ取り組まなくてはならない大きな課題が二つもあったのだ。

 一つ目の課題は、以前から魔術の実験は続けてきたにもかかわらず、今になって、実感を得るほど多くの記憶が失われはじめた理由の見当をつけることだった。
 これについてルーヴェンスは、ごく最近に訪れた、自分自身に関する何らかの変化が原因だと考えた。ルーヴェンス自身に最近起きた大きな変化といえば、もちろん、その身に『大罪』を宿したことだ。それが確かだとするなら、この世界はどこまでも大罪人に冷酷であるらしい――ルーヴェンスは早々に、この課題について考えることをやめた。

 二つ目の課題は、魔術の基礎部の改良だ。ルーヴェンスは、床のメモの一つを取り上げ、再びため息をもらす。
 そこに記されているのは、魔法陣の基礎部の内側に、新たなルーン文字を書き加えたものだった。ルーヴェンスが使ってきた従来の魔法陣に、安全策として術者の意識を保護するルーン列を描き加えたものなのだが、これには大きな問題があった。

 とにかく効率が悪いのだ。時間がかかりすぎるうえ、安全を優先することで、妖精とのつながりが浅くなっている。さらに、書き加えたパーツが、陣における妖精への命令を記述するスペースを圧迫してしまってもいた。記述する情報量を抑えるため、これまでに開発した魔法陣をすべて修正する必要があるが、命令の情報量を減らしてしまえば、強力な、あるいは複雑な術の発動は叶わなくなることだろう。

 とはいえ、この基礎部を使った新たな魔法陣を用い、術の発動前後で記憶の照合を行った結果、〈記憶の欠損は、『大罪の器』であるこの体が『魔術』に適応できないために引き起こされたものではないか〉というルーヴェンスの疑いは解消された。これからも『魔術』の研究を続けることができる――それだけで、ルーヴェンスは救われたのだった。

「師匠、ルーヴェンス師匠っ!」

 廊下からの呼びかけとともに、激しく扉を叩く音を耳にしたルーヴェンスは、ベッドの下に隠そうとするも間に合わなかった紙束を放り投げ、あわててベッドに飛び込んだ。
 数秒遅れて入ってきたフィクトは、床に散らばるペンと空になったインク瓶の群れ、紙束に気がつくと、顔を青くしてベッドへと駆け寄る。
 勢いよく毛布を引きはがされたルーヴェンスはなおも狸寝入りを試みたが、フィクトにひと睨みされると、諦めて毛布をわきにやった。

「どうも眠れなくてね。かといって、ただぼうっとしているだけでは時間がもったいないじゃないか」

「何を言って……。ほら、見てください、手首だってまだ腫れている……いえ、この前より悪くなっていますよね? さては、全然休んでいませんね」

 フィクトがルーヴェンスの手をとってまくしたてると、ルーヴェンスは返す言葉もなくうつむいた。反省しているというよりは、拗ねているのだが。

「こうしている暇はないんだ。研究の穴を埋めなくてはならない。記憶の欠損が魔法陣のためだということも、それを解決する方法もわかっている。未完成ではあるが、あと数日もあれば、十分な改良を――」

「そういうことは、まともに研究できるような状況を作ってから言ってください。ところで、記憶の欠損を起こさない魔法陣を開発されたんですか? それなら、これはいらなかったかもしれませんね」

 そう言いながらも、フィクトはルーヴェンスに一枚のメモを差し出した。彼の顔には、緊張と期待の色が表れている。
 ルーヴェンスは首をかしげながらもそのメモを受け取り、そこに記された魔法陣が何なのかを理解すると、信じられない思いでフィクトを見上げた。

「どうしたんだね、これ……」

「可能、ですよね?」

「あ、ああ。これなら、発動速度にも、命令の情報量にも、術の効力にも影響はない。それでいて、術者の記憶が欠けることもないだろう。だが、フィクト君……君は……」

 すっかりうろたえたルーヴェンスに、フィクトは興奮のにじむ笑みで答える。

「妖精には寿命がある――師匠が発表されたことです。妖精は自然そのもの、寿命で消滅した妖精を補おうとする自然のサイクルは、人為的に引き起こされた妖精の消滅にもおそらく適用されるでしょう。長く生きた妖精が大きな力を持つとのことでしたが、師匠の資料には、すべての妖精を一単位として取り扱うとの記述がありました。であれば、術の威力が低下することもないはずです。どうでしょうか」

 ルーヴェンスはうなずくことさえできないまま、弟子を見つめた。

 もともと、妖精の祝福を受けるこの世界で、妖精を傀儡とする『魔術』は、禁忌として闇に葬られるべきなのだ。妖精に対する信仰が根強いこの世界で、妖精を人間の思い通りに操る術など、受け入れられるわけがない。ルーヴェンス自身、それを理解しながら、研究を続けてきた。同時に、自らがこれ以上妖精を冒涜するような行為に手を染めることができるかと問われれば、やはり彼もこの世界の人間だった。

 だからこそルーヴェンスは、弟子の作品に屈服せざるを得なかった。

 フィクトが提示した二つ目の魔法陣――ルーヴェンスが開発した魔法陣の基礎部、その中央に見たこともないルーン文字を書き足したそれは、〈利用した妖精が記憶を持ち去ることのないよう、術が終わると同時に消滅させる〉という、あまりにも倫理に欠けた、とんでもないはたらきを持つものだった。

 妖精の意志に介入し、傀儡として行使した後、自ら消滅させることで術者の意識が取り残される器をなくし、記憶を完全な形で回収する。理論上は可能なことだ――〈理論上は〉。

「どうもなにも……。そうだ、この中央のルーン文字、これはどうやって見つけた。こんな……。これは、他のどのルーン文字とも違う。妖精や、他のルーン文字への強い影響力……熱と表現するべきか、そういったものを感じる」

「このルーン文字は、〈傲慢〉の『大罪』に支配されていたときのあなたが使っていたものです。僕は〈父〉と解釈しました。すべての命令に通じるパーツ……妖精女王が妖精の〈母〉たる存在だと考えれば、妥当かと。単独で使うとなると強力すぎるのですが、これまでの魔法陣の基礎部にあったルーン文字列と併用することで、安全に効力を発揮できるはずです」

 ルーヴェンスは、フィクトが〈父〉と名付けたルーン文字を見つめた。ルーン文字は、目をそらしたいほどの熱量で、ルーヴェンスを引き込もうとする。これはきっと、妖精だけでなく、人間にとっても危険なものだ――ルーヴェンスは、背中を伝う冷や汗にぶるりと身を震わせ、メモを弟子に突き返す。

「……この魔法陣は、確かに課題をクリアしている。だが、これを使うことは……この世界の人間である自分を、妖精女王から人間に与えられた平和を、真っ向から否定することだ。一研究者として、いや、人間として、許されない行いだよ」

 ルーヴェンスは身を丸めてそう言った。しかしフィクトは、突き返されたメモを受け取る代わりに、冷ややかにルーヴェンスを見下ろした。

「〈妖精女王から人間に与えられた平和〉ですか。……その人柱になってまで、よくそんなことが言えますね」

 熱をもったフィクトの言葉に、人間と妖精が共存するため生贄――『大罪の器』であるという事実が、改めてルーヴェンスの胸に突き刺さる。己の望まないままに人を殺し、いずれは罪を成すためだけの道具に成り果てる……そんな宿命なのだと受け入れかけていたルーヴェンスにとって、フィクトの思いは瑞々しすぎた。
 フィクトは灰にくすんだルーヴェンスの髪を指先で払うと、彼の両肩をつかんでまくしたてる。

「あんなに人に避けられて、恐れられて、蔑まれて、この世界から排斥されようとしているのはなぜですか? 人間と妖精の仮初めの平穏のための犠牲として、人を殺して、その痛みに自分の体を傷つけてまで、あなたは何をかばおうとしているんです」

「違う、フィクト君、聞いて――」

「僕はまっぴらですよ。平和? 妖精の祝福? それがどうしたっていうんですか。師匠、目を覚ましてください。あなたは堂々と生きて、研究を続けていいんです。『大罪の器』だとか〈奇術師〉だとか、そんなことで貶められていい存在じゃない!」

 フィクトは叩きつけるように言い切ると、息を切らし、にらむようにルーヴェンスを見据えた。
 弟子の未来を潰してしまいたくないというルーヴェンスの思いもむなしく、他の誰でもないルーヴェンスのために、フィクトは道を踏み外そうとしている――ルーヴェンスは、手から力が抜けるのを感じた。指先から、するりとメモがこぼれ、床を滑る。

 すでに『大罪』から逃れられず、妖精に拒絶されたルーヴェンスと違って、フィクトは、これからもこの世界で生きていく。妖精に祝福されるこの世界で、生きていくのだ。今はこんなどん底にいても、いつかは幸福を手にする可能性が、彼には残されている。

「……新しい魔法陣、実験は?」

 ルーヴェンスの問いに、フィクトは不意を打たれたようだった。

「魔術が発動するかどうかだけは確かめてありますが……。僕の記憶力では、発動前後の記憶の照らし合わせのしようがありませんでした。それで一度、師匠のご意見を伺おうかと」

「まったく、危険なことを……。わかった、あとは私に任せたまえ」

 ルーヴェンスは迷いなくそう答えると、困惑しているフィクトを押しのけて、魔術杖をとってベッドからすべり下りる。足元に横たわったメモを拾う必要も、もはやなかった。フィクトの作品は、もう既にデータとしてルーヴェンスの脳内に記録されている。
 〈妖精を殺す〉など、考えるだけで震えがくる。だが、フィクトが提案した方法が実用性を持つことを証明できるのは、驚異的な記憶力を持つルーヴェンスくらいのものだ。

「はは……。師弟ともに妖精女王の怒りを買うなんて、笑い話にもならないな。フィクト君、君は凡才だと言ったことについては、撤回した方が良さそうだ。君はきっと、恐ろしい学者……いいや、〈魔術師〉になる」

 なぜだろうか。今このときにも、大嫌いなドアベルの音が、束の間の平穏に終わりを告げるように思えてならないのは――。ルーヴェンスは弟子に微笑んでみせてから、寝室をあとにした。
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