遺体続出（多分） ｓｓ集

ある嘘吐き少年の場合の続き

「えええええええええええ！？
　マジでか？」
「しっ！
　声がデカいって」
大声を出した少年を別な少年がたしなめました。



「ああ、悪い悪い」
「それより、りんちゃん、詳しく聞かせてよ」
少年たちは興味深々で目を輝かせています。

「オホン」
りんたろうが再度咳ばらいをしました。
「これから話す事は絶対の絶対に秘密にしてもらいたい。
　他の人にバレたら大変な事になって、
　皆にも大変な目に遭う事になるからね。
　過去にこの秘密をばらした人が
　聞いた方と聞かせた方の両方共が呪われて
　死んだらしいからね」

この時点で嘘である。
今の発言が本当ならば、
りんたろうが誰かからこの話を聞いた時点で
りんたろうが死んでいなければならないのだから。
そして、今秘密をばらそうとしているのだから
話を聞こうとしている少年たちも死亡することになってしまう。
そして、この時点ではりんたろうは生きている。

ジェノサイド。


少年たちはそんな嘘には気付かず、
Tポイントの事が気になっている。

りんたろうは自分の発言が嘘であると当然認識している。
なので内心『掛かったな』と思っている。