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第四十三 誰にも解けない問題作成 その一

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案内役のロボットから五番の番号札を受け取り、首からぶら下げた。

案内された場所は図書館らしき場所。

案内板にはトイレや売店の位置が表示されている。


既に先客四人が居る。

合計五人で競技を行うのだろうか?


ロボットから、バインダーと筆記用具を受け取る。

バインダーにはルール用紙が挟まっている。


・制限時間は百二十分

・五人で実施

・他者への暴力、妨害行為は禁止、脱落とする

・会話、相談、雑談は自由

・解答用紙に誰にも解けない問題を作成し、制限時間後に提出する事

・提出後に審査し、条件を満たしていれば勝ち抜けとする

・勝ち抜け人数に制限は無し

・競技場内の物は全て利用可能


ルール用紙を二回読み直した。

つまり、『誰にも解けない問題を作成』な訳だ。


ブザーが鳴り響いた。

アナウンス「競技開始とする」

頭上の電光掲示板が百二十分から減り始めた。



勝ち抜け人数に制限がないんだから、此処の参加者は敵ではない訳だ。

敵ではないので、敵対する理由が無いな。


仲良くする理由があるのかと言われればノーだけどさ。

利用できるなら利用しよう、そんな感じに目付きだよね、四人とも。
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