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第三十七 早押し・完全なる偽者への対処法 その八
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アナウンス「結果を発表する。
三番の勝ち抜けとする」
良かった、今回はルールに助けられたって所だね。
一抹の不安はある。
休憩所に行き、もう一人の自分が居たらどうしよう?
何て声を掛けたいいのか?
向こうも本物のつもりだろうし、こちらも当然ながら本物のつもりだ。
どちらかは偽者なんだろうけど、両者にその自覚は無い。
偽者は人物、偽物は物だね。
でも本物とは書くけど、本者とは書かないよね。
なんでだろう?
自分が本物だと思えるのは過去の記憶があるからで、
その記憶が作られた偽物だったら、自身が本物だと証明出来ない。
学校に通っていた、この記憶だって本物かどうかは分からない。
確認するべき術がない。
怖いな。
自身を本物だと証明すべき術もない。
自分自身の記憶+周囲の人間の証言
これで、どうにか、存在を認められているに過ぎないのか?
休憩所に入った。
幸いな事に、ドッペルゲンガーは居なかった。
『トウジシャイガイニハ ドチラガホンモノデモ ドーデモイイ』
こうは言ったけど、逆に言えば、当事者にしてみればどうしたらいいんだ?
もしろを抱き上げた。
もしろはロボだけど、突然ドッペルゲンガーと言うか、
よく似た複製品が出現した場合、
それは、もしろAともしろBになるのか?
どっちをもしろとして扱えばいいんだ?
あるいは、もしろの記憶情報チップを別な猫型ロボットに移した場合
それでももしろなのか?
分からないな。問題が複雑過ぎる。
三番の勝ち抜けとする」
良かった、今回はルールに助けられたって所だね。
一抹の不安はある。
休憩所に行き、もう一人の自分が居たらどうしよう?
何て声を掛けたいいのか?
向こうも本物のつもりだろうし、こちらも当然ながら本物のつもりだ。
どちらかは偽者なんだろうけど、両者にその自覚は無い。
偽者は人物、偽物は物だね。
でも本物とは書くけど、本者とは書かないよね。
なんでだろう?
自分が本物だと思えるのは過去の記憶があるからで、
その記憶が作られた偽物だったら、自身が本物だと証明出来ない。
学校に通っていた、この記憶だって本物かどうかは分からない。
確認するべき術がない。
怖いな。
自身を本物だと証明すべき術もない。
自分自身の記憶+周囲の人間の証言
これで、どうにか、存在を認められているに過ぎないのか?
休憩所に入った。
幸いな事に、ドッペルゲンガーは居なかった。
『トウジシャイガイニハ ドチラガホンモノデモ ドーデモイイ』
こうは言ったけど、逆に言えば、当事者にしてみればどうしたらいいんだ?
もしろを抱き上げた。
もしろはロボだけど、突然ドッペルゲンガーと言うか、
よく似た複製品が出現した場合、
それは、もしろAともしろBになるのか?
どっちをもしろとして扱えばいいんだ?
あるいは、もしろの記憶情報チップを別な猫型ロボットに移した場合
それでももしろなのか?
分からないな。問題が複雑過ぎる。
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