ハート オール デスゲーム/宇宙から来たロボットに拠る地球侵略

桃月熊

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第二十六 討論 超能力の有無の証明vs論破 その十六

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休憩時間、部屋の隅に移動し一番と作戦を再確認した。

証明に関しては予定通りに事が進んでくれた。

後は反証を上手い事できるといいんだけど。

できなくてもいいんだけど。

元々、引き分け狙いをする気などない。

両ペアが勝ち残ると言う事は、競技数が多くなるだけだから。

この競技の参加ペアが全て勝ち残ったのならば、
別な競技に全員参加と同じだから。

・・・・・・・・・・・・・・・

審判ロボットの宣言により、後半戦が開始となった。

四番は、向こうの監視ロボット共に前に出てきた。

監視ロボットの背中(荷物入れ)には大量の本が置かれている。

四番「それでは証明を始めさせて頂きます。
   こちらも、超能力がある事とない事の両方を証明致します。
   先ずは、超能力がない事の証明から説明致します」

やっぱりそう来ますか。

俺と一番は向かい合って立ち、四番には側面を向けている。

一番と、お互いに指を引っ張る。指を絡める。指を突く。指を握る。

指を離す。指を捻る。指を擦る。指を擽る。等等。

つまり、四番の証明は聞かずに遊んでいた。

四番「最初に超能力の定義からお話ししたいと思います。
   こちらの書物に書かれておりますので、朗読致します」

・・・・・・・・・・・・・・・・

四番の説明が十分位(体感時間で)続いただろうか。

俺と一番は手遊びを続けている。

三番「審判。向こうの二人、話しを聞いてないけどいいの?」

審判ロボット「褒められた行為ではありませんが、
       ルール違反ではありません」

おやおや、ここまで来てまだ理解してないみたいですね。

ルールに規定されてなければ、何をしてもいいんですよ。

四番は十時間全部使って、超能力について調べたみたいだね。

今迄も正攻法で勝ち上がって来たのだとしたら凄いな。

俺とは正反対だ。

・・・・・・・・・・・・・

更に二十分程(体感時間で)四番のない事の証明は続いた。

四番「以上で超能力がない事の証明は終わります。
   反証があればどうぞ」

審判ロボット「一番二番、発言がありますか?」

「俺達はありません。
 そのまま超能力がある事を証明して下さい」

四番は勝利を確信したのか、凄い表情をしている。

その表情がいつまで続くのやら。
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