ハート オール デスゲーム/宇宙から来たロボットに拠る地球侵略

桃月熊

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第二十六 討論 超能力の有無の証明vs論破 その十二

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「要請を拒否します。
 審判、こちらは別な方法で超能力がある事の証明を
 する気はありません」

審判ロボット「二番分かりました。
       四番は他に言うべきことは?」

四番「あります。
   二番の行為は通常の会話であり、
   超能力だとは認められない。
   真偽を確認する為、
   俺を自由自在に操って貰いたい」

そりゃ、そう言うよね、誰でも。

超能力じゃないのに言い張ってるだけだし。

俺自身無理があると思ってるもん。

マスク(覆面)してなかったら、表情バレバレでやばい所だ。

「拒否します。
 この超能力は限定的な物ですので、
 一番以外には無効ですから」

審判ロボット「どうやら平行線になりそうです。
       四番は別な切り口がありますか?」

四番「相手は認めていないだけで、
   客観的事実として超能力がある事の証明を示していません。
   これは論破したと言えるのではないでしょうか?」

残念、既に手は打ってあるんです。

三番四番が読んだ辞書には、あの言葉は載って無かったようだね。

『認めなければ論破は成立しない』


追い打ちを掛けよう。

「超能力はあります。
 それでは続いて、超能力がない事の証明を致します」

三番「ちょっとおかしいわよ。
   アンタ今、超能力がある事を証明したでしょ」

審判ロボット「三番、発言は挙手後、指名されてからにするように」

三番「すいません」


ルールに従うと、証明側の発言は自由、反証(論破)側は挙手制。

ルールでは、許可の無い発言は禁止とするなので、
違反者は減点となる。


「審判、証明を続けても宜しいですか?」

態々審判にアピールする。

この瞬間の反証側の発言を封じる為に。

審判ロボット「宜しい、二番の発言を許可する」

「それでは超能力がない事の証明を致します。
 先刻の三番の発言の通り、超能力がある事は証明されました」

三番「何言ってんの!
   そんな事は言って無いわよ!」

審判ロボット「三番、先刻も言いましたが、
       発言は挙手後、指名されてからにするように」

三番「すいません」

学習したらしく、三番は挙手し、発言を許可された。   
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