ハート オール デスゲーム／宇宙から来たロボットに拠る地球侵略

第二十五 現象の名付け親 その一

あひゃひゃひゃひゃ。

いひゃひゃひゃひゃ。

うひゃひゃひゃひゃ。

えひゃひゃひゃひゃ。

おひゃひゃひゃひゃ。

暇過ぎて可笑しくなりかけた。

室内に娯楽用具はあるのだが、使う気にはなれなかったのだ。

白線進みから（推定で）七日が経過している。

競技が始まったら死ぬか生きるかの戦いなのに。

直接ではないにしろ、間接の間接で五十人位の殺害には関わってるのに。

競技が行われなければ良いと思っているのに。

それでも競技が無い状態なのは、暇だ。

慢性的に暇だと、死を伴うような刺激を求めるのだろうか？

この極限下で、可笑しくならない方が、どうかしている。

人間が怪物になったら、心も怪物になるのだろうか？

ゾンビには食欲しかないのだろうか？

でも可笑しいよね。

動く物全部食料扱いなら、ゾンビ同士で食い合いだよね。

主人公達がピンチになる訳でもなく。

主人公達に退治される訳でもなく。

共食いで勝手に自滅してる筈だ。

そうはならないのは何でだ？

物語にならないからですよ。

誰と会話してるんだ、俺は？

やばい、そろそろ駄目かも知れないな。

生き残っても、結局、どうなるんだ？

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案内役のロボットに、別な部屋へ案内された。

マンションの一室らしき場所だ。

椅子に腰かけると、机上に五番の札が置かれている。

室内の様子を確認すると、本棚が無かった。

本が無いんだ、本を探すのか、それとも本の使用が禁止なのか？