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第十一 利き水 百種類から選択 後編
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残り時間を再度確認。
残り時間00時間09分00秒。
ええっ? 俺十五時間以上寝てたのか?
それよりも競技はどうなったんだ?
小屋に居るんだからまだ勝負はついていないんだろうが。
小屋を出ると、ウォーターサーバーが二台だけなのに気付く。
相談と質問は禁止じゃ無い筈。
中央のロボットに話しを聞く。
「状況を教えて下さい」
ロボ「一番、二番、三番が脱落。
残りの水は二種類」
「ありがとうございます」
残った水は十二番と五十二番。
残った参加者は俺と四番。
四番は十二番の水を飲んでいる。
これは確率的には二分の一だな。
確実性を求めるには相手に不正解を出させればいいんだけど。
ん、もっと確実な方法があるな。
「運営のミスでアルコール臭で酷い目に遭いましたよ」
ロボ「確かにこちらのミスがありました」
更にロボットに近付き、小声にして問い掛ける。
「お詫びとしてこっそり正解の水を教えて下さいよ」
ロボ「五十二番が正解」
小声で教えて貰った。
「ありがとうございます」
離れたロボットにゆっくりと歩く。
速く動く物は目につくが、遅く動く物は目に留まりにくい。
四番に気付かれずに、離れたロボットに到着した。
「五十二番が正解です」
ロボ「正解に拠り、五番の勝ち抜けとする」
我ながらズルイ勝ち方だよな。
残り時間00時間09分00秒。
ええっ? 俺十五時間以上寝てたのか?
それよりも競技はどうなったんだ?
小屋に居るんだからまだ勝負はついていないんだろうが。
小屋を出ると、ウォーターサーバーが二台だけなのに気付く。
相談と質問は禁止じゃ無い筈。
中央のロボットに話しを聞く。
「状況を教えて下さい」
ロボ「一番、二番、三番が脱落。
残りの水は二種類」
「ありがとうございます」
残った水は十二番と五十二番。
残った参加者は俺と四番。
四番は十二番の水を飲んでいる。
これは確率的には二分の一だな。
確実性を求めるには相手に不正解を出させればいいんだけど。
ん、もっと確実な方法があるな。
「運営のミスでアルコール臭で酷い目に遭いましたよ」
ロボ「確かにこちらのミスがありました」
更にロボットに近付き、小声にして問い掛ける。
「お詫びとしてこっそり正解の水を教えて下さいよ」
ロボ「五十二番が正解」
小声で教えて貰った。
「ありがとうございます」
離れたロボットにゆっくりと歩く。
速く動く物は目につくが、遅く動く物は目に留まりにくい。
四番に気付かれずに、離れたロボットに到着した。
「五十二番が正解です」
ロボ「正解に拠り、五番の勝ち抜けとする」
我ながらズルイ勝ち方だよな。
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