ハート オール デスゲーム/宇宙から来たロボットに拠る地球侵略

桃月熊

文字の大きさ
上 下
446 / 504

第四十六 肉食え その十二

しおりを挟む
今日の料理

材料(一人前)
牛脂・5キロ
サラダ油・500㏄
小麦粉・適量
卵・適量
片栗粉・適量
冷たい水・適量
ごま油・小さじ3杯
オリーブオイル・大さじ5杯
マヨネーズ・大さじ8杯






……やめよう。
なんでこんな余計な事を考えちゃうんだ。
ホントにちょっとやばい。
胸がむかむかしてきた。気持ち悪い。
この状態で脂っこいものを出されたらかなりやばい。
でも制限時間が無いんなら、どうにか食べきれるかもしれないな。
頭を空っぽにして、料理が提供されるのを待とう。


いい匂いと共に目の前に料理が置かれた。
小さなお皿に、小さな唐揚げが一つだけ乗っている。

これもう、匂いの時点で美味しいって分かるよ。
とびきりめちゃんこ美味しいって、そんなもんじゃない程の
表現のしようのないほどの美味しさだよ。

色も見事な狐色。実際の狐は狐色してないけどさ。
個人の感想だけど。

この唐揚げは文句の付けようがないほどの、完全な狐色だよ。
匂い良し、色良しと来たら次は?

フォークを手にして、唐揚げに突き刺した。
刺した感触が直に伝わる。
強い弾力がありながらも、素直にしっかりとフォークを受け止める柔軟さ。
手応えからして楽しいもん。
絶対に美味いよ。


蒸気を上げている唐揚げを口の前に運び、息を掛けて冷ます。
冷めた所を、ゆっくりと口内へと収めた。










・・・・・・・・・・

意識を取り戻した。
どうやら、気絶していたみたい。
電光掲示板の表示から計算すると、三分程度気絶していたらしい。

人間って、ほんとに美味しい物を食べると失神するんだね。
初めて知った。




アナウンス「三番は提供された食事を完食した為、チャンスカードが引ける。
      ABCDEの五枚のカードの内のどれか一枚を選びなさい。
      考察時間は二分以内とする」


せめて、どんな内容が書かれているのを教えてくれてもいいのに。
考察時間に意味があるとは思えない。
ここはノータイムで決めよう。

「Cのカードをお願いします」

アナウンス「Cのカードか、了解した」


ロボットから、表面に『C』と書かれたカードを渡された。
礼を言って受け取った。


カードを裏返すと
・このカードの持ち主が、指定した内容が一番、二番、三番全員に起こる。
 当然ながら起こる内容は同一の物とする。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

公主の嫁入り

マチバリ
キャラ文芸
 宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。  17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。  中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。

子持ちの私は、夫に駆け落ちされました

月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

後宮の棘

香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。 ☆完結しました☆ スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。 第13回ファンタジー大賞特別賞受賞! ありがとうございました!!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

処理中です...