ホラー小話

桃月熊

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エスカレーター

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小学生四人が集まって遊びの相談をしている。
誰がどれだけ危険な事に挑戦できるかを話している。

テーマが『エスカレーター』になった。

A「じゃあ、俺は下りのエスカレーターを上るぜ」
B「それなら、オレは上りのエスカレーターを下る」
C「下りのエスカレーター下がる」
D「僕は……って上りのエスカレーターを上るのしか残ってないじゃないか」

四人は日曜日の午前中にデパートに行き、実行する約束をして別れた。


要約
A・下上
B・上下
C・下下
D・上上






日曜日の朝十時、デパートの二階に、四人は集まっていた。
周囲には客は殆ど居ない。

A「さてと、誰から始める?」
D「皆で同時にやろうよ。一人目の途中で警備員に見つかったら
  その後の人が出来なくなっちゃうから」
B「お前頭いいな」
C「そうだな、あの秒針が零になったら、同時にやろうぜ」

5秒前、4、3、2、1、0。
四人の子供は同時に、エスカレーターに向かって行った。










結果、A・途中までは上ったが、途中で転落して小怪我を負う。
   B・一段以上下りられず、焦った所で足を踏み外して転倒、大怪我を負う。
   C・途中までは普通に下りたが、勢いが付き過ぎて転落、中怪我を負う。
   D・特に問題なし









Dにはこうなる事が分かっていた。
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