ホラー小話

桃月熊

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寿司屋にて

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通を気取った嫌味な客がウンチクを大声で話しつづけている。
周りの客が嫌な顔をしているのにも気にせず、尚も大声を張り上げている。

店の大将の堪忍袋の緒が切れた。
「お客さん、金は要らねぇから出てってくれ。
 そして二度と来ないでくれ!」






「っけ、客に対して何だその態度は。
 こんな店二度とくるもんか!」
通ぶった客は捨て台詞を残して去った。






「お客さん達、ご迷惑をお掛けした事をお詫びします。
 ハチ、塩撒いとけ」




「へい、親方」
ハチと呼ばれた人物が返事をし、準備に取り掛かる。



ハチは防毒用のガスマスクを始め、全身を覆う防毒用のスーツを着た。
そして、毒ガスを撒き始めた。



店内に居た客、大将(親方)、店員は全て死んでしまった。
生き残ったのはハチ一人だけ。


ハチは、そのまま警察に捕まった。










ハチのコメント
「親方が死を撒いとけ、って言ったんで従っただけなんです」
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