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7章『恋敵編』
143「意地悪すんな」(R)
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冷えている身体のそこだけ熱が籠る。天王寺が舌先でそこを押しつぶしたり、吸い上げたりすれば、胸を上下させて俺は喘がされる。
「やっ…ぁ、ん……、やめ……」
そんなところが気持ちいいなんて、全部全部天王寺のせいで、下着の上から緩く刺激を与えられていたそこも疼きだす。
「……く、ぅん……あ、ぁ……」
布地を押し上げるそれをやんわりと握り込まれると、反射的に下肢が震えた。
天王寺はそのまま布越しにゆるゆると手を滑らせ、それ以上の刺激は与えてくれない。
もどかしい疼きと、足りない刺激。
「天王寺……、っ……」
「どうされたいのだ」
胸元から顔を上げた天王寺が、意地悪な笑みを俺に向ける。俺が今どんな状態なのか知ってる表情だ。
「なんでもない……」
羞恥に顔を逸らせて、俺は視線も逸らす。そうすれば、天王寺はまたゆっくりとそこを刺激し、時折強く形をなぞる様に指を這わせる。
けれど、どれもこれもただ俺を煽るだけ。下肢を強張らせれば、天王寺はその動きを止める。追い立てられては、放置される。
その繰り返しに焦らされる俺は、目頭に涙を溜めて、残っていた理性を捨てた。
「もうやだ、……、ちゃんと触れよ」
焦らされてばっかりなんて嫌だと、俺は天王寺に訴えてしまった。
それを聞いた天王寺は顔を上げると、俺の顔を覗きこみ、目じりを流れた涙をその唇でそっと拭う。
「焦らせすぎたようだな」
「意地悪すんな」
「もどかしい姿の姫が可愛くて、つい悪戯が過ぎたようだ」
頬に手を添え、悶える俺が可愛かったから苛めてしまったと白状した天王寺は、とても嬉しそうな顔見せ、そのまま下肢へと移動し、下着を取り去った。
外に露になった反り返った昂ぶりは、すぐに天王寺の手に包まれ、それから生暖かい何かに包まれた。
「あ、だめ……、ぁあ…っ」
天王寺の口に含まれた熱は、激しい刺激を受け腰を浮かせる。全身の血が沸騰する感覚がする。欲しかった刺激なのに、それは思ったよりも強く、俺は下肢を震わせて天王寺の頭を掴んでしまう。
「やっ……ああっ、だめ、放し……ゃあ……」
「快楽に身を委ねよ」
「だめだめ、ダメだってばぁ……、あンっ……吸うなぁぁぁ」
口腔の深い分まで飲み込まれ、舌を絡めながら、器用に時々強く吸い上げるから、俺の腰は浮きっぱなしだ。
その上、床が擦れて背中が痛い。
快楽に溺れそうになって腰が浮けば、背中の痛みで引き戻される。生殺しみたいな状態に、俺は恥もなく天王寺に縋る。
「……背中、痛い」
素直に背中が痛いと言えば、天王寺は俺の昂ぶりから口を放し、そっと背中に腕を回して優しく抱き起してくれた。
「これでよいか」
俺を片腕で支えながら、天王寺は散らかっていたジャケットやシャツ、タオルを床に敷くと、また俺を床に置く。
「うん、さっきよりまし……」
「姫を運ぶ余裕がない。許せ」
濡れた髪を掻き上げて、天王寺は自らの高ぶった塊を俺に宛がってくる。
熱い。
両足を広げられ、天王寺の顔が見えなくなる。
「何してッ……は、あっ、ぁああ……」
後ろに舌が這う感覚がし、俺は天王寺の頭を求めて必死に手を伸ばす。汚いから、そんなところ舐めたりするなって、身体を起こせば舌を入れられ、同時に昂ぶりを握られ擦られ、俺の身体から力が抜け、床に倒れた。
届かなかった手が宙を彷徨う。
「はぁン……、やだって……いぁっ……入れるなッ」
そんな俺の声など聞く耳もたない天王寺は、腰に腕を回し、少し浮かせると舌を抜き差ししてくる。
恥ずかしくて嫌なのに、俺の身体はもっともっとと貪欲に熱を求める。
ピチャと卑猥な音が耳を犯す。
「ぅあ……っ、あ……っ」
「姫を傷つけたくはなく。もう少し我慢せよ」
「んッ……、や、あ……指、……あぁっ……」
いきなり2本の指を押し込まれ、狭い内部を広げるように動かされ、俺の声は甘い嬌声に変わる。
余裕がないと白状した天王寺は、俺の敏感な部分を執拗に責め立てる。
「ぅあ……っ! あっあ、……待っ…ッ」
電流が何度も駆け抜ける感覚に支配され、ぐちゅぐちゅといやらしい音が響き、聴覚でも天王寺に犯される。
「……も、無理……やぁ、ああ……」
「姫、……もうよいか?」
長い指を突き立てられ、中を掻き回され、俺の理性なんかすっかり飛んでいる。なのに、天王寺はあと少しというところで、突然その指を抜き、俺から刺激を奪った。
追い立てられた熱が、行き場を失う。
「なんで……」
煽るだけ煽って放置なんて、俺は耐えられないと天王寺を睨む。
「そのような熱い視線を送られれば、私とて抑えがきかぬ」
「……あ…ッ」
不意に抱えられた足は、左右に割開かれ、後ろに熱い塊を押し付けられた。そして、先端がぐっと押し込まれる。
「や…ぁんっ……」
「姫のよい声を聞かせるのだ」
「やあっ、……熱い……ああっ」
体重をかけて押し入ってくる熱い塊は、熱くて熱くて溶かされてしまいそうで、自然と下肢に力が入ってしまう。何度も受け入れているのに、やっぱり狭くて、天王寺のそれは大きくて、押し込まれる質量に息が詰まりそうになる。
「やっ…ぁ、ん……、やめ……」
そんなところが気持ちいいなんて、全部全部天王寺のせいで、下着の上から緩く刺激を与えられていたそこも疼きだす。
「……く、ぅん……あ、ぁ……」
布地を押し上げるそれをやんわりと握り込まれると、反射的に下肢が震えた。
天王寺はそのまま布越しにゆるゆると手を滑らせ、それ以上の刺激は与えてくれない。
もどかしい疼きと、足りない刺激。
「天王寺……、っ……」
「どうされたいのだ」
胸元から顔を上げた天王寺が、意地悪な笑みを俺に向ける。俺が今どんな状態なのか知ってる表情だ。
「なんでもない……」
羞恥に顔を逸らせて、俺は視線も逸らす。そうすれば、天王寺はまたゆっくりとそこを刺激し、時折強く形をなぞる様に指を這わせる。
けれど、どれもこれもただ俺を煽るだけ。下肢を強張らせれば、天王寺はその動きを止める。追い立てられては、放置される。
その繰り返しに焦らされる俺は、目頭に涙を溜めて、残っていた理性を捨てた。
「もうやだ、……、ちゃんと触れよ」
焦らされてばっかりなんて嫌だと、俺は天王寺に訴えてしまった。
それを聞いた天王寺は顔を上げると、俺の顔を覗きこみ、目じりを流れた涙をその唇でそっと拭う。
「焦らせすぎたようだな」
「意地悪すんな」
「もどかしい姿の姫が可愛くて、つい悪戯が過ぎたようだ」
頬に手を添え、悶える俺が可愛かったから苛めてしまったと白状した天王寺は、とても嬉しそうな顔見せ、そのまま下肢へと移動し、下着を取り去った。
外に露になった反り返った昂ぶりは、すぐに天王寺の手に包まれ、それから生暖かい何かに包まれた。
「あ、だめ……、ぁあ…っ」
天王寺の口に含まれた熱は、激しい刺激を受け腰を浮かせる。全身の血が沸騰する感覚がする。欲しかった刺激なのに、それは思ったよりも強く、俺は下肢を震わせて天王寺の頭を掴んでしまう。
「やっ……ああっ、だめ、放し……ゃあ……」
「快楽に身を委ねよ」
「だめだめ、ダメだってばぁ……、あンっ……吸うなぁぁぁ」
口腔の深い分まで飲み込まれ、舌を絡めながら、器用に時々強く吸い上げるから、俺の腰は浮きっぱなしだ。
その上、床が擦れて背中が痛い。
快楽に溺れそうになって腰が浮けば、背中の痛みで引き戻される。生殺しみたいな状態に、俺は恥もなく天王寺に縋る。
「……背中、痛い」
素直に背中が痛いと言えば、天王寺は俺の昂ぶりから口を放し、そっと背中に腕を回して優しく抱き起してくれた。
「これでよいか」
俺を片腕で支えながら、天王寺は散らかっていたジャケットやシャツ、タオルを床に敷くと、また俺を床に置く。
「うん、さっきよりまし……」
「姫を運ぶ余裕がない。許せ」
濡れた髪を掻き上げて、天王寺は自らの高ぶった塊を俺に宛がってくる。
熱い。
両足を広げられ、天王寺の顔が見えなくなる。
「何してッ……は、あっ、ぁああ……」
後ろに舌が這う感覚がし、俺は天王寺の頭を求めて必死に手を伸ばす。汚いから、そんなところ舐めたりするなって、身体を起こせば舌を入れられ、同時に昂ぶりを握られ擦られ、俺の身体から力が抜け、床に倒れた。
届かなかった手が宙を彷徨う。
「はぁン……、やだって……いぁっ……入れるなッ」
そんな俺の声など聞く耳もたない天王寺は、腰に腕を回し、少し浮かせると舌を抜き差ししてくる。
恥ずかしくて嫌なのに、俺の身体はもっともっとと貪欲に熱を求める。
ピチャと卑猥な音が耳を犯す。
「ぅあ……っ、あ……っ」
「姫を傷つけたくはなく。もう少し我慢せよ」
「んッ……、や、あ……指、……あぁっ……」
いきなり2本の指を押し込まれ、狭い内部を広げるように動かされ、俺の声は甘い嬌声に変わる。
余裕がないと白状した天王寺は、俺の敏感な部分を執拗に責め立てる。
「ぅあ……っ! あっあ、……待っ…ッ」
電流が何度も駆け抜ける感覚に支配され、ぐちゅぐちゅといやらしい音が響き、聴覚でも天王寺に犯される。
「……も、無理……やぁ、ああ……」
「姫、……もうよいか?」
長い指を突き立てられ、中を掻き回され、俺の理性なんかすっかり飛んでいる。なのに、天王寺はあと少しというところで、突然その指を抜き、俺から刺激を奪った。
追い立てられた熱が、行き場を失う。
「なんで……」
煽るだけ煽って放置なんて、俺は耐えられないと天王寺を睨む。
「そのような熱い視線を送られれば、私とて抑えがきかぬ」
「……あ…ッ」
不意に抱えられた足は、左右に割開かれ、後ろに熱い塊を押し付けられた。そして、先端がぐっと押し込まれる。
「や…ぁんっ……」
「姫のよい声を聞かせるのだ」
「やあっ、……熱い……ああっ」
体重をかけて押し入ってくる熱い塊は、熱くて熱くて溶かされてしまいそうで、自然と下肢に力が入ってしまう。何度も受け入れているのに、やっぱり狭くて、天王寺のそれは大きくて、押し込まれる質量に息が詰まりそうになる。
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