上 下
3 / 9

How to

しおりを挟む
ロバートはテーブルを拭いていると、後ろからセイヤに抱きしめられた。

「してみる?セイヤ君。」

そう微笑み、ポケットから四角い包みを出した。

「使い方はわかる?」
「いいえ。これはゴム?」
「そう。いくらお尻の中を洗って準備していても生は良くないからね。感染症の危険さ、君には分かるよね」

ロバートは器用に包みを開ける。
軽く硬くなっていた劣情には簡単に装着できそうだった。

「いい?絶対に小銭と持ち歩いたり、爪に引っかけたりしたらいけないよ。穴が開くからね。裏表を確認して、先の膨らみを摘んで指を滑らせて着けるんだ。」

そう言うと、あっという間にセイヤに装着してしまった。手慣れた手つきにセイヤは驚くばかりだ。

「あとでいくつかゴムと小型ローションを分けるよ。道具を使うときにも、衛生的だし便利だからね。1人でする時に、つける練習をしてごらん」

そう言い、ハニードロップス・ローションの小さなパウチをセイヤに握らせた。

「僕のお尻で練習してごらん、セイヤ君」
「え!私、そんなこと、」
「いつまでも口じゃ満足出来ないでしょ?それに、将来パートナーが出来た時に動けた方が紳士的だよ」

セイヤはロバートの履いていたものをおろし、当てがうが入らない。

「指を入れてほぐすんだよ。ローションを垂らして、指でマッサージするんだ。……安心して、シャワーは浴びたし、中も洗ってあるから」

ロバートは手袋をセイヤに着けるよう指示した。
医療用ゴム手袋を装着し、セイヤが恐る恐るロバートの出口に指を侵入させると、びくんと軽く背が跳ねた。

「続けて」
「痛くないですか?」
「痛くないよ。いつも君にしてあげるように、ゆっくり、動かすんだ。初めての人には、指を入れる前に撫でるように円を描くんだ。それから……そう……ゆっくり抜き差しして……」

ロバートの吐息が湿っていく。

「そう……上手だね……。気持ちいいよ。何日か君にも指でしてあげたね。慣れたら指を増やして……。ん、そうだよ。それでいい。とにかくゆっくりほぐすんだ。本当に愛してる人にする時は、お風呂で温まってからするんだよ」

セイヤの指がローションとロバートの腸液でねとつく。
ロバートは小さく背を跳ねさせて、テーブルに爪を立て快楽に身を委ねていた。

「先生、もう私、我慢できません……!」
「そう?意外だな、君は忍耐力があるのに。じゃあ、入れてごらん。ローションをたっぷりつけるんだよ。切れないようにゆっくり入れて、しばらくはじっとしてい……ん、う!」

セイヤはロバートと唇を重ねながら、ゆっくり中に繋がってゆく。
ロバートがいつもより情熱的に舌を絡めるものだからセイヤは驚いた。
しばらくぴちゃぴちゃと音を立ててキスしていた。初めて糸を引くキスをしたセイヤは、(空想上の表現じゃなかったんだ)と驚いた。

「いいよ、動いて」

腸というのは想像以上にきつくて、あたたかい。
ゆっくり動いてみると、ひとつになれた気がした。
後ろからロバート耳を喰みつつ、2人でテーブルに重なり、セイヤは腰を恐る恐る動かす。

「僕は慣れてるから、もう少し動いても大丈夫。でも、いいかい。もし切れたらすぐやめてあげるんだよ。傷はすぐ広がるからね。僕は大丈夫だから、さあ」

セイヤはずるずると欲望を抜き差ししてみる。ロバートが気持ち良さそうに吐息を漏らすのが嬉しくて、少しずつ動くのが早くなってしまう。

「ん、ふ、ゆっくりだよ、う、セイヤ……!うぅ、うー、くっ、ふーっ」
「先生、気持ちいい、ですか?」
「とてもいいよ、すごく、ん、いい…!上手だね、セイヤ君!」

ロバート奥にある部分が先端に当たり、セイヤは思わずグリグリと押しつつ動いてしまう。それもそのはず、セイヤのサイズは大きく、ロバートの体内ではち切れんばかりに膨らんでいた。

「あっ、あっ、あーっ、ん、んあっ」

突然、声の高さこそ変わらないし、囁くようにだがロバートがヤーパン人女性のように喘ぎ始めたので、セイヤはびっくりした。しかし、動きは止められない。

「やめ、ますか、先生?」
「ん、んんっ、やめな、やめない、んくっ」
「先生、苦しい?」
「大丈夫、う、うぅ、気持ちいいよ」

ロバートが自身の口を押さえながら声を漏らす。

「う、ふぐっ、く、ん、う、んぅっ」
「そんなに気持ちいいなら、我慢しないで、くださいよ」

セイヤはロバートの両手首を掴み、突き上げるように腰を動かした。

「あっ、ああっ、やめてくれ、やめて……!」
「やめませんよ?」
「来る、来るよ、ああ……!やめて!やめ……っ!」

ロバートは軽く震えて、意識を失った。

「先生?」

セイヤが顔を覗くと、涙を流しながら口をひくつかせていた。



ロバートは頬に冷たい何かを感じて目を覚ました。気がつけばソファでタオルケットをかけられ、休まされていた。

「ロバート先生、炭酸水飲みますか?」

頬に当たっていたのは炭酸水の瓶のようだ。

「ああ、ありがとう……ひとりで達してしまってごめん。それからどうしましたか?」
「私も夢中で先生の名前を呼びながら中で達しましたよ。疲れたでしょう?今日のお夕飯はピザにしましょうよ」

セイヤは咄嗟に嘘をついたが、ロバートが好きだからだ。

その日は久々にピザをふたりで食べ、はじめて裸で何もせず、寄り添いながら眠った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

♡ド田舎×エロショタ×汗だくセックス夏休み♡

霧乃ふー  短編
BL
夏休み。 親戚のいるド田舎に行くことになった俺はそこで美しい少年、結に出会った。 俺は夏休みの間、結の艶かしい肢体を犯して続けた。 そんな夏休みの淫靡な日々♡

【エロ好き集まれ】【R18】調教モノ・責めモノ・SMモノ 短編集

天災
BL
 BLのエロ好きの皆さま方のためのものです。 ※R18 ※エロあり ※調教あり ※責めあり ※SMあり

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜

ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。 高校生×中学生。 1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。

肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?

こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。 自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。 ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?

とろとろ【R18短編集】

ちまこ。
BL
ねっとり、じっくりと。 とろとろにされてます。 喘ぎ声は可愛いめ。 乳首責め多めの作品集です。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

処理中です...