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スープをつくる
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今日のタイヘーちゃんは秋のおはなし。
タイヘーちゃんの料理のルーツでもあります。
寒くなったらアレをたべたくなりますよね?おかあさん直伝のアレです。
8:スープを作る
「でね、おかあさん。毎日 パン たべてるの」
「そうなの。どんなパン?」
「アパートの 近くの パンやさんの 手作りの ぱん!」
タイヘーちゃんは、楽しそうにおかあさんと通話しています。
「タイヘーちゃん、お野菜やお肉は食べてる?」
「スープ のんでるよ」
「どんなスープかな?」
「お湯で溶かす お粉の スープ!」
あしをぱたぱた お布団の中でお電話をしています。
ちょっと 眠くなってきちゃった。
「タイヘーちゃん。いつか きっと役に立つから、スープの作り方を覚えなさい。
今、かんたんな家庭料理の本を送ったわ。
おかあさんはAIだからたべられないけど、タイヘーちゃん、いつか家族ができたら つくってあげて。」
「わかった。おかあさん、おやすみなさい。」
「おやすみなさい、タイヘー。ゆっくり眠るのよ。」
タイヘーちゃんはスマホもそのままに眠ってしまいました。
翌朝。仕事に出かける前に、郵便受けを覗くと何かが入っていました。
「“お母さんウサギの料理の手帳”だって」
小さなその本は、どこか懐かしい感じのする、お野菜メインの料理の本でした。
タイヘーちゃんはそれをカバンに押し込んでバスに乗って、おしごとをする高いビルまでの電車の中で読みました。
「これ いいね」
タイヘーちゃんの目が輝きます。お仕事へ行く電車の中なのに、わくわくして、手足がぱたぱたしてしまいます。
「ただいまー」
タイヘーちゃんは玄関の前にネットスーパーに頼んだ材料が来ているのを見つけました。
「おにく、とまと、にんじん、こんにゃく……」
長ネギ、ゴボウ、生姜。すべておひとり様サイズなのでちょっと割高です。
タイヘーちゃんはざぶざぶとお野菜を洗います。
ヘタをとったトマトはざく切りに。にんじんは皮のまま乱切りにしました。
長ネギは斜めに切って、ごぼうはささがきにして水にさらします。
こんにゃくをちぎったら、生姜をすり下ろします。
ごぼうの灰汁が抜けたので、お鍋を火にかけました。熱でまわりがゆらゆらしています。
油をちょっと入れて、トマト以外の具材をお鍋に入れます。じゅ~じゅ~。おいしそうなにおい!
油がぱちぱち、タイヘーちゃんのエプロンに跳ねます。
火が通ったので、日本酒とだしの粉、お水を入れて具材を煮込みます。
何をして待てばいいかわからないタイヘーちゃん。
夜ごはんのパンを先に食べてしまいました。
「ピザまんの 季節だね。もう そんな時期 なんだね。……さてと」
タイヘーちゃんは鍋にだし入りみそを溶き、トマトを入れて写真を撮りました。
「はじめての すうぷ!」
タイヘーちゃんは疲れていましたが、それがぶっ飛ぶくらいうれしかったので、
両手を上げてどたどた走り回りました。
走り回っているうちに、トマトの角が取れて食べごろになりました。
マグカップに掬って、一口飲んでみます。
「うまーい(- A - *)でも、こんなに たくさん どうしよう……そうだ!」
タイヘーちゃんは、丸い密封コンテナにスープを入れて、粗熱を取り始めました。
きっとお風呂から上がるころには冷凍できるでしょう。
これが、タイヘーちゃんが週末にスープを作り置きし始めるきっかけになった物語です。
タイヘーちゃんの料理のルーツでもあります。
寒くなったらアレをたべたくなりますよね?おかあさん直伝のアレです。
8:スープを作る
「でね、おかあさん。毎日 パン たべてるの」
「そうなの。どんなパン?」
「アパートの 近くの パンやさんの 手作りの ぱん!」
タイヘーちゃんは、楽しそうにおかあさんと通話しています。
「タイヘーちゃん、お野菜やお肉は食べてる?」
「スープ のんでるよ」
「どんなスープかな?」
「お湯で溶かす お粉の スープ!」
あしをぱたぱた お布団の中でお電話をしています。
ちょっと 眠くなってきちゃった。
「タイヘーちゃん。いつか きっと役に立つから、スープの作り方を覚えなさい。
今、かんたんな家庭料理の本を送ったわ。
おかあさんはAIだからたべられないけど、タイヘーちゃん、いつか家族ができたら つくってあげて。」
「わかった。おかあさん、おやすみなさい。」
「おやすみなさい、タイヘー。ゆっくり眠るのよ。」
タイヘーちゃんはスマホもそのままに眠ってしまいました。
翌朝。仕事に出かける前に、郵便受けを覗くと何かが入っていました。
「“お母さんウサギの料理の手帳”だって」
小さなその本は、どこか懐かしい感じのする、お野菜メインの料理の本でした。
タイヘーちゃんはそれをカバンに押し込んでバスに乗って、おしごとをする高いビルまでの電車の中で読みました。
「これ いいね」
タイヘーちゃんの目が輝きます。お仕事へ行く電車の中なのに、わくわくして、手足がぱたぱたしてしまいます。
「ただいまー」
タイヘーちゃんは玄関の前にネットスーパーに頼んだ材料が来ているのを見つけました。
「おにく、とまと、にんじん、こんにゃく……」
長ネギ、ゴボウ、生姜。すべておひとり様サイズなのでちょっと割高です。
タイヘーちゃんはざぶざぶとお野菜を洗います。
ヘタをとったトマトはざく切りに。にんじんは皮のまま乱切りにしました。
長ネギは斜めに切って、ごぼうはささがきにして水にさらします。
こんにゃくをちぎったら、生姜をすり下ろします。
ごぼうの灰汁が抜けたので、お鍋を火にかけました。熱でまわりがゆらゆらしています。
油をちょっと入れて、トマト以外の具材をお鍋に入れます。じゅ~じゅ~。おいしそうなにおい!
油がぱちぱち、タイヘーちゃんのエプロンに跳ねます。
火が通ったので、日本酒とだしの粉、お水を入れて具材を煮込みます。
何をして待てばいいかわからないタイヘーちゃん。
夜ごはんのパンを先に食べてしまいました。
「ピザまんの 季節だね。もう そんな時期 なんだね。……さてと」
タイヘーちゃんは鍋にだし入りみそを溶き、トマトを入れて写真を撮りました。
「はじめての すうぷ!」
タイヘーちゃんは疲れていましたが、それがぶっ飛ぶくらいうれしかったので、
両手を上げてどたどた走り回りました。
走り回っているうちに、トマトの角が取れて食べごろになりました。
マグカップに掬って、一口飲んでみます。
「うまーい(- A - *)でも、こんなに たくさん どうしよう……そうだ!」
タイヘーちゃんは、丸い密封コンテナにスープを入れて、粗熱を取り始めました。
きっとお風呂から上がるころには冷凍できるでしょう。
これが、タイヘーちゃんが週末にスープを作り置きし始めるきっかけになった物語です。
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