1 / 1
声
しおりを挟む
コンタクトを外しながら
まるで今日一日の出来事が
幻だったと見えないようにする
手短に折りたたんだ日記兼手帖は
安保闘争の匂いだ
錆びついた指の隙間から缶コーヒーが溢れ
糖尿病患者の死亡率がグッと上がった
教育は教育者を教育している気分に
させるという勘違いから始まるという
石器時代のインフルエンサー
畏まって黙し恐れおののいて
少しだけ背が高いという理由で
壁を築かれる
手の届かない
日光の当たらない
生乾きの洗濯物のストリートから
知恵あるネズミは資産を隠す
誰かが作った排水溝に
その鍵を暗号化してわすれないために
科学者が支援を募る広場に向かう
ガラス、割れながら
粉々に、飛び散りながら
秒速0.0005cm
人生はスローモーションだ
誰の目にも止まって見える
悲劇ほど笑えるものはない
なにもないくせに
笑えない日を笑える日が
日記の海に溺れていく
指先が腐っていく
気がつかないほどゆっくりと
声がここまで出かかっているというのに
まるで今日一日の出来事が
幻だったと見えないようにする
手短に折りたたんだ日記兼手帖は
安保闘争の匂いだ
錆びついた指の隙間から缶コーヒーが溢れ
糖尿病患者の死亡率がグッと上がった
教育は教育者を教育している気分に
させるという勘違いから始まるという
石器時代のインフルエンサー
畏まって黙し恐れおののいて
少しだけ背が高いという理由で
壁を築かれる
手の届かない
日光の当たらない
生乾きの洗濯物のストリートから
知恵あるネズミは資産を隠す
誰かが作った排水溝に
その鍵を暗号化してわすれないために
科学者が支援を募る広場に向かう
ガラス、割れながら
粉々に、飛び散りながら
秒速0.0005cm
人生はスローモーションだ
誰の目にも止まって見える
悲劇ほど笑えるものはない
なにもないくせに
笑えない日を笑える日が
日記の海に溺れていく
指先が腐っていく
気がつかないほどゆっくりと
声がここまで出かかっているというのに
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
短編小説「家族の花」
有原野分
現代文学
島根県民文化祭散文の部で知事賞受賞を受賞した作品をリライトした作品です。
※2019年の作品です。
色々とありましたがまた再開したいと思います。
読んでいただけると幸いです。
いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、支援などしていただけるととても嬉しいです。
これからも応援よろしくお願いします。
あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。
詩「残光」
有原野分
現代文学
※2022年5月の作品です。
読んでいただけると幸いです。
いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。
これからも応援よろしくお願いします。
あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。
詩「母。の夢」
有原野分
現代文学
※2022年1月の作品です。
読んでいただけると幸いです。
いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。
これからも応援よろしくお願いします。
あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。
ショートショート「騒々しいほどの静けさの中で」
有原野分
現代文学
※2023年2月の作品です。
読んでいただけると幸いです。
いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、支援などしていただけるととても嬉しいです。
これからも応援よろしくお願いします。
あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる