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消えた箱男と空間について
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なぜ穴なのか考える。なぜハサミなのか、ドリルなのかを考える。競馬からの帰りに乗り間違えたバスの中で考える。車窓から流れる景色の中にやれそうな女がいないか探しながら考える。一度も来たことのない空港に着いてしまったから、入り口から離れた観光案内板の裏で煙草を吸いながら考える。そこでライターを忘れてきたことに気がついた。
「火、いります?」
二十代前半ぐらいの男が立っていた。俺は小さくうなずいて火を貰う。
「ほんと、最近の禁煙ブームは辛いですよね」
それが箱男との出会いだった。
俺は穴を持っている。はじめは左手に空いていたけど、今は腹の真ん中に空いている。穴は拡張に次ぐ拡張で今ではこぶし大ぐらいの大きさだ。穴の向こう側は体を貫通した世界がのぞいているが、実際になにか物を通してみるとマジックのようにパッと消える。それがどこに行ったのかは俺も知らない。穴は移動できる。体の例えば誰かに刺されたとして、するとそこに穴を持っていくと傷は治る。だから俺は腹に穴を空けている、いつも酒ばかり飲んでいるから緩いんだよね。
ハサミ男は手がハサミだ。アイツは基本的になんでも切れる。むしろ切れないものはないと言っていた。この前なんて未来を切り開くとか馬鹿なことを酔いに任せて叫んでいた。そしてそれから姿を消した。ドリル男は手がドリルだった。詳細は知らない。そして今度は箱男だ。コイツは手が箱になっていた。手首の先にミニチュアの段ボール箱をつけたような見た目で、顔はそんなに悪くないのに、アブノーマルな性癖のせいでモテそうにはなかった。
「いや、実際にこの箱のせいで大変なんですよ。好きだった旅行にも行けないし、そもそもこの箱って機内に持ち込んでいいのかも分からないし、こんな手じゃもうおっぱいも揉めない」
箱男の箱は空っぽだった。と言っても小さいから煙草とか小銭ぐらいしか入れられないだろうけど。
「それが入れたことないんですよ。だって、なんか怖いじゃないですか。こういうときってマンガとか映画だったら絶対になにかありますもん。入れたものが消えるとか増えてしまうとか」
それを確かめないのが箱男だった。だから俺はあまりコイツのことが好きになれなかったけど、一口でも酒を飲みだすと急に脱ぎだすような突拍子もない変人ぶりは結構好きだった。
ここ最近、生きているのが面白かった。体に穴は空いてしまったけど、そのおかげで不思議な奴らと知り合えたし、いらないものは全部穴に捨ててしまえばそれでよかった。だから以前にも増して酒が進む。夜が明らかに長くなってきた。煙草に火をつける。少し咳き込んで、ふいに痰が出る。赤かった。血だと思った。心臓が高鳴るのが分かった。俺はこういうとき、どうすればいいのか分からなかった。ただ、咳をして血が出たから、きっと肺が悪くなったんだと思った。服をめくって腹に空いた穴に指をひっかける。それを思い切り上に引っ張る。穴はみしみしと関節が軋むような音を立てながら移動していく。そして肺があるであろう場所に穴が移ったのを確認して、俺は燃えカスのような煙草をそこに放り込んだ。自分の体の中に煙草が侵入してくるような気がしてぞっとした。煙草はどこに行ったのかそこで消滅した。テレビをつける。画面に宇宙の映像が広がる。「量子力学と空間について」と難しそうなテロップが流れたから、もしかしたら自分は天才なんじゃないか、と実は心の奥底で思っていた俺はそのままテレビを見てみることにした。
が、やはり俺はただのバカだった。だからテレビを消して、電気も消して、バカにしかできないような妄想でもして眠りについた。
空間とはいったいなんなのだろうか。そこにはなにも見えないけど、こうやって息を吸えてるってことは少なくとも空気とは酸素とかそういうのはあるわけで、なにもないというわけではない。うん、いったい俺はなにを考えたらいいのだろうか。なにが分からないのかが分からないからバカは困るんだ。
穴はただの穴だ。この世界もその穴の一つだ。ハサミは切るためにある。ハサミだから。切るということは空間が分かれるということか?
箱はなんのためにある? 箱は空間を作り出すものか、それともなにかを閉じ込めるためのものか、いや、守っているのかもしれない。なにから? ああ、やっぱり空間からだ。
そんなよく分からないまどろみの中、チャイムの音が聞こえた気がして目を覚ましてしまったけど、俺は決して起き上がらない。もう一度聞こえる。気のせいじゃなかった。確かに俺の部屋のチャイムが鳴っている。もう一度鳴る。俺は無視する。いまが何時かは知らないけどどうせ俺の部屋に来るようなやつにまともな奴がいるわけがない。チャイムはそれからしばらくの間鳴り続けて、そして止んだ。俺はもうとっくの前に再度眠りに落ちていたからその辺の気持ちはあやふやだったけど、多分そんな気がするからそうだと思う。
少しして、俺は町でハサミ男とばったり出会った。久しぶりに飲もうということになったからついでに箱男にも連絡して三人でホッピーが一杯180円の店に押しかけた。
その明け方、俺は川を見た。その川は驚くほど透き通っていて、例えるならなんだろう、そうだあれだ、昔よくフェンスを乗り越えて忍び込んでいた市民プールのように真っ青でそして透明だった。ああ、川だ、キレイだなぁ、なんて思っていると、遠くから声がして、気がつくとまたハサミ男の家にいた。
「飲み過ぎなんだよバカ」とハサミ男は言った。「お前がテキーラのショットを箱男に飲ませたりするからだよ。このクズ」
「うっさいボケ死ね」痰が絡んで声が出なかった。
ハサミ男が続けた。どうやらあの後、箱男が酔っ払って全裸になって警察を呼ばれて連行されたそうだ。俺たちは非常に盛り上がって、そのまま帰ろうと思ったらまた俺が突然道路に飛び出してゲロを吐いてその場で寝始めるもんだから、仕方なく部屋に連れて帰ったそうだ。
「まじで死ねばよかったのに」とハサミ男は笑いながら言う。「でも実際、狂っていたよ」
俺は煙草を吸おうと思ってそこで驚いた。手がなかったのだ。いや、実際にあるんだけど、切断されたかのように手首の先にはなにもなくて、でも指を動かす感覚だけはあって、まるでだまし絵を見せられている気分だった。
「それ、お前の穴だよバカ」
ああ、なるほど、穴か。どうやら俺は酔っ払い過ぎて穴を急に移動させたくなったんだろう。んで手のひらに移動させたと。
「なんで?」
「しらねえよバカ死ね」
ハサミ男曰く、俺は急に手のひらにあると思われる穴に頭突っ込んだそうだ。だから川が見えたのかもしれない。「気をつけろ、その穴、拡張はできても小さくはできないんだろ?」
それから俺たちはしばらく会っていない。なんかもうコイツの顔と口臭と他のすべてが嫌になったから。
穴を腹に戻したのはいいものの、もはやこぶしなんて目じゃないぐらいに穴は広がっていたから、俺の体の輪郭はいまに消えそうだった。もうすぐ俺は本当の穴になるのかもしれない。それは恐怖でもあったし、別にどうでもいいことの一つでもあった。
ある真夜中、またチャイムが鳴った。俺は目を覚ました。チャイムが聞こえる。出ようか迷って、やっぱり無視することにした。チャイムが鳴る。無視する。突然、隣からドン! と壁を叩く音が響いた。俺は驚いたのと同時に腹が立ったから蹴り返した。そこからはもうむちゃくちゃだった。チャイムは鳴るわ、壁は殴られるわ、足は痛いわ。だから喉の血管がちぎれるんじゃないかっていうぐらい本気で叫んでから、足の裏の固いところで思いっきり壁を蹴ってやった。壁はボコッという音とともに穴があいて、向こう側に気持ち悪いおっさんがきょとんとして座っていた。
「殺すぞボケ!」
それがどっちの声かはもう分からなかった。俺は気がついたら病院にいたから。
笑顔が不気味な担当医が言う。「もう大丈夫ですよ。全部うまくいきますから」そして俺は目を閉じて、出てくるご飯を食べて、また眠ってたまに血を抜かれて、また眠ってを繰り返して、ある日、どうしても酒が飲みたくなって、こっそり病院を抜けそうと思ったとき、ここが病院ではないことを知った。だから諦めることにした。酒は仕方ない。でも煙草は諦められなかった。ああ、こんなとき箱男だったら箱の中に煙草を隠せておけたのに。そんなバカことを考えていたからか声が聞こえた気がした。
「タバコいります?」
箱男だった。「あ、でも火、忘れちゃった」だから俺はコイツが嫌いなんだと思って、そのまま無視して寝ることにした。小窓から月明かりが差し込んでいる。その光が広がっている夜を想像する。そして燃やす。空間について考える。俺は早くその空間の中に溶け込んでしまいたかった。
「火、いります?」
二十代前半ぐらいの男が立っていた。俺は小さくうなずいて火を貰う。
「ほんと、最近の禁煙ブームは辛いですよね」
それが箱男との出会いだった。
俺は穴を持っている。はじめは左手に空いていたけど、今は腹の真ん中に空いている。穴は拡張に次ぐ拡張で今ではこぶし大ぐらいの大きさだ。穴の向こう側は体を貫通した世界がのぞいているが、実際になにか物を通してみるとマジックのようにパッと消える。それがどこに行ったのかは俺も知らない。穴は移動できる。体の例えば誰かに刺されたとして、するとそこに穴を持っていくと傷は治る。だから俺は腹に穴を空けている、いつも酒ばかり飲んでいるから緩いんだよね。
ハサミ男は手がハサミだ。アイツは基本的になんでも切れる。むしろ切れないものはないと言っていた。この前なんて未来を切り開くとか馬鹿なことを酔いに任せて叫んでいた。そしてそれから姿を消した。ドリル男は手がドリルだった。詳細は知らない。そして今度は箱男だ。コイツは手が箱になっていた。手首の先にミニチュアの段ボール箱をつけたような見た目で、顔はそんなに悪くないのに、アブノーマルな性癖のせいでモテそうにはなかった。
「いや、実際にこの箱のせいで大変なんですよ。好きだった旅行にも行けないし、そもそもこの箱って機内に持ち込んでいいのかも分からないし、こんな手じゃもうおっぱいも揉めない」
箱男の箱は空っぽだった。と言っても小さいから煙草とか小銭ぐらいしか入れられないだろうけど。
「それが入れたことないんですよ。だって、なんか怖いじゃないですか。こういうときってマンガとか映画だったら絶対になにかありますもん。入れたものが消えるとか増えてしまうとか」
それを確かめないのが箱男だった。だから俺はあまりコイツのことが好きになれなかったけど、一口でも酒を飲みだすと急に脱ぎだすような突拍子もない変人ぶりは結構好きだった。
ここ最近、生きているのが面白かった。体に穴は空いてしまったけど、そのおかげで不思議な奴らと知り合えたし、いらないものは全部穴に捨ててしまえばそれでよかった。だから以前にも増して酒が進む。夜が明らかに長くなってきた。煙草に火をつける。少し咳き込んで、ふいに痰が出る。赤かった。血だと思った。心臓が高鳴るのが分かった。俺はこういうとき、どうすればいいのか分からなかった。ただ、咳をして血が出たから、きっと肺が悪くなったんだと思った。服をめくって腹に空いた穴に指をひっかける。それを思い切り上に引っ張る。穴はみしみしと関節が軋むような音を立てながら移動していく。そして肺があるであろう場所に穴が移ったのを確認して、俺は燃えカスのような煙草をそこに放り込んだ。自分の体の中に煙草が侵入してくるような気がしてぞっとした。煙草はどこに行ったのかそこで消滅した。テレビをつける。画面に宇宙の映像が広がる。「量子力学と空間について」と難しそうなテロップが流れたから、もしかしたら自分は天才なんじゃないか、と実は心の奥底で思っていた俺はそのままテレビを見てみることにした。
が、やはり俺はただのバカだった。だからテレビを消して、電気も消して、バカにしかできないような妄想でもして眠りについた。
空間とはいったいなんなのだろうか。そこにはなにも見えないけど、こうやって息を吸えてるってことは少なくとも空気とは酸素とかそういうのはあるわけで、なにもないというわけではない。うん、いったい俺はなにを考えたらいいのだろうか。なにが分からないのかが分からないからバカは困るんだ。
穴はただの穴だ。この世界もその穴の一つだ。ハサミは切るためにある。ハサミだから。切るということは空間が分かれるということか?
箱はなんのためにある? 箱は空間を作り出すものか、それともなにかを閉じ込めるためのものか、いや、守っているのかもしれない。なにから? ああ、やっぱり空間からだ。
そんなよく分からないまどろみの中、チャイムの音が聞こえた気がして目を覚ましてしまったけど、俺は決して起き上がらない。もう一度聞こえる。気のせいじゃなかった。確かに俺の部屋のチャイムが鳴っている。もう一度鳴る。俺は無視する。いまが何時かは知らないけどどうせ俺の部屋に来るようなやつにまともな奴がいるわけがない。チャイムはそれからしばらくの間鳴り続けて、そして止んだ。俺はもうとっくの前に再度眠りに落ちていたからその辺の気持ちはあやふやだったけど、多分そんな気がするからそうだと思う。
少しして、俺は町でハサミ男とばったり出会った。久しぶりに飲もうということになったからついでに箱男にも連絡して三人でホッピーが一杯180円の店に押しかけた。
その明け方、俺は川を見た。その川は驚くほど透き通っていて、例えるならなんだろう、そうだあれだ、昔よくフェンスを乗り越えて忍び込んでいた市民プールのように真っ青でそして透明だった。ああ、川だ、キレイだなぁ、なんて思っていると、遠くから声がして、気がつくとまたハサミ男の家にいた。
「飲み過ぎなんだよバカ」とハサミ男は言った。「お前がテキーラのショットを箱男に飲ませたりするからだよ。このクズ」
「うっさいボケ死ね」痰が絡んで声が出なかった。
ハサミ男が続けた。どうやらあの後、箱男が酔っ払って全裸になって警察を呼ばれて連行されたそうだ。俺たちは非常に盛り上がって、そのまま帰ろうと思ったらまた俺が突然道路に飛び出してゲロを吐いてその場で寝始めるもんだから、仕方なく部屋に連れて帰ったそうだ。
「まじで死ねばよかったのに」とハサミ男は笑いながら言う。「でも実際、狂っていたよ」
俺は煙草を吸おうと思ってそこで驚いた。手がなかったのだ。いや、実際にあるんだけど、切断されたかのように手首の先にはなにもなくて、でも指を動かす感覚だけはあって、まるでだまし絵を見せられている気分だった。
「それ、お前の穴だよバカ」
ああ、なるほど、穴か。どうやら俺は酔っ払い過ぎて穴を急に移動させたくなったんだろう。んで手のひらに移動させたと。
「なんで?」
「しらねえよバカ死ね」
ハサミ男曰く、俺は急に手のひらにあると思われる穴に頭突っ込んだそうだ。だから川が見えたのかもしれない。「気をつけろ、その穴、拡張はできても小さくはできないんだろ?」
それから俺たちはしばらく会っていない。なんかもうコイツの顔と口臭と他のすべてが嫌になったから。
穴を腹に戻したのはいいものの、もはやこぶしなんて目じゃないぐらいに穴は広がっていたから、俺の体の輪郭はいまに消えそうだった。もうすぐ俺は本当の穴になるのかもしれない。それは恐怖でもあったし、別にどうでもいいことの一つでもあった。
ある真夜中、またチャイムが鳴った。俺は目を覚ました。チャイムが聞こえる。出ようか迷って、やっぱり無視することにした。チャイムが鳴る。無視する。突然、隣からドン! と壁を叩く音が響いた。俺は驚いたのと同時に腹が立ったから蹴り返した。そこからはもうむちゃくちゃだった。チャイムは鳴るわ、壁は殴られるわ、足は痛いわ。だから喉の血管がちぎれるんじゃないかっていうぐらい本気で叫んでから、足の裏の固いところで思いっきり壁を蹴ってやった。壁はボコッという音とともに穴があいて、向こう側に気持ち悪いおっさんがきょとんとして座っていた。
「殺すぞボケ!」
それがどっちの声かはもう分からなかった。俺は気がついたら病院にいたから。
笑顔が不気味な担当医が言う。「もう大丈夫ですよ。全部うまくいきますから」そして俺は目を閉じて、出てくるご飯を食べて、また眠ってたまに血を抜かれて、また眠ってを繰り返して、ある日、どうしても酒が飲みたくなって、こっそり病院を抜けそうと思ったとき、ここが病院ではないことを知った。だから諦めることにした。酒は仕方ない。でも煙草は諦められなかった。ああ、こんなとき箱男だったら箱の中に煙草を隠せておけたのに。そんなバカことを考えていたからか声が聞こえた気がした。
「タバコいります?」
箱男だった。「あ、でも火、忘れちゃった」だから俺はコイツが嫌いなんだと思って、そのまま無視して寝ることにした。小窓から月明かりが差し込んでいる。その光が広がっている夜を想像する。そして燃やす。空間について考える。俺は早くその空間の中に溶け込んでしまいたかった。
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