青とは気持ちのひとつ

彩城あやと

文字の大きさ
上 下
7 / 12
RED AND BLUE

RED AND BLUE ②

しおりを挟む
次の日、タツヤはやっぱり俺を「送ってく。」と言った。
昨日の今日だ。
俺は少し期待に胸を膨らませる。
遊びって割り切ってくれたら、一番早いんだか、どういう風にコトを運ぼうかと、頭を悩ませる俺を尻目に、タツヤは俺のマンション前まで俺を送って、アッサリと帰って行きやがった。
それだけじゃない、それから毎晩のようにタツヤは、帰り道が同じだからと、俺をマンションの前まで送り届けてくれるようになったが、部屋には入って来ない。
なんだか、おあずけをくらった犬の気分だな。
まあ。その気のないヤツに手を出すほど、俺も相手に不自由してないから、今晩は誰か他のヤツ誘おう。
欲求不満で死んじまう前に。




で、タツヤは店でも少しずつ変わっていった。
元々の人見知りは少しずつ影を潜めて、他のホスト達とも少しずつだが、馴染んでいったし、仕事も職人気質なので、バーテンとしてカクテルなんかも上手に作り、客の評判も上々だ。
無口なので、客もタツヤをホストとしては求めていないが、カウンターの中での目の保養アイテムとして楽しんでる。
そう。垢抜けなかったタツヤは、他のホスト達に感化されたのか、洗練されたいい男になっていった。
「リョウさんが、バーテンダーとはいえ、ホストクラブで働くんだから、髪型くらいキチンとしろって言ってくれたからですよ。」
タツヤはそう言ってたが、本当に髪型だけじゃなく、香りたつようなイイ男になった。
ムラムラする。
カウンターに肘をついて、タツヤをぼんやりと眺めながらそう思う。
「よーう!お二人さん!最近仲がいいねぇ。」
「うるさい。黙ってろ。このゴリマッチョ。」
マネージャーが俺の隣に座わる。暑苦しんだよ。
「ガチムチと言え。スジ筋見るか?」
「見ない見ない。興味ない。」
「つれないヤツだな。おまえの赤いドレス、いつまでたっても、見せてくれないしよ。」
「マネジャーにそんなの見せてどうすんだ。」
タチのマネジャーは以前、タチの俺に赤いドレス着て、ネコになれと言った。
無茶苦茶だ。
「おまえが赤いドレス着たら、する事はひとつだろ~。」
馬鹿マネジャーを見る視界の隅で、タツヤの綺麗に整った眉が、ぴくりと上がるが、マネジャーはそれに気づいていない。
「なあ。赤いドレス、俺に見せてみろよ。俺のボディも、隅々まで、くまなく見せてやるから。」
「黙れ。イカホモ。キモイんだよ。」
「ねえ。イカホモって何?」
ヒョイっとナンバーワンホストのアオイが後ろから、顔を出した。
「イカにもホモの略。短髪で色黒、体鍛えていて、目が一重で切れ長な感じの奴の事だ。」
「マ、マネジャーそのものじゃん!」
アオイがひっくり返って笑ってる。
まんま、喋ったからだけどな。
「ははは。これが結構モテんだよ。アオイちゃん、スジ筋見る?」
「あーもう!見せなくていい。・・・・アオイも見ようとするな。」
「えー。僕、結構筋肉フェチなのに。て、言うかサ。リョウさんなんで最近なんで男言葉なの?」
「あ・・・・・・・・・・・?」
なんでだろ?
「なんと、なく。」
隣でマネジャーがニヤニヤと笑う。
「なんだ?なんか俺の言葉使いに文句あるのか?」
「ないない。男らしくってステキー!」
「なんだ?気持ち悪いな。元が気持ち悪いんだから、その笑かたよせよ。」
「失礼な。見よ!この素晴らしいボディー!」
「あー。すげー。ホント。すげーよ。マネジャー、よ。日本一。わーパチパチ。」
顔を肘に乗せたまま、筋肉には目を空して、棒読みで褒めてやる。
「だろ?だから、今夜は俺と一発。」
「またそれかよ!?いい加減にしてくれ。
ちっ。ここが、日本だったって事を感謝してろ。アメリカだったら、拳銃で一発撃ち殺してやる。」
「はっはっは。照れるな。あっ。客だ。いらっしゃいませ~
。ほら、二人とも、仕事だ。働け。」
「はーい!」
嬉しそうに客を出迎えに行く。
仕事か。カタンと席を立つと、タツヤがカウンター越しに俺の腕を取った。
その目は怖いくらいに真剣だ。
「今日は俺、早番なんで。」
ぎゅうと俺の腕を握りしめてくるタツヤの手が熱い。
「え?ああ。そうか俺ラストまでだから。帰りは別だな。」
「はい。でも終わるまで俺、待ってます。今日もちゃんと送って行きますから。」
なんで、俺を送ってく事に固執するのか、分からないが、真摯なまでに見つめるタツヤの目にはドキリとする。
う。なんだ?昨日、ちゃんと遊んで来たのにな。
ドキドキする。
落ち着け。俺。ノーマルの初物なんて、そんなに気軽に喰えるもんじゃ、ないぞ。
ステータスを守れ。



仕事を終えて、タツヤがいつものように俺を送ってく。
マンションの前まで来ると、いつもはすぐに帰るタツヤが今日は、帰ろうとしない。
「どうした?」
俺がタツヤの顔を覗き込むと、タツヤはゴクリと息を飲んだ。
「俺、リョウさんの…ドレス姿見てみたいです。」
えええっ!?
いや、タツヤになら俺から頼んで、見てもらいたい位だけど…。
でもなあ。
やっぱベビーな関係とかはちょっと…なあ。
コレってそういう雰囲気じゃないか。
勿体無いけど、丁重にお断りするしか、ないか。
「いや、見せるだけじゃ済まないから…。」
「分かってます!でも俺だとっ!俺だとダメですか!?」
「タ、タツヤ?」
「俺、リョウさんの事がずっと頭から離れないんです。・・・・・好きなんです。
俺はゲイじゃない。でもリョウさんに会うたびに惹かれてく。
僕、今日、マネジャーがリョウさんにドレスを着せたいって聞いて・・・っ!それで……っ!それで…!それ位なら、俺がっ!」
「ちょ、ちょっと待て!おまえ、声がデカイ。」
わおーん。と響く犬の声が聞こえる。
「でもっ…!」
ダメだ。こいつ周りが完全に見えてない。
でも真っ直ぐに見つめるタツヤの澄んだ瞳に、胸がドキンと高鳴った。
俺の気持ちも確かめないで、何でそこまで・・・・。
「ああ、ダメだ。おまえ可愛すぎる。」
俺はタツヤを抱きしめた。
腕の中のこいつは、いじらしくて、堪らない。もう俺も限界だ。
この際一生、責任でもなんでも取ってやる。
俺もタツヤが欲しくてたまらない。
「ドレス姿がそんなに見たいってんなら、見せてやる。でも後で後悔するなよ。」
タツヤは、腕の中でコクリとうなづいた。


部屋に入るなり俺は、タツヤに噛み付くようにキスをした。
俺は今まで抑えてきた、自分を馬鹿らしく思うほどに。
そして、今度のキスは俺がリードする。
俺がタツヤを貪る。
下唇を吸い、上唇を舐める。
タツヤの口は薄く開けて俺の口に舌を差し込もうとするが、その舌をやんやりと食む。
ひくひくと俺の腕の中でその体が揺れると、ひどく官能的で、自分の抑えがきかない。
タツヤの薄く開いた唇を吸うと、もっと欲しがるようにタツヤもその腕を伸ばして、俺にしがみ付く。
舌を忍び込ませ、絡ませると次第にタツヤの身体から、力が抜けていった。
俺の下肢に当たるタツヤの昂ぶりが、俺をますます煽る。
俺に酔わせて。酔わせて。何も考えられなくしてやりたい。
歯列に舌を這わせて、ふっくらとした唇を音を立てて吸う。
ちゅっ。とした音とお互いの息遣いが、たまらない。
タツヤが立ってられなくなるまで、俺はタツヤの口内を責め立てた。
俺にしがみ付くタツヤが可愛くて。可愛くて。やめられない。
呼吸のタイミングで、一度唇が離れても、またすぐに唇を重ね合う。
駄目だ。もう駄目だ。
完全に止まらない。欲しくて仕方が無い。
俺は一度唇を外して、タツヤの耳元で囁く。
「シャワー、どうする?」
「あ…。俺、もう我慢出来そうにないです。ダメ、ですか?」
「いいよ。おいで。」
俺はタツヤをベッドルームに案内すると、タツヤは俺のキングサイズのベッドを見て、少し傷付いたような顔をした。
そんなタツヤの頬にキスを落として、ベッドに横たえて、俺は覆いかぶさった。
曇った顔に、澄んだ瞳が揺れてる。
「……恋人。いるんですか?」
「特別なヤツはいない。」
「特別?」
「ああ。俺は恋愛とかは、面倒でしない。いや、してなかった。
でもおまえとなら…。」
「俺となら……?」
嬉しそうに頬を染めるタツヤが、本当に可愛い。
ちゅっとその額にキスを落とす。
「そんな可愛い顔すんな。もちろん大事にしてやるよ。」
唇が重を重ね合うと、欲望にまみれたキスじゃなく、愛しい相手を大事にするような優しいキスを交わす。
「リョウさん…。ね。俺にドレス着て見せて下さい。」
うっとりとタツヤが、俺の首に腕を回して引き寄せ、俺の耳元で囁く。
こいつは、本気で俺のドレス姿を見たいのかと思えば、じぃんと胸が熱くなった。
正直、俺の趣向はネコに喜ばれない事が多い。
結構、「ドレス着て見せて。」と誘われても、結局そのまま普通に抱くことも、ままあった。
俺がドレスを着ても、否定はしないが、催促まではしない奴がほとんどだ。
確かに興奮するヤツもいたが、プレイの一つとして俺がドレスを着ている感じだ。
でも違うんだ。
でも、こいつは着て見せてって。うっとりした顔で、そう言った。
どうしよう。愛されてる感じがして、すごく嬉しい。
俺はタツヤに引き合わせてくれた雅人さんの神の目に、心の中で手を合わせた。

スルリとシルクの赤いロングドレスを身に纏い、タツヤの前に立つ。
「ああ。身体のラインがハッキリしてて、リョウさん凄く綺麗だ。そのまま立ってて下さい。」
そう言って、タツヤは俺の前に立って、ドレスの上から、身体を弄った。
「なんか、この薄い生地がたまらないです…。」
熱に浮かされたような目で、さわさわと撫ぜられ、唇が這う感覚にぞわりと裸が泡立つが、タツヤの目が情欲に潤んでいて、それがすごく良くて、俺は逆らえない。
「すご・・・・乳首コリコリしてきた・・・・。」
ゆっくりと顔を近づけてドレスの上からぺろりと舐められた。
「あ・・・・。やめ・・・・・。」
普段から、そこは一応感じるが、ドレスを着たまま舐められると堪らなくなるのは何故だ。
身をよじると、タツヤは一層責め立てた。ドレスの上から音を立てて吸い、舐め回される。俺が思わず両手でタツヤを押し戻そうとすると、
タツヤはしゃがみこんで、ドレスのするりと太腿の辺まで、裾をまくった。
「足の形も綺麗で、すべすべしてる。」
ちゃんと永久脱毛してるから。・・・・なんてまあ、今言わなくてもいい事だろ。
「リョウさん、ドレス撒くってちゃんと足見せて。ああ。そうです。」
タツヤはそう言って、俺の腿を撫ぜて、吸い、噛む。
噛まれた時の痛みと気持ちよさに思わず吐息が溢れる。
「・・・・・・んっ・・・・・・。」
「噛まれるの、好きなんですか?」
はむっと柔らかい内太腿を噛まれて、甘いしびれが尾てい骨の辺りを熱くした。
「ひっ・・・・・。ま、待て。」
なんかおかしい。ドレスを着て愛撫するのは俺のはずだ。
「こんな状況で、待てる男なんていません。」
タツヤは、そう言ってすっかり屹立した俺のモノを口に咥え込んだ。
「ああ・・・・。」
俺の茎を深く咥え込んだまま、舌があちこち這う。亀頭をネロネロと舐められて、緩急、強弱をつけられてカリの部分を舌で、硬く、柔らかくなぞられる。
こうなると、自分の欲望に逆らえない。
されるがままになってしまう。
唾液でベタベタになった茎を、ゾクゾクするような綺麗な手で上下にリズムよく擦り上げられて、鈴口を舌でグリグリと押し当てられて息が乱れた。
そして、タツヤの指先が尻の窄まりをくるくると回す。
え!?
「待て!待て!タツヤ待つんだ!」
こいつは何か感違いをしてるのかも!!
俺が一歩後ずさると、タツヤは俺のモノからズルリと口を離した。
安心したのも束の間、俺の体はふわりと宙に浮いて、ベッドに投げ込まれた。
「後悔するなって言ったのは、リョウさんでしょう!?何ですか!?今更!?」
タツヤの目は怒気すら纏って、俺の足を抱え上げる。
そして、よりにもよって、俺の窄まりにタツヤ自身のモノを押し当ててきた。
俺が慌てて、ずり上がろうとしても、腰をガッツリと掴まれて動けない。
何だ!?この馬鹿力!?
「馬鹿っ!そんなのイキナリ無理だ!落ち着けっ!」
「無理です。ここまできて、お預けなんて!リョウさん、俺を受け入れて下さい!!」
蹴り飛ばせば逃げれたのかもしれない。
でも無理だ。タツヤに怪我させたくないし・・・・!
でもこのままじゃ、俺が怪我しちまう。
俺はふうっと深呼吸して、タツヤの頬を撫でた。
「お願いだ。落ち着いてくれ。そこは女のそれとは違う。」
タツヤの動きがピタリと、止まる。
「そこは女みたいに柔らかくないし、勝手に濡れない。」
「あ・・・・・。」
「しかも俺はネコじゃない。タチだ。そこは使ったことがないんだ。やめてくれ。」
俺の腰を掴んでいたタツヤの手がするりと離れ、俺はむくりと上半身を起こした。
「あの?……ネコ?タチ?って何ですか?」
「・・・・・・またそこから説明するのか。まあいい。
詳しい説明はおまえの体でしてやるよ。ほら、来いよ。」
「あの・・・・?」
「来るのか、来ないのか、どっちだ?」
タツヤは首を振った。
「そんなの逆らえる訳ないじゃないですか。」
タツヤは四つん這いになり、のそのそと俺の元に張って来て、すっかり猫の子を借りてきたみたいに、俺の腕の中で大人しくなった。
そんな彼の頭のてっぺんにキスを落とす。
「おまえは、俺に抱かれるのは嫌か?」
「あ・・・・!!」
あんぐりとした顔で見上げるが、この顔もまた可愛い。
「お、俺、てっきり・・・リョウさんが女役かと・・・・。」
「んー。例えそうでも、一応やり方位、調べろ。あのままだと俺が怪我する所だったぞ。」
「ご、ごめん・・・・。あ、どうしようリョウさん・・・・?」
「なんだ?」
「怒ってます?」
相変わらず言葉を選んで、会話のテンポが遅いな。その、割にやることが大胆つーか。
「いや、怒ってはない。」
ただ、益々タツヤに惹かれたのに、このまま『タチ』別れっていうのも、悲しいというか、虚しいというか。
諦められきれない。というか…。
いっそ、襲っちまって、強引に俺のものにするか。
「あと、あの・・・・。俺、リョウさんに抱かれるのも、その・・・・。う。」
「う?」
「嬉しいかも。」
「そこ、タメない。ムード台無し。」
「あ・・・・。ごめんなさい。」
俺がそっと耳朶にキスをすると、タツヤがクスクスと笑った。
仕切りなおしか。
ぱふんと、タツヤをベッドに押し倒し、指と指を絡めるように手を絆ぐ。
タツヤの目を見ながら、あえてゆっくりと、顔を近づけていく。
鼻先がぶつかるかという時に、タツヤが「あっ!」と叫んだ。
「・・・・・なんだ?」
これ以上は待てないぞ。
「今度碧いドレス、一緒に買いに行きませんか?」
「タツヤが着るのか?」
俺はゆっくりとタツヤの首筋に、唇を這わせる。
それはいい。赤いドレスと青いドレス。シーツはシルクの白かな。
「違う。リョウさんが碧いドレス着て下さい。」
「は?なんでだ?」
「俺、赤いドレス着たリョウさんを、抱くんだと思ってたから。
今度は碧いドレス着たリョウさんに、抱いてもらいたい。」
可愛いすぎるだろ!
「それもいいな。碧いドレスがでも俺に似合うかどうかだ。」
「リョウさんは何色のドレス着ても似合いますよ。」
目を細めて笑うタツヤ。
そうかな?そう言ってもらえると、バリエーションが増えて嬉しいじゃないか。
スルリとタツヤの下肢に手を伸ばして、起ち上がってるものを、握りしめる。
「あっ……っ!」
「でもタツヤ。今日は赤いドレスになるけどいいか?」
抱かれる事に慣れていないタツヤは少し頬を赤らめて、頷いた。
愛しくて、顔中にキスを落とすと、タツヤが赤いドレスの裾を指先で引っ掛けた。
赤いドレスがふわりとベッドに舞う。
「俺のドラァグ・クイーン。」
うっとりとしたように、タツヤがそう呟いた。
こいつも俺と同じで、ドレスが好みのようだ。
いいじゃないか。
いじらしくて、顔は可愛い、手がすこぶる綺麗で。
そして、同じ趣向。
俺は初めて、一生共に歩んで行きたいって言ってるヤツらの気持ちが分かった。
「タツヤ…。もうおまえを離さない。」
俺がそう囁くと、タツヤはその綺麗な手を口元に当てて、ぽろりと涙を零していたた。




*******




「ねえ、マネージャー?」
「ん?どうした?アオイ。括約筋を鍛える方法を知りたいのか?」
「括約筋・・・。分かんないけど、筋肉は別にいいよ。聞きたいのは別のこと。
どうして最近、リョウさんは女言葉使わないか知ってる?」
「ああ。アイツ、好きな男が出来ると、男らしくなるとこあるからな。それでだろ。ドラグァ・クイーンも一人の男だからな。」
「ふーん。そうなんだ。相手はタツヤだろ?
雅人さんが『リョウに、ちょうどいいヤツ見つけた。』って言ってたから。」
「おおっ!神よ……!
あ。でも、その事と男言葉の事をリョウには言うなよ。」
「なんで?」
「見てて遊べるから。みんなには吹聴しとけ。わはははは。」
「マネージャー…筋肉とリョウさんからかうの、どっちが好きなの?」
「ん?筋肉!」
ムキっと筋肉が唸ると、グレイスガーデンのライトがパパッと点灯した。
なんてことだ。筋肉に浴びる青いライト。これはまた美しい。美しすぎるな。まいった。
なるほど。こんな見せ方もあるのか。今度、どこかで活躍させてみよう。
「マーネジャー、仕事してね」
うむ。今日もホストクラブ『グレイスガーデン』、開店といくか。






(おしまい)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

続きは第一図書室で

蒼キるり
BL
高校生になったばかりの佐武直斗は図書室で出会った同級生の東原浩也とひょんなことからキスの練習をする仲になる。 友人と恋の狭間で揺れる青春ラブストーリー。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

処理中です...