青とは気持ちのひとつ

彩城あやと

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Maybe blue

Maybe blue 真沙也side①

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ギラギラとしたネオンが光る中、疲れ果てた会社員や華やかに着飾った女の子、意味もなくうろつく若者達が目の前を通り過ぎて行く。
ざわざわとした雑踏を眺め、時計台の下では俺は会社の先輩を待っていた。
休日である今日の夕方、瀧川総一郎(たきがわ そういちろう)先輩から「飲みに行くぞー」っと誘いの電話があった。
先輩の電話は「行かないか?」ではない。
俺の予定も聞かずに、ほぼ強制的に飲みに誘う。
俺は社交性もソコソコ悪くないと思うし、人当たりもいいとよく言われるせいか、誘いも多い。
瀧川先輩はそんな俺を見て笑いながらこんなことを平気で言う。
「真沙也誘いが多いから、逆に自分から誘う事ないだろー?でも誘われるのを待ってるようなところがあるから。だから、俺が誘ってやんの。」
酷い言い草だけど、まぁ。確かにその通りなのだから、仕方ない。
俺はヒマをもて余してても、自分からは誰かを誘うことなんて、滅多にないから。
時計台の下。
俺は体にフィットする柔らかな素材の黒のスーツをすらりと着込み、シンプルにシルバーのアクセ、お気に入りのタグホイヤーの時計を腕につけ、夜なのにサングラスをして、咥え煙草で雑踏を眺める。
背が高く、冷めた雰囲気だと、よくモデルやホストに間違えられるからだろうか。時々行き交う人がちらりちらりと見て行く。サングラスをしていると人の目は遠慮がない。
視線が合わない分、見られている事に俺が気が付いていないと思うんだろうか。
これはいつもの事だけど、いつまでたっても慣れそうにない。
先輩を待っている間、何人かにナンパもされる。
これは無愛想にしているとすぐに消えるので、意外と面倒くさくもない。
待ち合わせ時間ギリギリになって俺を呼ぶ声にふと視線を向けた。
「おー真沙也!いつも早いなぁ」
っと瀧川先輩が軽いフットワークで手を振ってやってくる。
「先輩がいつも、時間ギリなだけですって。」
「んー?今日は携帯忘れてしまってな。悪いな。ははは。」
悪いと思ってなさそうなマイペースな態度だが、俺は瀧川先輩を憎めない。
瀧川先輩はマイペースだけど、優しくて、強引でも意外と俺に気を使ってくれる。
「今日は俺の奢りだ。喜べ。」
この瀧川先輩は会社の営業の先輩で、総務課にいる俺とは喫煙ブースで知り合った。
喫煙ブースは言わば、オフモードだ。23歳の俺と26歳の瀧川先輩は年齢が近い事もあって、たわいのない会話と、瀧川先輩の強引な性格とで、すぐに打ち解けた。
でも遊びに行こうとしても、課が違えば、残業で就業時間も違ってくる。
だからこうして休日に、誘われて飲みに行ったりしてるわけだ。
「真沙也、スカした芸能人みたいだな。
仕事の時はきちんとした格好してんのにな。
TPOわきまえてるヤツって俺は本当のオシャレさんだと思うぜ。」
「そう言う先輩もしっかりキメてるじゃないですか。」
180センチ近い瀧川先輩はビシッとしたダーツスーツに身を包み、ネクタイまでしているが、スタイリッシュに見えるその姿はどう見てもビジネスマンではなく、ホストのお兄さんだ。
普段営業をしているので接客オーラが漂っている。
俺には少し変身願望があって、昼は出来るだけ目立たないような格好を心掛けてるけど、夜の世界では自分を華やかに、そして出来るだけ自分の魅力を引き出せるような格好をしたかった。
それが分かっているのか、瀧川先輩も遊びに行く時は、着飾って来てくれる。
二人で夜の街に行く時は、会社帰りのよれた格好ではなく、夜の街に合わせた遊び心を持って出掛けた。
俺達が二人並べば道行く人の視線が増える。
それが俺には楽しい、夜遊びのうちのひとつ。
「さっ、真沙也、今日は何処へ行きたい?」
「あーちょっと腹減ってるんでFBでいいですか?」
「いいねー。俺、プロシュート食いたい。」
FBというのは無国籍料理のフードバーで、料理に合わせて世界中のビールを楽しめる「Flash Back」という店だ。
オーナーは元々ショットバーを経営してたが、付き合ってた彼女がコックだったのでフードバーを立ち上げた。
居酒屋や創作料理屋と比べて値段は高めだか、落ち着いた店で、料理も美味い。
俺と瀧川先輩はカウンターに座り、料理と合わせてチリビールを頼んだ。
まだ早い時間なので、客も少なく、オーナーがカウンターから顔を出した。
「いらっしゃい。相変わらず、お二人さんクールですごい格好いいですねぇ。初め見た時は今からホストクラブにご出勤かなって思ったのに普通の会社員なんですよね?全っっぜん見えませんよ。」
少し酒と煙草に焼けたハスキーな声で挨拶してくれる。オーナーは優しい顔の男前、40歳手前で独身だ。最近少し太りやすくなってウォーキングしてると言ってた。
「オーナーみたいな夜の世界の人が何言っちゃってんですか?」
二人笑いながらオーナーと会話を楽しむ。
ふと視線を感じて見るとコの字になったカウンターの向こう側に座る男が、鋭い目でこちらを見ている。
真沙也と目が合うとふっと柔らかく微笑んだ。
男は30歳位の魅力的な男だった。オーラというかフェロモンが辺りに漂っている。
完璧に夜の世界の人だ。この人こそ、ご出勤前だろう。彫りの深い魅力的な顔立ちをしていて、存在感が違う。
黙っていれば威圧的で、笑うと自分に気があるんじゃないかとさえ思うような魅力的な笑顔。女が放ってはおかないだろう。
「すみませーん!オーナーちょっと!」
若いコの呼びたしで、オーナーは慌ててバックヤードにかけて行った。
二人で煙草をふかしながらたわいのない話で飲んでいると、先輩の携帯が鳴った。
「なんだ?……ああ。ちょっと待てよ…」
先輩は目配せして、席を外した。
俺は一人で煙草をふかして、ビールを飲んむ。
視界の端にうつってたカウンターの向こう側に座っていた男が席を立ち、こっちへふわりと甘い香りをさせて近づいて来た。
「ちょっと、いいか?」
と話しかけてくる。普通こういう状況では真沙也は無視するのだか、何と無くこの男に興味を持つ。
「…どうぞ。」
そう告げると男は真沙也の隣に座り、ビールを二本頼んだ後、一枚の名刺を差し出した。
「グレイスガーデン」代表 吉野雅人
ホストクラブの名刺だった。
「今度オープンする店だ。俺もホストクラブの経営は初めてなんだが…」
男は煙草に火を付けながら真沙也の目を見て話す。
何と無く目をそらすタイミングを失う。妙に惹きつける男だ。
「経営ってすごいですね。」
「いや、元々人財派遣の経営をしていたんだか、ホストクラブに興味を持ってな。立ち上げる事にしただけだ。
唐突だが、ホストに興味はないか?」
「は?いや、特に興味ないです。」
「女に興味がないのか?」
雅人が真面目な顔で言うので、面白い。
「そんなトコ。」
肩を揺らして笑っていると真沙也の携帯が鳴った。瀧川だ。雅人に断りを入れて電話に出る。
「はい。え?ほんとですか?それは大変じゃないですか。…ええ。それは大丈夫ですよ。てきとーに飲んで帰りますから。今度また奢りで…はーい。じゃ、頑張って下さい。お疲れさまです。」
新人研修の子が、明日のプレゼンのデータ資料をポシャってしまったらしい。バックアップしてなかった俺が甘かった。と瀧川はタクシーに乗り込みながら電話をかけてきたのだ。
やれやれ。とまた煙草に火を付ける。
「連れから?」
「ん。仕事で新人がポシャって今から会社に向かうみたい。」
「そうか…。よかったらこのまま一緒に飲まないか?」
「いいですけど、吉野さん仕事は?」
「雅人でいいよ。仕事はもう終わった。下の奴らが有能でね。俺は絵を描くだけでホストクラブも出来ちまう。暇なもんだよ。」
片方の綺麗に整った眉をあげ、派遣会社の名刺もくれた。
「すげぇなぁ。男って自分の会社とか憧れたりするもんだけど、でもやりたい事が出来ちまうって同じ男として憧れてしまうな。」
ふーっと紫煙をはき出しながら真沙也はつぶやく。雅人はそんな真沙也を見つめ。
「そんな事もないさ。お前、名前は?」
「ん?相原 真沙也。」
「真沙也。俺は色んな人間を見てきた。お前は興味深な。」
「いや、さっき会ったばっかだし。」
出来る男オーラを放ち、その上男前の雅人に言われて悪い気はしない。ビールをぐっと飲むと雅人が新しいビールをオーダーする。
「真沙也。初めお前のなり見てにチャラいホストだろうと思ったんだ。
だが、仕草や態度を見てきちんとした昼間に仕事をしている奴だと思った。中身と外見のギャップがいい。」
「いや自分で言うのもなんだけど、熱くないし、いい加減ですよ。」
「そうなのか?」
くっくっと色っぽく笑う雅人を真沙也は見とれてしまう。こんなにいい男って初めて見た気がする。
「てか、そんなチャラそうに見えました?」
「ああ。お前見て、この男を手に入れられたらって思う女多いんじゃないか?」
「なんですか、それ。知らないっすよ。そんなの。」
「自分から女、誘ったりする事少ないだろ?」
「まぁ、そうかも。でも、雅人さんも同じじゃないんですか?」
「俺か?俺は誘うほうだな。興味ない奴には用はないし、欲しいものは手に入れたい。」
熱く見つめてくる雅人はヤバイと思う。
「確かに、雅人さん肉食系っぽい。俺が女だったらお持ち帰りされたくなるよ。何ですかその目。」
くっくっと笑ってビールをあおる。…ちょっと今日はペースが早いかもしれない。何だか気分よくさせてくれる男だ。
それから雅人と色んな話をした。雅人は話し上手で聞き上手だ。のせられて沢山飲んでしまった。
場所を変えようと誘われて、店を出た。雅人はタクシーを呼んで10分ほど走らせ白いビルの前で止めさせた。
一階の店舗の前まで来ると、鍵を取り出して店を開ける。
「もしかしてここって雅人さんの店?」
「ああ。もうすぐオープン予定だ。」
店内に入ると、そこは白とブルーのロココ調に統一された広い店だった。ゆったりしたスペースには7、8人掛けのカウンターにテーブル席が10個以上ある。ホストクラブに来たのは初めてだが、こんなにゴージャスな店で女の子は飲むのか。と感心していると雅人がテーブル席まで案内してくれた。
彼はシャンパンとナッツを用意してくれて、二人で乾杯する。
「すっごい店。」
真沙也が思わすつぶやくと、雅人はくっくっと笑う。
「まだ、内装も整ってないがな。…ここでホストとして働くか?」
「だから、俺ホストとか興味ないって。何?雅人さんそれが、狙いで誘ったの?」
雅人は煙草に火を付けて、煙に目を細める。
「初めそう思ってたのは確かだな。真沙也は強引に誘われると流されそうだしな。」
「ひどいな。」
その通りかもしれないけど。
シャンパンはほんのり甘く飲みやすい。雅人に勧められるまま、沢山飲んでしまってる。瓶の中身はもう殆どカラだ。
はく息が熱く酒臭い。
「ん。ちょっと飲み過ぎた。」
ソファにもたれかかり、天井を見上げる。
「水いるか?」
「ありがと。」 
雅人が席を立つと、目を閉じた。くらくらと酔いが回る。
「真沙也。」
「ん。」
雅人が呼ぶが、今は目が開けられない。
すると、唇にひんやりとした柔らかいものがふれる。驚いて目を開けると、間近に雅人の顔があって、口移しで水が入ってくる。
「んんっ・・・!」
ごくりと嚥下すると、またさらに水が口内に与えられた。
酔っているのか、嫌悪感はない。むしろ、この現実離れした空間で雅人に口移しで水を与えてもらってるのも、夢じゃないかと思う。ふわふわしてて気持ちいい。
飲み過ぎだ。
やがて、雅人が離れ
「飲み過ぎたか?」
と髪をすかれた。口移しで水を飲まされたのに、腹が立たなかった。髪を触られるのは好きだので、目を細める。
「そうかも。」
雅人は今にも唇に触れそうなところで聞いてきた。
「真沙也は、男と寝た事があるか?」
「…学生の頃イチャついた程度ならな。雅人は男と寝た事あるの?」
「ああ。俺はゲイだ。おまえ、男もイケるなんて、最高だな。ノンケかと思ったよ。」
「襲うなよ。」
眉をしかめると、雅人が肩を揺らして笑う。
「真沙也は強引に誘うと、流されるんだろう?」
 「場合にもよるだろ。」
「じゃあ、キスだけだ。」
そう言うと、返事も待たずにキスしてきた。
ちゅっ唇に吸い付かれて、首を振る。
「やめろっ!俺にそんな気はない。」
「いいじゃないか。同志に会うのって、ほとんどないだろ?しかも真沙也みたいないい男なんてレアだ。…俺も悪くないだろ?」
そう言ってもう一度、唇が近づいたので、手で塞いでやる。
「昔、好きになった奴が男だったってだけだ。俺はゲイじゃない。・・・・帰るよ。」
雅人とのキスに思ったほどのタブーはなかった。そんな自分に嫌悪する。危険だ。このままだと、流されてそのうち掘られてしまう。
雅人を振り払って、真沙也は店を出た。

*******

この部屋ははっきり言って煙草臭い。禁煙ブースなのだからまぁそれはそうだろう。申し訳なさそうに清浄機が回ってるがモーター音だけが機能してるような気さえする。
ガラス張りのこの部屋には、真沙也と滝川しかいない。仕事の合間にやってきたのだが、珍しい事もあるもんだ。
狭い密室で二人で煙草をふかす。
「昨日は大変でしたね。大丈夫でした?」
「まぁ、お陰様でプレゼンには間に合ったよ。やれやれだ。昨日は急に悪かったな。あれから一人で飲んでたのか?」
「…いいや。向かいのカウンターに居た男に誘われて飲んでました。」
「おー。あの色男か。お前のあの格好で二人で飲んでたらずげぇ絵づらだろうな。」
「なんすか、それ。」
肩を揺らして笑ってると真面目な顔で
「変な事聞くが、お前誘われなかったか?なんかあの男、こう…変に色眼鏡でお前の事見てたぞ。」
「…まぁ…。ホストにならないかと誘われましたね。」
「マジかよ?もちろん断ったんだろ?」
滝川は食い入るように真沙也を見る。そんなに面白いネタだったのか。
「ホストとか興味ないっすよ。第一、俺女喜ばすのとか下手だしなぁ。」
「まぁ。お前の場合、女がお前を喜ばそうとするタイプだから、あながちホストに向いてるかもしれんがなぁ。でも、絶対やめとけよ。」
肩をがっつり掴まれ力説される。
「はいはい。もう、あの男には会うこともないでしょうしね。ナンバーワンホストの道は諦めますよ。」
わざとらしく、肩を落として笑いを待つが、瀧川は笑わなかった。
「…真沙也。勝手かもしれないが、お前と夜出歩くの俺すげー楽しい。お前と遊べねーのは俺嫌なのかも。」
「…何の殺し文句ですか。まったく。」
真沙也は照れて顔が赤くなる。そんな様子を見て嬉しそうに瀧川が笑う。
「首まで、赤くなってる。」
「恥ずいから、からかうのやめて下さいよ!もう!仕事に戻ります!お疲れ様!」
「おー。お疲れー」
くっくっと忍び笑いを後にして真沙也は喫煙ブースを後にした。

夕焼けが赤い。夜の闇と凌ぎあって、紺とオレンジの層が広がってる。雲は闇と光に挟まれて妖しく存在している。
今日は定時に仕事を終えビルを出た真沙也は外回りから帰ってきた瀧川にばったり会う。
「お疲れ様です。」
「おー。もう終わりか?」
「ええ。」
「んー。じゃ、一緒にメシでも行くか。とりあえず、駅前の「おふくろ」にでも先に行って待っててくれ。」
「いやいや。先輩、強引ですから。」
「お前、のらりくらりとかわすトコあるから、こんぐらいで丁度いいんだよ。」
「先輩の誘いは断らないでしょう?…まぁ。いいや。じゃ、先に行って飲んでますからね。」
「おー。すぐ行くー」
調子のいい先輩は、手を振り上げビルに入って行った。

「おふくろ」はご飯と味噌汁にこだわっためしやだ。
真沙也はカウンターに座り、ビールと冷奴を頼む。
ビールをチビチビ飲む姿はオヤジだな。
さて、瀧川はマイペースな男だ。いつやって来るか分からない。煙草に火を付けて、ぼんやり待つしかないか。
そう思ってたのに息を切らせて瀧川はやって来た。
「待たせたな。」
額には薄っすら汗まで浮かべてる。
「走って来たんすか?」
驚いて真沙也が聞くと
「お前に早く会いたかったのさ」
ふぅ。と息をつきながら爽やかな笑顔をくれ、席につく。
「だから、何すかその殺し文句。」
笑ってしまって煙草の煙が上手くはきだせない。
「んー。最近ほんとお前に惚れちまってな。仕方ないなぁ。俺ってば」
「はいはい。何頼みます?」
メニューを書いた紙を渡しながら煙草の火を消す。
「信じてないなー。俺本気よ。あ。おネーサン、ビールとひねぽんちょーだい」


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