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はっと目を覚まし、驚愕の眼差しでケレスを見上げた。
鍛えられた分厚い胸の上。
何故かケレスの身体をマットレス代わりに寝ている。
背中にはケレスの腕。
俺の身体が冷たい大理石の床に落ちないよう、がっちりとホールドされている。
「目覚めたか。オルランド」
慈愛に満ち溢れたケレスの灰蒼色の瞳が俺の瞳を覗き込んでくる。
「俺は……すまない。気を失っていたのか」
とんでもないところで。
起き上がろうとすると身体がひどく重かった。
軽く呻くと、ケレスがそっと俺の肩を掴み、介助するように俺の身体を起こしてくれた。
「悪いことをしたな。俺も魔法を使って運ぶほど、魔力が残っていなかった。俺の上ではしっかりと休めなかっただろう」
目が覚めたとき、ケレスの腕は俺の身体が冷たい大理石の上に落ちないよう、がっちりホールドしていてくれた。
それは俺を冷たい大理石の上で寝かせられないと言う優しさなのかもしれないが、ケレスは冷たい大理石の上で身体を横たえ、しかも俺の身体を乗せていた。
「休めなかったのはケレスのほうだろう。俺のことは放っておいてくれれば良かったのに……」
ありがとうとお礼を言うべきか、それともすまなかったと謝まるべきか。
言い淀んでいると、ケレスの冷い印象を与える目が微かにつり上がった。長い指先が俺の額に張り付く髪をそっとほどいた。
「そんなことができるか」
「え?」
「いや……意外だな。オルランドは蝶よ花よと育てられたように見えるが」
「そんな訳ないだろう」
オヤジでさえ3秒と見つめていられない冷徹非道顔をしている俺を誰が蝶よ花よと育てられるのか。
まあ、そうは言ってもオヤジはちゃんと俺を可愛がってくれていたが。
そこは凶悪顔がふたり。
どうしても『蝶よ花よ』というイメージには程遠い。
「そんな顔をするな。何があったのかは知らないが、過去を変えてやりたくなる」
「ケレス……」
流石、俺の顔を3秒以上見つめられる猛者だ。言うことが違う。
俺たち親子の住む村の領主がもし、ケレスであれば。
俺とオヤジの立場は変わったのかもしれない。
目を伏せると、ケレスが慌てたように俺の背中を撫ぜた。
「すまない。職業に貴賎はない」
「は? 職業?」
ケレスの目元が微かに赤らみ、ふと視線を俺から逸らした。
「その、オルランドは……身体を売った相手に……虐げられていたのではないか?」
「はぁ!? ……ああ、そうか」
ケレスは確か、俺がカーストの低辺にいると思っているんだったな。
……訂正。しておくべきだろうか。
ケレスのほうが先に口を開いた。
「オルランドは……高額、なのか」
まぁ、確かに俺の顔は冷徹非道は精霊たちの呪いがかけられてるだけあって、究極のレアものだ。
未だかつて会ったことはないが、究極のマニアに受けるかもしれない。だが売春にも需要と供給というのもがある。そこを領主であるケレスが理解できない訳ではないと思うのだが。
それよりもここは、ケレスに根本から誤解されているのが問題になる。
「俺は……」
正確に伝えるべきか。
「アルヴィンしか知らない」
ケレスが白いブレスレッドに視線を落とし、それから俺の顔を食い入るように見つめ、目を見開いた。動作が緩慢過ぎる。
俺は伝えなくてもいいことを伝えてしまったのかもしれない。
視線を落とすと、ケレスが妙に慌てた声で早口にまくし立ててきた。
「すまない。見た目と話の流れから、オルランドを誤解していた。気を悪くしていたのなら謝まる。
家人もそろそろ起き出す頃だ。まだ歩けないようなら、部屋まで運んでもらえばいい」
分厚いカーテンの隙間から、朝の訪れを告げる日の光が注ぎ込んでいた。
寝ている間にもフィシアは『王の紋章』を見られまいと頑張っていたのか、右側のシャツはぴったりと張り付いたままだ。
ケレスは『王の紋章』を見ていないだろう。
おそらく、フィシアが『王の紋章』を見られまいと頑張っていなくても。
ケレスは無防備な状態の俺から、隠された秘密を暴こうとしない。
「オルランド」
いたわるようなケレスの指先が、寝乱れた俺の髪をゆったりと梳いた。その時。
ばたん!
居間の扉が大きな音を立てて開いた。
「旦那様!」
神が芸術家なら、渾身の作品だと豪語するような綺麗な姿をしたアルヴィンが、そこに立っていた。驚きで目を見開いている。
「ケレスと……何を……なさっているのですか……?」
気がつけば大理石の床の上。
ケレスと抱き合うように身体を絡めあっている。
シャツのボタンは弾けとび、乱れた格好のままで。
ゴロゴロゴロ。
空が切り裂かれるように、ビシャアッと悲鳴を上げた。雷鳴だ。カーテンの隙間から漏れる朝日はどこへ行った?
「先ほどゲストルームに戻れば旦那様の姿が見えなくて、心配して探してみれば」
雷鳴が轟いた。
「ケレス、旦那様から離れなさい」
外を騒がす雷鳴は休まることを知らず、窓ガラスをビリビリと震わせている。
「アルヴィン! 街を破壊するな!」
ケレスが俺の肩を掴み身体を支えてくれている状態のまま、鋭い声で叫んだ。
「地上に落とすような愚行には走っていません。今は、まだ、というところですが。ケレス、その手を早く離しなさい」
俺がケレスから身体を離そうとすると、言うことをきかない身体がぐにゃりと床に崩れ落ちそうになる。
「オルランド!」
「旦那様!?」
ふたりに身体を支えられて、ホッと息をついた。
「旦那様! 何があったのですか!?」
「ああ、昨日…………」
「昨日?」
シャツの下に隠してある『王の紋章』をめぐり、ケレスと戦っていたとは、言えない。
「昨日、何をなさっていたんですか?」
ケレスが俺の言葉を引き取った。
「すまない。昨日、オルランドの風の精霊と軽く遊んでいるうちに、本気になってしまった俺が、オルランドに無理をさせてしまった」
ケレスは俺が隠したいシャツの下の『王の紋章』について、アルヴィンに説明しなかった。
驚いてケレスを見上げるとケレスの目が。
そのほうがいいのだろう?
と俺を見下ろしていた。
「…………! いい雰囲気ですね」
アルヴィンがケレスからそっと俺の身体を受け取り、ぎゅっと俺の身体を抱きしめた。
俺の身体はもはや人形のようだ。
「精霊たちに認められた夫婦が、こんなことで妬くな」
ケレスがふいと顔を逸らすと、アルヴィンがケレスの手首を見て、小さく息を飲んだ。
「ケレス、そのブレスレッドは……」
ケレスの男らしい手首には、昨日までなかったはずの、白いブレスレットがあった。
「ケレスは誰と夫婦になったんです!?」
俺の右腕を見れば、そこには白い2本のブレスレット。
「まさか!?」
確かに一晩、ケレスと何もせずに同衾したと言えば、同衾した。
それが何故、こんなことに。
ケレスが静かにつぶやいた。
「重婚……ありえない、聞いたこともない……だが、起こり得た事実」
ケレスが優雅な仕草で片膝を床に落とすと俺の手を取り、そっと唇を押しつけた。
「ケレス、ケイ、アングルシーの名において生涯、オルランドのそばに居続け、大切にすると誓おう」
「誓わなくていい!」
「誓わないで下さい! それにケレスは生涯独身派でしょう!?」
「ああ、生涯独身でいようと思っていた。オルランドに出会うまでは」
ケレスの手が俺の髪に伸びようとしてきている。
慌てて身体を仰け反らせ、避けた。
ケレスは傷ついたように瞳を曇らせたが、
「重婚……旦那様が……旦那様が……旦那様が」
アルヴィンが俺の身体を固く抱きしめたまま、かなりの動揺を見せている。
俺の腕を抱きしめる腕が震えている。傷ついている。
何故か。
俺もそのことで傷ついた。
胸が張り裂けるように痛い。。
俺は2本のうち、1本のブレスレットを掴んだ。
「2本あるから、おかしくなる」
「旦那様?」
「オルランド?」
引きちぎろうとグッと力を込めて。
ああこのブレスレットは違う、と感じ、もう1本のブレスレットに握り変えた。
「旦那様、それは力任せにちぎれるものではありません」
人形のように綺麗なアルヴィンが、そっと俺の手を抑えた。
蒼い瞳の奥はどこか虚ろながらも、平静を保とうと努力している。
罪悪感で胸がチクリと痛んだ。
だからだろうか。
アルヴィンの傷みを訴える蒼い瞳に唇をそっと落としてしまったのは。
それは身体が自然と動いてしまったとしかいいようがなかった。
唇に触れる、震えるアルヴィンの熱い瞼。
そっとアルヴィンから離れ、ハッと我に返える。
何をやっているんだ、俺は。
「……旦那様……」
人形のように綺麗なアルヴィンが何かを言いかけていたが、俺は無言でブレスレットの1本を握り締め。
ブチっと。
1本ブレスレッドを引きちぎり――――闇に引きずられるように意識を手放した。
鍛えられた分厚い胸の上。
何故かケレスの身体をマットレス代わりに寝ている。
背中にはケレスの腕。
俺の身体が冷たい大理石の床に落ちないよう、がっちりとホールドされている。
「目覚めたか。オルランド」
慈愛に満ち溢れたケレスの灰蒼色の瞳が俺の瞳を覗き込んでくる。
「俺は……すまない。気を失っていたのか」
とんでもないところで。
起き上がろうとすると身体がひどく重かった。
軽く呻くと、ケレスがそっと俺の肩を掴み、介助するように俺の身体を起こしてくれた。
「悪いことをしたな。俺も魔法を使って運ぶほど、魔力が残っていなかった。俺の上ではしっかりと休めなかっただろう」
目が覚めたとき、ケレスの腕は俺の身体が冷たい大理石の上に落ちないよう、がっちりホールドしていてくれた。
それは俺を冷たい大理石の上で寝かせられないと言う優しさなのかもしれないが、ケレスは冷たい大理石の上で身体を横たえ、しかも俺の身体を乗せていた。
「休めなかったのはケレスのほうだろう。俺のことは放っておいてくれれば良かったのに……」
ありがとうとお礼を言うべきか、それともすまなかったと謝まるべきか。
言い淀んでいると、ケレスの冷い印象を与える目が微かにつり上がった。長い指先が俺の額に張り付く髪をそっとほどいた。
「そんなことができるか」
「え?」
「いや……意外だな。オルランドは蝶よ花よと育てられたように見えるが」
「そんな訳ないだろう」
オヤジでさえ3秒と見つめていられない冷徹非道顔をしている俺を誰が蝶よ花よと育てられるのか。
まあ、そうは言ってもオヤジはちゃんと俺を可愛がってくれていたが。
そこは凶悪顔がふたり。
どうしても『蝶よ花よ』というイメージには程遠い。
「そんな顔をするな。何があったのかは知らないが、過去を変えてやりたくなる」
「ケレス……」
流石、俺の顔を3秒以上見つめられる猛者だ。言うことが違う。
俺たち親子の住む村の領主がもし、ケレスであれば。
俺とオヤジの立場は変わったのかもしれない。
目を伏せると、ケレスが慌てたように俺の背中を撫ぜた。
「すまない。職業に貴賎はない」
「は? 職業?」
ケレスの目元が微かに赤らみ、ふと視線を俺から逸らした。
「その、オルランドは……身体を売った相手に……虐げられていたのではないか?」
「はぁ!? ……ああ、そうか」
ケレスは確か、俺がカーストの低辺にいると思っているんだったな。
……訂正。しておくべきだろうか。
ケレスのほうが先に口を開いた。
「オルランドは……高額、なのか」
まぁ、確かに俺の顔は冷徹非道は精霊たちの呪いがかけられてるだけあって、究極のレアものだ。
未だかつて会ったことはないが、究極のマニアに受けるかもしれない。だが売春にも需要と供給というのもがある。そこを領主であるケレスが理解できない訳ではないと思うのだが。
それよりもここは、ケレスに根本から誤解されているのが問題になる。
「俺は……」
正確に伝えるべきか。
「アルヴィンしか知らない」
ケレスが白いブレスレッドに視線を落とし、それから俺の顔を食い入るように見つめ、目を見開いた。動作が緩慢過ぎる。
俺は伝えなくてもいいことを伝えてしまったのかもしれない。
視線を落とすと、ケレスが妙に慌てた声で早口にまくし立ててきた。
「すまない。見た目と話の流れから、オルランドを誤解していた。気を悪くしていたのなら謝まる。
家人もそろそろ起き出す頃だ。まだ歩けないようなら、部屋まで運んでもらえばいい」
分厚いカーテンの隙間から、朝の訪れを告げる日の光が注ぎ込んでいた。
寝ている間にもフィシアは『王の紋章』を見られまいと頑張っていたのか、右側のシャツはぴったりと張り付いたままだ。
ケレスは『王の紋章』を見ていないだろう。
おそらく、フィシアが『王の紋章』を見られまいと頑張っていなくても。
ケレスは無防備な状態の俺から、隠された秘密を暴こうとしない。
「オルランド」
いたわるようなケレスの指先が、寝乱れた俺の髪をゆったりと梳いた。その時。
ばたん!
居間の扉が大きな音を立てて開いた。
「旦那様!」
神が芸術家なら、渾身の作品だと豪語するような綺麗な姿をしたアルヴィンが、そこに立っていた。驚きで目を見開いている。
「ケレスと……何を……なさっているのですか……?」
気がつけば大理石の床の上。
ケレスと抱き合うように身体を絡めあっている。
シャツのボタンは弾けとび、乱れた格好のままで。
ゴロゴロゴロ。
空が切り裂かれるように、ビシャアッと悲鳴を上げた。雷鳴だ。カーテンの隙間から漏れる朝日はどこへ行った?
「先ほどゲストルームに戻れば旦那様の姿が見えなくて、心配して探してみれば」
雷鳴が轟いた。
「ケレス、旦那様から離れなさい」
外を騒がす雷鳴は休まることを知らず、窓ガラスをビリビリと震わせている。
「アルヴィン! 街を破壊するな!」
ケレスが俺の肩を掴み身体を支えてくれている状態のまま、鋭い声で叫んだ。
「地上に落とすような愚行には走っていません。今は、まだ、というところですが。ケレス、その手を早く離しなさい」
俺がケレスから身体を離そうとすると、言うことをきかない身体がぐにゃりと床に崩れ落ちそうになる。
「オルランド!」
「旦那様!?」
ふたりに身体を支えられて、ホッと息をついた。
「旦那様! 何があったのですか!?」
「ああ、昨日…………」
「昨日?」
シャツの下に隠してある『王の紋章』をめぐり、ケレスと戦っていたとは、言えない。
「昨日、何をなさっていたんですか?」
ケレスが俺の言葉を引き取った。
「すまない。昨日、オルランドの風の精霊と軽く遊んでいるうちに、本気になってしまった俺が、オルランドに無理をさせてしまった」
ケレスは俺が隠したいシャツの下の『王の紋章』について、アルヴィンに説明しなかった。
驚いてケレスを見上げるとケレスの目が。
そのほうがいいのだろう?
と俺を見下ろしていた。
「…………! いい雰囲気ですね」
アルヴィンがケレスからそっと俺の身体を受け取り、ぎゅっと俺の身体を抱きしめた。
俺の身体はもはや人形のようだ。
「精霊たちに認められた夫婦が、こんなことで妬くな」
ケレスがふいと顔を逸らすと、アルヴィンがケレスの手首を見て、小さく息を飲んだ。
「ケレス、そのブレスレッドは……」
ケレスの男らしい手首には、昨日までなかったはずの、白いブレスレットがあった。
「ケレスは誰と夫婦になったんです!?」
俺の右腕を見れば、そこには白い2本のブレスレット。
「まさか!?」
確かに一晩、ケレスと何もせずに同衾したと言えば、同衾した。
それが何故、こんなことに。
ケレスが静かにつぶやいた。
「重婚……ありえない、聞いたこともない……だが、起こり得た事実」
ケレスが優雅な仕草で片膝を床に落とすと俺の手を取り、そっと唇を押しつけた。
「ケレス、ケイ、アングルシーの名において生涯、オルランドのそばに居続け、大切にすると誓おう」
「誓わなくていい!」
「誓わないで下さい! それにケレスは生涯独身派でしょう!?」
「ああ、生涯独身でいようと思っていた。オルランドに出会うまでは」
ケレスの手が俺の髪に伸びようとしてきている。
慌てて身体を仰け反らせ、避けた。
ケレスは傷ついたように瞳を曇らせたが、
「重婚……旦那様が……旦那様が……旦那様が」
アルヴィンが俺の身体を固く抱きしめたまま、かなりの動揺を見せている。
俺の腕を抱きしめる腕が震えている。傷ついている。
何故か。
俺もそのことで傷ついた。
胸が張り裂けるように痛い。。
俺は2本のうち、1本のブレスレットを掴んだ。
「2本あるから、おかしくなる」
「旦那様?」
「オルランド?」
引きちぎろうとグッと力を込めて。
ああこのブレスレットは違う、と感じ、もう1本のブレスレットに握り変えた。
「旦那様、それは力任せにちぎれるものではありません」
人形のように綺麗なアルヴィンが、そっと俺の手を抑えた。
蒼い瞳の奥はどこか虚ろながらも、平静を保とうと努力している。
罪悪感で胸がチクリと痛んだ。
だからだろうか。
アルヴィンの傷みを訴える蒼い瞳に唇をそっと落としてしまったのは。
それは身体が自然と動いてしまったとしかいいようがなかった。
唇に触れる、震えるアルヴィンの熱い瞼。
そっとアルヴィンから離れ、ハッと我に返える。
何をやっているんだ、俺は。
「……旦那様……」
人形のように綺麗なアルヴィンが何かを言いかけていたが、俺は無言でブレスレットの1本を握り締め。
ブチっと。
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