23 / 43
5.秘密の求婚
君がたとえ、俺のことを嫌いでも構わないから
しおりを挟む
「……わかった。クリスティーナ、何があっても、君のことはこの俺が守る。だから、今日こそは勇気を出して、一緒に外の世界を見てみよう」
「……!」
はっとして顔を上げると、レスターは、いつもは鋭いアイスブルーの瞳を優しく細め、クリスティーナを見つめていた。
彼の温かな視線に、クリスティーナの胸に甘く優しい熱が灯る。
レスターは、右手でクリスティーナの手を引き、促すように左腕を腰にまわした。
これから外を見るのだと思うとやっぱり怖くて体がカタカタと震えたが、レスターの体温を間近で感じると、とても安心できた。
幾度も肌を重ねた彼の身体は、クリスティーナのそれとは違い、筋肉質で鋼のように固く、力強い。
レスターの側にいるだけで、本当に何もかもからクリスティーナを守ってくれるように感じられた。
よろけ出しそうになるのをレスターに支えられながら、クリスティーナはついに、厚いカーテンの引かれた窓の前に立った。
震える手で思わずレスターの胸にしがみつくと、彼はクリスティーナの額にそっとキスを落とした。
そして、クリスティーナの体に強く腕をまわしたまま、もう一方の手で、天井近くから落ちているカーテンの紐を引く。
すると、その瞬間――。
ぱっと、カーテンが左右に大きく開いた。
「あ……!」
眩い外の光に、思わずクリスティーナは目を瞑った。
瞼を伏せても、光が透けて見えてくる。
刺すように強く、……そして温かな、陽の輝き。
目を閉じたまま、漲るようなその力を全身に感じた。
隣に変わらず、レスターがいてくれること。
それを、彼の体温や呼気に注意を払い、しっかりと確認しながら。
……レスターの手は、カーテンの紐から離れ、再びクリスティーナの手を優しく包んだ。
「……目を開けられるか? クリスティーナ」
「は、はい……」
彼の大きな力強い手を震える手で握り返しながら、クリスティーナは勇気を出して、そっと瞼を開いた。
「――‼」
目を開いたクリスティーナは、大きく息を呑んだ。
溢れるような陽光の中に輝くのは、濡れたように光を弾く新緑の群れだった。
色鮮やかな花々に飾られた真っ白なバルコニーの向こうに、パルセノス王宮の壮大な庭園が広がっていた。
女神や天使たちが舞い踊る噴水は、きらきらと光る七色の虹をまとい、水流の描く美しい弧を宙に作り出している。
真っ青に晴れた空を鳥たちが自由に飛び交い、その楽しげな歌声が今にもクリスティーナの耳に届くようだった。
窓の向こうは、弾けるような生命の息吹に満ち満ちていた。
クリスティーナの手は今も震えていたが、それは、先ほどまでの恐怖から来る震えではなかった。
「……綺麗……」
気がつけば、クリスティーナは我知らずそう呟いていた。
そっと、本当にそっと、窓に手を伸ばして陽の温もりを宿したガラスに触れ、クリスティーナはぽろぽろと涙を零した。
優しく温かく、レスターは変わらずにクリスティーナを抱いていてくれる。
クリスティーナは、思わず心の内を隠さずにレスターに打ち明けていた。
「……レスター様……。わたしはずっと、外を見るのが怖かった。わたしを置いて、何もかもが変わってしまっているのではないかと思って……。外の世界がどうなっているかを想像する度に、せめて一瞬だけでもいいから、この命の尽きる前にもう一度目にしたいと憧れました。けれど、同時に恐ろしさもどんどん大きくなっていったんです。……でも、違いました。ずっと見ていなかったから知らなかったけれど、外の世界は、わたしが知らない間にも、こんなにも広く美しく、輝いていたんですね……」
彼は、クリスティーナの目から窓の外を隠さないように気遣いながら、その体をさらにそばへと抱き寄せた。
「君が……そんなにも怖がっていたことに、今まで気づくことができなくて済まなかった。クリスティーナ。これからは、何か怖いことがあったら、すぐに俺に言ってくれ。必ず俺が、君の力になるから」
そう言ったあとで、レスターは、クリスティーナに訊いた。
「このまま……、外に出てみるか?」
クリスティーナは、レスターを見上げ、小さく頷いた。
彼の側にいることができれば、何も怖くない。
今は、今だけは、クリスティーナにはそう思えた。
レスターが、外気から守るようにしてクリスティーナの前に立ち、窓を開ける。
ふわっと緑の香りが鼻孔をくすぐり、鳥たちが跳ねるような鳴き声を交わし合っているのがやっと耳に届く。
クリスティーナの前に道を開けたレスターに誘われ、クリスティーナはそっと白く輝くバルコニーへと足を降ろした。
繊細な彫刻の施された真っ白なバルコニーは、さまざまな色に色づき咲き誇るたくさんの花で飾られていた。
美しい花々の中で、クリスティーナは、緑に混じり風に乗って運ばれてくる甘い香りに包まれた。
無数の鮮やかな花弁に目を奪われていたクリスティーナだが、やがてそのすべてが切り花であることに気がついた。
花々は、繊細に茎を絡ませ合い、磨き上げられた純白のバルコニーの上で絶妙なバランスで美しく輝いている。
「あの……、このお花は……」
わずかに首を傾げてレスターを見上げると、彼はどこか決まり悪そうに肩をすくめた。
「君を少しでも喜ばせたくて、毎日違う花でこのバルコニーを飾らせていたのだ。……だが、とんだ的外れだったな。まさか君が一度も窓の向こうを覗いていないなどとは、思いもしなかった」
「あっ……! す、すみません! わたし、あなたが気遣ってくださっていることに、少しも気がつかなくて……」
「いや……。君がずっと虜囚の身だったことを思えば、当然だ。配慮に欠けたのは、俺の方だった」
「そんな……」
申し訳なさのあまりに瞳を揺らしたクリスティーナの頬に手を伸ばし、レスターはそっと指で撫でた。
「いつでも俺は、君が何を思っているのか真剣に考えている。……けれど、わからないことばかりだ。できればこれからは、俺を信じて、少しでも君の思っていることを教えてほしい」
そのレスターの瞳には、深い悲しみが映り込んでいた。
「……君がたとえ、俺のことを嫌いでも、構わないから」
「!」
目を見開き、クリスティーナは首を振った。
「わ、わたしがあなたを嫌いだなんて、そんなこと……」
しかし、クリスティーナがその先を言う前に、レスターの指が唇に当てられる。
何も言うなということだろうかと戸惑っていると、レスターは、そっとクリスティーナに口づけてきた。
唇が離れると、レスターは目を伏せ、バルコニーを飾る花を手に取った。
レスターが手に取ったのは、水に濡れたように輝く花びらが揺れる薄紅色の薔薇だった。
茎を編まれ、みごとな花飾りとなっているそれを、レスターはクリスティーナの長い銀髪に挿した。
「よく似合う。君には宝石やドレスもとても似合うが……。生きた花の方が、君らしい気がするな。君は、とても綺麗だ。この世の誰よりも、この世界にある、何よりも」
「レスター様……」
クリスティーナは、かぁっと赤くなって顔を伏せた。
胸がいっぱいになって、とてもレスターの瞳を見てはいられなかった。
きっと彼は、同情のあまり、クリスティーナを少しでも喜ばせようとしてこんなことを言ってくれるのだ。
勘違いしてはいけない、期待してはいけない。
そう自分に言い聞かせながらも、嬉しく思う気持ちはどうしても止められなかった。
(これ以上、この方を好きになってはいけないわ。わたしなどが想いを寄せても、レスター様にとっては、迷惑なだけだもの……)
無言で俯いているクリスティーナを、レスターはそっと抱いた。
「クリスティーナ。君のいない外の世界など、俺にとっては光の差さない無味な世界も同然だ。君がいなくても美しく輝く世界など、俺の中には存在しない。だから、二度とどんな世界をも恐れるな。俺が必ず君を守るから。君が……、この俺を、少しでも必要としてくれるのなら」
……しかし、クリスティーナはそれに答えることができなかった。
口にすべき言葉を、見つけ出すことができなかったのだ。
これ以上ないほど近くで互いの体温を感じながら――。
二人の心は、それでも、……悲しく離れていた。
---
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
また、エールにて応援してくださった方、本当にありがとうございました……!
自分は同人活動として動いておりますので、作品ごとにイラストの発注などもしておりまして、とても嬉しいです!!
今後もできるだけ長く活動したいなと夢見ておりますので、励みにして頑張ります!!
お知らせ:5/26~公開予定の次作なのですが、やはりR18女性向け小説(逆ハー、現代舞台、大人ヒロイン)のみにすることにしました!
R18男性向け小説につきましては、調べてみましたところ、ここまで直球な内容はアルファポリス様では少ないようでして…!
活動を参考にしている同人作家様がこちらでもアップしていたので、自分もやってみようと思っていたのですが、やはり類似ジャンル作品が多いノクターン等でまずは活動してみることにしました。
「……!」
はっとして顔を上げると、レスターは、いつもは鋭いアイスブルーの瞳を優しく細め、クリスティーナを見つめていた。
彼の温かな視線に、クリスティーナの胸に甘く優しい熱が灯る。
レスターは、右手でクリスティーナの手を引き、促すように左腕を腰にまわした。
これから外を見るのだと思うとやっぱり怖くて体がカタカタと震えたが、レスターの体温を間近で感じると、とても安心できた。
幾度も肌を重ねた彼の身体は、クリスティーナのそれとは違い、筋肉質で鋼のように固く、力強い。
レスターの側にいるだけで、本当に何もかもからクリスティーナを守ってくれるように感じられた。
よろけ出しそうになるのをレスターに支えられながら、クリスティーナはついに、厚いカーテンの引かれた窓の前に立った。
震える手で思わずレスターの胸にしがみつくと、彼はクリスティーナの額にそっとキスを落とした。
そして、クリスティーナの体に強く腕をまわしたまま、もう一方の手で、天井近くから落ちているカーテンの紐を引く。
すると、その瞬間――。
ぱっと、カーテンが左右に大きく開いた。
「あ……!」
眩い外の光に、思わずクリスティーナは目を瞑った。
瞼を伏せても、光が透けて見えてくる。
刺すように強く、……そして温かな、陽の輝き。
目を閉じたまま、漲るようなその力を全身に感じた。
隣に変わらず、レスターがいてくれること。
それを、彼の体温や呼気に注意を払い、しっかりと確認しながら。
……レスターの手は、カーテンの紐から離れ、再びクリスティーナの手を優しく包んだ。
「……目を開けられるか? クリスティーナ」
「は、はい……」
彼の大きな力強い手を震える手で握り返しながら、クリスティーナは勇気を出して、そっと瞼を開いた。
「――‼」
目を開いたクリスティーナは、大きく息を呑んだ。
溢れるような陽光の中に輝くのは、濡れたように光を弾く新緑の群れだった。
色鮮やかな花々に飾られた真っ白なバルコニーの向こうに、パルセノス王宮の壮大な庭園が広がっていた。
女神や天使たちが舞い踊る噴水は、きらきらと光る七色の虹をまとい、水流の描く美しい弧を宙に作り出している。
真っ青に晴れた空を鳥たちが自由に飛び交い、その楽しげな歌声が今にもクリスティーナの耳に届くようだった。
窓の向こうは、弾けるような生命の息吹に満ち満ちていた。
クリスティーナの手は今も震えていたが、それは、先ほどまでの恐怖から来る震えではなかった。
「……綺麗……」
気がつけば、クリスティーナは我知らずそう呟いていた。
そっと、本当にそっと、窓に手を伸ばして陽の温もりを宿したガラスに触れ、クリスティーナはぽろぽろと涙を零した。
優しく温かく、レスターは変わらずにクリスティーナを抱いていてくれる。
クリスティーナは、思わず心の内を隠さずにレスターに打ち明けていた。
「……レスター様……。わたしはずっと、外を見るのが怖かった。わたしを置いて、何もかもが変わってしまっているのではないかと思って……。外の世界がどうなっているかを想像する度に、せめて一瞬だけでもいいから、この命の尽きる前にもう一度目にしたいと憧れました。けれど、同時に恐ろしさもどんどん大きくなっていったんです。……でも、違いました。ずっと見ていなかったから知らなかったけれど、外の世界は、わたしが知らない間にも、こんなにも広く美しく、輝いていたんですね……」
彼は、クリスティーナの目から窓の外を隠さないように気遣いながら、その体をさらにそばへと抱き寄せた。
「君が……そんなにも怖がっていたことに、今まで気づくことができなくて済まなかった。クリスティーナ。これからは、何か怖いことがあったら、すぐに俺に言ってくれ。必ず俺が、君の力になるから」
そう言ったあとで、レスターは、クリスティーナに訊いた。
「このまま……、外に出てみるか?」
クリスティーナは、レスターを見上げ、小さく頷いた。
彼の側にいることができれば、何も怖くない。
今は、今だけは、クリスティーナにはそう思えた。
レスターが、外気から守るようにしてクリスティーナの前に立ち、窓を開ける。
ふわっと緑の香りが鼻孔をくすぐり、鳥たちが跳ねるような鳴き声を交わし合っているのがやっと耳に届く。
クリスティーナの前に道を開けたレスターに誘われ、クリスティーナはそっと白く輝くバルコニーへと足を降ろした。
繊細な彫刻の施された真っ白なバルコニーは、さまざまな色に色づき咲き誇るたくさんの花で飾られていた。
美しい花々の中で、クリスティーナは、緑に混じり風に乗って運ばれてくる甘い香りに包まれた。
無数の鮮やかな花弁に目を奪われていたクリスティーナだが、やがてそのすべてが切り花であることに気がついた。
花々は、繊細に茎を絡ませ合い、磨き上げられた純白のバルコニーの上で絶妙なバランスで美しく輝いている。
「あの……、このお花は……」
わずかに首を傾げてレスターを見上げると、彼はどこか決まり悪そうに肩をすくめた。
「君を少しでも喜ばせたくて、毎日違う花でこのバルコニーを飾らせていたのだ。……だが、とんだ的外れだったな。まさか君が一度も窓の向こうを覗いていないなどとは、思いもしなかった」
「あっ……! す、すみません! わたし、あなたが気遣ってくださっていることに、少しも気がつかなくて……」
「いや……。君がずっと虜囚の身だったことを思えば、当然だ。配慮に欠けたのは、俺の方だった」
「そんな……」
申し訳なさのあまりに瞳を揺らしたクリスティーナの頬に手を伸ばし、レスターはそっと指で撫でた。
「いつでも俺は、君が何を思っているのか真剣に考えている。……けれど、わからないことばかりだ。できればこれからは、俺を信じて、少しでも君の思っていることを教えてほしい」
そのレスターの瞳には、深い悲しみが映り込んでいた。
「……君がたとえ、俺のことを嫌いでも、構わないから」
「!」
目を見開き、クリスティーナは首を振った。
「わ、わたしがあなたを嫌いだなんて、そんなこと……」
しかし、クリスティーナがその先を言う前に、レスターの指が唇に当てられる。
何も言うなということだろうかと戸惑っていると、レスターは、そっとクリスティーナに口づけてきた。
唇が離れると、レスターは目を伏せ、バルコニーを飾る花を手に取った。
レスターが手に取ったのは、水に濡れたように輝く花びらが揺れる薄紅色の薔薇だった。
茎を編まれ、みごとな花飾りとなっているそれを、レスターはクリスティーナの長い銀髪に挿した。
「よく似合う。君には宝石やドレスもとても似合うが……。生きた花の方が、君らしい気がするな。君は、とても綺麗だ。この世の誰よりも、この世界にある、何よりも」
「レスター様……」
クリスティーナは、かぁっと赤くなって顔を伏せた。
胸がいっぱいになって、とてもレスターの瞳を見てはいられなかった。
きっと彼は、同情のあまり、クリスティーナを少しでも喜ばせようとしてこんなことを言ってくれるのだ。
勘違いしてはいけない、期待してはいけない。
そう自分に言い聞かせながらも、嬉しく思う気持ちはどうしても止められなかった。
(これ以上、この方を好きになってはいけないわ。わたしなどが想いを寄せても、レスター様にとっては、迷惑なだけだもの……)
無言で俯いているクリスティーナを、レスターはそっと抱いた。
「クリスティーナ。君のいない外の世界など、俺にとっては光の差さない無味な世界も同然だ。君がいなくても美しく輝く世界など、俺の中には存在しない。だから、二度とどんな世界をも恐れるな。俺が必ず君を守るから。君が……、この俺を、少しでも必要としてくれるのなら」
……しかし、クリスティーナはそれに答えることができなかった。
口にすべき言葉を、見つけ出すことができなかったのだ。
これ以上ないほど近くで互いの体温を感じながら――。
二人の心は、それでも、……悲しく離れていた。
---
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
また、エールにて応援してくださった方、本当にありがとうございました……!
自分は同人活動として動いておりますので、作品ごとにイラストの発注などもしておりまして、とても嬉しいです!!
今後もできるだけ長く活動したいなと夢見ておりますので、励みにして頑張ります!!
お知らせ:5/26~公開予定の次作なのですが、やはりR18女性向け小説(逆ハー、現代舞台、大人ヒロイン)のみにすることにしました!
R18男性向け小説につきましては、調べてみましたところ、ここまで直球な内容はアルファポリス様では少ないようでして…!
活動を参考にしている同人作家様がこちらでもアップしていたので、自分もやってみようと思っていたのですが、やはり類似ジャンル作品が多いノクターン等でまずは活動してみることにしました。
149
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

学園にいる間に一人も彼氏ができなかったことを散々バカにされましたが、今ではこの国の王子と溺愛結婚しました。
朱之ユク
恋愛
ネイビー王立学園に入学して三年間の青春を勉強に捧げたスカーレットは学園にいる間に一人も彼氏ができなかった。
そして、そのことを異様にバカにしている相手と同窓会で再開してしまったスカーレットはまたもやさんざん彼氏ができなかったことをいじられてしまう。
だけど、他の生徒は知らないのだ。
スカーレットが次期国王のネイビー皇太子からの寵愛を受けており、とんでもなく溺愛されているという事実に。
真実に気づいて今更謝ってきてももう遅い。スカーレットは美しい王子様と一緒に幸せな人生を送ります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる