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5.秘密の求婚
王子のプロポーズ ★
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「待って、大事なお話が……。レスター様。あなたは本当に、わたしなどと結婚をしなければならないのでしょうか……?」
クリスティーナのような――クレフティス王家の血が流れているだけの、ただの庶子と。
けれど、その問いを口にすると、レスターの手がぴたりと止まった。
眉間を深々と寄せ、レスターはクリスティーナの顔を見つめた。
「またその話か。クリスティーナ」
険しい声で言われ、クリスティーナは身を縮めた。
予想していたことだが、またしてもクリスティーナは彼を怒らせてしまったようだ。
震えながらも、一生懸命にクリスティーナは言った。
「あの……。これは本当に、大切なことなのです。あなたのように素晴らしい男性が、わたしなどと結婚する必要などありません。あなたになら、ふさわしい素敵な女性がたくさんいます。わたしのような、たかが……」
庶子の身分の娘などと、無理に結婚しなくても。
そう口にしようとしたのだが、その前に唇を塞がれてしまう。激しく舌と唇を絡めたあとで、レスターは不機嫌な表情のまま言った。
「俺を本当に素晴らしい男だと思うのなら、素直に結婚したらどうだ? この件に関する君の意見を聞いていると、どうしても俺と結婚をしたくないと言っているようにしか聞こえない」
「そんなことはありません」
クリスティーナは、急いで首を振った。
初めて彼がこの寝室にやって来た晩は、……確かに心の中に別の男性がいた。
ハンフィ救貧院でたった一度だけ逢った、左利きのあの男性だ。
それに、顔を合わせたばかりのレスターと結婚したいかといえば……、それはやはり嫌だった。
けれども、今は違う。
逢瀬を重ねるほどに、彼の優しさと温もりを知り、クリスティーナは、どんどんレスターに惹かれていった。
もっと彼のことを知りたい、側にいたいという気持ちが、今のクリスティーナの中に広がっていた。
「違うんです、本当に……。わたしはただ、あなたに幸せになっていただきたくて……」
泣きそうになりながら訴えるクリスティーナを、レスターは怪訝そうな瞳で見つめていた。
「ですから、わたしのウェディングドレスなど、作る必要はありません。あなたに釣り合う女性に……、最高のドレスを作ってあげてください」
彼が別の女性と結婚し、その人をクリスティーナにしたのと同じように扱うのだと考えると――。
……それが当然で自然なことなはずなのに、胸が苦しくていられなかった。
けれど、自分の我が儘で、彼をこのような理不尽な状況に巻き込み続けるわけにはいかない。
しかし、レスターは、クリスティーナの必死の訴えに首を振った。
「断る。君以外の女と結婚するなど、俺には考えられない。それなら、一生独りでいた方がましだ」
「そ……、そんな……。それはいけません、レスター様……!」
もしかして、クリスティーナのような女と添い遂げてくれる男などいないと案じて、このようなことを言ってくれているのだろうか?
そんな考えさえ頭をよぎったが、どうしたら彼が思い止まってくれるかがわからない。
「わたしなどが、あなたと結婚すべきではないのです。どうか、お考え直しください」
神に祈るようにして手を胸の前で握り合わせてクリスティーナが懇願すると、レスターは眉間に深く皺を刻んだまま、呆れたように溜め息をついた。
それから急に屈み込み、クリスティーナの体を横抱きにして持ち上げると、レスターはクリスティーナを自分が先刻まで腰かけていた長椅子へと運んだ。
「きゃっ、あ、あのっ」
彼のふいの行動に、クリスティーナは驚きの声を上げた。
レスターによって強引に長椅子に腰かけさせられると、クリスティーナは目を白黒とさせて彼を見つめた。
「どうなさったのですか、レスター様……?」
戸惑っているクリスティーナの目の前で、レスターはすっと低く跪いた。
「……っ」
優雅な仕草に目を奪われたあとで彼の取った姿勢に気がつき、クリスティーナは絶句した。
彼はまぎれもなく――、クリスティーナに向けて跪いていた。
「う、嘘……! い、いけません、レスター様! そのような……」
慌てて止めようとしたクリスティーナだが、それに構わず、レスターは床に降ろされたクリスティーナの足元へ手を伸ばした。
「っ」
レスターは、固まっているクリスティーナの左足をそっと手に取った。
「君の左足についたこの痛々しい痕が消えるまで、式は延ばそうと思っていたのだが……。そうも言っていられないようだな」
レスターは、クリスティーナの細い左足首に円を描くようにして残っている赤い痕に向けてそっとキスをした。
それは、亡きギデオンによってこのパルセノス王宮の塔の最上階に捕らえられている間に繋がれていた鎖に刻まれた、クリスティーナの虜囚たる証だった。
自らの唇でその痕を癒すようにたくさんの優しいキスを落としたあとで、レスターはクリスティーナを見上げた。
「君が俺に結婚を考え直してくれと願ったように、俺も君に願うことにしよう。――クリスティーナ。どうか俺と結婚し、妻となってくれ」
それからレスターは、顔を伏せ、手に取ったクリスティーナの足の甲にそっと唇を落とした。
「……!」
跪いたレスターに、希われるようにしてそう言われ、クリスティーナは息を呑んだ。
駄目だ。いけない。
そう思うのに、顔を上げた彼の真摯な瞳は、本心からクリスティーナとの結婚を求めているように感じられて――。
レスターを諌め続けることが、躊躇われてしまう。
『あなたを好きになってしまったからこそ、結婚はできない』――。
そう言うべきなのに、声が出ないのだ。
「……」
クリスティーナは、ついに無言のまま涙を流し始めた。
静かなその涙を見て、レスターは唇を噛んだ。
「……泣くほど俺と結婚するのが嫌なのか」
「違……、違います……」
ふるふると首を振り、クリスティーナはレスターの言葉を否定した。
しかし、その先が、どうしても出てこない。
黙ったまま目を伏せ泣いているクリスティーナに業を煮やしたように、レスターは手にしたクリスティーナの左足を、すっと高く持ち上げた。
「っ‼」
驚いて目を見開くと、視界の先で、レスターがクリスティーナの左足を支える手を滑らせ、先へと進めていくのが見えた。
レスターはそのままクリスティーナの太腿を掴むと、自らの肩の上へ抱え上げた。
「あっ、やっ……!」
思わずクリスティーナは、短く悲鳴を上げた。
だが、レスターがやめてくれることはなかった。
大きく開いたクリスティーナの太腿の間に身を押し入れると、レスターはおもむろに剥き出しになった秘部を指で広げた。
「あっ……!」
目の前で自分のいやらしいところをまじまじと見られ、クリスティーナは思わず目を背けた。
レスターは、クリスティーナの陰部を間近でじっくりと観察しながら、吐息をかけるようにして囁いた。
「ここの形は、最初の頃とずいぶん変わってしまったな……。俺のものをあれだけ何度も受け入れたのだから、当然だ」
「やぁ……。そんな、そんな……」
陰部の奥がじんと鈍く痛み、それが薄れると、代わりにぬるぬるとした粘液が滴り落ちてくる。
濡れ始めたそこをじっと見つめていたレスターだが、やがてすっと尖らせた舌先を伸ばし、味わうようにしてそこを舐め上げた。
「いっ、いや……、やぁん……」
甘く声を上げるクリスティーナに向けて、秘部を丹念に舐めながら彼は囁いた。
「君の体のあらゆる場所に、……俺のものだという証が刻まれている。特に顕著なのはここだが、他にも」
レスターの手が、すっと乳房に伸ばされ、突起を刺激するようにして揉み込まれる。
「ひ、あんっ……」
あっという間に彼にすべてを支配され、クリスティーナは呼気も荒く、身を震わせ始めた。
「はぅ、うぁあ……」
「こんなにも俺という男に合わせて体が変わってしまったというのに、他の男へ嫁げると君はまだ思っているのか? 君の体を見て処女だと思う男など、……この世のどこにもいない」
---
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
やっぱり、多くの方に読んでもらえたり、嬉しい反応をいただけるのが一番の活動の励みになりますので、ぜひぜひよろしくお願いします。
また、お気に入り登録を新たにしてくださった皆様、凄く嬉しいです。
本当にありがとうございました!!
5/17追記:5/26~公開予定の次作なのですが、やはりR18女性向け小説(逆ハー、現代舞台、大人ヒロイン)のみにすることにしました!
R18男性向け小説につきましては、調べてみましたところ、ここまで直球な内容はアルファポリス様では少ないようでして…!
活動を参考にしている同人作家様がこちらでもアップしていたので、自分もやってみようと思っていたのですが、やはり類似ジャンル作品が多いノクターン等でまずは活動してみることにしました。
クリスティーナのような――クレフティス王家の血が流れているだけの、ただの庶子と。
けれど、その問いを口にすると、レスターの手がぴたりと止まった。
眉間を深々と寄せ、レスターはクリスティーナの顔を見つめた。
「またその話か。クリスティーナ」
険しい声で言われ、クリスティーナは身を縮めた。
予想していたことだが、またしてもクリスティーナは彼を怒らせてしまったようだ。
震えながらも、一生懸命にクリスティーナは言った。
「あの……。これは本当に、大切なことなのです。あなたのように素晴らしい男性が、わたしなどと結婚する必要などありません。あなたになら、ふさわしい素敵な女性がたくさんいます。わたしのような、たかが……」
庶子の身分の娘などと、無理に結婚しなくても。
そう口にしようとしたのだが、その前に唇を塞がれてしまう。激しく舌と唇を絡めたあとで、レスターは不機嫌な表情のまま言った。
「俺を本当に素晴らしい男だと思うのなら、素直に結婚したらどうだ? この件に関する君の意見を聞いていると、どうしても俺と結婚をしたくないと言っているようにしか聞こえない」
「そんなことはありません」
クリスティーナは、急いで首を振った。
初めて彼がこの寝室にやって来た晩は、……確かに心の中に別の男性がいた。
ハンフィ救貧院でたった一度だけ逢った、左利きのあの男性だ。
それに、顔を合わせたばかりのレスターと結婚したいかといえば……、それはやはり嫌だった。
けれども、今は違う。
逢瀬を重ねるほどに、彼の優しさと温もりを知り、クリスティーナは、どんどんレスターに惹かれていった。
もっと彼のことを知りたい、側にいたいという気持ちが、今のクリスティーナの中に広がっていた。
「違うんです、本当に……。わたしはただ、あなたに幸せになっていただきたくて……」
泣きそうになりながら訴えるクリスティーナを、レスターは怪訝そうな瞳で見つめていた。
「ですから、わたしのウェディングドレスなど、作る必要はありません。あなたに釣り合う女性に……、最高のドレスを作ってあげてください」
彼が別の女性と結婚し、その人をクリスティーナにしたのと同じように扱うのだと考えると――。
……それが当然で自然なことなはずなのに、胸が苦しくていられなかった。
けれど、自分の我が儘で、彼をこのような理不尽な状況に巻き込み続けるわけにはいかない。
しかし、レスターは、クリスティーナの必死の訴えに首を振った。
「断る。君以外の女と結婚するなど、俺には考えられない。それなら、一生独りでいた方がましだ」
「そ……、そんな……。それはいけません、レスター様……!」
もしかして、クリスティーナのような女と添い遂げてくれる男などいないと案じて、このようなことを言ってくれているのだろうか?
そんな考えさえ頭をよぎったが、どうしたら彼が思い止まってくれるかがわからない。
「わたしなどが、あなたと結婚すべきではないのです。どうか、お考え直しください」
神に祈るようにして手を胸の前で握り合わせてクリスティーナが懇願すると、レスターは眉間に深く皺を刻んだまま、呆れたように溜め息をついた。
それから急に屈み込み、クリスティーナの体を横抱きにして持ち上げると、レスターはクリスティーナを自分が先刻まで腰かけていた長椅子へと運んだ。
「きゃっ、あ、あのっ」
彼のふいの行動に、クリスティーナは驚きの声を上げた。
レスターによって強引に長椅子に腰かけさせられると、クリスティーナは目を白黒とさせて彼を見つめた。
「どうなさったのですか、レスター様……?」
戸惑っているクリスティーナの目の前で、レスターはすっと低く跪いた。
「……っ」
優雅な仕草に目を奪われたあとで彼の取った姿勢に気がつき、クリスティーナは絶句した。
彼はまぎれもなく――、クリスティーナに向けて跪いていた。
「う、嘘……! い、いけません、レスター様! そのような……」
慌てて止めようとしたクリスティーナだが、それに構わず、レスターは床に降ろされたクリスティーナの足元へ手を伸ばした。
「っ」
レスターは、固まっているクリスティーナの左足をそっと手に取った。
「君の左足についたこの痛々しい痕が消えるまで、式は延ばそうと思っていたのだが……。そうも言っていられないようだな」
レスターは、クリスティーナの細い左足首に円を描くようにして残っている赤い痕に向けてそっとキスをした。
それは、亡きギデオンによってこのパルセノス王宮の塔の最上階に捕らえられている間に繋がれていた鎖に刻まれた、クリスティーナの虜囚たる証だった。
自らの唇でその痕を癒すようにたくさんの優しいキスを落としたあとで、レスターはクリスティーナを見上げた。
「君が俺に結婚を考え直してくれと願ったように、俺も君に願うことにしよう。――クリスティーナ。どうか俺と結婚し、妻となってくれ」
それからレスターは、顔を伏せ、手に取ったクリスティーナの足の甲にそっと唇を落とした。
「……!」
跪いたレスターに、希われるようにしてそう言われ、クリスティーナは息を呑んだ。
駄目だ。いけない。
そう思うのに、顔を上げた彼の真摯な瞳は、本心からクリスティーナとの結婚を求めているように感じられて――。
レスターを諌め続けることが、躊躇われてしまう。
『あなたを好きになってしまったからこそ、結婚はできない』――。
そう言うべきなのに、声が出ないのだ。
「……」
クリスティーナは、ついに無言のまま涙を流し始めた。
静かなその涙を見て、レスターは唇を噛んだ。
「……泣くほど俺と結婚するのが嫌なのか」
「違……、違います……」
ふるふると首を振り、クリスティーナはレスターの言葉を否定した。
しかし、その先が、どうしても出てこない。
黙ったまま目を伏せ泣いているクリスティーナに業を煮やしたように、レスターは手にしたクリスティーナの左足を、すっと高く持ち上げた。
「っ‼」
驚いて目を見開くと、視界の先で、レスターがクリスティーナの左足を支える手を滑らせ、先へと進めていくのが見えた。
レスターはそのままクリスティーナの太腿を掴むと、自らの肩の上へ抱え上げた。
「あっ、やっ……!」
思わずクリスティーナは、短く悲鳴を上げた。
だが、レスターがやめてくれることはなかった。
大きく開いたクリスティーナの太腿の間に身を押し入れると、レスターはおもむろに剥き出しになった秘部を指で広げた。
「あっ……!」
目の前で自分のいやらしいところをまじまじと見られ、クリスティーナは思わず目を背けた。
レスターは、クリスティーナの陰部を間近でじっくりと観察しながら、吐息をかけるようにして囁いた。
「ここの形は、最初の頃とずいぶん変わってしまったな……。俺のものをあれだけ何度も受け入れたのだから、当然だ」
「やぁ……。そんな、そんな……」
陰部の奥がじんと鈍く痛み、それが薄れると、代わりにぬるぬるとした粘液が滴り落ちてくる。
濡れ始めたそこをじっと見つめていたレスターだが、やがてすっと尖らせた舌先を伸ばし、味わうようにしてそこを舐め上げた。
「いっ、いや……、やぁん……」
甘く声を上げるクリスティーナに向けて、秘部を丹念に舐めながら彼は囁いた。
「君の体のあらゆる場所に、……俺のものだという証が刻まれている。特に顕著なのはここだが、他にも」
レスターの手が、すっと乳房に伸ばされ、突起を刺激するようにして揉み込まれる。
「ひ、あんっ……」
あっという間に彼にすべてを支配され、クリスティーナは呼気も荒く、身を震わせ始めた。
「はぅ、うぁあ……」
「こんなにも俺という男に合わせて体が変わってしまったというのに、他の男へ嫁げると君はまだ思っているのか? 君の体を見て処女だと思う男など、……この世のどこにもいない」
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ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
やっぱり、多くの方に読んでもらえたり、嬉しい反応をいただけるのが一番の活動の励みになりますので、ぜひぜひよろしくお願いします。
また、お気に入り登録を新たにしてくださった皆様、凄く嬉しいです。
本当にありがとうございました!!
5/17追記:5/26~公開予定の次作なのですが、やはりR18女性向け小説(逆ハー、現代舞台、大人ヒロイン)のみにすることにしました!
R18男性向け小説につきましては、調べてみましたところ、ここまで直球な内容はアルファポリス様では少ないようでして…!
活動を参考にしている同人作家様がこちらでもアップしていたので、自分もやってみようと思っていたのですが、やはり類似ジャンル作品が多いノクターン等でまずは活動してみることにしました。
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