塔の上の秘蜜 ~隣国の王子に奪われた夜~

玉水ひひな

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4.二度目の恋の始まりは、荒々しく

激しく結ばれた夜 ★

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「嘘をつくなよ。恥ずかしいじゃないだろ? 君がしてほしいのは、こういうことじゃないか?」


 レスターは、ますます音を大きく立てるようにして激しく、クリスティーナの濡れた秘裂を深々と突いた。

「ふぁ、あぁんっ!」

 思わずクリスティーナは、激しく声を上げていた。
 奥深くを乱暴に突かれたというのに、気がつけば痛みは遠のき、得も言われぬ快感が体中に満ちていた。
 体験したことのない快楽に、クリスティーナは全身をがくがくと震わせた。

「わた、わたし、また、変にっ……! ひ、ひうぅ!」

 クリスティーナは、必死にその言葉を唇に上らせた。

「ああ……。達しそうになっているのが、中の反応でわかるぞ」

 しかし、彼の動きは緩まるどころか、ますます激しくなった。
 滾るような自らの肉棒で開いたばかりの狭くてよく締まる肉路を、レスターが思うさまに蹂躙していく。

「ひ、あっ、あんっ」

 熱い肉棒に内部を抉られるのが、こんなにも気持ちいいなんて。
 クリスティーナは、わけもわからずにただその快感に集中した。

「あん、い、いぃっ、あぁんっ……」

 いつの間にかクリスティーナは、陰部の立てる音が耳に入らなくなるほどに大きく淫らな声を上げていた。
 深いところを激しく突かれ、一番奥にレスターの固いものをごりごりと擦り当てられ、また抉るように中を貫かれる。
 クリスティーナはすぐに、与えられる快楽以外に何も考えられなくなった。

「レスター様っ、わ、わたし、もう……っ」

 腰と脚をガクガクと震わせながら、クリスティーナは必死にレスターの名前を呼んだ。
 すると、汗の浮いたシーツを握るクリスティーナの両の手が、レスターによって開かれた。
 そのまま指を絡めて、互いの手を重ね合う。
 全身をぴったりと絡め合い、重なり合ったまま、レスターはさらに深く激しくクリスティーナを求めた。

「あっ、あぅっ、レ、レスター様!」

 クリスティーナは、絡め合った指を必死に握りしめた。
 レスターもまた、クリスティーナの小さな手を強く握り返した。


「クリスティーナ、愛している、クリスティーナ……!」


 熱くクリスティーナの名を呼び、レスターは深々と口づけを落としてきた。
 舌を奥深くまで一気に挿入され、こらえきれないとばかりに激しく互いに舌を絡め合う。
 そのまま一層激しく膣内をぐちゅぐちゅと突かれ、クリスティーナは高く引き攣るような声を上げた。


「わた、しも、あ、レスター様っ! ぁっ、ひあぁぁっ……!」


 浮き上がるようにして体を反らせ、クリスティーナの頭は真っ白になった。
 絶頂に達し、ビクビクと痙攣しているクリスティーナの体の奥深くに、レスターの熱い精が吐き出される。
 それと同時に、クリスティーナの意識は飛んでしまった。


「はあっ、はあっ、はあっ……!」


 激しく愛し合った余韻のように、クリスティーナの荒い呼吸の音が、静まった部屋に響く。
 しばらく固くクリスティーナの体をきつく抱きしめたあとで、熱く息を吐き、……レスターは上体を起こした。
 繋がったままレスターがぐったりとしているクリスティーナの体を抱き寄せ、優しくその髪を撫でた。
 気を失ったまま、クリスティーナはレスターの胸に頭を預けていた。


「ふ、あぁ……」


 髪を撫でるその手の温もりに、官能とは別の感情によって、クリスティーナは意識の奥深くを揺さぶられた。
 一瞬途切れてしまった意識が、ふいに戻ってくる。
 レスターの厚い胸に頭を乗せたまま、クリスティーナは薄く瞼を開いた。

 絶頂の残り香が、クリスティーナの全身をまだ痺れさせている。
 わんわんと音が体内に反響するようにして広がるその心地よい痺れに、ぼんやりとしたままクリスティーナは身を委ねていた。
 膣の中は、まだ名残惜しくうねうねと蠢いている。

 ――しかし、レスターに髪を撫でられるうちに、だんだんと意識がはっきりとしてくる。


(あっ……! わたし、また……!)


 ようやく自分がまた同じ失態を犯してしまったことに思い当たり、クリスティーナは慌てて口を開いた。


「す、すみません、わたし、また気を失ってしまって……!」


 謝ると同時に、クリスティーナはレスターの体から身を離そうとした。
しかし、すぐにレスターの腕に身を絡め取られ、そのまま強引に抱きしめられてしまう。


「……!」


 ぎゅっと強くレスターの温かな腕に抱かれ、クリスティーナは息を呑んだ。
 彼の心臓の激しく打つ音が、耳元で聞こえる。
 恥ずかしさと申し訳なさで彼の瞳を見返せず、クリスティーナは目を伏せたまま呟いた。

「わたし……、ごめんなさい。意識を失わないようにしようと思っていたのに、気がついたら……」

 すると、言葉の途中で、クリスティーナの唇はちゅっと音を立ててレスターに吸われた。
 その濡れた感触に、クリスティーナの秘部は、性懲りもなくまたじゅんと疼いた。

「あんっ……」

 思わず声まで上げてしまった自分に、羞恥心のあまり、クリスティーナは真っ赤になった。
 そんなクリスティーナの反応を見て、レスターは苦笑した。

「謝らなくていいと言おうと思ったのだが……。君が欲しいのは、そんな言葉じゃないようだな」

「え……?」

「クリスティーナ。……君が本当に悪いことをしたと思っているなら、もっと態度で、反省の色を見せてもらおうか」

 そう言うなり、レスターは、繋がったままの陰茎をぐいっとまた奥深くへ突き立ててきた。


「ひ、嘘、やっ……」


 さっき果てたはずなのに、まだ……固いままなんて。


「駄目ぇ……」

「ほら、クリスティーナ。反省しているなら、そうじゃないだろう? もっとしてくださいと言ってみろ」

「そ、そんな……」

「それとも、今君が俺に謝った言葉は、やはり嘘だったのか?」

「!」

 それは、殺し文句も同然だった。
 固く目を瞑り、クリスティーナはそっと呟いた。

「お願いします……。もっと、して……、ください……」

 掠れた声でクリスティーナが囁くのを聞きながら、レスターは身に着けたままだった上着のボタンを外していった。


 裸になって、均整の取れた鋼のように固く力強い体躯を晒したレスターに、クリスティーナはまた激しく抱かれた。
 二人の行為は、空が白み出し、クリスティーナが完全に気を失うまで続いた。




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 ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
 ♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
 やっぱり、多くの方に読んでもらえたり、嬉しい反応をいただけるのが一番の活動の励みになりますので、ぜひぜひよろしくお願いします。

 また、お気に入り登録を新たにしてくださった皆様、凄く嬉しいです。
 本当にありがとうございました!!


 5/14 22:07追記
 すみません、このエピソードにつきまして、アップ方法を間違っておりました…!
 失敗分は削除いたしました。
 しおりをつけてくださっていた方、本当に申し訳ございません……!!



 5/17追記:5/26~公開予定の次作なのですが、やはりR18女性向け小説(逆ハー、現代舞台、大人ヒロイン)のみにすることにしました!
 R18男性向け小説につきましては、調べてみましたところ、ここまで直球な内容はアルファポリス様では少ないようでして…!
 活動を参考にしている同人作家様がこちらでもアップしていたので、自分もやってみようと思っていたのですが、やはり類似ジャンル作品が多いノクターン等でまずは活動してみることにしました。
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