上 下
18 / 43
4.二度目の恋の始まりは、荒々しく

……わたしの体を、好きに使ってください ★

しおりを挟む
「まだ全部挿入はいっていないのに、締めすぎだ。……クリスティーナ、少し力を抜け」


「ち、力を抜くって、どうやっ……、て……?」

「う、く……。仕方ないな……」

 クリスティーナの下唇に指を当て、くっと広げると、レスターは囁いた。

「ほら……。口を開くんだ、クリスティーナ」

「は、はい……。ん……、ん……」

 歯を食いしばるのをやめ、唇を開けると、すぐにレスターの唇が甘く重ねられる。
 その瞬間、陰茎を咥え込んだ膣がぎゅっと締まり、レスターはわずかに動きを止めた。
 しかし、すぐにレスターの舌が優しくクリスティーナの舌を撫でてくる。

「はぁ……、んぅ……」

 痛みに耐えるクリスティーナをいたわるように、優しいキスが重ねられた。
 呼気に合わせて震える乳房にも、レスターの手がそっと添えられる。

「あ、んん、ふぅっ……」

 やわやわと双丘を揉み込まれ、その先の突起を指で柔らかく刺激される。
 レスターの唇が、クリスティーナの耳朶の裏を舐め、首筋に下り、甘く吸い上げた。

「ふ、あぁ……。……あぁん……」

 クリスティーナの漏らす吐息に合わせ、レスターがゆっくりと腰を進めてきた。
 乳房と首筋に甘く優しい刺激を与えられ、快感を覚える以上に、胸を支配していた恐怖が薄れていく。

「あっ、んん、あんん……」

 クリスティーナの漏らす声が、甘さを増していく。
 安心すると同時に、膣の中が柔らかくうねり出したのがクリスティーナにもわかった。
 ようやく二人の腰がぴったりと合わさると、レスターはクリスティーナの首筋にうずめていた顔を上げ、クリスティーナの顔を見た。


「全部挿入はいったな。痛いか……? クリスティーナ」


 まだ涙が晴れず、霞む瞳でクリスティーナはレスターを見上げた。
 裂けたばかりの秘部はまだじんじんと痛んだが、彼の何かをこらえているよう苦しげな声を聞いていると、思わず呟いていた。


「あ……、す、少し、だけ……。……でも、大丈夫、です。あなたがよければ、それでいいですから……。わ、わたしの体を、好きに、使ってください」


 その瞬間、レスターがどのような表情をしたのか、涙で濡れた瞳では確認することができなかった。


「……好きに、か。こんな風にか?」


 問われた直後、深々と挿入された陰茎がぐいっと引き抜かれ、また力強く根本まで押し入れられる。

「あ、あうぅっ」

 傷口を突くような行為に、クリスティーナは顔を歪ませた。
 それでも、何とか必死に頷いて、こう答えた。


「あなたの好きに……。も……、痛くないですから……」


 眉間を深く寄せたまま、レスターは険しい声を放った。


「君は、仕様のない女だな……。わかった。それなら、君の体を俺の好きに使わせてもらう」

「は、はい、お願いしま……、あ、あんっ!」


 また膣内を激しく突かれるのだと思っていたクリスティーナは、ふいに与えられた別の刺激に、思わず声を上げた。
 レスターの指が、突然すっと濡れそぼった秘裂の真珠に触れたのだ。
 そのまま軽く爪先を引っかけるようにして真珠の頭を転がされると、繊細だけれど微かに鋭いその刺激に、クリスティーナは身をよじらせた。

「あ、あぁ、い、ぃあぁ……」

 びくびくと体を反らせ、それにつれて揺れるクリスティーナの乳房を、レスターが空いた方の手で優しく刺激した。

「ひぁんっ」

 クリスティーナのふくよかな双丘を、下から揉み上げるようにしてレスターの手が動いていく。
 レスターは大きな手を広げ、二本の指を器用に動かし、左右の乳首を同時に刺激した。
 さらには、その動きに合わせて陰核も、今度は指の腹を押しつけるようにして弄ばれていく。

「やぁ、あぅ、んん……」

 怖いと思っているはずなのに、レスターから与えられる直線的な刺激は、まっすぐにクリスティーナの官能を揺さぶった。
 思わず眉間を寄せ、クリスティーナは顔を逸らした。
 そんなクリスティーナの横顔をじっと観察しながら、レスターは、巧みに強弱の加減をしながら指を繊細に動かし続けた。

「ひ、あ、ああぁ……」

 与えられる抗いようもない快楽に耐えながら、クリスティーナはおそるおそるレスターの顔を見返した。


「ど……、して……? これが、気持ちいいんですか……?」


 さっきみたいに、どうしてクリスティーナの中に挿入ったまま動かないのだろう。


「君の体を好きに使わせてもらうと言っただろう? 疑問になど思わず、君は俺に身を任せていればいい」

「で、も……。ん、あぅ、んんっ」


 深々と繋がったまま動かされてもいないというのに、充分に濡れそぼったクリスティーナの秘裂が、レスターの固く熱い陰茎にだんだんと馴染み、うねるようにして蠢いていく。

 さっきまでの不自然な力みは消え、感じやすい部分に与えられる刺激に合わせて――クリスティーナは、こらえきれずに自分からレスターの体に擦りつけるようにして腰を動かし始めていた。

(な、なんで……?)

 痛いはずなのに、本当は抜いてほしいと思っていたはずなのに、……クリスティーナの体は、あの激しい刺激をレスターに求めていた。

「レ、レスター様……」

 切なく彼の名を呼ぶと、レスターがクリスティーナの髪を掻き上げて間近でその瞳を見た。

「苦しそうな顔をして……。君の方が先に、我慢できなくなってしまったようだな」

「あ、だっ、て……」

 体が勝手に、と口にしそうになって、すぐにクリスティーナは言葉を止めた。
 恥ずかしくて、そんなことは絶対に口にできない。
 何もかもわかっているかのようにふっと笑って、レスターは、クリスティーナに応えるようにして、わずかに腰を引いた。
 そしてそのまま、まだわずかにじんじんと痛む膣口を擦るようにして、ぐちゅ、ぐちゅ、と音を立て、陰茎を浅く挿し入れし始める。

「あん、あ、ぃぁあ……」

 切なく期待していたところへの刺激に、クリスティーナはすぐに甘い声を上げた。
 さっきみたいに強引に突くでもなく、固い陰茎に奥をゆっくりと抉られると、痛みではない別の感覚が体内に広がってくる。
 ぞくぞくとするようなその感覚に、クリスティーナは白い喉を震わせた。

「ん、ぁん、あぅっ……」

 クリスティーナの上げる嬌声に合わせ、レスターの動きも少しずつ深く、強くなっていく。
 行為が激しくなるにつれて、クリスティーナの秘部から立つ卑猥な音も耳につくほど大きくなっていった。


「や、駄目、は、恥ずかしっ……」


「嘘をつくなよ。恥ずかしいじゃないだろ? 君がしてほしいのは、こういうことじゃないか?」





---

 ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
 ♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
 やっぱり、多くの方に読んでもらえたり、嬉しい反応をいただけるのが一番の活動の励みになりますので、ぜひぜひよろしくお願いします。

 また、宣伝なのですが、5/26~別作品のアップも開始する予定ですので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
 そちらは、平凡系大人ヒロインが主人公の現代舞台(一応…)の逆ハー物です!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈 
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...