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3.胸に秘めた、甘い追憶
夢からの目覚め
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「必ず君を迎えに来る。だから君も、きっと俺を待っていてくれ」
♢ 〇 ♢
……結局、名前も聞くことができなかったその青年と、クリスティーナが再会することはなかった。
彼がハンフィ救貧院を訪れてからほどなくして、クリスティーナのもとへ、ギデオンが放った使者がやってきたのだ。
使者は、有無を言わさずクリスティーナを王宮へと連れ去った。
そのままクリスティーナはパルセノス王宮の北の塔へ閉じ込められ、五年間の時をすごすこととなったのだった。
♢ 〇 ♢
……懐かしい、素敵な夢だった。
夢うつつの中で、クリスティーナは小さく吐息を漏らした。
「んん……」
クリスティーナがベッドの中で身を縮めると、その背にそっと手がまわされ、体を引き寄せられる。
大きな胸に、クリスティーナは甘えるようにして顔をうずめた。
一瞬、ずっと愛されることを憧れていた、けれども思い出など何一つ残っていない、亡き父に抱かれているのかと思った。
次に――あの日、夕刻のわずかな間だけ邂逅した青年の腕に抱かれる夢を見ているのだと考えた。
……しかしすぐに、クリスティーナの意識は現実へと引き戻された。
昨夜の記憶の一端が脳裏をふとよぎり、クリスティーナははっと瞼を開けた。
そして、おそるおそる自分を抱いている男の顔を確認し――、大きく、息を呑む。
「ひっ……!」
短く悲鳴を上げ、思わず身を離そうとしたクリスティーナに、レスター王子が整ったその顔を大きくしかめた。
「……まるで、怪物にでも遭ったような顔だな……」
「!」
不機嫌そうなレスターの声に、クリスティーナは目を見開いた。
ようやくはっきりとしてきた頭で自らの置かれた状況を思い出すと、そのまま顔面蒼白となる。
「もっ、申し訳ございません! わたし、そんなつもりじゃ……」
「人の顔を見るなり悲鳴を上げておいて、よく言う。俺を愛していると言いながら、君は冷たい女だな」
呆れたように肩をすくめ、レスターは腕の中からクリスティーナを解放した。
そして、さっさと一人ベッドから立ち上がる。
(あ……)
待って――。
思わず、レスターの背にクリスティーナは手を伸ばしていた。
大きなベッドに一人取り残された途端、安堵する反面、なぜか、酷く心細さを感じたのだ。
……どうしてだろうと少し考え、クリスティーナはわずかに唇を噛んだ。
母が亡くなって以来数年振りに誰かの腕に抱かれ、たったそれだけで彼の温もりに未練を覚えてしまっている自分に気づいたのだ。
クリスティーナは、酷く惨めな気持ちになった。
ずっと……、誰かに抱きしめられたかった。
けれども、それはこんな形ではなかったはずだ。
クリスティーナは必死にそう自分に言い聞かせ、ベッドを降りてレスターの背を追った。
彼の気分を害してしまったのなら、……謝らなければならない。
ふかふかと雲のように柔らかで毛足の長い絨毯に足を着き、クリスティーナははっと気がついた。
ほとんど裸になっていたはずのクリスティーナの体を包む薄絹――真新しいナイトガウンが、さらさらと滑り落ちていったのだ。
いつの間にかクリスティーナは、昨夜身に着けていたのとは違うナイトガウンに着替えさせられていた。
それに、体中が淫らな汗にまみれていたはずなのに、綺麗に拭われている。
レスター王子に従う侍女の誰かが、昨日行われた謁見の前のようにクリスティーナの体を清めてくれたのだろうか。
(……あっ……)
そこまで考え、クリスティーナは昨夜の痴態を思い出し、顔に朱を上らせた。
行為が最後までなされたのか、クリスティーナにはよくわからなかった。
だが、自分があんな風になってしまったなんて、とても信じられない。
……昨夜の出来事に思いを馳せたあとで、ふいにクリスティーナは違和感に気がついた。
少し考え、レスターの背をそっと見つめた。
(もしかして……、ずっと抱いていてくださったの? 一晩中……)
レスターにあんなことをされたあとだというのに、クリスティーナはぐっすりと眠ってしまった。
それはもしかすると……、彼がずっとそばで抱いていてくれたからかもしれない。
(まさか……、そんなわけが……。でも……)
クリスティーナが目覚めるまで、彼は姿を消さずに待っていてくれた。
その事実に、クリスティーナの胸は小さな火が灯ったように微かに温かくなった。
すると、自分を追おうとしてそのまま立ち止まり、黙り込んでしまったクリスティーナに気づいたのか、レスターが振り返った。
クリスティーナの瞳を見つめ、それからわずかに眉間を寄せた。
「……その新しいガウンの色が気に入らないのか? なら、新しいものを持って来させるが。……君は眠る前にいつも気を失ってしまうから、好みの色を訊くこともできない」
「えっ……?」
予想外の言葉に、クリスティーナは目を瞬いた。
何を言われたのか一生懸命に考え、ようやく彼の意を悟ると、クリスティーナは慌てて首を振った。
「そんな……、とんでもございません。このような綺麗なお召しものを用意していただいて、光栄な限りです……」
「本当に?」
「はい」
クリスティーナが頷くと、レスターは『そうか』と言って、わずかに頬を緩めた。
それは、彼が初めて見せた、ほんの少しだけ柔らかな表情だった。
「それでは、昨日用意したドレスや宝石も、嫌いではなかったか?」
「もちろんです。あんなに美しい身を飾る品を目にするのも初めてでしたから……。嬉しかったです」
それは、クリスティーナの素直な気持ちだった。
自ら光を放って輝いているようだったあのドレスや宝石を一時でも自分が身に着けられたなんて、信じられなかった。
似合ってなどいなかったけれど、まるで――そうまるで、本当のお姫様となったような気がした。
……けれど、クリスティーナは、本当は違う。
お姫様などではない。
クリスティーナは視線を落とし、小さく呟いた。
「ありがとうございます。ですが、申し訳ないです。せっかく素敵なお召しものを用意していただいても、わたしのような者では相応しくありませんので……」
「どうしてそんなことを思うのだ? 君に似合うと思って、作らせたのだがな」
「え……?」
驚いて、クリスティーナは視線を上げた。
すると、今度はレスターが少し残念そうに目を逸らした。
「迷惑だったか? 好みも訊かずに、ドレスや宝石を用意したのは」
「いえ、そんなことは……」
急いで首を振ってクリスティーナが答えると、レスターは安堵したように言った。
「なら、よかった。あのドレスは君にとても似合うと思っていたが、想像していた通り……。いや、それ以上に、昨日の君は輝くような美しさだった。君が気に入らなかったのでなければ、安心した」
「あ……、あの……。わ、わたし、そんな……」
どう答えていいかわからず、クリスティーナは赤くなったまま俯いた。
レスターにかけられた言葉に、クリスティーナの胸は、高鳴るより先に温かな感情で満ちていた。
ときめくよりも前に、そんな風に言ってもらえたことが、ただ嬉しかった。
レスターもまた、昨夜とは違い、とても温かな表情をしてクリスティーナを見つめている気がした。
二人の間に、束の間、ほんのわずかに優しい空気が流れた。
けれど、クリスティーナの心の中には不安があった。
なぜ彼が、自分などのためにこのようなことをしてくれるのかがわからないのだ。
(あ……。もしかして……)
……しばらく考え、クリスティーナは気がついた。
彼は、クリスティーナがこのクレフティス王国の姫だと誤解しているようなのだ。
まさかクリスティーナが実父から何の身分も与えられず王宮から放り出された庶子とは露ほども知らず、あの眩いドレスを用意してくれたのかもしれない。
それならば、とんだ誤解だ。
(きっと、レスター様はわたしがこの国の姫としての身分を持っていると誤解されているから、結婚をしようなどとお考えなんだわ。庶子のわたしと結婚したって、何の意味もないのに……)
急いで事情を説明して、誤解を解かなければならない。
そう思う一方で、クリスティーナはわずかに動揺していた。
誤解でも勘違いでも、自分をこの国の姫と思ってくれている人がいるという事実が――、クリスティーナの胸を大きく揺らしたのだ。
自分が何者かもわからない。
それでも、この身はクレフティス王国のために捧げられる運命にある。
不安定なその状況の中でずっと生きてきたクリスティーナにとって、一時でも姫として接してくれたこのレスターの存在は、……衝撃だった。
……しかし、いつまでも分不相応な誤解を受けているわけにはいかない。
勇気を出して、レスターの誤解を訂正しようとクリスティーナは口を開いた。
「あの……、レスター様」
---
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます!
♥やお気に入り登録などなどいただけたら本当に嬉しいです。
活動の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします。
なるべく毎日更新しようと思ってますので、展開ゆっくりめですが、もしよろしければぜひお付き合いください。
♢ 〇 ♢
……結局、名前も聞くことができなかったその青年と、クリスティーナが再会することはなかった。
彼がハンフィ救貧院を訪れてからほどなくして、クリスティーナのもとへ、ギデオンが放った使者がやってきたのだ。
使者は、有無を言わさずクリスティーナを王宮へと連れ去った。
そのままクリスティーナはパルセノス王宮の北の塔へ閉じ込められ、五年間の時をすごすこととなったのだった。
♢ 〇 ♢
……懐かしい、素敵な夢だった。
夢うつつの中で、クリスティーナは小さく吐息を漏らした。
「んん……」
クリスティーナがベッドの中で身を縮めると、その背にそっと手がまわされ、体を引き寄せられる。
大きな胸に、クリスティーナは甘えるようにして顔をうずめた。
一瞬、ずっと愛されることを憧れていた、けれども思い出など何一つ残っていない、亡き父に抱かれているのかと思った。
次に――あの日、夕刻のわずかな間だけ邂逅した青年の腕に抱かれる夢を見ているのだと考えた。
……しかしすぐに、クリスティーナの意識は現実へと引き戻された。
昨夜の記憶の一端が脳裏をふとよぎり、クリスティーナははっと瞼を開けた。
そして、おそるおそる自分を抱いている男の顔を確認し――、大きく、息を呑む。
「ひっ……!」
短く悲鳴を上げ、思わず身を離そうとしたクリスティーナに、レスター王子が整ったその顔を大きくしかめた。
「……まるで、怪物にでも遭ったような顔だな……」
「!」
不機嫌そうなレスターの声に、クリスティーナは目を見開いた。
ようやくはっきりとしてきた頭で自らの置かれた状況を思い出すと、そのまま顔面蒼白となる。
「もっ、申し訳ございません! わたし、そんなつもりじゃ……」
「人の顔を見るなり悲鳴を上げておいて、よく言う。俺を愛していると言いながら、君は冷たい女だな」
呆れたように肩をすくめ、レスターは腕の中からクリスティーナを解放した。
そして、さっさと一人ベッドから立ち上がる。
(あ……)
待って――。
思わず、レスターの背にクリスティーナは手を伸ばしていた。
大きなベッドに一人取り残された途端、安堵する反面、なぜか、酷く心細さを感じたのだ。
……どうしてだろうと少し考え、クリスティーナはわずかに唇を噛んだ。
母が亡くなって以来数年振りに誰かの腕に抱かれ、たったそれだけで彼の温もりに未練を覚えてしまっている自分に気づいたのだ。
クリスティーナは、酷く惨めな気持ちになった。
ずっと……、誰かに抱きしめられたかった。
けれども、それはこんな形ではなかったはずだ。
クリスティーナは必死にそう自分に言い聞かせ、ベッドを降りてレスターの背を追った。
彼の気分を害してしまったのなら、……謝らなければならない。
ふかふかと雲のように柔らかで毛足の長い絨毯に足を着き、クリスティーナははっと気がついた。
ほとんど裸になっていたはずのクリスティーナの体を包む薄絹――真新しいナイトガウンが、さらさらと滑り落ちていったのだ。
いつの間にかクリスティーナは、昨夜身に着けていたのとは違うナイトガウンに着替えさせられていた。
それに、体中が淫らな汗にまみれていたはずなのに、綺麗に拭われている。
レスター王子に従う侍女の誰かが、昨日行われた謁見の前のようにクリスティーナの体を清めてくれたのだろうか。
(……あっ……)
そこまで考え、クリスティーナは昨夜の痴態を思い出し、顔に朱を上らせた。
行為が最後までなされたのか、クリスティーナにはよくわからなかった。
だが、自分があんな風になってしまったなんて、とても信じられない。
……昨夜の出来事に思いを馳せたあとで、ふいにクリスティーナは違和感に気がついた。
少し考え、レスターの背をそっと見つめた。
(もしかして……、ずっと抱いていてくださったの? 一晩中……)
レスターにあんなことをされたあとだというのに、クリスティーナはぐっすりと眠ってしまった。
それはもしかすると……、彼がずっとそばで抱いていてくれたからかもしれない。
(まさか……、そんなわけが……。でも……)
クリスティーナが目覚めるまで、彼は姿を消さずに待っていてくれた。
その事実に、クリスティーナの胸は小さな火が灯ったように微かに温かくなった。
すると、自分を追おうとしてそのまま立ち止まり、黙り込んでしまったクリスティーナに気づいたのか、レスターが振り返った。
クリスティーナの瞳を見つめ、それからわずかに眉間を寄せた。
「……その新しいガウンの色が気に入らないのか? なら、新しいものを持って来させるが。……君は眠る前にいつも気を失ってしまうから、好みの色を訊くこともできない」
「えっ……?」
予想外の言葉に、クリスティーナは目を瞬いた。
何を言われたのか一生懸命に考え、ようやく彼の意を悟ると、クリスティーナは慌てて首を振った。
「そんな……、とんでもございません。このような綺麗なお召しものを用意していただいて、光栄な限りです……」
「本当に?」
「はい」
クリスティーナが頷くと、レスターは『そうか』と言って、わずかに頬を緩めた。
それは、彼が初めて見せた、ほんの少しだけ柔らかな表情だった。
「それでは、昨日用意したドレスや宝石も、嫌いではなかったか?」
「もちろんです。あんなに美しい身を飾る品を目にするのも初めてでしたから……。嬉しかったです」
それは、クリスティーナの素直な気持ちだった。
自ら光を放って輝いているようだったあのドレスや宝石を一時でも自分が身に着けられたなんて、信じられなかった。
似合ってなどいなかったけれど、まるで――そうまるで、本当のお姫様となったような気がした。
……けれど、クリスティーナは、本当は違う。
お姫様などではない。
クリスティーナは視線を落とし、小さく呟いた。
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「え……?」
驚いて、クリスティーナは視線を上げた。
すると、今度はレスターが少し残念そうに目を逸らした。
「迷惑だったか? 好みも訊かずに、ドレスや宝石を用意したのは」
「いえ、そんなことは……」
急いで首を振ってクリスティーナが答えると、レスターは安堵したように言った。
「なら、よかった。あのドレスは君にとても似合うと思っていたが、想像していた通り……。いや、それ以上に、昨日の君は輝くような美しさだった。君が気に入らなかったのでなければ、安心した」
「あ……、あの……。わ、わたし、そんな……」
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レスターにかけられた言葉に、クリスティーナの胸は、高鳴るより先に温かな感情で満ちていた。
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レスターもまた、昨夜とは違い、とても温かな表情をしてクリスティーナを見つめている気がした。
二人の間に、束の間、ほんのわずかに優しい空気が流れた。
けれど、クリスティーナの心の中には不安があった。
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(あ……。もしかして……)
……しばらく考え、クリスティーナは気がついた。
彼は、クリスティーナがこのクレフティス王国の姫だと誤解しているようなのだ。
まさかクリスティーナが実父から何の身分も与えられず王宮から放り出された庶子とは露ほども知らず、あの眩いドレスを用意してくれたのかもしれない。
それならば、とんだ誤解だ。
(きっと、レスター様はわたしがこの国の姫としての身分を持っていると誤解されているから、結婚をしようなどとお考えなんだわ。庶子のわたしと結婚したって、何の意味もないのに……)
急いで事情を説明して、誤解を解かなければならない。
そう思う一方で、クリスティーナはわずかに動揺していた。
誤解でも勘違いでも、自分をこの国の姫と思ってくれている人がいるという事実が――、クリスティーナの胸を大きく揺らしたのだ。
自分が何者かもわからない。
それでも、この身はクレフティス王国のために捧げられる運命にある。
不安定なその状況の中でずっと生きてきたクリスティーナにとって、一時でも姫として接してくれたこのレスターの存在は、……衝撃だった。
……しかし、いつまでも分不相応な誤解を受けているわけにはいかない。
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