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2.真夜中の訪い、初めての恍惚
気が遠くなるほどの官能 ★
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「ぁんっ……。だ、駄目です……、そこで喋っちゃ……!」
「駄目? これからもっと、刺激的なことをするのに……」
クリスティーナの反応を楽しむように、レスターは秘処へ声とともに熱い息をかけた。
「あふぅ……んっ……」
「ヒクついてるな。息がかかっただけで感じてるのか」
「ち、違……っ」
首を振ろうとしたのだが、その前にレスターの親指が秘裂をつうとなぞる。
ぬちゅぬちゅと粘るような音を鳴らして指が上下に滑り、クリスティーナは白い喉をのけ反らせた。
その音と指のぬめる感覚に、クリスティーナは自分のそこが今まで経験したことがないほどに熱く濡れそぼっていることに気がついた。
「こんなに濡らして……。本当にいやらしい体だな」
あまりの恥ずかしさに、必死にクリスティーナは懇願した。
「お、お願いします……。どうか、もうお許してください……。わたし、何もわかってはおりませんでした。で、ですが、これ以上はもう……」
抵抗するのさえはばかられた先ほどまでと違い、クリスティーナは何とかレスターを押しのけようともがいた。
しかし、塔の上に五年間も閉じ込められていたクリスティーナの力では、レスターの前では子猫がじゃれる程度の影響も与えることはできなかった。
「体はこんなに反応しているのに、強情だな。……それなら、もっと素直にさせてやる」
さも愉しげに笑い、レスターは濡れた花弁を親指と人差し指で摘まみ弄んだ。
「こんなに濡れてるのなら、指も簡単に挿入ってしまいそうだな」
囁き声とともに、レスターの太い親指が蜜口にずぶりと挿入される。
膣口がほんの少し痛み、……しかし、濡れそぼったそこは、すぐにそれを甘い痺れに変えてしまった。
それは、生まれて初めて味わう感覚だった。
「はぅぅ……っ」
戸惑うクリスティーナをよそに、レスターの長い人差し指を咥え込んだ肉唇は、淫らに震えた。
挿入された指が輪を描くようにして蠢き、クリスティーナの官能を刺激した。
「ひっ……んんぅ……!」
「中までとろとろだ。こんなになってるくせにやめてほしいなんて、……俺を煽ろうとして言っているとしか思えないぞ。クリスティーナ」
指を出し入れしながら囁かれ、クリスティーナは夢中で首を振った。
今与えられている快感にもまだ戸惑っているというのに、レスターの言葉を頭で理解するのに追いつけるわけがない。
すると、レスターは、親指でぷっくりと赤く充血して震える肉芽をぐいっと押し込んだ。
「ひぁっ……」
クリスティーナは、ひときわ大きな嬌声を上げた。
容赦なく、レスターの指が膨らんだ淫芯を攻め立て続ける。
指の腹で撫で、ころころと転がす。
「あんっ……、ひぃっ……、あぅう……! そ、そこ駄目、やめてぇ……!」
懇願するクリスティーナに、レスターはさらなる愛撫で応えた。
敏感な突起を執拗に嬲られ、クリスティーナは体をびくびくと震わせた。
逃げようとしようにも、レスターの固い鋼のような体躯に太腿をしっかりと押さえられている。
「ぁぅっ……、やぁ……! やめてぇ、へ、変になっちゃ……」
「駄目だ、変になるのはまだ早い。気持ちいいのは、これからだからな」
そう言うと、レスターは、彼の指を咥え込んでたっぷりと濡れた陰部につうっと舌を走らせた。
「……‼ い、いやっ……、何を……っ」
目を見開いた視界の先で、レスターのダークブロンドの髪が唇をクリスティーナの一番恥ずかしい部分へと埋められていく。
何とかやめてもらおうと彼の頭に手を伸ばしそうになり、クリスティーナは慌ててそれをやめた。
王子の髪に自分が手を触れるなんて、とんでもないことだ。
すると、クリスティーナの抵抗がないことを知っているかのように、レスターは思うさまにそこで唇と舌を動かし始めた。
まるでキスでもするかのように、唇から差し出された舌がゆっくりと秘処を這いまわり、丹念に舐め上げていく。
「や、やめてくださいっ……! き、汚いです、そんなところ……」
「汚くなどはない。君の体は、どこも、とても……、美しい」
その声の振動が淫芯に伝わり、そんな小さな刺激にさえもクリスティーナはおかしいくらいに反応してしまった。
「ひぁっ、あぁん……」
形を確認するように秘部を舌で丁寧に嬲られ、花弁を咥えられ、陰核を吸い上げられる。
さらには蜜壺に差し込まれた指で中をぐちゅぐちゅと刺激され、クリスティーナの頭は今愛撫を受けているところのことしか考えられなくなった。
「やぁ……、はぁうっ……。……ぅぅん……、ふあぁんっ」
舌先で陰核を転がしながら、レスターはくちゅくちゅと音を立てて指の抽挿を続けていたが、やがてクリスティーナの顔を見上げた。
「だいぶ中も柔らかくなってきたな。これなら、もう一本指を増やしても大丈夫かな……」
「えぇ……?」
何を言われているのか、わからない。すると、ふいにクリスティーナの膣口に、レスターの長く太い指が二本同時に挿入された。
指が一本追加されただけだというのに、クリスティーナにはそこに何倍も大きなものが侵入してきたように感じられた。
「ひぃっ……」
「ここを広げておかないと、あとでもっと痛い思いをすることになるぞ。……力を抜け」
粘るような淫らな水音を響かせながら、レスターの指がクリスティーナの中で蠢く。
しっかりとその指を咥え込んだ蜜口は、まるで悦んでいるかのように二本の指をきゅうきゅうと締め上げた。
「ひぃ……ん……、やぁ……っ。あふぅ……」
敏感に感じる部分を的確に探り当てていくレスターの愛撫に、クリスティーナの頭は真っ白になった。全身の神経が張り詰め、下腹部が重くなっていく。
「本格的に濡れてきたな。気持ちいいか?」
指も舌も止めずに、レスターはクリスティーナの瞳を見上げた。
「そ、んな、こと……」
「嘘はつくなよ。もっと酷い目を見たくなければな」
「!」
レスターの優しい声の内容は、クリスティーナを脅すように怖いものだった。
クリスティーナは、息を呑んだ。
どうしようもなく潤んだ瞳でレスターを見つめ返し、クリスティーナはかくかくと頷いた。
「き、気持ちいい……です……」
強引に言わされただけなはずなのに、クリスティーナの体は言葉よりも如実にそれを肯定していた。
レスターは、目の前にさらされたクリスティーナの大事な場所を眺めながら笑った。
「だろうな。君のここは、君の唇よりずっと正直だ。必死にいやらしく蠢いて、君の気持ちを俺に告げている」
「ひ、ひぁぁ……」
クリスティーナの要望に応えるようにして、レスターは淫らに膨らんだ粒をさらに深く咥え、熱く濡れた唇の中で固く尖らせた舌で弄った。
同時に、差し込まれた二本の指の動きも激しくなっていく。
クリスティーナは、気づかぬうちにレスターの頭をむっちりとした白い太腿で抱き込んでいた。
「あっ、あっ……、あうぅ、あんっ……! な、何か、変な感じがっ……。やぁ……、これ以上は、駄目ぇっ……」
「中が締まってきたな。もう少しか……我慢しなくていい。このまま」
秘処の奥がさらに熱くなり、意識が昇り詰めていくような錯覚に襲われる。
頭がきゅっと絞られるような感じがして、下肢がいやらしくうねった。
「やぁっ……、んぅっ……。……あっ、あぅっ、ぃぁあ……!」
クリスティーナの昂ぶりに合わせるようにして、レスターの与える刺激も激しく濃密になっていく。
膣襞を擦るようにして指を動かされ、淫芯を音が響くほどに強く吸い上げられると、クリスティーナは白い喉をのけ反らせた。
体が大きくわななく。
あまりに激しい快感が全身を貫き、頭がびりびりと痺れた。
「あっ、ああぁぁ――……!」
波打つような絶頂を迎え、クリスティーナは恍惚の声を上げた。
力を失った体はシーツの海へと沈み――。
……クリスティーナの意識は、宙高く遠のいていった。
++ ♢ ++
びくびくと収縮している膣内から指を抜き、レスターはたった今蹂躙したばかりの女の顔を見た。
「クリスティーナ……」
声をかけたのだが、ぐったりとした彼女の荒い息が返ってくるばかりで、閉じた瞼が開くことはなかった。
下肢はまだ、びくびくと震えている。
その奥の赤く濡れそぼった肉唇は、レスターを誘うようにヒクついていた。豊かな双丘が、荒い呼吸にぶるぶると上下している。
……このまま続けてしまおうか……。
煽られ切った己の情欲に、レスターは、思わずクリスティーナの白い裸体の上に圧し掛かっていた。
しかし、次の行動に移ろうとした瞬間、クリスティーナの濡れた唇から、小さな声が漏れる。
「……お……かあさん……」
はっとして、レスターは目を見開いた。
レスターは、瞼を伏せたクリスティーナの美しい顔をじっと見つめた。
「……」
思わずその体を抱きしめると、すうっと一筋、清らかな涙がクリスティーナの頬を伝った。
「クリスティーナ……」
長い睫が影を落とす目元にそっと口づけ、艶やかな銀髪をゆっくりと撫でてやると、クリスティーナは安心したように寝息を漏らし始めた。
その寝息が安定したものになるまで、レスターはずっとクリスティーナの頭を撫で続けていた。
情欲とは違う感情に満ちたその抱擁を、……しかし、クリスティーナが知ることはなかった。
---
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
もしよろしければ、♥やお気に入り登録などなどをいただけたらとても嬉しいです。
今後の活動の励みになりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
この後は、一日一回更新目標で活動する感じになると思います!
展開あいかわらずゆっくりめと思いますが、もしよければ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
また、プロローグのところにキャラ紹介画像を添付してありますので、もしよければご覧ください!
5/26~別作品のアップも開始する予定ですので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
そちらは現代舞台×ヒーロー三人の逆ハー物なのですが…、手元で印刷した内容を読んでるのとネットで読むのだとやっぱり違いますね…!!
次のは今作以上に展開ゆっくりめです。
深い仲になっていくまでにかなり尺があるのですが、気長にお付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いします。
5/15追記:エブリスタにて、スター特典で、女性向け次回作のキャラ紹介画像と前日譚を用意いたしました! 5/26にはこちらでも同じものを公開する予定なのですが、もしあちらにアカウントを持っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、読んでいただけたら嬉しいです。
(また、アルファポリスで5/26~女性向けの他に大人の男性向けオリジナル小説も公開開始する予定でして、男性向けな分女性向けとはかなりテイストが違いますので、女性読者様には閲覧注意かもしれません。すみません。)
「駄目? これからもっと、刺激的なことをするのに……」
クリスティーナの反応を楽しむように、レスターは秘処へ声とともに熱い息をかけた。
「あふぅ……んっ……」
「ヒクついてるな。息がかかっただけで感じてるのか」
「ち、違……っ」
首を振ろうとしたのだが、その前にレスターの親指が秘裂をつうとなぞる。
ぬちゅぬちゅと粘るような音を鳴らして指が上下に滑り、クリスティーナは白い喉をのけ反らせた。
その音と指のぬめる感覚に、クリスティーナは自分のそこが今まで経験したことがないほどに熱く濡れそぼっていることに気がついた。
「こんなに濡らして……。本当にいやらしい体だな」
あまりの恥ずかしさに、必死にクリスティーナは懇願した。
「お、お願いします……。どうか、もうお許してください……。わたし、何もわかってはおりませんでした。で、ですが、これ以上はもう……」
抵抗するのさえはばかられた先ほどまでと違い、クリスティーナは何とかレスターを押しのけようともがいた。
しかし、塔の上に五年間も閉じ込められていたクリスティーナの力では、レスターの前では子猫がじゃれる程度の影響も与えることはできなかった。
「体はこんなに反応しているのに、強情だな。……それなら、もっと素直にさせてやる」
さも愉しげに笑い、レスターは濡れた花弁を親指と人差し指で摘まみ弄んだ。
「こんなに濡れてるのなら、指も簡単に挿入ってしまいそうだな」
囁き声とともに、レスターの太い親指が蜜口にずぶりと挿入される。
膣口がほんの少し痛み、……しかし、濡れそぼったそこは、すぐにそれを甘い痺れに変えてしまった。
それは、生まれて初めて味わう感覚だった。
「はぅぅ……っ」
戸惑うクリスティーナをよそに、レスターの長い人差し指を咥え込んだ肉唇は、淫らに震えた。
挿入された指が輪を描くようにして蠢き、クリスティーナの官能を刺激した。
「ひっ……んんぅ……!」
「中までとろとろだ。こんなになってるくせにやめてほしいなんて、……俺を煽ろうとして言っているとしか思えないぞ。クリスティーナ」
指を出し入れしながら囁かれ、クリスティーナは夢中で首を振った。
今与えられている快感にもまだ戸惑っているというのに、レスターの言葉を頭で理解するのに追いつけるわけがない。
すると、レスターは、親指でぷっくりと赤く充血して震える肉芽をぐいっと押し込んだ。
「ひぁっ……」
クリスティーナは、ひときわ大きな嬌声を上げた。
容赦なく、レスターの指が膨らんだ淫芯を攻め立て続ける。
指の腹で撫で、ころころと転がす。
「あんっ……、ひぃっ……、あぅう……! そ、そこ駄目、やめてぇ……!」
懇願するクリスティーナに、レスターはさらなる愛撫で応えた。
敏感な突起を執拗に嬲られ、クリスティーナは体をびくびくと震わせた。
逃げようとしようにも、レスターの固い鋼のような体躯に太腿をしっかりと押さえられている。
「ぁぅっ……、やぁ……! やめてぇ、へ、変になっちゃ……」
「駄目だ、変になるのはまだ早い。気持ちいいのは、これからだからな」
そう言うと、レスターは、彼の指を咥え込んでたっぷりと濡れた陰部につうっと舌を走らせた。
「……‼ い、いやっ……、何を……っ」
目を見開いた視界の先で、レスターのダークブロンドの髪が唇をクリスティーナの一番恥ずかしい部分へと埋められていく。
何とかやめてもらおうと彼の頭に手を伸ばしそうになり、クリスティーナは慌ててそれをやめた。
王子の髪に自分が手を触れるなんて、とんでもないことだ。
すると、クリスティーナの抵抗がないことを知っているかのように、レスターは思うさまにそこで唇と舌を動かし始めた。
まるでキスでもするかのように、唇から差し出された舌がゆっくりと秘処を這いまわり、丹念に舐め上げていく。
「や、やめてくださいっ……! き、汚いです、そんなところ……」
「汚くなどはない。君の体は、どこも、とても……、美しい」
その声の振動が淫芯に伝わり、そんな小さな刺激にさえもクリスティーナはおかしいくらいに反応してしまった。
「ひぁっ、あぁん……」
形を確認するように秘部を舌で丁寧に嬲られ、花弁を咥えられ、陰核を吸い上げられる。
さらには蜜壺に差し込まれた指で中をぐちゅぐちゅと刺激され、クリスティーナの頭は今愛撫を受けているところのことしか考えられなくなった。
「やぁ……、はぁうっ……。……ぅぅん……、ふあぁんっ」
舌先で陰核を転がしながら、レスターはくちゅくちゅと音を立てて指の抽挿を続けていたが、やがてクリスティーナの顔を見上げた。
「だいぶ中も柔らかくなってきたな。これなら、もう一本指を増やしても大丈夫かな……」
「えぇ……?」
何を言われているのか、わからない。すると、ふいにクリスティーナの膣口に、レスターの長く太い指が二本同時に挿入された。
指が一本追加されただけだというのに、クリスティーナにはそこに何倍も大きなものが侵入してきたように感じられた。
「ひぃっ……」
「ここを広げておかないと、あとでもっと痛い思いをすることになるぞ。……力を抜け」
粘るような淫らな水音を響かせながら、レスターの指がクリスティーナの中で蠢く。
しっかりとその指を咥え込んだ蜜口は、まるで悦んでいるかのように二本の指をきゅうきゅうと締め上げた。
「ひぃ……ん……、やぁ……っ。あふぅ……」
敏感に感じる部分を的確に探り当てていくレスターの愛撫に、クリスティーナの頭は真っ白になった。全身の神経が張り詰め、下腹部が重くなっていく。
「本格的に濡れてきたな。気持ちいいか?」
指も舌も止めずに、レスターはクリスティーナの瞳を見上げた。
「そ、んな、こと……」
「嘘はつくなよ。もっと酷い目を見たくなければな」
「!」
レスターの優しい声の内容は、クリスティーナを脅すように怖いものだった。
クリスティーナは、息を呑んだ。
どうしようもなく潤んだ瞳でレスターを見つめ返し、クリスティーナはかくかくと頷いた。
「き、気持ちいい……です……」
強引に言わされただけなはずなのに、クリスティーナの体は言葉よりも如実にそれを肯定していた。
レスターは、目の前にさらされたクリスティーナの大事な場所を眺めながら笑った。
「だろうな。君のここは、君の唇よりずっと正直だ。必死にいやらしく蠢いて、君の気持ちを俺に告げている」
「ひ、ひぁぁ……」
クリスティーナの要望に応えるようにして、レスターは淫らに膨らんだ粒をさらに深く咥え、熱く濡れた唇の中で固く尖らせた舌で弄った。
同時に、差し込まれた二本の指の動きも激しくなっていく。
クリスティーナは、気づかぬうちにレスターの頭をむっちりとした白い太腿で抱き込んでいた。
「あっ、あっ……、あうぅ、あんっ……! な、何か、変な感じがっ……。やぁ……、これ以上は、駄目ぇっ……」
「中が締まってきたな。もう少しか……我慢しなくていい。このまま」
秘処の奥がさらに熱くなり、意識が昇り詰めていくような錯覚に襲われる。
頭がきゅっと絞られるような感じがして、下肢がいやらしくうねった。
「やぁっ……、んぅっ……。……あっ、あぅっ、ぃぁあ……!」
クリスティーナの昂ぶりに合わせるようにして、レスターの与える刺激も激しく濃密になっていく。
膣襞を擦るようにして指を動かされ、淫芯を音が響くほどに強く吸い上げられると、クリスティーナは白い喉をのけ反らせた。
体が大きくわななく。
あまりに激しい快感が全身を貫き、頭がびりびりと痺れた。
「あっ、ああぁぁ――……!」
波打つような絶頂を迎え、クリスティーナは恍惚の声を上げた。
力を失った体はシーツの海へと沈み――。
……クリスティーナの意識は、宙高く遠のいていった。
++ ♢ ++
びくびくと収縮している膣内から指を抜き、レスターはたった今蹂躙したばかりの女の顔を見た。
「クリスティーナ……」
声をかけたのだが、ぐったりとした彼女の荒い息が返ってくるばかりで、閉じた瞼が開くことはなかった。
下肢はまだ、びくびくと震えている。
その奥の赤く濡れそぼった肉唇は、レスターを誘うようにヒクついていた。豊かな双丘が、荒い呼吸にぶるぶると上下している。
……このまま続けてしまおうか……。
煽られ切った己の情欲に、レスターは、思わずクリスティーナの白い裸体の上に圧し掛かっていた。
しかし、次の行動に移ろうとした瞬間、クリスティーナの濡れた唇から、小さな声が漏れる。
「……お……かあさん……」
はっとして、レスターは目を見開いた。
レスターは、瞼を伏せたクリスティーナの美しい顔をじっと見つめた。
「……」
思わずその体を抱きしめると、すうっと一筋、清らかな涙がクリスティーナの頬を伝った。
「クリスティーナ……」
長い睫が影を落とす目元にそっと口づけ、艶やかな銀髪をゆっくりと撫でてやると、クリスティーナは安心したように寝息を漏らし始めた。
その寝息が安定したものになるまで、レスターはずっとクリスティーナの頭を撫で続けていた。
情欲とは違う感情に満ちたその抱擁を、……しかし、クリスティーナが知ることはなかった。
---
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
もしよろしければ、♥やお気に入り登録などなどをいただけたらとても嬉しいです。
今後の活動の励みになりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
この後は、一日一回更新目標で活動する感じになると思います!
展開あいかわらずゆっくりめと思いますが、もしよければ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
また、プロローグのところにキャラ紹介画像を添付してありますので、もしよければご覧ください!
5/26~別作品のアップも開始する予定ですので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
そちらは現代舞台×ヒーロー三人の逆ハー物なのですが…、手元で印刷した内容を読んでるのとネットで読むのだとやっぱり違いますね…!!
次のは今作以上に展開ゆっくりめです。
深い仲になっていくまでにかなり尺があるのですが、気長にお付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いします。
5/15追記:エブリスタにて、スター特典で、女性向け次回作のキャラ紹介画像と前日譚を用意いたしました! 5/26にはこちらでも同じものを公開する予定なのですが、もしあちらにアカウントを持っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、読んでいただけたら嬉しいです。
(また、アルファポリスで5/26~女性向けの他に大人の男性向けオリジナル小説も公開開始する予定でして、男性向けな分女性向けとはかなりテイストが違いますので、女性読者様には閲覧注意かもしれません。すみません。)
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