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2.真夜中の訪い、初めての恍惚
他に好きな方など……、おりません……
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「……なぜ、そのようなことを訊く?」
どこか固い声での質問に、クリスティーナは戸惑いながらも答えた。
「わ、わたしの記憶が正しければ、レスター様には、このクレフティス王国の王家の血が流れていらっしゃいます。この国の有力な諸侯たちの支持があるのであれば、わざわざわたしなどと結婚しなくても、統治に反対の声など上がらないのではないでしょうか。あなたには、もっとお似合いのご婦人がいらっしゃるのでは……」
レスターのようなこれ以上ない地位を持つ人間が、庶子と結婚する必要などない。
そう思って、進言した言葉だった。
――しかし。
「それは、君が俺と結婚したくないと言っているように聞こえるが……。クリスティーナ、どうなのだ?」
表情をさらに曇らせながらも、レスターはどこか思いやりのある温かな声で言った。
けれど、薄青く閃く鋭い瞳に射られると、クリスティーナはどうしても怯えてしまった。
自分は彼に、どう答えるべきなのだろう……?
いくら素晴らしく気品に溢れた男性とはいえ、レスター王子とは今日会ったばかりだ。
クリスティーナでなくとも、突然その日顔を合わせたばかりの男性と結婚しろと言われては戸惑うだろう。
いや、そうでなかったとしても、クリスティーナは、一生自分があの塔から出ることもないと思い――当然、結婚などすることはないと思ってこの五年間を生きてきたのだ。
ここまで自らを取り巻く環境が激変しては、頭も心もついていかない。
そして、クリスティーナの胸には、密かに慕い続けている人が……。
だから、ここで彼と結婚したいと言えば、……嘘になる。
クリスティーナは、ただ黙って俯いた。
「……」
レスターとクリスティーナの間に、固い沈黙が流れた。レスターは、眉間を寄せたままクリスティーナに訊いた。
「……まさか、好きな男でもいるというのか? この五年間、君はずっと、この城の塔の最上階に閉じ込められていたのだろう?」
その問いに、クリスティーナははっと瞳を見開いてレスターを見返した。
なぜ、この胸中を見透かされてしまったのだろう――? と、思わず考えてしまったのだ。
しかし、王子と瞳が合った瞬間――。
クリスティーナは、びくりと身をすくめた。
それは……、レスターの瞳がみるみるうちに険しくなっていったからだ。
クリスティーナの内心を表情から鋭く読み取り、レスターが言った。
「……そうか。他に好きな男がいるのだな」
「それは……! レスター様、わたし……、も、申し訳ございません……!」
気がつけばクリスティーナは、レスターに謝っていた。
……その謝罪が、この場でどういう意味を持つかも、……わからずに。
虐げられ続けた日々が、理由なく謝ることをクリスティーナに強いていた。
レスターは、このクレフティス王国のこれからを担うのだ。
つまりは、ギデオンの代わりにクリスティーナの王となる存在だ。
だから、クリスティーナは、この人のことを、絶対に怒らせてはいけない――逆らってはいけない。
……けれど、クリスティーナの願いと反して、謝ってもレスターの表情が穏やかになることはなかった。
わけもわからないままクリスティーナが黙って何か言われるのを待っていると、レスターはつかつかとクリスティーナの側へ歩み寄ってきた。
そして、クリスティーナのか細い肩をつかみ、自分の方へ向き直させる。
ナイトガウン越しに熱くレスターの体温を感じ、クリスティーナはびくりと身を震わせた。
「あ、あの……」
「クリスティーナ。いったいそれは、どのような男だ? この王宮の者か?」
「えっ……」
気品に満ちて整い、欠点の一つも見当たらない男らしいレスターの顔に間近で見つめられ、クリスティーナは息を呑んだ。
何を問われているのか、今自分の身になにが起きているのか。
それさえも、判断が追いつかない。
ギデオンの死去すらも、悪い夢なのではないかとどこかでまだ思っているのに……。
「い……、いいえ……」
それでもクリスティーナは、必死に頭を働かせて首を振った。
クリスティーナのような人間にずっと優しくしてくれたこのパルセノス王宮の人たちに、迷惑をかけるわけにはいかない。
「違います。その方は、この王宮の方などでは……」
そう口走ってから、クリスティーナは慌てて言い直した。
「そうではなくて、あの……。す、好きな方など、わたしにはおりません」
しかし、一度口から出てしまった言葉を取り戻すことなど、できるわけがなかった。
「嘘をつくな。君の今の言葉は」
「いいえ! 本当に好きな方などいないのです。信じてくださいっ」
クリスティーナは、何とか声を張って必死に言い募った。
「……」
しばらく黙って、レスターはクリスティーナを見つめていた。
しかし、やがて、小さく肩をすくめ、どこか試すように言った。
「そうか、わかった。……他に好きな者が本当にいないというなら、俺と結婚することにも問題はないはずだな?」
「えっ……」
「では、君の夫となる男として命ずる。俺とキスをするんだ、クリスティーナ」
戸惑っているうちに、レスターの声が有無を言わせない調子で響いた。
「……あっ……」
はっとした瞬間、クリスティーナの唇に、レスターのそれが重ねられていた。
そっと合わせられた唇の奥から、互いの息遣いが微かに感じられる。
「ん……」
戸惑いと驚きの狭間に吐息が零れ、ようやく自分がレスターに口づけられているのだとクリスティーナは知った。
初めて男から受けたキスは、そっと触れるだけの甘く優しいものだった。
けれども、初めての唇をいきなり奪われたことは、やはり衝撃だった。
クリスティーナは、思わず抗い、彼から離れていた。
「や、こ、困ります……。突然、こんな……」
「……困る、か。やはり君には、他に心に決めた男がいるのだな……」
レスターが零した呟きに、クリスティーナは息を呑んだ。
思わず取ってしまったクリスティーナの行動を、彼は自分への拒絶と判断したらしい。
急いで、クリスティーナは首を振った。
「いいえ、そのようなことはありません……っ」
「クリスティーナ……。ここでは無理しなくていい。正直に言ってくれ。俺は、君に――」
「ほ、本当に違うんです! わたしは、あなたと、心から結婚したいと思って……!」
……何とか彼を拒絶したのではないと説明しようとしているうちに、気がつけば、クリスティーナは心にもないことを口にしていた。
それが嘘であることは、その場にいる二人に――クリスティーナ自身にも、そしてレスター王子にも、耳に痛いほどによく伝わった。
しかし、クリスティーナは、その言葉がどれほどの意味を持つ嘘なのかをまだ気づいていなかった。
……少しの間、沈黙が流れ――やがて、クリスティーナを見つめるレスターの瞳がそっと冷えていった。
レスターは、喉の奥を鳴らすようにして笑い声を立てた。
「へえ……、そうか。君は、そんなに俺と結婚したいのか。そんなに懸命に、俺に訴えるほどに……?」
---
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
もしよろしければ、♥やお気に入り登録などなどをいただけたら大喜びします!
今後の活動の励みになりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
今日は8話分アップしようと思っていたんですが、それだと凄く中途半端なところで終わってしまうので、やっぱり10話分アップすることにしました!
お時間がありましたら、ぜひお付き合いください。
また、5/26~別作品のアップも開始する予定ですので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
そちらは、現代舞台の逆ハー物です!
どこか固い声での質問に、クリスティーナは戸惑いながらも答えた。
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レスターのようなこれ以上ない地位を持つ人間が、庶子と結婚する必要などない。
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――しかし。
「それは、君が俺と結婚したくないと言っているように聞こえるが……。クリスティーナ、どうなのだ?」
表情をさらに曇らせながらも、レスターはどこか思いやりのある温かな声で言った。
けれど、薄青く閃く鋭い瞳に射られると、クリスティーナはどうしても怯えてしまった。
自分は彼に、どう答えるべきなのだろう……?
いくら素晴らしく気品に溢れた男性とはいえ、レスター王子とは今日会ったばかりだ。
クリスティーナでなくとも、突然その日顔を合わせたばかりの男性と結婚しろと言われては戸惑うだろう。
いや、そうでなかったとしても、クリスティーナは、一生自分があの塔から出ることもないと思い――当然、結婚などすることはないと思ってこの五年間を生きてきたのだ。
ここまで自らを取り巻く環境が激変しては、頭も心もついていかない。
そして、クリスティーナの胸には、密かに慕い続けている人が……。
だから、ここで彼と結婚したいと言えば、……嘘になる。
クリスティーナは、ただ黙って俯いた。
「……」
レスターとクリスティーナの間に、固い沈黙が流れた。レスターは、眉間を寄せたままクリスティーナに訊いた。
「……まさか、好きな男でもいるというのか? この五年間、君はずっと、この城の塔の最上階に閉じ込められていたのだろう?」
その問いに、クリスティーナははっと瞳を見開いてレスターを見返した。
なぜ、この胸中を見透かされてしまったのだろう――? と、思わず考えてしまったのだ。
しかし、王子と瞳が合った瞬間――。
クリスティーナは、びくりと身をすくめた。
それは……、レスターの瞳がみるみるうちに険しくなっていったからだ。
クリスティーナの内心を表情から鋭く読み取り、レスターが言った。
「……そうか。他に好きな男がいるのだな」
「それは……! レスター様、わたし……、も、申し訳ございません……!」
気がつけばクリスティーナは、レスターに謝っていた。
……その謝罪が、この場でどういう意味を持つかも、……わからずに。
虐げられ続けた日々が、理由なく謝ることをクリスティーナに強いていた。
レスターは、このクレフティス王国のこれからを担うのだ。
つまりは、ギデオンの代わりにクリスティーナの王となる存在だ。
だから、クリスティーナは、この人のことを、絶対に怒らせてはいけない――逆らってはいけない。
……けれど、クリスティーナの願いと反して、謝ってもレスターの表情が穏やかになることはなかった。
わけもわからないままクリスティーナが黙って何か言われるのを待っていると、レスターはつかつかとクリスティーナの側へ歩み寄ってきた。
そして、クリスティーナのか細い肩をつかみ、自分の方へ向き直させる。
ナイトガウン越しに熱くレスターの体温を感じ、クリスティーナはびくりと身を震わせた。
「あ、あの……」
「クリスティーナ。いったいそれは、どのような男だ? この王宮の者か?」
「えっ……」
気品に満ちて整い、欠点の一つも見当たらない男らしいレスターの顔に間近で見つめられ、クリスティーナは息を呑んだ。
何を問われているのか、今自分の身になにが起きているのか。
それさえも、判断が追いつかない。
ギデオンの死去すらも、悪い夢なのではないかとどこかでまだ思っているのに……。
「い……、いいえ……」
それでもクリスティーナは、必死に頭を働かせて首を振った。
クリスティーナのような人間にずっと優しくしてくれたこのパルセノス王宮の人たちに、迷惑をかけるわけにはいかない。
「違います。その方は、この王宮の方などでは……」
そう口走ってから、クリスティーナは慌てて言い直した。
「そうではなくて、あの……。す、好きな方など、わたしにはおりません」
しかし、一度口から出てしまった言葉を取り戻すことなど、できるわけがなかった。
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クリスティーナは、何とか声を張って必死に言い募った。
「……」
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しかし、クリスティーナは、その言葉がどれほどの意味を持つ嘘なのかをまだ気づいていなかった。
……少しの間、沈黙が流れ――やがて、クリスティーナを見つめるレスターの瞳がそっと冷えていった。
レスターは、喉の奥を鳴らすようにして笑い声を立てた。
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