妖艶幽玄奇譚

樹々

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読切『紫藤家のとある日常』

その8『乱れ 乱れて』

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 静寂が訪れているはずの深夜。満月には少し足りない月。
 政府が管理している山の奥深くにある別荘。
 通常は使われていないその別荘を中心に、月明かりに蠢く黒い影が複数体居る。
「ほんにあ奴は不思議なことをするものよ」
「時代の移り変わりを感じずにはいられませぬな」
 私の側に常に付き従う清次郎。その手には、破壊の珠を埋め込んだ刀が光っている。着ている物は現代の物でも、立ち姿は懐かしい侍だ。
 すでに力は与えてある。
 ここに居るのは私と清次郎のみ。
「空の者達は私が力を削ぐ。お主は地上の者達を頼む」
「承知」
 緩く結んでいた浴衣の紐を解いた。はだけてしまう前に体を膨張させていく。完全な鳥になる前に浴衣を放り投げた。
 巨大な鳥の姿になることは、もう無いと思っていた。昔と違い、姿を写し取る機械が増えたため、鳥に変わる私の存在を知られてはまずいからだ。
 だがここでは、何の心配もいらない。
 特別機関の隊長・白崎剣が用意した、私と清次郎のための場所。山ごと政府が管理し、別荘の周りは私の結界で外界と遮断している。
 そして。
 悪霊に変わってしまった霊達をここへ呼び寄せている。私でも、悪霊を呼び寄せることはできなかった。悪霊となった者達は強い霊力に惹かれやすいとはいえ、こうして一カ所へ誘導することができるようになるとは思わなかった。
 江戸の頃は、悪霊が発生してしまった場所へ、霊媒師が出向いていたというのに。
 悪さをさせず、大人しくさせつつ、私が向かうまで待機までさせている。
 本当に。
【時代は変わったものよの】
 赤い瞳に変わった私は、白い羽を広げると空へと向かう。吊られるように数体がついていくる。

『なるべく苦しまないようお願いしますね、蘭丸さん』

 白崎と、新しく特別機関に入った二人の隊員が、山の麓に居るはずだ。彼らがここまで悪霊を誘導し、後は結界の力に惹かれてここまでやってくる。
 私の霊力に惹かれてきた悪霊へ、広げた羽から強い風を起こした。魂に溜まってしまった力を破壊の力を込めた風で削り取っていく。
 人の姿よりも格段に上がった力で一気に削いだ。空に呆然と浮かんでいる霊達を次々に成仏させていく。
 眼下では、清次郎も刀に伝えた私の力で悪霊に溜まった力を削いでいた。数体、霊に戻った者達が見える。一度地上に降りると、迷うことがないようあの世へ送っていく。
「紫藤様、やはり常とは違うものを感じます」
【お主もか。やはり悪鬼の影響が出ておるようだ】
 霊達に溜まった力の中に、僅かだが悪鬼の力を感じる。急に悪霊へ変わってしまった霊達が多いのも、悪鬼が暴れてしまった影響だろう。
 どれほどの霊に影響が出ているのか分からない。とにかく今は、ここに集まる者達を救わなければ。
【清次郎、苦しくなったら言うのだぞ!】
「俺には構わず、続けて下され!」
 結界内へ新しい悪霊が導かれて来る。清次郎の握る刀は、今宵が初めて扱うことになる。強すぎる力が、元はそれほど霊力の無い清次郎にどんな影響を与えるのか見なければならない。
 また、与えた力がどれくらいで消費されていくのかも。強い悪霊も居る。今度はあまり高くは飛ばず、すぐに清次郎を助けに行ける距離で対峙した。
【行くぞ!】
「承知!」
 私は風で、清次郎は刀で、集まる悪霊の力を削っていった。


***


『力を封じることはできないのですか?』

 数日前、剣に問われたことがある。

『封印の珠は、色々な力を封じてしまうのでしょう? だったら、蘭丸さんの体にこもる熱を吸い上げ……おっと、封じてしまえば良いのでは?」

 小首を傾げながら言われた言葉に絶句したものだ。
 考えたこともなかった。
 破壊の珠の力を使えば、使った分だけ体に跳ね返る。熱を込め、発散させなければならなくなる。それを封印の珠で封じてしまうなど。誰か試したことはあるのだろうか。
 できるかどうか、試すなら今だろう。
 鳥の姿のまま、上がる息を整えるように呼吸を繰り返す。そして、封印の珠を意識し、体に巡ってしまった破壊の力を吸い上げていく。じわりと、力が移動して行くのが分かる。
 乱れていた呼吸が落ち着いていく。こもってしまっていた熱も。
 ふと、思い出した。
 そう言えば、もうずいぶん昔のこと。悪鬼が暴れ、江戸が半壊し、皆が倒れて行く中、私はずっと破壊の珠の力を使い続けていた。鳥にもなっていたのに、熱はこもらなかった。
 あの時は清次郎が消えてしまったという衝撃が強すぎて、何も感じなくなっていたのだと思っていたけれど。
 無意識に力を吸って、闘い続けていたのだろうか。
 清次郎が託した者達を守るために。
「……うっ」
【清次郎……辛かろう、私に掴まれ」
 羽を広げ、大量の汗をかいている清次郎を包み込んだ。刀を握る手が震えている。食いしばる歯に、限界が近いことを知る。
 剣が指定した時間は過ぎている。新しい悪霊はどこか別の場所へ誘導しているのか、もう入って来なくなった。清次郎を抱きかかえながら別荘の中へ入る。その頃には、私も人の姿へと戻っていた。
 その体が、押し倒されていた。見上げれば、息を乱し、顔を赤くした清次郎が、懸命に歯を食い縛っている。青い瞳がユラユラ揺れている。首筋を伝っていた汗が、私の首筋にポトリと落ちてきた。
「しどう……さっ……!」
「来い、清次郎」
 握っていた刀から力が抜けた。カランと音を立てて転がっていく。
 裸の体に覆い被さってくる。顔を掴むと唇を覆った。体を這っていく手に感じながら、清次郎の体にこもってしまった熱を吸い上げていく。
 だが、自分の体の熱は比較的容易く封じてしまえたけれど、清次郎の熱はなかなか吸い上げられなかった。性急に求めてくる手に私の体も熱が上がっていく。
「申し訳……ありませぬ……! このような所で……!」
「構わぬ。早う来い」
 苦しいだろう。破壊の珠の影響がかなり出ている。長い間、扱わせてはいけなかった。これほど乱れてしまうとは。
 もどかしげにジーンズを脱ごうとしているけれど、震えている手ではなかなか脱げなかった。体中が痺れているのかもしれない。何度も食い縛る歯が扇情的で、美しい。
 ベッドにも行かず、風呂にも入らず、気が触れそうなほど乱れているのに、最後の一線で私を傷つけまいとしている。

 愛しい。

 何百年経とうと、この愛しさは変わらない。

 息を乱す清次郎を抱きかかえると、仰向けに寝かせた。シャツを剥ぎ取り、脱げなかったジーンズを脱がせてやり、張り詰めていたモノを自由にしてやった。硬いそれに跨がると、一気に奥まで迎え入れた。
「つっ……!」
「紫藤様……! いけませぬ……!」
 慣らさずに入れたせいか、少し切れてしまったか。起き上がろうとする清次郎を押し戻し、腰を揺らしながら刺激を与えてやる。
「案ずるな……! 治癒の珠を使う故、すぐに塞がる……!」
「なれど……!」
「清次郎……乱れてよい」
 口付けを与えながら耳に囁いた。
 強ばったのは一瞬だった。
「うんっ……!」
「ぁ……蘭丸様……!」
 腰を掴まれ、激しく突き上げられている。起き上がった清次郎にしがみつきながら、足を巻き付けた。より深く彼を感じるように。
 塞がれた唇から熱い舌が滑り込んでくる。半分意識が飛んだ清次郎は、何度も私の唇を塞いでは名を呼んでいる。
「蘭丸様……蘭丸様……!」
 その声はとても心地が良い。不意に弾けた清次郎の熱を感じながら、搾り取るようにそこから破壊の力を吸い上げていく。尻に力を入れたせいか、清次郎がたまらずしがみついてくる。
「はっ……はっ……」
「どう……だ? 少しは、痺れが取れたか?」
 私の熱はまだ、発散できてはいなかったけれど。あまりに乱れる清次郎が心配で顔を覗き込めば。
 少し滲んでいた涙で青い瞳が輝き、私の唾液と彼の唾液で濡れた唇が光っていた。
「くっ……! たまらん色気を振りまきおって……!」
「蘭丸様…」
 甘い声で囁くと、そのまま立ち上がった清次郎。繋がったまま私を持ち上げた清次郎は、ベッドがある寝室まで歩いて行く。
 寝室の明かりも付けた清次郎は、そのまま二人でベッドに沈んだ。かと思えば、中から出ていってしまう。抜いた刺激で震えていた私のそこへ、清次郎の顔が覆い被さった。
「……あぁ!」
 何のためらいも無く咥えられている。吸い上げるように動かされ、たまらず達してしまう。腰を押しつけるようにイッてしまった私は、そのまま震えることしかできない。
「ぁ……ぁっ……!」
 清次郎がまだ口を離さなかった。イッている私のモノを咥えたまま吸っている。蠢く舌に腰が砕けてしまった。
 どうにもできずにベッドに沈んだ私は、ようやく離れた清次郎の唇から視線を外せなくなった。少し口の端に付いていた白濁も、指で舐め取って飲み込んでいる。
 破壊の力は封じてしまったはずなのに、私の体は熱くなっていく。
 大きくて無骨な手が、ひたりと腰に触れた。ゆっくりと体を這っていく。先ほどまで咥えていた私のモノをそっと握ってきた。
「俺の熱を吸い上げて頂いた礼です」
 首筋に口付けられると、出したばかりだというのに腫れてしまう。気付いた清次郎もまた、熱を上げている。先ほど清次郎が放った場所へ、熱い塊が触れた。
「……乱れても?」
「…………!!」
 顔が真っ赤になった私の髪を撫でるように触れている。頬を包まれながら、逞しい背中に腕を回した。
「はよう、清次郎……!」
「蘭丸様……!」
 奥深くに迎え入れた清次郎の熱は、私の熱と絡み合った。


***


 月影達也と、土井七海を引き取ってからは、私達は密かに情を交わしていた。もっぱら風呂場で熱を出し合っていたけれど。
 子供達の気配がすると、清次郎はいつも気が逸れてしまう。子供の教育に良くない、と。達也も七海も公認だというのに、真面目な清次郎は乱れ切れなかった。
 でも今は。
 山奥の別荘で、外界からも遮断している空間だ。
 ここには、私と清次郎しかいない。
「ぁっ! ああっ!」
 清次郎は激しかった。まるで私を食らおうとしているかのようだ。ベッドが鳴っていても気にしていない。胸元を強く吸われ、赤い跡が幾つも残っていく。
 何度も奥を抉られている。彼が放った白濁が受け止めきれずに溢れ出てくる。それでも清次郎は止まらない。
「……もぅっ!」
 仰け反りながら達してしまう。合わせるように奥を打った清次郎もまた、もう何度目になるか分からない白濁を放っている。中で何度も跳ねているのを感じずにはいられない。
 破壊の珠の影響がこれほどとは。自分で動くことができず、清次郎のなすがままになっている。
 だらりと両腕を投げ出していた私の頬を、大きな手が覆った。ようやく出て行った清次郎は、汗で濡れていた前髪を掻き上げている。
「……まだ、体が痺れておりまする」
「……何だと!?」
 声が裏返ってしまう。清次郎の手が遠慮がちに私のモノに絡んでくる。
 清次郎に触れられるのは嬉しい。だが、悪霊退治で体力を消耗し、清次郎の激しい責め立てで腰が消耗している。
 このままでは受け止めきれない。治癒の力を借りなければ身がもたないだろう。
「蘭丸様はいつもこの様な状態になるのですか?」
 ユルユルと触れられている。私を横向きにさせると、その背中を覆うように抱き締めてくる。長い白髪の匂いを嗅ぐように清次郎の顔が埋まっている。
「確かに体が熱うてたまらなくなるが……お主の状態は松田に似ておるの」
「松田様、ですか?」
「ああ。あ奴も力を使い過ぎると一晩中相手をさせられると七乃助がぼやいておった。どうにか我慢させられぬかとな」
 破壊の珠の力は強力だ。私の力を分け与えただけでは、清次郎はこれほど乱れなかった。与えた力が、破壊の珠で増幅され、その反動も強く出たことでこもる熱量が上がっている。
 松田真之介の霊力は高く、それ故、破壊の珠を使うと反動も大きかったように。
 今後、清次郎に破壊の力を与える時は加減しなければ。
「白崎に言われて気付いたが、私は封印の珠も持っておる故な。無意識に巡りすぎた力を封じておったようだ。今宵は意識的に封じてみた故、お主ほど熱がこもってはおらぬ」
「……では、これ以上は」
「何を言う。お主が苦しんでおるのに、私が受け止めぬとでも?」
 自ら清次郎の腫れているモノへ尻を当ててやる。
「さあ、もう良いぞ。お主が乱れ、私を求める姿はいつぶりぞ!」
「……ほんに、たまらぬほど蘭丸様を求めておりまする……!」
 清次郎に刺激され、私のモノも腫れている。仰向けになり、さあ、来いと気合いを入れていた私は、陰る明かりに戸惑った。
「……ぉ……なっ……!?」
 モノが包み込まれていく。緩慢な動きで私のモノを受け入れていく清次郎。凝視する私に、青い瞳は微笑んでいる。
「たまらぬのです……」
「私の方がたまらぬぞ……!」
 全て受け入れた清次郎は、明かりを陰らせながら私の手を取った。そのままベッドに縫い付けられてしまう。やや覆い被さりながら、腰を揺らしている。ぎこちないその動きが、余計に私を熱くさせる。
「……わ、私に任せよ!」
「お疲れ……でございましょう?」
「吹き飛んだわ!」
「俺が……ぁっ!」
「……!!」
 良い所に当たったのか、奥歯を噛み締め震えている。堪えるように動きを止めているけれど、力が入っているのか私のモノが締め付けられている。そうするとまた感じるのか息が上がっていく。
 覆い被さる清次郎の顔は真っ赤で。とうとう、動けずに倒れ込んできた。
「体が……言うことをききませぬ……蘭丸様……!」
 しがみつかれ、どうしようもないほど愛しさが込み上げた。少し伸びていた黒髪を掻き上げてやる。それも感じるのか、僅かにヒクついた。
「私に身を任せよ。ここには誰もおらぬ」
「……申し訳ありませぬ。手を煩わせてしまい……!」
「お主が私を愛してくれるように、私もお主を愛そうぞ」
 反転すると清次郎の胸の突起を口に含んだ。感じるのか締め付けが強くなる。首筋に跡を付けると白崎に見つかってしまう。服に隠れる胸の辺りを吸っていく。
「ぁっ……ぁっ……!」
「乱れて良いと申したであろう? お主の扇情的な姿を知っておるのは、この紫藤蘭丸だけぞ!」
 グッと奥を突いてやる。感じ入るように両手で顔を覆っている。もっと刺激が欲しいのか、筋肉に覆われた腰を揺らしている。
「……蘭丸様!」
「もっと乱れよ、清次郎……!」
 両手をどかし、覆った唇はすぐに吸われている。逞しい足を抱え上げると、清次郎にこもる熱を吐き出させるため何度も抱いた。

 すまん、達也、七海。

 この清次郎は私だけの清次郎ぞ。

 私だけが知る乱れる清次郎は、中に出した刺激で仰け反りながらイッた。





その8

おわり
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みんなの感想(21件)

巳波ましう
2021.09.09 巳波ましう

『妖艶幽玄絵巻』を丸1日がかりで夢中になりながら一気に読み終え、ちょっとした"ロス"に陥っていた時に、ふと続編の『妖艶幽玄奇譚』があることに気付き、興奮と喜びにむせび泣きながら、またもや丸1日かけて一気に拝読させていただきました!蘭丸と清次郎を筆頭に、本当に魅力的な登場人物に加え、芯のしっかりと通った骨太なストーリーと世界観が生み出す魅力は、本当に唯一無二だと思います!ちなみに『絵巻』では清次郎と真之介、『奇譚』では一希と政宗がイチ惜しです(笑)『奇譚』の続編も、いつまでも首を長くしてお待ちしています!素晴らしい感動と満足感を本当にありがとうございました!!

解除
そら
2020.11.27 そら

今は二人だけではなく、たくさんのサポートがあって成仏させていますが、二人の連携プレーに思わず絵巻を思い出して嬉しくなりました!
今回は達也君と七海がお留守番だったので遠慮なく二人が大人の時間をたっぷり堪能出来て、よかったです。( ´艸`)

解除
そら
2020.09.21 そら

達也君も、七海も御苦労様です。笑
お願いを叶えて欲しい紫藤さんに、キッパリできないと答える清次郎さんの仲を最高に解決してしまう、達也君。それをフォローする七海。
あなた方は、兄二人にとって最強コンビです!
(*´∀`)

解除

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