妖艶幽玄奇譚

樹々

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第一幕

奇ノ七十二『ただいま』

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 小麦色の肌を目指して、焼くつもりだったけれど。
 特別機関から紫藤と清次郎の家に戻った頃にはもう、空は秋の薄い雲が広がっていた。肌に刺さるような熱い太陽ではないけれど、降り注ぐ日差しを全身に浴びると、外に出られた実感がわいた。
「ただいまー!!」
「ただいま!」
「ふむ、ようやく戻れたの」
「さて、掃除が大変ですな」
 紫藤と清次郎、俺と七海は、特別機関の専属運転手の松尾勤が運転するリムジンから降りると、買ってきた荷物を次々に下ろしていく。先に走って玄関を開けた俺は、大量の荷物を一緒に運び入れた。
 家の中は二ヶ月ほど放置された状態だったので、結構、埃が積もっている。清次郎が家中の窓を開けていく。
 冷蔵庫の中身は空にしていたので、先に買ってきた食材を詰め込んだ。運転手の松尾は敷地に入ることができないので、玄関先から一礼すると静かに帰ろうとしている。
「お待ちを! 達也、七海、済まないがこれを松尾様に」
「分かった!」
 清次郎に渡されたお土産を持って、七海と一緒に走って行く。待ってくれていた松尾にお土産を渡した。
「送ってくれてありがとうございました、って清兄が言ってました」
「こちらこそ。ありがとうございます、とお伝え下さい」
「俺達に敬語は良いって。子供だし。な? 七海」
「うん。普通に話して下さい」
「そう、か。ありがとう」
 素直に受け取った松尾は、俺と七海を交互に見ると、白い手袋を填めた手で頭を撫でてくれた。
「今回のことは、私も心配していたよ。良かった、無事で」
「松尾さんってヘリも操縦できるんだろ? すげーな!」
「私は霊感が無いからね。彼らをどこへでも運べるよう、幾つか免許は取ってあるんだよ」
 穏やかに笑った松尾は、もう一度俺の頭を撫でると、紫藤と清次郎に向かって丁寧に頭を下げている。そうして運転席に乗り込むと、俺達に手を振りながら帰って行った。
 リムジンが見えなくなるまで見送った俺と七海は、紫藤達のところへ戻ると荷ほどきを手伝った。紫藤はもう、庭に置いている椅子に座って、久しぶりに会う霊達と話しているようだった。
 清次郎が掃除機を取り出すと、本格的に掃除が始まった。俺と七海は棚やテーブルに溜まっている埃を拭き上げていく。特別機関に居る間は、窓から差し込む日の光は感じられても、窓は開けないので風を感じることができなかった。
 そよそよと流れ込む心地よい風。白いカーテンを揺らしている。
「戻ってきたんだなー」
「そうだね。外って気持ち良いね」
「ああ。空気旨い!」
 思いっきり息を吸い込んだ。眩しい太陽の光を思う存分浴びまくる。
「達也! 済まないがそっちを持ってくれないか?」
「オッケー!」
 清次郎が大きなソファーを運ぼうとしている。片方を持つと、二人で窓際の方へ持って行った。少し日に当てるのだろう。その間にソファーの下に掃除機を当てている。
 忙しなく掃除を進める清次郎が二階へと上がっていく。俺と七海も追いかけた。三人で布団を抱えると、庭に置いた物干しに掛けていく。
 きっとフカフカになるはずだ。想像すると、今から寝るのが楽しみになる。
「おっと、危ない」
 清次郎が足早に掛けていく。その先には、今にも椅子から転げ落ちそうな体勢で居眠りしている紫藤が居た。慌てて体を支えると、テーブルにゆっくりと上体を乗せている。
 ずっと悪鬼を見張り、東京に戻って来てからは留めていた悪霊を成仏させてまわり、疲れているのだろう。ぐっすり眠る紫藤は、暫く目を覚ましそうにない。
 もう一人の悪鬼も、封印の珠に封じた。
 俺の悪鬼も、落ち着いている。
 繋がりを絶った今、俺達は自由になった。
「さて、もう一踏ん張りしようか。今夜はお前達の好きなすき焼きにするから頑張ってくれ」
「おう! 任せとけ!」
「二階もお掃除してくる!」
 清次郎の号令に、俺と七海は敬礼して見せた。笑った清次郎は、腕まくりをすると高い場所の埃取りに向かっている。
 一階は清次郎に任せ、俺と七海で寝室の掃除に取りかかった。開けていた窓からは、すこぶる気持ちの良い風が吹いていた。


***


「とうっ!」
「えいっ!」
 俺と七海。
 敷いていた布団にダイブした。バフッと掛け布団に埋もれると、フカフカだ。
「気持ちいいー!」
「お日様の匂い」
 二人して布団にくるまった。たっぷり太陽の光を浴びた布団は、まだほんのり温かい。夜は肌寒いからと、羽布団になっているのでなおさらフカフカだ。
 フカフカの掛け布団に埋もれながら天井を見上げた。大の字になっている俺の隣で、七海も天井を見上げている。
「長かったような、短かったような」
「うん、そうだね。特別機関の皆はまだ忙しいと思うけど」
「何だか懐かしく思えるよな」
「うん。皆、優しかった」
 常駐メンバーは、絶えず出入りを繰り替えしていた。隊長・剣は常に執務室に居たけれど、それは俺のためだった。
 心路でさえ、外への任務に当たるほど、人が足りていない状態。俺がまず、日常へ戻れないと、隊長が動けないでいた。
「今頃、隊長も外に出てんだろうな」
「うん。無理していないと良いけど」
「なんか、あの人の心配をする日が来るなんてなー。エロじじぃだぞ、エロじじぃ!」
「ふふ、そうだね」
 無理矢理キスされて、体を触られたはずなのに。どうしても、あの人を心の底から憎めなかった。
 あの人が、霊に対しては、優しい人だからだろうか。
 考え込みそうになって、ガバッと起き上がった。
「七海!」
「どうしたの?」
「明日さ、買い物に連れていってもらおうぜ!」
「どこか行きたいところがあるの?」
「どこでも良いんだよ、どこでも!」
 外に出て、ウロウロして回る。ただそれだけで良い。
 何でも無い日常。俺にとっては、とても大事なものだ。
 暫く、紫藤は霊場が乱れた場所を見て回ることになっている。悪鬼が影響を与えた場所を確認していくと言っていた。
 紫藤が出る時、清次郎も一緒に行く。その間、俺と七海はこの家に居なければならないけれど。
 少しずつ、様子を見ながら、俺も外に出ることになっている。特別機関から渡された観測機は身につけるけれど、二人が居なくても、特別機関に付いてもらわなくても、外に出られるように。
 いつかこの家を出て、自分の力で生きていけるように。
 日常を取り戻す。

 でも、あんたのことも、忘れてねぇから。

 俺の中に居る悪鬼。もっと俺が大人になって、封印の珠を完璧に操れるようになったら、悪鬼だけを切り離す方法を探ろうと思っている。体の中にある封印の珠に、悪鬼を封じてはいるけれど、今は切り離すことができない。
 俺の魂と、悪鬼の魂。この繋がりを絶つことができれば、彼の弟のもとへ連れて行ってやれるかもしれない。
 それには七海の言霊も必要だと思う。
 七海を説得して、悪鬼を助けてもらえるよう、時間を掛けて願おうと思っている。

 焦るなよ? 今出ようとすれば、もう二度と、皆を説得できないからな?

 建物を破壊しても、人を傷つけなかった。俺が操られたせいで、誰かが亡くなっているかもしれないと思うと苦しかったけれど。
 どのニュースも、亡くなった人のことは流さなかった。どれだけホッとしたか。
 時間が掛かるかもしれないけれど。これほど会いたがっている二人を、放ってはおけない。
「七海」
「何?」
「俺は悪鬼を助けるからな」
「……またその話? 僕には無理だよ」
「今は良いって。俺もまだ自信がねぇし。でも、やっぱりほっとけねぇんだ」
 フカフカの布団に埋もれている七海に覆い被さった。見下ろせば、困ったように眉根を寄せている。
「僕は……達也君が消えるなんて嫌だよ?」
「消えねぇよ」
「絶対だよ?」
「ああ」
 そうっと近づいた。七海も瞼を閉じている。赤い唇にキスをしようとしたけれど。
「ふー、やはり我が家の風呂が一番だの」
 ノックも無しに入ってきた紫藤は、慌てて布団に転がった俺を見つけると自分も寝転んできた。大きな体でバフッと埋もれている。
「気持ちが良いの~」
「蘭兄、髪長いんだからちゃんと拭かねぇと布団が濡れるだろ!」
「清次郎のようなことを言うでない。良いではないか、二人だけずるいぞ!」
「もう! 起きろって!」
 清次郎がある程度拭いていたみたいだけれど、長い分、乾くのは遅い。布団にしがみ付く紫藤は起き上がろうとしない。
 仕方が無く、髪を持ち上げると拭いてやった。七海も一緒になって拭いている。せっかくのフカフカ布団がしっとりなったらどうしてくれる。
 布団に顔を埋めている紫藤にブツブツ言っている俺を見ていた七海は、そうっと近づくと頬にキスしてきた。見つめれば、にこりと笑っている。
 紫藤はまだ、布団に埋もれている。拭く手は止めずに、七海のツルツルしているおでこにキスをした。声も無く笑い合う。
 足をバタつかせ始めた紫藤の尻を一発、叩いてやろうと思っていたら、ドアがノックされた。開いたドアから清次郎が入ってくると吹き出している。
「どちらが子供か分かりませぬな」
「清次郎も寝転んでみよ。フワフワぞ!」
「では、俺も」
 空いていた布団に寝転んでいる。目を閉じると、大きく息を吸っている。
 七海と視線を交わし合った。紫藤の髪を解放し、目を閉じている清次郎に飛び込んでいく。
「こら、重いぞ、二人とも」
「……なんと! 清次郎に抱きつくでない!」
 慌てた紫藤が起き上がっている。俺と七海で清次郎の体を占拠していたけれど、割って入ってきた。胸に抱きついたせいで、俺と七海は転がり落ちてしまう。
 その体を清次郎の長い腕が捕まえた。右腕に俺を、左腕に七海を、抱き締めてくれる。
「帰って来ましたな」
「うむ」
「買い物行きてぇ!」
「僕も!」
「そうだな。午後から霊場の様子を見に行かねばならぬから、午前中のうちに出かけるか」
 大きな手に包まれて。
 俺の瞼が閉じていく。
 大事な人達が居る。
 大事にしてくれる人達が居る。
 ここは酷く安心する。
「ん? ……二人とも眠ったようですな」
「ふむ。満足そうな顔をしおって」
 笑っている紫藤と清次郎の声を最後に、温かな夢の世界へと落ちていった。

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